好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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5/17 我らのホーム

このパルシアの事を調べると決めたあの日から7日たった。

 

調べることをきっちり調べ上げ、確認して、検証して、稼げる依頼がないので適当に稼いで、例の計画に費やしていたら一週間たった。

 

「お兄ちゃん!警官だよ!ボーッとしないでよ!!」

 

思考にふける前にタッチされてしまい、無事に盗人から警官に転職した。目の前にはまだ10才もいっていないであろう子供が居て、レイヴァブンに怒っていた。

いつまでたっても動き出さない業を煮やし怒っていたのだ。

 

今はいわゆる、けいどろをやっている。愉快な子供達と遊んでいるのだ。

 

「わかった。」

 

そう言って歩き始める。子供がそれを見るとキャッキャ笑いながら走り出す。後から子供がレイヴァブンを通り越して逃げていく。肩に青いはちまきがあるので警官のようだ。最初に目の前に居た子供は赤いはちまきを肩にしていた。盗人だ。

 

警官の子供が盗人の子供を追いかけて、裏道、横道、屋根の上と消えていく。相変わらずここの子供はすごいな。

 

これで俺は無事に暇になれた。

 

 

けいどろ

 

警官(青色のはちまき)人数 3割 盗人(赤色のはちまき) 人数 7割 

 

の割合で行われている。盗人を警官がタッチする。すると俺のアーツ経由で肩のはちまきの色が変わり盗人は警官へ、警官は盗人へ変わる。

 

範囲はスラム側全体。

 

無事終了する時に(子供達が飽きたらor日が暮れたら)盗人でいたら俺から蒸かし芋が贈呈される。少なくとも新鮮な塩を使ったうまいやつである。

 

 

まぁ色々と疑問があるだろう。追って説明する。

 

まずこの一週間は依頼を受けて、子供達を遊んでを繰り返していた。依頼は3日に1回のペースでありながら遊ぶのは毎日だ。

 

これもそれも原因は1つ。初日に受けた依頼であった。

 

いわゆる孤児事務の人から依頼で、子供達と遊べという依頼だ。

子供と仲良くなることなんて簡単だ。子供なんて単純だし、おもちゃ(信頼と安心のアーツ製{使い切りタイプ})で遊んで追いかけっこしたらみんな友達である。

 

心の距離が遠い子供達も空気に流されて、で簡単である。俺を中心として遊びは成立しているわけではないので余裕だって。6日で全員と仲良くなった。例のヤクザ少女にほぼ毎回監視されているが特にアクションは起こさないので放置している。

 

6日なんてつい最近じゃねぇか、だって?きっかけが3日に出来て、実行したのが5日だからだ。

 

そのきっかけとは蒸かし芋。

 

例の計画の一部である拠点の整備(農業部門)をしていた副産物だ。依頼で貰った幣で種を買い。育てた。色々な種類を買ったが意外な結果でなんとも言えない気持ちになったものだ。

 

その気持ちになった理由はジャガイモだけ育ったからだ。そう、ジャガイモだけが3日で育った。

 

いくら最強でもさすがに化け物過ぎるだろ。ジャガイモ。

 

残念ながらジャガイモを見ただけで種類までわかる変態ではないので品種まではわからない。だが3日で育った。ミキミキと育っていった。特に肥料とかやっていないだけどなぁ。

あらかた簡単に料理をした結果、おいしいと言うことがわかった。特に蒸かし芋はアーツで蒸かして、海から取ってきた新鮮な塩で良いのだ。コスパがいい。実質ゼロである。ノーコストである。零だ。ハッシュドポテイトからフライドポテイトにポテイトチップスも作ったがおいしかった。だがコスト高すぎる。油の供給が弱すぎる。

この世界に油菜的な奴はあったりするのだろうか?

 

それはそうとジャガイモ以外の作物は全滅だった。一向に育たん。芽すら咲かん。種が枯れてた。意味がわかりません。誰か有知識者のかた、教えて。

 

まぁジャガイモは好きだし、無限に食べれるので良いのだ。

 

 

話は戻って、みんなは気がついたか?

 

はちまきの色が変わると。

 

俺は実質的に色彩を得た。アイムウィン!これで例の計画が実行可能領域に突入した。ヨシ!

 

方法を言うならなんともなんとも悲しくも、夢が無いのだが……物理的に色を付けたのだ。アーツで色を包んで鮮やかにしたのだ。

 

簡単に話すと、小麦粉を目に見えないほど細かい源石で形を保つ。すると真っ白な肌が出来る。以上。着色料は少し高めだが売られている。とりあえず業務用で買わせてもらって、あらかた色はそろえた。痛くも良い買い物であった。

 

触るとなんとなく違和感を感じる。これは大問題である。だが技術力でなんとかなると信じている。目指せ艶艶モッチリ肌!

遠目で見る分には問題無いから最低限は良いというレベル。目指すなら上を目指さないとなぁ?

 

 

さて、やっと本題。この街のルールだ。

 

ルールと言っても暗黙の了解の域だ。ちゃんと規則みたいな感じで書類に明言されていたが、みんなが納得して、実行しているので恐ろしいものだ。この民度、妬ましい。

 

この街、パルシアは種族、感染者で差別されることがない。

差別する奴らはみんな追い出される。上の団結力がレベチなのでよっぽどの事がないと革命は起きなさそうだ。この街以外にも7つ、合計8つが同じような体制でいる。もはや鉄壁。つよい。

 

差別は一発アウト。門番によって速やかに国外追放だ。そして重度の感染者も国外追放だ。もし逃げるようなことがあれば全戦力を持って逮捕へ向かわれる。

 

恐ろしや。

 

街全体が一丸となって○○どこじゃー!っと面白そう光景ではあるが、本人には地獄だ。

過去の実績からは重度の感染者はほぼ自分から進んで出て行くことが多いようだ。理由はやっぱり安い値段で抗薬貰えるからかな?検査も定期的に義務づけられている。

 

働けるのに働かない人も容赦無く国外追放。働く気があるけど働けない人は場合によって国外追放。まぁ自給自足が出来る内は何もない。後者で追放されるなんてよっぽど普段の振る舞いが悪かったのだろう。

 

仕事の斡旋は結構やっている。8つの街で協力しているだけあって、それぞれの街で特色があるのだ。この街は傭兵。武力がある人が集まる。組合もここが本店だ。ここを中心として善行な賞金稼ぎ、いや傭兵達はお仕事をしている。ただし門番とは別の組織?らしい。

 

重度の感染者だが、カラスのように死に際を悟りひっそりと消えるようだ。覚悟を決める時間がたっぷりあるのも理由の1つだろうか。重度の感染者の場合は出て行く際、いくらか餞別が貰える福利まであるっぷりだ。

 

調査した結果、想像の5倍くらいこの街は住み心地はよい。こんなフルアーマーな鎧やろうでも気楽に住める。

 

一部のおじおばさんにはアンタ大変な人生だったねとか言われる始末だ。全身火傷でも負ったとでも思っているのだろうか?

 

やさしい。

 

子供達と遊んでいる所を見られてより一層、暖かい視線を感じるが気がつかない振りをしておこう。

 

普段のクールな俺が崩れる気がするがまあ子供達が幸せなら幸せです。

 

「もう!!こんな所にいた!はやくふかしイモちょうだい!!」

 

「はいはい……ハイ?」

 

気がつけば日がだいぶ暮れていた。だがいつもより終わるのは早い。なんで早いんだ?

 

いくら考えてもわからない。

 

そう考えている内に子供達が5人3人と列をなす。いつもの広場ではなくこんな道に集まるのはまずい。近所迷惑だ。

 

「よし!いつもの広場に集まれ!今日はサービスだ!全員1個プレゼントだ!みんなを集めて広場に集合!」

 

大声でありながら近所迷惑にならない声がなぜか道だけに響き渡る。

わいわいと子供達が騒ぎ立てながら走り出す。ある者は一直線に広場へ、ある者は裏道、横道へ仲間を集めに走る。

 

まったく元気が良いようで。

 

いつものようにレイヴァブンはサーっと住宅へ消えて大きな布袋を持って屋根の上に現れる。そして広場へ行く。今夜はじゃがいもパーティーだ。

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

危機契約ナンテキイテナイヨ

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