好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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4/9 茸と魂と命の大戦争 主side

ん?……あっまずい。スキップしてる場合じゃない!走れ!いや飛べ!走るより飛んだ方が早い!

 

ゴミ処理場の上の操作室?に警備員とは別の人が来た。おそらく今日がゴミ処理日。週に一度のゴミ処理日。あぁあ今ゴミをゴミ処理場に投げ込まれております。ぁぁあああぁあジャーシンスが動かない!?ゴミに埋もれていって…処理方法が簡潔すぎぃ。急げッ!いやアーツの方が早い!

 

床がなくなっていき、地面から灼熱がこぼれ上がる。

 

俺はジャーシンスを源石で優しく、そして正確に包み込み上の部屋へと向かわせる。床が閉じたのを確認してから箱から板に変える。

 

さて目的地に到着。警備員?ざる警備ですね。研究員は邪魔。気絶してろ。

 

操作室にいた人を首トンで気絶させる。そして操作室の外へ放り投げる。

 

感動の再会を邪魔したら絞める。なので一度操作室を隔離します。これで俺を殺さないと突破出来ないねぇ。突破出来ても俺を殺せないねぇ。よしッ完璧……入口硬った!?なんで焼却炉の入口がそこら辺の扉より硬いんだよ!?…当然か。

 

フンギュゥッッッ!硬すぎッ。開かねぇ。もういいッ、捻じ開ける。

 

ベギィッ

 

……ヒッ…背筋がヒッってした。これが噂の骨が折れる音……これがリアルasmr…ジャーシンス!?

 

ジャーシンスは予定通りにすぐ目の前にいた。だけど瞳孔を大きく開き、涙をながしている。なぜ!?やめて泣かれるのは弱いの!何を言って良いかわからないの!

 

「……どうして?…ここに?、なんで…なんんでッいまさら?」

 

……なんでと聞かれても、衝動としか言いようがない気が……何かそれっぽいこと言わな……先に治療だな。

 

ジャーシンスの言葉を無視してアーツから俺に体を移して支える。そしてフラスコに入れた治療薬を飲ませる。心なしかドクドクと心臓の鼓動が大きくなった気がした。

 

「僕もいろいろあってね……遅れた。ごめん。」

 

「そ、それよりも立って大丈夫なの?」

 

「うん。もう治ったから。そんなことより傷はもう大丈夫?」

 

「傷?…えッ?」

 

シュヴェルに言われてハッと驚くように胸元を触る。そしてシュヴェルに訪ねるように言う。

 

「傷がないよ?」

 

「そう。よかった。」

 

シュヴェルはジャーシンスの頭を撫でる……ハッ俺は何を。ついあどけない驚き顔に頭を撫でてしまった…撫でやすい場所にあるのが悪いんだよ。怒るなら怒りな。喜んで受け入れよう。我々の業界ではご褒美です!

 

「……ねぇその角大丈夫なの?」

 

「ん?うーーーん…大丈夫かな?」

 

角の付け根が未だに赤い。大丈夫と言い切れそうにないな…

 

「うんっと。」

 

かわいいかけ声を出して自分の足で立ち上がる。それに合わせて俺も立ち上がろうとすると

 

「シュヴェルはそのままかがんでいて。」

 

なんだろう?立ち上がろうと立てた足を戻して正座する。

 

ぬちゃぬちゅ……

 

「ひゃっ!?」

 

なまめかしい音と声高い声が隔離された部屋に響く。ふしぎとよく反射して耳に残り続ける。

 

シュヴェルは体の力が抜け床に倒れかけるがジャーシンスによって支えられた。いや逃げ道を無くされたというべきか。

 

「な、なに、な、なにを?したの?」

 

「傷にはつばをつけると良いんだよ。」

 

「そ、そうなんだ。ありがとうね。それじゃ」

 

「だめ。まだもう片方残ってる。」

 

「え?いや!いいよ!」

 

「だめ。それで傷が悪化した人を知っている。」

 

「大丈夫!僕は頑丈ッ」

 

振りほどこうと腕を突き出す前にもう片方の角を舐められた。その瞬間全身の力がなくなり、動けなくなった。シュヴェルは耐えるように、顔をジャーシンスに埋めていた。

 

「終わった……大丈夫?」

 

「む、むり。」

 

考えられるのは二つ。

 

一つは角が弱点になった。考えたくはないが、舐められるだけで動けなくなるのだ。もし斬られでもしたら気絶するんじゃないか?

 

二つは俺が美少女に舐められて動けなくなるほど興奮したということだ。考えたくはない。信じたくもない。だがあり得ないという話ではない。

 

よし試そう。

 

今。

 

ここで。

 

 

俺がHENTAIか、弱点付与されたボスか……だめだまだ動けない。うそだろ。酷すぎる……じゃしょうが無いな。お願いしよう。

 

シュヴェルは体をジャーシンスに支えられたまま顔だけをなんとかジャーシンスの顔に向けた。

 

「ねぇ…お願いがあるの。」

 

「なに?それでむりじゃなくなる?」

 

「うん……お願い。角を殴って。」

 

「角を!?なんで?」

 

「お願い。」

 

「……わかった。いくよ。」

 

目を閉じる。意識に集中する。

 

「イッッ………ン……ハァ……フゥ……」

 

弱点付与されたボスだわ。角やばい。ジャーシンスは中指で扉をノックするように優しく殴った。それなのに助走をつけた跳び膝蹴りのような痛みが頭を襲った。

 

動けない……いや動かなければ良いじゃん。アーツで体を動かせばいいじゃん。うん…問題無い。動く動くぞ。アーツならば動かせる!これでスタン無効化できますわ~~。ちょっと精神ダメージが大きいだけで問題無いですわ~~これで弱点が露呈することはないね。勝った。攻略班がいない限り俺の完勝だわ。

 

「ありがとう。良くなったよ。」

 

「ほんとう?大丈夫?」

 

「うん。それよりもご飯を食べようか。」

 

後ろにある源石性浮遊式ボックスを床に下ろして開封する。中からはいつもの栄養食品がたっぷり。

 

「わぁーーお腹減ってた。」

 

ジャーシンスは我先にと口に味のしない飯を詰め込む。口いっぱいに食べ物を詰め込んでモグモグしている。

 

「…ゴックン……ねぇシュヴェル。」

 

「ん?なに?」

 

「一緒にご飯を食べるのって初めてだね。」

 

はうっ

 

シュヴェルは床に倒れ込む。

 

「やっぱり殴ったらダメだったんじゃ…ねぇ大丈夫?」

 

ジャーシンスが倒れたシュヴェルをゆさゆさと揺らす。

 

せめて最後に意識が消える前に……

 

「おやすみ。」

 

そう言い切って意識は飛んでいった。

 

 

 

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

すごい。

たった1話でテンション戻りました。

今月中に終わらすぞーー
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