ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ 作:Wandarel
翌日の日曜日
ツルギ「おはようございます!!」
ツルギの大きな声で起こされる地獄姉妹。
イチカ「るっせぇな死にたいのか。」
シグレ「そーだそーだー。」
二人して寝ぼけながら拳を振り上げる。
ツルギ「ひいぃ……そんなつもり無かったんですうぅ……。」
ミノ「朝からガタガタうるさいですねホントに……。」
アプロディア「……我がアラームをかけても起きぬ貴様らにはお似合いだろう。」
イチカ「んだとてめぇ!」
シグレ「はいはい、ワンちゃん機械相手にムキにならない。」
ツルギ「あ、私も朝露旅館で住み込むことにしたのでよろしくです!」
シグレ:イチカ「「はいはい………は?」」
ミノ「親御さんよく許してくれましたね。」
ツルギ「お母さんはかなり心配してましたけど私だってもう高校生です。お父さんも後押ししてくれましたし!」
シグレ「チッ。」
イチカ「はいはい、シグちゃん壁女相手にムキにならない。」
ツルギ「誰が壁ですか!」
シグレ「こん中じゃ壁だろ。」
ミノ「うん。」
ツルギ「みんなしてバカにして……ぐすっ……。」
ミノ「よしよし、泣かない泣かない。」
ツルギ「ミノさぁぁぁん!」
ミノ「うわ、鼻水やば!?」
そうして朝バタバタと準備をしていた。
シグレ「そんじゃ母さん行ってくる。」
シラナ「行ってらっしゃい、みんなー!」
ゼル「行ってらっしゃいませお嬢様方。」
イチカ「うぃ。」
ミノ「行ってきます!」
ツルギ「必ず帰ります!」
イチカ「死亡フラグ〜。」
ツルギ「ち、ちゃんと帰りますもん!!」
フラフラと三人で炙りシガレットをしていたが、ツルギが興味津々で見ていた。
イチカ「………やるか?」
ツルギ「うぇ!?で、でも私にも風紀委員という立場が……。」
イチカ「休みの日くらいいいだろ別にホレ。」
ツルギ「あ、ちょっと……にゃううう///」
イチカがシガレットを咥えて、ツルギの口を強引に開けてツルギに咥えさせた。
傍から見たらキスにしか見えない構図にシグレの殺気が上がる。
ミノ「はいはいステイステイ。」
ツルギ「むむむむぅ……///」
イチカ「どうだ、結構いいもんだろ?」
ツルギ「むううぅ……///」
(訳:はいいぃ……///)
ミノ(あ、これ何も頭に入ってないな。)
そして昼になり更にうろついていたが、ツルギの携帯が鳴り始める。
ツルギ「はい……え?分かった。すぐいきます!」
携帯を切ったツルギが申し訳なさそうに手を合わせる。
ツルギ「すみません皆さん、学校から明日のガンプラ実技について呼び出しがあって、今日はお暇しないとです!」
シグレ「まぁ、それなら仕方ないね。」
ミノ「お気をつけてツルギさん。」
イチカ「んじゃあなツルギ。」
ツルギ「はい、行ってまいります!」
ツルギが走って女学園の方へと向かった。
ミノ「それじゃ私達も行きますか!」
三人が揃って向かうは新しく出来たGショップ。
ガンプラ専門の模型店だ。
イチカ「こういう時は近道使うんだよ。」
イチカが先導し、路地裏を駆け巡る。
だが、その道中でイチカが止まった。
シグレ「どしたの、ワンちゃん?」
イチカ「いや……多分気のせいだ。」
そうして抜け出して見たのは湯の森市ではあった。
シグレ「………あれ、街並みが変わってる?」
ミノ「ほえぇ、こんなに変わってるものなんですね。」
イチカ「………どこだ……ここは?」
ミノ「イチカさん?」
イチカ「……。」
イチカは走り出した。
シグレ「ワンちゃん、どこ行くの!」
慌ててミノとシグレも追いかける。
イチカ(そんなはずはねぇ……あの時間違いなく……!!)
イチカはとある場所にたどり着き見てしまった。
イチカ「嘘だ……電之商店……だと……?」
かつてのトラウマが……叫びが……蘇る。
イチカ「うぶ……げぇぇぇっ……ガハッ……!!」
イチカは思わず吐いてしまった。
そして、そのままイチカは……ショックで気絶し倒れた。
イチカ「………ん?」
目を覚ますと、優しげな木造の天井が見えた。
???「あら、目を覚ました?よかったわ〜玄関に出たら倒れてたんだもの〜。」
優しげな女性の声が聞こえる。
イチカ「……母さん……?」
いや、違う。
アマリ「あらあら、大丈夫よ。まだゆっくりしてなさい。」
そう言って女性は奥の方に行った。
ミノ「イチカさん、大丈夫ですかっ!!」
シグレ「急に走り出して追いついたと思ったら倒れてるんだから……。心配したんだよ?」
アマリ「パパ〜、倒れてた子目を覚ましたわよ〜。」
???「おぉ!?無事だったか!!」
アマリ「ちゃーんと無事よ〜♪」
どことなく懐かし声が聞こえてくる。
そして、二階から降りてくる声が聞こえてきた。
???「大丈夫かい、お嬢ちゃん!」
そうして降りてきた人についイチカは口走る。
イチカ「……父さん……?」
ヨシモリ「ん?俺の事か?」
イチカ「……いえ、なんでもないっす。」
どうやらイチカはこの二人に介抱されていたようだ。
ヨシモリ「怪我とかなかったかい?」
イチカ「いいえ、昨日チャレンジ思考で食べた腐ったパンが原因だと思います。」
ミノ「え?そんなこ…むぐっ!!」
ミノの口はシグレによって塞がれる。
シグレ「そうなんですよ、ワン……私の妹……まぁ双子の妹に当たるんですけど、無謀なチャレンジをしちゃって……。」
ミノ「!!?」
アマリ「あらあら〜それは大変だったわね。」
ヨシモリ「まぁ、俺たちおじさんおばさん世代も昔はやって……。」
ヒュン、ザグッ!
ヨシモリの頭上スレスレの壁にガーベラストレートを模した包丁が刺さる。
アマリ「パーパ?」
ヨシモリ「すんません、なんでもないです。」
その状況を見たイチカは、確信した。
イチカ(ここは……夢の世界だ。じゃなけりゃ、電之商店はもう消え去ってるはずだ。)
ミノ「あ、あの朝露旅館ってこの辺りにありましたよね?」
ミノのその言葉にヨシモリとアマリの顔は少し曇った。
ヨシモリ「………あそこ、数年前に潰れちゃってな。」
これにはシグレが驚いた。
シグレ「な!?朝露旅館が潰れたの!?」
動揺したシグレが全てを聞いた。
ミノ「えーと、つまりどういうこと……?」
シグレとイチカは緊急でTCWWを使った。
イチカ『シグちゃん……ここってもしかして。』
シグレ『……間違いない。もうひとつの湯の森。朝露旅館と私が死んで、ワンちゃん達が生きている世界だ……。』
ミノ『な、なるほど。』
シグレ『ミノ、あんまり騒ぐな……ん?』
ミノ『了解です!』
イチカ『待て、お前なんでTCWW使えてるんだ!?』
ミノ『なんか、出来るようになってました。』
イチカ:シグレ『えぇ……。』
シグレ『まぁいい、上手いこと口裏を合わせるぞ。』
ミノ『ラジャ。』
アマリ「…んん?どうしたの三人共?」
シグレ「いえ、ちょっと遠くの田舎から学生三人で旅行に来てまして、あまり知らなかったんですよね。」
ミノ「そうです、ちょっとよく分からないこととか多かったので。」
とりあえず礼を行ってから電之商店を後にした。
しばらくしてアプロディアが喋り出す。
アプロディア「ここはお前たちの知っている湯の森という街ではないらしいな。」
イチカ「
ミノ「帰り道も分からないですしどうします?」
シグレ「上手いことここでやり過ごすしかないね。通貨が同じなのは救いかな。」
イチカ「まあな。仮にここが異世界だとあっちで使えたもんが使えないなんてことざらじゃないなからな。」
アプロディア「……何となくわかってきたな。この世界、我らを必要とする人間がいるからこそ呼ばれたのだろう。」
シグレ「そんなことあるの?」
アプロディア「ゼロではないだろう?」
そう言われて三人は考える。
だが、そう考えていてもどうしようもない。
と考えていたが……イチカは偶然見知った顔に出会った。
イチカ「よう、ゲッターチーム。」
ヒビキ「よう。地獄姉妹。」
イチカ率いる地獄姉妹とゲッターチームが偶然合流していた。
イチカ「お前らに会えるなんてなかなかラッキーだな。」
ヒビキ「お前こそ迷子か?」
レイト「よせヒビキ、今はそれどころじゃないだろう。」
シグレ「そうだよワンちゃん。」
ミノ「ホントここどこなんですかァ!」
ユリ「しっかり調べないと……。」
合流できたのはいいものの、まだまだ調べなければならないことは多い。
イチカ「………さて、どうする?」
シグレ「ごめんくださーい。」
ミノ「え?ええぇ!?」
次回
ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ
第10話「交錯した世界」