また君と、今度はずっと   作:スターク(元:はぎほぎ)

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【挿絵表示】

アスカ様(Twitter垢:@AskaZerosaki)に依頼し描いて頂いた物を掲載します。これが(現状で想定している)ウマ娘のクロスクロウです
前話にも掲載しておきます


……描写に矛盾が出てたので、“窓辺に寄るは”回での最後のやり取りをほんのちょっとだけ訂正しました。サーセン


【第2話】混迷!

オッス、俺クロスクロウ!トレセン学園についさっき編入したペーペーウマ娘だ!

重荷と共に移動した疲れからか、栗毛の美少女ウマ娘(グラスワンダー)に正面衝突された俺は気が付くと……

 

「クロスクロウちゃんはどの路線志望!?」

「何月生まれ?」

「綺麗な黒髪だね!青鹿毛?」

「グラスさんとはどんな関係なの?!?」

 

同級生に囲まれていた!

なんだこの茶番*1

 

「えぇとな……三冠路線志望で誕生月は1月、髪は芦毛だよ。グラスとは……超限定的幼馴染、的な?」

「「「キャ〜ッ!!」」」

「「「ぐぬぬ……!」」」

「何だその反応!?」

「……」

 

黄色い声に警戒呻き。ますますもって訳わからん、これが“女子校の洗礼”ってヤツなのか。おーい誰か!解説役!!

え、グラス?隣で俺をじっと見つめて手を揉み揉みしてくる。飽きないのか。俺の手ってそんな面白いのか。あっ脈測られた。

 

 

「皆、ちょっと良いー?」

 

 

と、その時。鶴の一声。

スぺが放った声は、さほど大きくなかったにもかかわらず教室中に響いた。その場の全員が、次の彼女の言葉を待つかのように。

新参の俺もまた閉口する。スぺというより、一斉に黙った他の皆の様子にビビったからだけど。ちなみにグラスちゃんは意に介さずに俺の手をニギニギしてる。

 

「そんなに畳みかけちゃ、クロも困っちゃうよ。ちょっと落ち着いて」

 

息が空気に浸透していくみたいに、スぺの言葉が伝播する。そしてその事に誰も()()()()()()()()()、俺も含めてだ。

やがて人だかりが割れて、スぺの姿がその中心に見える。海割ったのってモーセだっけ?それっぽくて感動すらした。ちなみにグラスちゃんは意に介さずに俺の手をまた頬に摺り寄せていた。

 

「さて、クロ」

 

そんなスぺが歩いてくる。教室の空気を完全に掌握して、纏って、近付いてくる。対する俺は、ポカンと目を丸くして待ち受けるしか無く。

そして、彼女は笑った。それはもう満面の笑みで。

ちなみにグラスちゃんは意に介さずに俺の手を以下略。

 

「ゆっくりお話、しよっk」

「おバカ!」

 

刹那の事だった。手を差し出してきたスぺの後頭部に炸裂したのは鋭いチョップ、俺も正直見逃したね!まぁ俺がどうだったかなんてどうでもよく、ともかくスぺの頭から星のエフェクトでも飛び出るんじゃないかってぐらい速い手刀だった事だけは事実だ。トレセンじゃ武術も極められんのか?

で、その下手人はと言えば。

 

「貴女こそ一方的に話を進めてどうするの。一つの事に集中しすぎる()()()があるのは、スぺさんの悪い所よ」

「いたた……言われてみればそうだったね。キングちゃんありがと」

「……キング?」

 

王様、という意味の英単語。彼女のウマネームか?

そんな疑問を感じ取ったのか、キングと呼ばれたその子が振り向く。新緑の視線が俺を射抜いた。

 

「———っ、そうよ。クロさん」

 

翻る姿は、まるでドレスを着飾っているかのように幻視させて。そうでありながら、主役は彼女自身であることを譲らず泰然と。

……いや、すげぇな。中学生なのに、こんなにも毅然と振舞える奴がいるのかよ!?

 

「私の、名前は!」

「──キング!」

 

クラスメイトの誰かが叫んだ。それが当然であるかのように。

 

「誰よりも?」

「「強き勝者っ!!」」

 

増える。ただの事実を肯定するように。

いや、これは……彼女自身がこれまでで、事実に()()()()事なんだろう。

 

「その、未来は?!」

「「輝かしく!」」

「「「誰もが憧れるウマ娘っ!!!」」」

「そう!!」

 

照れもせず、恥ずかしがる事すらあり得ないとばかりの誇らしげな表情に、俺は惚れ惚れとしてた。あまりの格の違いに、ひたすら圧倒されて。

 

「そんな一流ウマ娘こそ、この私!キングヘイローよっ!!」

「「「キーンーグーッ!!」」」

「……こういうとこじゃ、キングには敵わないなぁ」

 

湧き起こるコール。クラスの半数がそれに加わり、残り半数も好意的にそれを見守っている。彼女の人望が現れてるかのような光景だ。

……ふと。前者の方に加わりたくなって、気付けば俺も声を上げていた。

 

「キーンーグ!!キーンーグっ!!!」

「ッッッ…~~~~!?」

 

———オイ待て。オイ待てェ*2

心なしか、こう。また雲行きが変になったの、誰か気の所為って言ってくんね?キングちゃんの目元に浮かんだ潤みは気のせいだって。

おいスペちゃん。首を横に振らないで、もう打つ手無しなんて言うな頼むから。ちょっと、おーい。

 

「あ、あら……待って、止まらないわ……!!」

 

言ってる傍からホラもー!!俺がコールに参加した瞬間!!キングちゃん泣いた!!!また俺が泣かせた、どうなってんのマジで!?

え、なに!?俺もう黙った方が良いか?!こらそこ変な話しないで、「あの新入生、グラスとキングを2タテした!」とかやめて!絶対変な噂になる奴だろそれ!!

 

「ダメだこりゃ……スカイ、ちょっとお願い。エルちゃんは大丈夫?」

「あいよ〜」

「……エルは、思ったより大丈夫です」

「なら良かった。じゃあクロちゃん、また後で」

「お、おう」

 

流れるようにキングちゃんの介助に回ってしまったスペちゃんを見送って、俺は今度はスカイ・エルと呼ばれた2人へと向き直した。片方はマスクをした長髪の子、もう片方は燻んだ毛色の……あっ違うコレ俺と同じ芦毛だ!なんか急に親近感湧いてきたぞオイ!!

 

「久s、じゃなくて、()()()()()()だねぇクロスクロウさん。私はセイウンスカイ、こっちのマスクつけてるのは、」

「エルコンドルパサー……デェス!!」

「おわっ」

 

何だ何だ、急にテンション上げられてビビったわ。持ち芸?

 

「ふ、フフン。第一印象はインパクトが大事、これでクロ-サンの頭からエルの事が離れなくなったデショー」

「おうこりゃ暫く忘れんの無理だわ」

(……こりゃ長居はさせられませんなぁ)

 

濃いアピールしてくるなぁ。でも安心したわ、また泣かせでもしたらいよいよ以てどうすりゃ良いか分からんくなってたもん。

……まさか、ここから泣くとかないよな?エルコンちゃんを怪訝な目で見つめる不穏なスカイ君や、ちょっと。

 

「ああそうだ。ところでクロスクロウ──クロスさん、って呼んで良い?」

「良いけど……」

「それじゃあクロスさん。さっき“三冠路線に挑む”って聞こえたんだけど」

 

不安余って見つめてたら、視線が合うや否や投げられた質問。そりゃまぁ、目下一番()()()()()()()のはその針路になる訳で。

 

「うん」

「本気で言ってる?」

 

そんな俺の甘い考えを見透かすように、スカイは問うてきた。俺は内心で頭を抱えた。

 

(……強過ぎる)

 

さっきまで飄々としてたクセに、正面から緩急付けて揺さぶってくるなんて。クラスを支配していたスペちゃん、完全に統率していたキングちゃんに続き、俺のライバルは化け物揃いって事か。

 

「私達に勝てると、思ってんの?」

「スカイさん」

 

続く問い掛けを、俺より早く遮る声があった。俺の側に控えていたグラスの物だった。

 

「今それを聞いてどうするんですか。貴女はクロになんて答えて欲しいんですか」

「ッ……さぁ?ただ、生半可な覚悟で来られて困るのは、私もグラスちゃんも同じでしょ?」

「それを決め、示すのはターフの上で良い筈です」

 

──笑うしか無いな。んでもって笑ってる場合でもねぇな。

あんなに可愛くてあんなに泣き虫だったグラスちゃんですら。ううん、グラスちゃんがこの中で一番重い威圧感を放ちやがった。前から彼女の才覚は信じていたけど、その想像の悉くを粉砕された気分だ。

彼女の事は、なんだかんだよく知ってるつもりだったのになぁ……

 

………音信途絶えといて何ほざいてんだ、俺は。

そんなグラスちゃんに、庇われたままでいて良いのかよ、俺は。

 

「っ、クロ?」

 

視線と手で制する。助太刀不要と伝えたくて、そしてその通りに受け取ってくれたようで。

そのまま振り返りざまに、俺はセイウンスカイへと向かい直した。お前との勝負からは、逃げちゃいけない気がした。

 

「その為にここに来た。その為に、ここに居る」

 

素直な気持ちで、素直な決意で応える。

生半可なんて、言わせるかよ。

 

「それじゃ答えにはならねぇか?」

 

瞬間、俺の瞳は捉えた。スカイの目が、獰猛なまでの喜色に染まったその事を。

それを目にした俺自身は、どんな顔をしてたんだろうか。ちゃんとその期待に、闘志に応えられてたかな。

 

……安堵(弱音)は見せられんな、こりゃ。

 

(望む所だ)

 

ヘタれる為にここに来た訳じゃねぇ。絶望する為に生きて来た訳が無ぇ。

俺はここに来て、ここで勝って、コイツらに勝って、そして───!!

 

「クロスクロウさん、そろそろ良いでしょうか」

「アッハイ」

 

ってここで時間切れかよ!?そういや今回は顔出しだけで授業参加は明日からだったな、まだ寮での荷物整理があるし。

りょーかいですたづなさん、今行きますよいよい。

 

「じゃあスペちゃん、皆、また明日」

「……うん。()()ね、クロ」

 

名残惜しいが、続きは一晩明けてから。そうでなくとも、部屋さえなんとかなったらスペちゃん達の部屋を訪ねても良い。

だからさ。そのさ。

 

「グラスちゃん、離してくんね?」

「……っ」

 

服の裾をキュッと掴まれたらね、体どうこうより心が縛られる。控えめなのが余計になぁ。

グラスのこういう所は昔から変わってないみたいだった。あの日も俺が離れる事を極端に怖がって、別れる時もスペちゃんがいなきゃとてもじゃないが泣き止んでくれなかったし。

 

「今度は……今度は、どこにも行きませんよね?」

「行く訳無いだろ」

「でも、でも、ずっと連絡取れなかった」

 

あー……こればかりは俺の落ち度だ。どんな言い訳も無意味だ、本当に寂しい思いを味わわせちまったらしいから。

だからこそ、今度こそ約束するよ。ここに確約してやるよ、グラスちゃん。

 

「必ず戻ってくる。何度だってここに、戻って来るさ」

「……ぁ……」

 

力が弱まり、グラスちゃんの指が滑り落ちた。自由になった体で、俺は歩き出した。

 

「すみませんね。話の邪魔をしてしまって」

「いえいえ、俺の所為で拗らせちゃってたんで」

 

 

たづなさんに弁明してクラスを去る。色々な視線を背に受けて、その事に妙な懐かしさを覚えながら。

……来て良かった。

 

(アイツらに会うのは、運命だったのかもな)

 

なんだかそんな気がして、確かな満足を抱けたから。

 

 

───どいつもこいつも妙に重いのは、今は考えない事にした。したったら、した!!

 

 


 

 

「これから、黄金世代定例会議を始めるね」

 

クロが来た。私達皆で待ち望んだその日は、何の前触れも無く唐突に。

そのクロは今は寮に。恐らくは私やキングちゃんと同じ栗東寮にいる。今すぐ会いに行きたいけど、それよりも先にやるべきなのがこの会議での現状確認だった。皆の異常の有無だった。

 

「……無様を晒してしまったわ。ごめんなさいねスペさん、迷惑かけて」

「いいよキング。正直言うと、もっと収拾つかない大混乱だって想定してたんだから」

 

空き教室で並べられた机に座り、キングの謝罪をやんわりと否定する。嘘じゃない、最悪の想定として全員──私すら含む──の発狂すら考慮してたんだから。もちろん、そうならないように精神的な対策は準備してたけど、それらを一切使わずになんとかなったのは上等もいい所だった。

特にエル。一時は戻った記憶(トラウマ)で命すら手放しかけた彼女が耐えられたのは、嬉しい誤算と言えた。

 

「エルは大丈夫?遠慮しないでね、対処は早い程良いから」

「うん……クロ-サンの顔を見ると逃げたくなりますが、まだ直視出来マス。エルは、大丈夫、デス」

(こりゃ無理はさせられないね)

(今後はエルさんは出来る限り孤立させないようにしましょう。私かスカイさんが付き添うから)

 

でもエルちゃんの現状が“強がり”で保たれてるのは明白なので、視線でキングと対策を講じる。幸い請け負ってもらえるらしい。

……で、だ。

 

「スカイ。クロに何言ったの」

「あちゃー、いよいよ私に話が回って来ちゃいましたか」

「はぐらかさないで。なんでクロを煽るような事を言ったの」

 

私がキングを介助してる間に行われ、そしてグラスとの一触即発を招いたやり取り。勿論私も聞いていたけれど、あの問答をあそこでする理由が未だに分からなかったから。

そんな私の質問に、スカイは一瞬黙してから目を伏せる。後ろめたさを隠すその所作に、私は目を若干だけ尖らせて。

 

「私の目的は、クロさんに次こそ勝つ事。それは皆も知ってるでしょ?」

「ええ。貴女のその執念は、()()()知ってるわよ」

「だからその為には、中途半端なクロさんじゃダメなんだよ。強いクロさんじゃなきゃ、これから強くなるクロさんが相手じゃなきゃ叶わない」

「その為にクロの道を狭めるような真似をしたの?これで彼女が凱旋門に向かうルートに近付いちゃってたら、」

「やっとだ。ずっと荒野を彷徨って、見つけた皿の上の新鮮な肉なんだ。(オレ)はそれを目にした、飢餓状態の虎なんだよ」

 

我慢出来る訳無いでしょと、あっけらかんとスカイは言う。その言葉の裏に“自分ではどうしようもない”という自己嫌悪と諦念が垣間見えて、私は内心で溜息する他なかった。スカイへの支援、そして理想との擦り合わせをもっと踏み込んでやっていく必要がありそうだ。

 

「……グラスちゃんも同じ気持ちじゃないの?私としてはそこが今日一番びっくりしたんだけど」

「っ、どういう意味ですか」

「ちょっ」

「スペさん」

 

と思ってたら今度はグラスに飛び火。急いで口を挟もうとしてキングに止められる。甘やかすな、って事だろうか?

 

「だって、グラスちゃんもクロと走りたいんでしょ?だから彼女をここ(トレセン)に呼んだんでしょ?だってのに、なんであの時止めたのさ」

「私は……私の答えは、あの時の言葉が全てです。結果で全てを示す、言葉はクロには不要なんです」

「その割には「スカイ」──はいはい。大将に睨まれちゃ敵わないや」

 

でもその制止すら振り切って、私は割って入った。きっと今スカイが言いたかったのはこうだ、「でも結局グラスも言葉での確約を求めたじゃん」と。

今ただでさえ、グラスとスカイはピリピリとしてる。これ以上波風立てると収拾がつかない。

 

「……ごめん、キング」

「いえ、私の方こそ判断ミスだったわ。貴女が正解よ」

「それは……分かんないよ」

 

謝り合いながらグラスの方へ見遣る。静寂と共に瞳を閉じた佇まいは外から見れば冷静そのもの、でも僕には分かる。アレはグラスが焦りに焦った時、自らを鎮める為に外界からの刺激をほぼ全て遮断している状態だと。

 

(分かってはいた事だけど、さぁ)

 

大き過ぎるよ、クロ。君の存在は、私達の中で大き過ぎる。

君という一石が投じただけで、水面がもう大荒れだよ。それが大変で、でも嬉しくもあるのが余計難儀だよ。

 

「……エルはただ、喜びたいデス」

 

エルが口を開く。素直な、ここにいる皆に共通するであろう感情を吐き出す。

 

「クロはこの世界にいて、ここにいる。今はそれで、良いじゃないデスか……!!」

 

そうだ。まずはそれで良いじゃないか、でしょう?

キングも、スカイも、エルも、グラスも。僕も。皆で、クロとまた会えた。

そして、また会える。明日もまた、彼女に会える。

 

「……その通りね。彼女にまたコールしてもらえるなんて、思いもしなかったわ」

「あのいけすかなさ。そうだよ、アレとまた対峙したかったんだよ、私は」

 

スカイとキングも、同じように内心を吐露。3人の目にはそれぞれ涙が浮かんでる、当たり前だ。

…ほら、グラス。

 

「………スペさん」

 

隣の彼女の手を、机の下でギュッと握った。クロの服を掴んだその手を、強く。

君は確かにクロを掴んだんだよって、そう伝える為に。

 

「笑おう?喜ぼう?それくらいは、許されると思うから」

「……スペさんも」

「?」

「スペさんも、笑わないんですか?」

 

………困った。だって、()の喜びは。

 

「まずはグラスから、ね?」

 

君が、クロと一緒に笑い合ってる事だもの。

 

 


 

 

終わった。何がって、今日やる事が。

入寮手続きに荷物整理、理事長への挨拶も。生徒会へも伺いたかったけど、環境に対して余裕も出来ない内じゃ辿り着けるかも分かんねぇから……いやクッソ広いんだよトレセン学園!

 

「あとは晩飯と風呂だけだぜぇ」

 

そうボヤきながら、ようやく展開したベッドへと思いっきり飛び込んだ。とと、その前にもう一つ。

 

(しまった、すっかり頭から吹っ飛んでた)

 

寝転んだ拍子に視界に飛び込む、というか見えてたのに意識から外していた隣の区画。未だ不在な同室のこのスペースだ。

時間帯的に、もうすぐ学業を終えて帰ってくる頃合いかな?先輩らしいからちゃんと挨拶して、好印象掴んどかないとなぁ。

 

\ガチャッ/

 

噂をすれば差した影。瞬時に立ち上がって、口角上げて、お出迎えの態勢完了!さぁ来い先輩、よろしくお願いしますッ!!

 

 

「──あ゛?」

 

 

……第一声から敵意満載なんですがこれは。

 

「はじめまして!今日から編入生として同室と相成りました、クロスクロウです!!」

 

ええいめげるな俺。ほら満面の笑み!人懐っこさ全開にすれば少なくとも攻撃はされまい!?

………されないよな?

 

 

「テッ……テメェ── 〜〜〜!!」

 

 

拝啓。

母さん。おやっさん。

スペちゃん、グラスちゃん。

 

「ラストさん場所を()ってンじゃねェぞオルァーーッッッ!!」

「おぅふぁーっ!?!!?」

 

不肖クロスクロウ、この部屋で生きていける気がしません。

たすてけ。

*1
唐突な正気

*2
風柱並感




【黄金世代のヒミツ】
当初はスペが“白銀世代”と名付けていたが、スカイが「それじゃクロさんが中心みたいでヤダ」とごねて今の名前になった
なおエルは白銀世代案を激推ししてた
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