「苦しそうって……」
当たり前じゃないですか、と言いたかった。何も為せず、勝ち得ず、燻ったままの現況。こんな部屋に閉じこもって──その中で行っていた、レースシミュレーションとは名ばかりな気休めの遊戯の中ですら負ける始末。
この有様で息苦しくない訳が無い。今すぐにでも窒息してしまいそうだ。
「そんなの!」
「待って!!」
そんな不満が口を突いて出そうになった仲間の口を慌てて塞ぐ。気持ちは痛いほど分かるけれど、下手に不興を買って此処を追い出されたら今度こそ後が無い。
すぐさま向き直って非礼を詫びようとした。けど、おでこを押した指に止められて。
「ストップストップ。謝る事なんて何も無……というか謝るのは俺の方だろ。悪かったな、分かり切ってる事聞いて」
「え……」
「そうだな。取り敢えず、冬休み28~31日で予定空いてない奴がいたら教えてくれ。ちなみに『ゆっくりしたいので空いてません』でも可」
「31以外なら
「実家か。寧ろ都合が良いかもな」
「私はどの日でも。帰省しませんから」
「僕は28だけしか無理ですね…」
「なるほどなるほど?」
そのままトントン拍子に事を進めてしまう先輩。瞬く間に予定は決まり、私は28日に組み込まれてしまったのだった。
ちなみに何の予定かも分からない。ただ、
「君の実家ってどこら辺なの?」
「浜田山が最寄の駅ですが……」
「おk把握。騙されたと思って、のんびりしようぜ」
とだけ。何を楽しみにしとけばいいのかも知れないまま。
「一応走れる靴で頼むなー!」
そう告げて、先輩は部屋を去って行ってしまったのだった。
……そうして暫し時間が経ち、当日。
「──どうされたのかな」
待ち合わせ場所の神社前。冬とはいえ風も無く、日光に緩く暖められた正午だった。
けれど時間5分前になっても待ち人が来ない。何か間違えてしまっただろうか、と不安になったその時の事。
「ッセェェェェフ痛った!!!」
「先輩!?どこから飛んで来たんですか!!」
「寝坊したからパルクールって来た!校則違反だしなんなら違法だから真似しないでくれな、まぁなんも壊してないけど」
「そういう問題じゃないでしょうっ」
右か左か、と思いきやなんと上から落ちてきた先輩。強かに尻を打ち付け苦笑するその姿に、色々突っ込みたい気持ちが爆発してしまう。
寝坊したと言ったってもう昼ですよとか、そもそもあんな派手に着地したけど怪我無いんですかとか。でもそんな私の心配を、彼女は笑って否定する。
「昔からこういう事繰り返してきたんでね、大概の衝撃には耐性付いてるから
「いえ、なら良いですし……私も今来たばかりなんで、気にしないでいただければ」
「そういう訳にもいかんよ、誘ったの俺だし。とりあえず今日の昼飯くらいは奢らせてくれや」
ところで、と立ち止まり前置きする先輩。そのまま私を、頭の上から爪先まで一通り見回して。
「なんかめっちゃ可愛いな」
「…えっ」
「あ、気を悪くしたならごめん!けど素人目に見ても良いセンスだなって思ってさ、例えば服を白系で統一してるのが黒髪とよく調和してると言うか」
「っ!ありがとう、ございます」
「あと髪留めとかは淡い青なのが……ってキモイな俺。悪い、思った事がすぐ口に出ちまうタチで」
告げられた誉め言葉に、その
だって、白系で統一してきたのは私自身とても気に入ってるコーディネートだったから。髪飾りだって拘ってる物で、その要所要所を出会った5分も立たずに見極めるなんて。
そんな個人的なこだわりを抜きにしても、服装を褒められること自体が……一人の女の子として、嬉しくて。
「あー……マジで不快なパターンだった?」
「へ?あ、いえ!全然そんな事無いです、ありがとうございますっ!!」
「なら良かった。じゃ、なんかそこら辺で摘まむか」
呆気に取られてたら誤解されかけたので慌てて訂正。それを受けて、先輩は快活に笑いかけてくれたのだった。
「お?アーちゃん久しぶりだねぇ、って隣のイケ
「おじさん!そんなんじゃないって、お世話になってる先輩よ!」
「たはは。そういう訳で一緒にさせて貰ってるクロスクロウです。今後テレビによく映る事になるんでよろしくオナシャス」
「おう大きく出たな、威勢の良いウマ娘は好きだぜ。この地域の妹であるアーちゃんが世話ンなってるならお前さんも妹みてぇなモンだ、彼女をよろしくな」
「そりゃもちろん。んじゃ大将、今日はアンタとの良縁に恵まれたっつーことで祝いの焼きそばを5つ!」
「一丁前にオベッカ叩いてんじゃねぇよガキンチョ!ほれ出来立て持ってきなっ」
年末年始に向けて境内に開かれる出店。その中でも例年超早めに開いてるおじさんの屋台があったので、そこで昼食をいただいた。
神様に粗相が無いよう、一度鳥居を出てから私はたこ焼きを一包み。隣で先輩はたらふくの焼きそば。それだけで大丈夫かと聞かれたけれど、もともと小食な上に体重管理はしっかりしたいので遠慮しておく。
そして今、私達は再び境内に戻っていた。
「思い出とかある感じ?」
「それはもう、地元の神社ですから」
毎年毎年、家族全員で初詣に来たものだ。それ以外にも祝い事があればよく訪れたし、夏祭りなんか飽きる程楽しませてもらった。
此処で出会う人達、皆明るくて、暖かくて……
「トレセンに憧れたのも、ここが始まりだったんですよ」
「へぇ?そりゃどういうこった」
「中央所属のウマ娘が来るんです。多くは大國魂神社に赴くらしいですけど、人混みを厭う方たちが此方の方に。彼女たちが勝利を真剣に祈る姿を見て、憧れたのが始まりでした」
「なるほど、ここも遠くないもんな」
新年を迎え浮わつきながらも、本殿に向かう際に瞳に垣間見えた真剣な光。未来の勝利を、栄光を記念としてささげる姿に、幼子ながら胸が熱くなったのをよく覚えている。
あんな風に熱くなりたいって、そう思ったのも。
「それでトレセンに行きたいって言った時、皆応援してくれました。家族だけじゃありません、神社を中心にした地域の皆さんが」
「……」
「お金が足りないってなった時も、援助してくれたんですよ。皆さんがいなかったら、今の私はありません」
そうだ。ここで私の物語は始まって、そして加速した。他ならない、地域の皆に後押しされて。
それを思い出す度に心が熱くなる。そうだ。夢見たように熱くなれてるんだ、私。
「応えたい……もっと」
「……うん。報いたいよなぁ、そりゃ」
無意識に零れた本心へ、先輩は同意の形で寄り添ってくれる。それが今はとてもありがたい、まるで「そう在れるよ」と太鼓判を押してもらえたみたいで。
……さっきから思ってた事だけれど、先輩はとても
否定せず、聞き上手に徹して、心の内を引き出して。ただ肯定するんじゃなく、それと隣り合う温かさが彼女にはあるんだと。
思い出話を次々に引き出されてる自分を自覚する度に、そう確信を深めた。抗う気は起きなかった。
「良いね。この地域は丸ごと君の味方だって訳だ、さしずめ神様も応援してるんじゃねぇか?」
「じゃあお参りしていきます?先輩もご利益に授かれるかもしれませんよ」
「だな。ぜひとも御相伴に預かりたいもんだ」
二人揃って五円玉を投じ、賽銭箱の底を叩く。二礼二拍手一礼をすれば、暖かい風が祝福のように頬を撫でていった。
「……って!これから何するんですか私達は!?」
「へ?」
「へ?じゃないですよ、先輩が誘ってくれたんでしょう?!」
何が解決したわけでもないのにスッキリした気分で鳥居をくぐり、でもその数分後には本題を思い出して元通り。焦りがぶり返して冷や汗さえ出て来てしまう。
人気の少ない路地まで歩いてて良かった。慌てふためく自分の姿を、地元の人に見られて心配させたくないから。
「なんか、こう…走ったりするのでは?現状打破のために!」
「場合によってはそれもあるかなぁとは考えてたけど……」
「じゃあ何なんです?意味ありげに予定を組んだのは、私の現況に介入する為じゃないんですか?」
自分で言うのもなんだけれど、ウマ娘である私達は割と単純な生き物だ。走る事に対して重きを置き過ぎて、走る=気持ちいい=問題解決という風に本能が結び付きやすい傾向がある。要は脳内麻薬が出過ぎて他の事がどうでも良くなりかねないのだ。
今回、先輩は「走れる靴で来い」と言ってたから、てっきり一緒に走る事で私達のストレスを吹っ飛ばす作戦なのかと思ってしまった──最近の私達は、走る事ですら鬱屈を払えなくなってたのだけれど。
そして現実はそれすらなく、神社で思い出話に耽っただけ。そしてその空気感を拭う素振りも無く続行しようとしてたので、それを理性が思わず拒んでしまう。
「介入ってそんな大げさな……けどまぁ、何とかするのが目的ではあるよ」
「だったら、何かしないと!」
「
けどそこで、えっ、と聞き返すより先に。
正中線、胸の真ん中を人差し指が軽く突く。先輩の右手だった。
「さっきを思い出して。5分前の君はどうだった」
「どうって……」
「焦ってた?今みたいに、ドン詰まった状況ばかり考え込んでた?」
……違う。こんな逸る気持ちは無かった。
肌に感じたのは冷や汗なんかじゃない。もっと奥で、ゆっくりと燃える、優しい熱さがじんわりと沁み込んでいた筈だ。心を刺す棘ではなく、柔く包み込んでくれるような。
そんな思い出を、胸に。
「それを思い出させてあげたかったんだよ、俺は」
「それ、って…」
「“苦しそう”って言ったじゃん。走らなきゃいけない、勝たなきゃいけない、何かを
息が詰まるような閉塞感は、いつの間にか消えていた。先輩の指先から胸骨を伝い、肋骨を回って心臓と肺を包み込む。そこから順に、温もりが蘇る。
「それは違うだろ。君達が走る理由はそうじゃない。そんな窮屈な理由で走らされるなんて、そんな悲しい話があるかよ。ナーヴちゃん、君はな……」
そうだった。私は走らなきゃいけないんじゃなくて───
「───走りたい」
「…言えたじゃねぇか」
ニッと微笑まれた刹那、決壊した。ポロポロと頬を伝う雫を自覚するのに時間は要らなかった。
あれ、熱っ、い……!何も見えない、嗚咽まで出てきて……!!
「う、ぉあっ、あうぅ……!!!」
「はいハンカチ」
「チーン!!!!!」
「派手にいくねぇ*2」
そうでした、そうだ、そうなのよ!私がトレセン学園に来たのは義務感の所為なんかじゃない!走りたいと自分で願ったからに他ならないじゃない!!
それを勝手に追い詰められて、応援してくれた皆の存在を言い訳に塞ぎこんで!こんなの、ただのバカじゃないのッ!!
「ごめんなさい…!!」
「…うん。気の済むまで、謝ると良いさ」
先輩の腕の中でその胸を濡らす。その間ずっと、先輩は誰からも見えないよう、覆い隠すように抱き締め続けてくれたのだった。
何に謝っているのかも分からない、ただ自分の気を晴らす為だけの謝罪。その空虚な行為は、けれど確かに心の中の曇りを洗い流してくれていた。
「おお……こりゃ春には凄い事になってそうだな」
「それはもう。さながら桜吹雪のブリザードですよ」
「想像するだけですげぇわ、覚えてたら来てみるか」
「もし忘れてたら私が引き摺って連れてきてあげますよ」
「めっちゃ助かる。生まれてこのかた、物覚えが悪くて仕方ねぇんだ」
あの後、先輩と共に生まれ故郷を練り歩いた。私を育ててくれた町を彼女に知って欲しくて、私の思い出深い場所とか、名所とか、印象に残る所を一緒に巡った。
そうして過ごす内にもう夕方。暮れる陽に照らされ二人、神田川沿いで足幅を合わせている。
「いやしかし、道行く人に“アーちゃんに彼氏が!?”って言われるのには参っちまったなぁ。どんだけ気ぶられてんだよナーヴちゃん」
「言わないでくださいよ!誤解を解いて回るの大変なんですからっ」
「わはは……で、どう?もう大丈夫か?」
「ええ。完っ全に」
問い掛けに満面の笑みで返す。もはや迷いは無い、心スッキリその物だったから。
そんな私の様子を見て、今度こそ完全に安心してくれたのか、クロス先輩もまた快活に笑ってくれた。
「初心を忘れんなよ。これは俺にも当て嵌まる事だけど、焦りが過ぎると行くべきを見失いかねない。でも自分を肯定できる最後の一線さえあれば、無理に焦らずとも絶対になんとかなるから」
「……先輩も、その一線があるんですか?」
「ある。自分で言うのもなんだけど無敵の一線がある。つまり俺は無敵」
「無敵って、なんですかそれ」
過剰ともいえる自身に思わず笑ってしまえば、先輩は肩を竦めるばかり。でもその目は真剣に、私を見つめてくれていた。
「大丈夫。今日やったように、迷ったらいつでも原典に立ち返れ。幸い君はまだ本格化の兆しが遠いんだから、ゆっくり鍛えていけば良いのさ」
「……はいっ!絶対に、また勝てるようになってみせますっ」
そう、焦る必要は無い。今すぐ勝利は叶わずとも、一つずつ出来る事を積み重ねて、いつか大舞台で。それでも皆への恩返しには事足りる筈だから。
そうして、本当に勝てたなら。
「その勝利は、先輩に捧げますから!!」
「そういうのは良いってば」
クシャリと撫でられた頭、そんな私達をまた暖かい風が吹き抜けていく。神社の神様が宿ったのだろうそれに見送られて、私達は寮に帰ったのだった。
翌日。例の教室の仲間と会って、私は驚愕に染まった。
「クロス先輩すごいよ!
「……きのう?」
おかしい。だって、私と一緒に昼から……
……昼からって事は、午前は?
「
「!!!」
彼女の地元は私と程近い、とはいえ“昼”というのがそれこそ正午頃だとしたら。
彼が待ち合わせ時間にギリギリで来たのは、目の前の彼女との時間を大切にした結果で。
そしてパルクールでなりふり構わず駆け付けてきてくれたのは、私との約束を守る為で。
寝坊なんて大嘘。あのヒトは、何処までも───
「ん?アーちゃん?お~い??」
会ったばかりだと言うのに、これほどまでに想われてしまった。その事実が心に響き、棘となって突き立った。
でも、焦りで抱いたそれとは違う。町の皆を想った時の温かさに似て、じんわりと胸中に広がり、けれど焦りと同じように心臓をバクバクと圧迫していった。
それが恋だと気付くのに、私はもう少し時間を要する事となる。
(飯代総計¥5,260。移動費¥53,700。その他経費が¥16,750でそこに更に……うわ考えたくも無ぇや)
12月31日、大晦日中の大晦日。トレーニングを終えての更衣室で、俺はこの三日間にて浪費した金額を計算していた。途中で書いてたメモを鞄に突っ込んだ。思考したら負け。
まぁ仕方ない、だって
(全員、素直に心に響いてくれたようで何よりだがね)
ウマ娘として生まれて、ウマ娘として「走りたい」と願ったその瞬間。鬱に陥りかけていた彼女達にはそれ思い出して欲しくて、だから奔走した。これ以上の策は思い浮かばなかったから、成功してホント何よりだよ。
走りじゃないけど「誰かを救う」という目標も部分的に達成できた。満足満足、一本満足。まだまだ全然足りてねぇけどな。
(シリウス先輩に経過を伝えたら喜んでもらえたし万歳万歳……と言えれば良かったんだが)
しかし、シンボリ家に戻ったシリウス先輩との通話。5人全員なんとか纏めれそうだという報告には機嫌を良くして貰えたものの、その後に内容を伝えた際の反応がどうにも引っかかっていた。
「『お前、鏡見てそれ言えるのか』って……なぁ」
後輩たちに言った“焦るな”“自分を肯定しろ”という旨。それを自分にも適用できるかと。
俺自身に。
……
(そもそも俺がアーちゃん達にそう言ったのは、彼女達に時間があるからですよ先輩~)
まだ入学したばかり、まだ本格化を迎えてない、まだ精神的に未熟。これで焦らせたらもう何もかも台無しでしょ、ゆっくりさせて当然です。
その点、俺は前提条件が全く違う。編入したばかりとはいえもう二年生、本格化間近、精神成熟を経た同期が5人!焦る必要しか無いでしょ!?
(俺だってアーちゃん達と同じ環境だったらノンベンダラリと怠惰に過ごしてましたよ!!でもそうはならなかった!だからこの話はここでお終い!!閉廷!!!)
そう思ってはみるものの、でもシリウス先輩の言葉だ。無下にするわけにもいかず、何かしらの意図を見出したいところ。
しかし答えは出ないまま、やけくそ気味に走ってたのが今ってワケだが……もう無理だコレ。
「下手な考え休むに似たり、ってか……」
「……クロさん?」
「おっグラスじゃーん」
脳が限界を超えて全てを諦めた所で、更衣室のドアを開けた先に
いやホントに綺麗過ぎるだろ。マジで目の保y「スン」oう──ん?
「スン。スンスン、ススン」
「えと……グラ、スぅ?」
「スン」
「今のって返事?」
栗毛がふわりと頬に触れる。今俺は、クラスで一番の美人に首筋を嗅がれていた。
訳が分からない。うわっ良い匂い。何がどうなってる?すんげぇ良い匂い。絵面が不味い。しっとりした絹肌。天国かな?ジハードに見られたら戦争になる。やばッ良い匂い!!
(何してんだよグラス~~~!?!!?)
「知らない香り」
「へ?」
「4人……いえ、5人。昨日含め3日間、予定が埋まっていたと仰ってましたね」
「………」
「クロスさん」
「ハイ」
明確に疑問文だったワケじゃない。でもなんだか抗えなくて、取り敢えず事情を大体話した。
慕ってくれる後輩が出来た事。彼女らの相談に乗った事。三日間はその為に費やした事。シリウス組の件まで話すと話が複雑になるので説明できないので、それ以外を全部。
いやぁ、抗うのは無理だったわ。なるへそ“鬼人”ってこういう事かぁ*3。
「……はぁ。貴方は、本当に」
「なんか、ごめん」
「怒ってません」
「でもなんか不機嫌っぽく、」
「怒ってませんってば──でもそうですね。だったら
深海みたいな暗色を魅せていた瞳が一転、遠浅のような光を取り戻して俺を射抜く。先程の恐怖とは別の感情に貫かれ、俺は動けない。拒む術も無く。
「初詣、どうかご一緒に」
「……ぜひとも。グラスお嬢様」
「ふふっ───!」
せめてもの反撃に恭しく礼してみれば、何とかお眼鏡にかなったようだった。こりゃ敵わん。
クロス「
シリウス「あのさぁ!!!!!!!」