好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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3/11 嘆く海の雪辱 主side

二度と目覚ましかけない。決めた。今日目覚まし時計買って貰う。

 

シュヴェルは辺りに散乱した源石の屑を消し、おでこをさすりながら決意した。

 

時間通り源石の塊は落ちた。顔面めがけて。そして角に突き刺ささったのだ。そして源石の塊は少しずつヒビが入っていき割れた。その破片の山がシュヴェルを埋め尽くしたのだ。

ポン助はすらりとシュヴェルの頭に飛び乗る。

 

ポン助……まっいいか。行こうぜポン助。観光しに行こうぜ。初めての観光。めっちゃ楽しみだわ。とりあえず旨いもん喰いたいなぁ。

 

 

シュヴェルはバルサソの屋敷の前に着いた。あったり前のように誰も居ない。何か思うことを言うなら背後の太陽が暖かく感じるぐらいだ。

シュヴェルは門を開けて、入って、閉める。そしてゆっくりと屋敷に向かって歩く。

 

運命の時間。またの名使用人ガチャと言う。

 

 

エントリナンバー1護長。最も可能性がある美女だ。三日間俺が屋敷にいる間護衛兼召使い兼案内人兼使用人をこなした彼女が一番考えられる。

 

エントリナンバー2フェルサ。使用人の中で唯一名前を知っている美女だ。信頼できる、としていしたのでほぼバルサソの側に居た彼女の可能性は僅かにある。でもバルサソラブ勢なのでちょっと思うところがあるのでやめていただきたい。敵対勢力になりますよ?

 

エントリナンバー3その他。候補少なすぎでは?もっと関係を広げても良かったのでは?仕事だけの関係ですから無理ですね。はい無理です。諦めましょう。

 

 

誰がやるのか自体は既に決められているのだろう。問題はそれが誰なのか?だ。これは決して軽々しい問題では無い。今日一日共に過ごす相手だ。たった一度。美人が良いじゃん。細かいことはもう省こう。美人か美少女が良いじゃん。たった一度だからこそ最高の思い出が良いじゃん……思い出…?………やっぱり誰でも良いです。

ビジネス笑顔にビジネスお世辞、ビジネス返事にビジネス応答。いやだ……美人は美人なんだ。美人は存在そのものが美人であり美人なのだ。

今日一日楽しい観光にしたいから!一人でも普通に楽しめるから!俺エリート孤独だから!ボッチの上位互換でエリートの孤独だから!

 

シュヴェルは屋敷の扉の前に着いた。心の中で指を組み祈る。気分は婚活テレビ番組で最後の告白をしている気分だ。ノックを二回する。

 

しばらく時間が経ち

 

「はい。おまたせしました。」

 

男の声。女じゃ無いことが良いのか悪いのかはもうわからないけどビジネス接待は無い。その結果だけでまずは勝利だ。それもイケイケ風ではなく妙に威厳と落ち着きを加えた声だ。妙に威厳があるのが唯一の懸念点だが……結果は?

 

屋敷の扉が開きその姿を見せた。そこであっ、と思った。いや問題はない。むしろとても良い。俺が屋敷にいる間は事務的な立ち位置でサブ護衛的だった人物だ。

 

「セバツです。本日はよろしくお願いします。」

 

「こちらこそよろしくお願いします。」

 

はっ久しく使っていなかった敬語が自然に出た。このイケオジ。忠誠たっぷり!経験もたっぷり!この屋敷の最強格だと思う。事務的な対応するクール系DJって良いよね!……話が脱線を通り越してひっくり返った。すまない。……ともかく今日は良い一日になると言うことが決まったって話だ。

 

「それでは最初はいかがなさいましょうか?」

 

「朝飯を食べてないから食べたい。おすすめの屋台ってあったりする?」

 

「おまかせください。」

 

セバツは街へ先導する。それにシュヴェルはついて行く。

 

やったぜ。朝食は屋台に限る。手軽に食べてパッパッと効率よく見て回りましょうね!

 

 

 

 

いろいろ回った。興味はないけどファッションも見るだけ見てみた。それと大型ショッピングセンター的な所も歩き回ったよ。さすが観光地大きかった。もし一つ一つ入って見てたら一週間はかかるね。もしもと思って聞いてみたけど見事あったぜ商店街。大変満足でした。さらに!なんと!今日の金銭的消費は朝飯と昼飯と飲み物だけ!とってもエコでしょ!昼飯は大型ショッピングセンターで食べた。油と肉と焼きめしとコーンの組み合わせはうまかった。多分老人になってから食べると胃もたれするんだろうな…

 

そして本日の目的最大の場所へ向かおうとしていた。

 

「お次はどうなされますか?」

 

「……水着屋はある?」

 

さすがに声は小さくなった。辺りの騒音にすぐにかき消されるほどの大きさ。セバツは振り返り一瞬俺の顔を見てきやがった。許せねぇこのイケオジ。大人の余裕って奴ですかw?これだから勝ち組はキライなんだよ。妬ましき。

 

「それでは案内しましょう。」

 

さすが事務的な立ち位置なだけある。その声に変化は無かった。これぐらいthe事務って感じだと怒りが無くなる。さっ、案内してくれた前セバスチャン。

 

 

 

 

は?

 

シュヴェルは目を疑っていた。口も疑った。全身で疑いと戸惑いを表しながらセバツの感性やその他諸々も疑った。

 

セバツに案内され着いたのは明らかに黒い縁にピンク色の文字の看板。店内に出入りする人は女性ばかりだった。そして店内も女性ばかり。

そう……そこは女性ものの水着屋だったのだ。

 

俺がこんな者を見たくて水着屋行きたいって行ったと思ってるのかこのイケオジ、いや老害。変な気を利かせるなよ。俺は単純に海で遊びたいから水着が欲しかったの!!そもそも俺は水着だから見せて良いとか見せ下着だから問題なしとか意味わからないだよ。なんだよ見せ下着って。下着がなぜ見せて良い物になってるし。例え男女差別と言われても……いや男も下着見せるな。同性だから良いとかいう独自のルール持ち出すなこのホモ!男のブリーフって誰得だし。ほんとやめてください。筋肉があるからまだ許せるけどなかったら絶対ダメだからな。吐くぞ?

 

「それでは参りましょうか。」

 

「ふぁ!?」

 

セバツはここぞとばかりにシュヴェルの手を引っ張り店内に入る。

 

何故は入れる!?躊躇が無い!?やめて!!

 

セバツはそこら辺にある商品には目もくれずに一直線に店の奥へ進む。店の奥には一つの大きな入り口がありそこにはのれんがあった。そののれんをくぐり抜けるとそこには受付があった。

 

「セバツさん。今日はどうされましたか?」

 

常連!?名前を覚えられているとは。いやまて……もしかして闇つこてる?闇つこてる?

 

「いつもの彼女を頼む。」

 

「かしこまりました。三番へどうぞ。」

 

セバツはまたもや進む。

 

訳がわからないよ……水着屋頼んだら。女性ものへ連れてこられてさらに彼女とやらに案内されたんだが?どゆ………女性もの……フード……そういえば性別って明かしたっけ??

 

セバツは三番とかかれた部屋の扉を開け中に入る。そこには色々な布に様々なサンプル…水着があった。中央には作業台らしきものがあり。そこには例の彼女がいた。

 

「ほいほーい。今日はどうしたセバツ?急用かな?」

 

彼女は水色のロングヘヤーにトリル色の目。腰に三つほど小さいバックを巻き付けそこからは沢山の道具がチラチラと見えていた。

 

「今日は客人の水着を頼みます。シュヴェル様。彼女はヘンテコではありますが実力と才能は確かなものなのでどうかご了承ください。」

 

「はいはいヘンテコでバカっぽい彼女ですよ~~~いったいいつからセバツはそんな風になってしまったんだ??いつもみたいに名前で呼べよ!呼べ!!」

 

彼女はセバツの肩をベシべシと叩く。

 

距離近。たった一言だけ。距離ちっか。

 

シュヴェルのことをガン無視して楽しそうにセバツと彼女は話し合っていた。のろけ話というより幼なじみ話だ。もし同年代とするならば、彼女は外見的に30なんだが……もしかして5…ヒッ!…セバツが30って事だよね!!!!異論は認めないから!!!!

 

「それでは改めまして、スィエルだよ~~。今日限りかもしれないけどよろしくね!!」

 

スィエルはシュヴェルに近づき手を握り上下に激しく振る。

 

「シュビェィ、ルです。」

 

「シュビェィル君?シュヴェル君じゃ無かったっけ?」

 

そこはそっと気づかないふりするべきでしょ。貴方が上下に激しっく振るから!!俺身長無いんだからね!!餓鬼なめんるな!

 

 

 

 

 

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

気分が乗るときの執筆ってなんか凄い。
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