木々が生え散らかされた森の中を3人は進んでいた。
「まだ着かねぇのかよ。」
「…すみません。記憶によると確かに大きめの街があるはずのですが。」
「落ち着きましょう。焦っても良いことは何もないわ。」
「チッ」
それだけ話し合い、また歩き続ける。
1人は熊のような耳を持つウルサス、片手で持つには大きすぎる斧を片手で背負うズィマーという名の女子。
もう1人は同じくウルサス、制服に上着を着込み傷や土埃で汚れながも大切に使われていることがわかる本を持つイースチナという女子。
さらにもう1人は2人の女子よりも大きい。身長と同じぐらい大きな兵器をまるでバックのように軽々と持っているロサという女性だ。
彼女達は作戦遂行中に奇襲を受け、見事に分断された所をさらに追撃されてしまい逃げに逃げている最中だった。運が良いことに罠は発見できず、安全な逃走ができているが、一向に街のような休憩できる場所を見つけれず食料が減り続けている点以外は問題はなかった。
「霧…?なぜこんな場所に?」
まだモヤだが確かに白い空気が進む方向から広がってきていた。
「敵か?」
「気配は感じられないけど…」
3人は背中合わせで周囲を警戒する。だが人の気配どころか小動物の存在すら感じ取れなかった。
「……どうするよ。進むか?」
「包囲されるよりは良いと思うのだけど。どう?」
「同意見です、多少無理矢理にでも突破しましょう。」
「よし、お前ら行くぞ。」
敵がいると思われる背後に逃げる訳にいけずに、前に進むことになった。いままで歩いて溜めていた体力を一気に開放して前に進む。
少しの間走り続けたが1,2m先の木が認識できるかという所まで霧は濃くなっていた。全く変化がなく同じ所をぐるぐると走り続けているのではと思い始めた頃、やっと変化は訪れた。
地面が傾斜になり始めたのだ。そこで先頭を走っていたズィマーが足を止めた。
「山か。越えるか?」
「霧が晴れるまで登ってみませんか?周囲の地形も把握したいです。」
「……一気に行くぞ。」
彼女達はそのまま進み、山を登った。山頂についた所でもう一度立ち止まった。
「霧、晴れねぇな。」
山頂のはずなのに霧は続いている。登ってきた量的に小山ということはないだろう。
「そうね、このままじゃ籠城も無理そうね。」
「それなりに登ったはずなのに…特殊な土地環境とも聞いたことがありません。人工的なものでしょうか?」
「それなら目的がわからないわね。今まで襲撃すら無かったわけだし、兵糧攻めかしら?」
「なんでレユニオンごときがそんなアーツを使えるんだよ。」
部分的とは言え、視界を完全に断つほどの霧。過去には似たようなアーツ持ちがいたが、今はもういない。
レユニオンと決めつけるのは良くはないが、他に候補を考えられない時点で決まったんい等しいだろう。
「ここでなら確実に葬れると思ったからじゃ無いかしら?霧を目撃した人はいてもその原因まではわからない。確実に戦力を削るれる、良い作戦ね。」
「アーツではなく霧を作り出す機械という可能性もありますね。」
「めんどくせぇ、そういうことは後だ、後。食料は残り何日分だ。」
「3日…切詰めて4日と言った所です。水が足りません。」
「…行く…しかないか。」
イーチスナの知識によると街の近くには川があるらしい。つまり探せば水が手に入る。そして川を辿れば目的の街なり村にたどり着くだろう。
彼女達は山を下る。乱雑にある木々を避けながら、あるかも知れない奇襲に気を巡らせる。後もう少しで下り終わるというところ、霧が晴れてきた。その代わり見えてきた風景は想像すらしていなかった。
木の葉の変わりに見えてきたのは今まで見てきた木々とは比べられないほど大きな大樹だ。そして街が見えた。山に囲まれ、地面の上に木造の家があった。
霧に迷い、気がつけば現実的ではない場所。まるでファンタジー小説の中のようだった。
テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
ちなみにイースチナとロサは所持しておりません。ください。
衣装はあります。ください。