いっそのこと細かくなるまで噛み砕いて、飲み込むのは…消化できないなら、小さな針を飲み込んでいるのと大差ないな。
地獄絵図だ。
そうだと思いつき、手近なじゃがいもを掘り返す。
見たところじゃがいもの成長に害はなさそうだ。まぁわかるのは見た目だけで、中は何かしらの変化があるかも知れない。目に見えない範囲で変化しているかも知れない。
うーん、これが開拓者の気持ちか。成すことやること全部が未知。俺は未知じゃなくて整備された道がいいじゃーってね。
さて、困ったときはポン助先生ですね。
(主なに……分身の術覚えた?)
…ちゃうわ。気がついたらここに生えてたんだ。どうすれば良いと思う?
(取り込んだら?)
取り込むって何ですか?ポン助。
(……そりゃぁ…取り込む?)
なにそれ。取り込むって何。確かに弱い磁石みたいな感じだけど、体にくっ付くって訳ではないし、ただの感覚の話だし。熱で溶かすか。
マグマちゃん!目の前の命名不明源石を焼き溶かしなさい!
効果は全くないようだ。周囲のじゃがいもが再起不能になりました。
解けないじゃん。取り込むってどうやれば良いんだよ。まずは命名不明源石と俺の違いを考えよう。
体を構成する物質、源石と恐らく源石とその他。能力、知らんとアーツ。アーツが無理だからその他で挑むしかないな。
その他でどうやって……そういえば。
俺はアーツで指先はバーっと切り裂く。その傷口からは血がポタポタと流れ出る。
あれか?俺の血は煉獄のなんかで、溶かせるのか?
アーツを使って、血を命名不明源石にかける。
すると音も煙もなく、無くなっていった。かわりにとても小さな赤い石が残されていた。
ビンゴッ。
これは勝ちか?勝ちだよな?完全勝利だよな?と思いつつ赤い石を手に持つ。
……ガブリ。
躊躇無く、赤い石をかじる。だが一欠片さえ削れることも無くそこに存在していた。
硬い…だが操れると。
アーツを操る要領で目の前の赤い石、赤源石を操作する。爪ほどのサイズしかないが、丸へ、四角へ、三角へ。問題無く操作できる。
彼は、手首を切り落し、アーツを使って、畑にあちこちある命名不明源石へ自分の血をかける。すると先ほどと同じく、音も、煙もなく、小さな赤源石へと変わっていく。それを集めて一つの石に変える。
塵も積もればということわざがあったが、手の平サイズしかない。
芋6こ分のサイズの命名不明源石が、芋1/12サイズの赤源石にしかならない。対比えぐ。
実験は続く。
。
完全な上位互換じゃないですか?うっひょレベルアップだ!
手首から血を運んでいく。拠点の外にある天然もの源石へ向かって、振りかける。
音も煙はない。だが解ける様子はなかった。
さすがに何か条件があるのか。
まぁいい。じゃがいも畑を最大限拡大する。建ててしまった建築物を避けて耕す。
さて、赤源石君は……操作できても消えないと。
消えないなら身に纏えばいい。
最初は量が少ないから胸を中心として全身タイツのように密着させる。その上から肌色の小麦粉で覆い被せる。
多少違和感はあるが、問題無……消えた。内側に解けていくように自然に無くなっていった………あー体内に貯まっていく感覚がありゅ。
終わった俺のアークナイツが…
肌色の小麦粉を元の場所へ戻しておく。
とりあえず今後も順調に育ってくれよ、赤源石の原石達よ。
ということで抱えていた問題は無くなった。
だが問題が……あれポン助は?……いない?え?いない?
ポン助がいつの間にか観察業に戻っていた。
ポン助が変わった気がする。なんかポン助が変わった気がする。はぁ…自然分離だっけ?このまま薄っぺらい関係になるのかな…まぁなんとかなるか。その時はその時だ。ポン助もオリジムシだ。このまま頭脳はオリジムシ、姿は源石、その名は擬態人的な何かになればいいよ。
さて……このじゃがいもは安全か、否か。調べる必要がある。
なのでじゃがいもだけ持って、どこか遠くの国へ行こう。証拠隠滅が楽でございますからね。
アイキャンフライーー
そう言いながら彼は飛ぶ。腕を治し、とりあえず向いていた方向へ飛び出す。そして地上へ足を着けたのは2日後。雪が降る、寒い寒い村だった。
まぁ俺は寒くない。痛覚どころか体温が必要じゃないおうだ。変温動物だね。
ついた村は、環境も相まって冷たい印象をより深く受ける。それなりに大きな村だ。
だが丁度いいというやつだ。
俺は一人歩く。
そして完璧な人がいた。
路上の上に寝ている、いや倒れている人がいた。重ね着はしているが震えている。寒そうだ。そして周囲には人がいない。絶好のチャンスだろう。
マグマを出す。空間を遮り、暖める。
「目覚めなさい……目覚めなさい……」
気温は大丈夫なはずだ。温かいはずだ。後は体力があるかだな。
「………夢、か?…」
「食べなさい。」
じゃがいもを放り渡す。
目の前の人はゆっくりと食べ始める。
困ったな…これじゃ味がわからない。毒類はなさそうだが。はぁ元気なやつに頼むしかないか。
「おまえ…何者だ?」
倒れている人が顔を起こす。そして顔を見た。俺は少し驚いた。
頬から耳の後ろまで源石があった。大きい。
「何者でもいいだろう?今日が最初で最後だ。」
「おまえは…神か?」
「そんな……」
言われて体を見て言葉を失った。上半身裸の下半身フルメイルだった。すっかりと忘れていた。顔バレだ。逃げなきゃ。
「なぁ…神様。天国ってあるのか?地獄ってあるのか?」
「……興味などない。」
死後の世界に興味はない。そんなあるかわからない世界のことを考えるくらいなら今の世界呪っとけ。どうせ何をしたって変わらないんだから。
「…死ぬのか?」
「…ああ…どうだろう?わからないなぁ…」
目の前の人は源石で塞がれた天井を見上げている。何を考えているかはわからないが、少なくとも、そんな分けないだろと、言いそうな雰囲気はない。
ふむ…ふむ…一つ気になることがあるんだよね。どうせ死ぬなら人体実験させてくれーや。
「血を舐めろ。一撃で殺してやる。」
指先をアーツで切り開き、血をポツポツと垂れ流す。
命の保証はない。ちょっと感染者はどうなのか試したのだ。いままでなんだかんだで試せなかった。体に生えてる系は操作できない。かじれるかも知らない。
目の前の人は、意外にも何も言わずに舐めた。血の落下地点まで這いずり、血の飲み込んだ。
そこからは俺の時間だ。意識を集中させる。血が、目の前の人の全身へ溶けていくのがわかる。そして何か、とても小さなものを吸い取りながら、消えていくのがわかる。
ん?もしかして…いけるタイプ?
傷を広げ、もっと血を流し込む。血を一つの大きな水たまりのように繋げながら流し込む。今度もまた何かが吸い付くように集めながら、消えていく。だが今度は全部が消えて行く前に小さな結晶達を残して消えたのがわかる。それを液体のように小さくし、口まで運び上げ、一つの石にする。
「ッ…!?」
目の前の人が驚いているのがわかる。俺も驚いている。だが目の前の人は何がなんだかわかっていないようだ。
ぁあ……赤源石が弱い磁石のように俺の中に入ってこようとしているのがわかります。お客様!赤源石のお客様!困ります!ぁぁ………赤源石が体内に解けていくように入っていた。
「今のは…」
俺は無視して、血を頭にかける。目的は体に生えている源石だ。だがいっこうに解けない。おのれ源石……ここまで来たら溶かせやゴラァ
誰かが言ってた。引いてダメなら押してみろ。外がダメなら中からやれ。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。体内から消し取っ手やラァ。
「お、おい…ウッ」
口に血を流しこむ。一生で一番レベルで集中する。頭へ向かわせる。今度は水たまりのようにではなく、雨よりも小さく、だ。肌と皮膚と源石の限界を丁寧に探し出せ。
あった!
源石の部分が見つかった。そこに少しずつ血を流し当てる。血は源石に当たると消える。何度も何度も当てる。どれだけ当てても消えないと嘆いていたら、突然その時はきた。
頭の源石が粉々になるように消えていった。
ハッハ……ハッハァァヒャァ
源石が消えて喜んでいたら、わずかに出来た赤源石が俺の体内に入ってきた。これだけで元気が消えそうだ。確かに体内にたまっている感じがある。すでに3%くらい貯まっている感覚がある。こんなんじゃ200を越えた原作キャラ達全員出来ないでしょ!それに他にもやって上げたい人はいるんだからな!
てか完全に貯まったらどうなるの?……どうなるの?エェ…怖い。
「なんで?」
目の前の人が必死に頭に手を当てている。本来源石があった場所を触っている。
「さぁ選べ、死ぬか?」
ニヤリと笑う。悲しみの笑みだ。
俺のアークナイツは既に終わった。
ふふふと一人、不気味に笑っていた。だが何時までたっても目の前の人から反応がないことに不思議に思い。意識する。
目の前の人はまた倒れていた。だが呼吸は安定してる。問題はなさそうだ。
丁度いいと俺は帰る。拠点に戻る。アーツで空気の流れを悪くして、温かい気温が長く保てるようにしておく。
そうしてから飛び立つ。
そこで思い出した。
じゃがいも安全審査が終わってないやん。近場の村へ行く。もちろん上半身もフルメイルを着け、全身フルメイルになる。
安全審査の結果。じゃがいもは問題無いということがわかった。
テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
やっと書きたい内容が始まった気がする。気がするだけです。
あと今週だけアークナイツ君のイベント密度すごいっぴ。保安作戦楽しいっす。だが足止めが必須級なのがちょっとイヤーな感じ。我がロドスにはスズランちゃんとポデンコちゃんしか強化していません。運ゲーで負ける……これはデフォルトか?
月次小隊も今日来ましたね。シャレム君!?内容がとても気になります。