好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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3/12 嘆く海の雪辱 主side

「それではまず採寸しますよ。脇上げて!」

 

脇?T字に腕上げろってことかな?

 

「おぉ~~!これで伝わったの初めてだよ!!すごいねシュヴェル君!」

 

ちゃんと採寸って言っているからね。ていうか毎回やってるのか。いろんな意味ですごいな。

 

スィエルは肩幅、身幅、着丈、袖丈、袖幅、袖口幅、肩幅、袖丈、着丈 、袖丈、ウエスト、ヒップ を全て計るとこの部屋の端へ向かい何やらガサゴソと漁りだした。

 

メモをしない……だと…!?ふん。才能があると言われるだけあるな。だがこの俺が認めると思うなよ!

 

「まずはシンプルね。好きな方を着たまえ。」

 

スィエルはポンッと白と黒のビキニとパーカーフードなしをシュヴェルの両腕に掛ける。

 

「あの……」

 

「純白のシルク!優しさと美しさを最も体現できる色さ!!もちろん着心地もばっちり!!!」

 

「いやあの…」

 

宣伝を聞きたいのでは無くてですね……

 

「かたや漆黒のシルク!気高さと孤高を最も体現できる色さ!!こっちもシルクだから着心地ばっちり!!!」

 

「そうじゃなくて」

 

「ぁあ~~そういえば初めてだったね。お着替えするところはこちらですよ~~」

 

スィエルはシュヴェルを回転させてそのまま背中を押す。そしてカーテンで仕切られている空間に流された。

シュヴェルはカーテンの隙間から顔を出して

 

「全部違います。僕は……スィエルどこ?……セバツもどこ?……」

 

そこには誰も居なかった。多少服があるだけで棚などは無いから死角なく見渡せた。だから断言する。そして誰も居なくなったと。

 

…………どうする…上着がある。ならば何とかなるか?ブリーフ…子供の頃は着て居ただろ。初心に戻るだけ。それだけだよね……

 

 

 

下がスースーするとはこのことだったか。これは違和感なんてものじゃない。上着を着ているからこそ下がスースーする。

シュヴェルは顔をまたカーテンの隙間から出す。今度はスィエルだけがそこに居た。

 

「ぉ~~終わったかね~~ささっ見せて!」

 

「セバツさんは?」

 

「男だからご退場願ったよ。大丈夫終わったら呼ぶから。」

 

「僕も男です。」

 

「うなアホな……嘘は良くないぞ。さっさとそこから出てきなさい。さもないと無理矢理連れ出しちゃうぞ~~」

 

恥ずかしいから言い訳してるんじゃ無いんですけど……もういいや。どうにでもなれ。そっとカーテンの中から出る。黒いビキニが部屋の照明を反射してより目立たせる。その上着の隙間から見える下は確かにもっこりしていた。

 

黒にしたのは白より精神的負担が無いと思ったからです。白の方がよかったのかな…?

 

シュヴェルがスィエルを見る。そこには机に顔をつけて動かない骸があった……これ後始末どうすればいいのだ?……いやまて何か聞こえる…亡霊のつぶやきが……

 

「………いけるか……目撃者なし……大丈夫。だれもしらない。基本男子禁制の聖域……つまり男なんてここにはいない。つまり男はいなかった……セバツはいない……店長もいない……小うるさいゲソババアもいない………つまり勝ちゲー。よし。勝った。」

 

そこでスィエルはガバッと顔を上げる。聞き耳を立てていた俺は驚いてビクッとしてしまう。

さらにスィエルはニヤァ~~と腐女子がウヘヘとするような擬音が聞こえてきそうな笑みを見せる。

 

「まっっっ……気にするなシュヴェル君。君は美しい……子供のようなモチモチ肌を持っていながら大人のような美しさを持っている。うん……これは誇って良いことだよ!うん!だから次これ着替えて!!」

 

……訳がわからないよ……とりあえずわかることは、この目は止められる目じゃないって事だ………ァーーーーー

 

この後めちゃくちゃ着替えた。

 

 

 

そして全ての試着が終え、スィエルが満足げな顔をしていた。そしてこの部屋にセバツが入ってきた。

 

「それで出来の方はどうだ?」

 

「完璧。久しぶりに楽しかった!要望は殆ど無かったから思うままに作れたよ!!」

 

「……まぁそれなら大丈夫か……シュヴェル様、大丈夫でしたか?」

 

「……僕男だよ……」

 

ジト目でセバツを見る。ここだけは譲れない。

 

「………………………………え?ちょっと待ちなさい。スィエル。それ承知の上で作ったのか?」

 

「うんそうだよ!シュヴェルは男娘っぽい見た目だからね。余裕だったよ。」

 

「…シュヴェル様申し訳ありません……」

 

「もう(どうでも)いいよ。それよりもバルサソも女だと思ってる?」

 

「おそらく。」

 

「僕って言ったのに?」

 

「はい。」

 

「じゃ確認して。そして僕に教えて。そしたら許す。もちろんアリナとセロナも聞いてね。」

 

「かしこまりました。」

 

メシウマです。それはともかくフードに漢って書き込むべきか?ま、後で考えよう。

 

「それでは解散。今日はありがとね。」

 

「?……報酬の件はもう終わりということですか?」

 

「そうだよ。」

 

「それでは後日お伝えに参ります。それではまたその時までお元気で。」

 

セバツは深く一礼してこの部屋を出て行き、お店を出て行った。このまま俺もお店を出て行っても大丈夫だよね?捕まったりしない?

 

「シュヴェル?報酬って何のことなの?」

 

スィエルがキラキラした目で聞いてくる。

 

「別に知らなくても良くないですか?」

 

「いや聞く。絶対聞く。セバツどころかバルサソにまでネタが出来るなんて……聞くしか無いじゃん!!」

 

バルサソ!?いったいどんな関係だよスィエル…もうスィエルさんって呼んだほうがいい?それともスィエル様?

 

「ちょっと縁があってバルサソの家でライブをしただけですよ。」

 

「どういった縁なの教えて!!」

 

「初めは………

 

 

 

 

 

 

根掘り葉掘り聞かれたてしまった。これがコミュ力お化けのリア充の才能漬け……恐ろしき……

 

「なるほどね~~~ありがとう!今度ネタにさせて貰うよ!!おっとタイミング完璧だ。」

 

扉の前に誰かがいる。何となく頭の輪郭が窓から見える。

 

スィエルが扉を開け、外にいる人から何やら荷物を受け取った。ダンボールのなんて変哲も無い箱だ。

 

「はい!ご注文の水着だよ!」

 

「ありがとうございます。」

 

はやくね?即日?すごいな。これがバルサソ一家御用達の水着屋……すごいね。

 

「それじゃ気を付けて帰ってね~~」

 

スィエルが手をフリフリする。……一人であの波…渦?を乗り越えろと?よし気分は人間魚雷。よし突撃します。

 

ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

 

シュヴェルは無事にいつもの崖に戻れたとさ。おしまい。

 

といかないのがシュヴェルクオリティ。

 

次の日、シュヴェルは浜辺に居た。別名ビーチ。平日か休日かなんてわからないが人が沢山居る中で砂の上に体操座りをしていた。オニューの水着を着て。ただ海をみて、人をみて、海風を呼んで、深海棲艦が出現する妄想をしてただ砂の上に体操座りをしていた。




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

本能が言っている。書け……と。とことで1~2週間ほど他作品執筆しても良いですか?それで完成するわけでは無いですが書きたくなってしまったのでアンケートで決めます。書きたいなら時間を他に作れとかいう正論は聞きたくないです。今回も完全多数決制で行きます

  • だめ。約束は守らないとだめだよ?
  • いいよ。でも一日でも遅れたら…ね?…
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