ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ   作:Wandarel

12 / 19
アプロディア「よもやこのような事があろうとは……。時の流れ、そして異界故の見知らぬ機体。だがそれ以上に大きく歴史が変わっている。この状況、打破せねば我らに勝機はない。どうする、地獄姉妹?」


第11話「厄災戦」

先手はバルバトスレクスが仕掛けた。

テイルブレードが襲いかかるが、ロストデスティニーは逆にテイルブレードを掴み、そのまま振り回した。

シグレ「うおっ!?」

ミノ「ひゃあ!!」

そしてマジンウィンダムに向けて放り投げ直撃する。

イチカ「コイツ、まさか……。」

イチカがブレストトリガーを構える。

ロストシスター「『抗うことなかれ。』」

ロストデスティニーもまたマシンガンを構えた。

その瞬間、同時に火を噴く。

凄まじい銃撃戦、射撃に対するセンスが高いイチカだからこその見るものも思わず見とれるほどのハイレベルな撃ち合いだった。

同時に弾切れになったのを確認し、一気に距離を詰める。

イチカ「うらあっ!!」

ガーベラストレートを引き抜き斬るが、やはり大刀「ジャッジメントアロンダイト」に止められる。

ロストシスター「『お前たちの相手をしている暇は無い。』」

イチカ「お前がそうでもアタシたちはアンタに用があんだよ!!そんでアタシだけじゃねぇ!」

その時、大きく風が吹き荒れた。

タイミングよくワンダレルアストレイが飛び上がる。

シグレ「ルストストリームっ!!」

ミノ「ルストハリケーンッ!!」

ロストデスティニーは呆気なく回避した。

イチカ「……試したい事がある。お前らしっかり頼むぜ。」

ミノ「ラジャー!」

シグレ「あいさー。」

ロストシスター「『私たちの邪魔をしないでよ……。』」

マジンウィンダムが腕を構え、

ミノ「喰らえ鉄拳!ロケットパァァァンチ!」

ロストデスティニーはそれを腕で弾き返し、マジンウィンダムに迫る。

シグレ「鬼さんこちら。」

そこにバルバトスレクスが回り込み、構えていた。

シグレ「トールハンマァァァブレェカァァァッ!!」

だが、ロストデスティニーは瞬間的に部分変形をし回避した。

そして、ジャッジメントアロンダイトが振られ、マジンウィンダム、バルバトスレクス双方に大きく損傷を与えた。

ミノ「くっ!!」

ロストシスター「『くだらない。終わらせてあげる。』」

だが、それを待ち構えていたやつがいた。

イチカ「同じTCWW使いならしっかりと見させてもらうぜェッ!」

ワンダレルアストレイがロストデスティニーの頭部を掴み、そのまま頭突きをした。

その瞬間、爆発のような衝撃にミノは巻き込まれた……。


不思議な空間。まるでアニメのようにニュータイプやコーディネーターなど、人が分かり合える対話の場所……。

ミノ「……ここは……?」

シグレ「やほ。」

イチカ「よう。」

ミノ「うおあ、皆さん無事だったんですね。」

イチカ「まぁな。」

ミノ「それと、ここはどこなんでしょう?」

シグレ「ロストシスターの深層意識。要はTCWWが使える人限定の通話とかそんな感じ。」

ミノ「ほえー……ていうかなんか真っ赤ですね……アツっ!?」

突然、ミノにとっては灼熱に襲われるような感覚があった。

紅蓮の炎によって焼失したような街だった。

すると、イチカがポツリと呟いた。

イチカ「……嘘だろ。」

シグレ「……なるほど、それならこの強さよ理由も頷ける。」

ミノ「へ?」

二人がそういうのを見て目の前で見た光景は……。

十字架に愛し合うかのように抱き合い、涙を流している聖女のようなイチカとシグレだった。

肉体に多少の違いはある。だが、間違いはなかった。

イチカ「……アタシだ。」

シグレ「それに、私もいる……。」

ロストシスター「……痛い……痛いよ……シグちゃん……。怖いよ……辛いよぉ………。」

真ん中で震えながら懺悔のような姿で何かに怯えている誰かがいた。

イチカ「……これがロストシスターの正体か……。」

ロストシスター『大丈夫だよ、ワンちゃん。私が守ってあげる。いつまでも……このGBNで……永遠にずぅーっと……ね?』

シグレ「…………。」

ミノ「こ、これって……。」パキッ

ミノが足元にあったガラスの破片が砕かれる。

ロストシスター『「………誰?」』

見開き、血走った眼差しがこちらを向いた瞬間、再び爆発のような衝撃に包み込まれる。

そして、気がつくと先程とさして変わらない所におり、時間もわずか四秒しか進んでなかった。

瞬間、ロストデスティニーがワンダレルアストレイを殴った。

イチカ「ぐうっ!!?」

ロストシスター「『見た……な?』」

ロストデスティニーがゆっくりと起き上がる。

ロストシスター『「見たなみたなミタナ見たなみたなミタナ見たなみたなミタナ見たなみたなミタナ見たなみたなミタナ見たなみたなミタナ見たなみたなミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」』

ロストデスティニーが咆哮をあげる。

それと同時に、三人に悪寒が走り音声が聞こえた。

『EXAM-System-Final-Phase-Express……』

ロストシスター「『盗み見たなぁァァァァァァッ!!カス共がァァァァァァッ!!』」

照準に収めることなくあらゆる重火器を乱射し始めるロストデスティニー。

ミノ「うわ、うわわわっ!!」

マジンウィンダムも回避はしてるが、当たるのも時間の問題だ。

イチカがガーベラストレートで切りつけるも指に挟まれそのまま殴られる。

ロストシスター「『ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ………』」

イチカ「ミノ、シグちゃん、一気に決めるぞ!」

ロスト!マキシマムドライブ!

シグレ「確かにヤバそうだからね!」

ラック!マキシマムドライブ!

ミノ「やるしかないんだ!」

デビル!マキシマムドライブ!

ミノ「光子力!ビィィィィムッ!!」

シグレ「トールハンマァァァッ!!ブレェカァァァッ!!」

イチカ「ボルケーノッ!!ブラスタァァァァァァッ!!」

三人の最大火力が直撃した。

超火力による合体攻撃はあまりみられないものだ。

ミノ「……嘘……あれだけの攻撃を食らったのに……!?」

イチカ「……不死身かよコイツ……。」

シグレ「……ワンちゃん、ミノ、マジでやばいかもしれないこれ。」

ロストデスティニーは立ち上がった。

ロストシスター「『殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤル殺してやるころしてやるコロシテヤルゥゥゥゥッ!!』」

気がつけば、バルバトスレクスの目の前にいた。

それも既にレールガンが構えられていた。

シグレ「!?」

ロストシスター「『You must Die…:(君達は死ななければならない)』」

瞬間、バルバトスレクスの頭部の右側がえぐれた。

シグレ「ぐ、あぁぁぁぁっ!!」

シグレは目を抑えた。

GBNには無いはずの痛みがそこにあったからだ。

ミノ「シグレさん!!……ッ!!」

既にマジンウィンダムの前にロストデスティニーが立っていた。

ロストシスター「『SweetDream……(いい夢を……)』」

マジンウィンダムはジャッジメントアロンダイトによって四肢を切り裂かれた。

ミノ「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ッ!!」

初めて味わう痛み。それはミノにとっては想像を絶するものだった。

イチカ「野郎ッ!!」

一気に近寄るが、ロストデスティニーに逆に掴みかかられ倒され馬乗りになった。

ロストシスター「『DieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDie(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね)DieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDie(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね)DieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDie(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね)DieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDie(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね)DieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDieDie!!!!(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねェッ!!)』」

ロストデスティニーはジャッジメントアロンダイトをワンダレルアストレイの全身に突き刺し続けた。ぼろぼろになるワンダレルアストレイの事など眼中になく、何度も何度も何度も何度も、その度にイチカに激痛が走る……だが。

イチカ「……いてぇじゃねぇか……だが、あん時と比べたらまだまだぬるいぜ…。」

ロストシスター「『ウグァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』」

阿頼耶識のリミッターも外れた。

ロストデスティニーの腕部が変形しワンダレルアストレイを殴りつけ、重い金属音がなる。何度も何度も殴られ始めた。

ロストシスター「『死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネ死ねしねシネェッ!!』」

イチカ「ごぶっ………。」

イチカが血反吐を吐いた。

ミノ「もうやめて!それ以上はほんとに死んじゃう!」

シグレ「ぐっ……身体がまともに動かない……!!」

そして、ロストシスターがダインスレイヴの装填とツインバスターライフルを構えた。

ロストシスター「『死を持って償えェッ!!』」

アプロディア『万事休すか………。』

そう思っていた時だった。

ETERNAL!マキシマムドライブ!

システム音声と共に、ロストデスティニーの動きが止まった。

シグレ(!!今しかない!)

「うおおおおおっ!!」

シグレは阿頼耶識のリミッターを外し一気に加速して二人を回収して駆け抜けた。

だが、ロストデスティニーにすぐに追いつかれた。

ロストシスター「『逃がすものか……!!』」

「『ALL-CHAIN-LOST(全てを失った一撃)ッ!!』」

ロストデスティニーが至近距離で必殺の同時射撃を行い炸裂した。

……だが、三人は無傷だった。

???「……。」

ロストシスター「『何っ!?』」

マントを羽織る白ベースの青いガンダム。

シグレ「ヴァルさん……!?」

ヴァル「久しぶり、だけど時間が無いから急いで。私はあくまで足止めだから。」

シグレ「は、はい!」

シグレは急ぎ突き進んだ。

ロストシスター「『我が神罰の執行を邪魔するか!』」

ヴァル「まぁ、そりゃそうでしょう。」

ロストシスター「『貴様ァ……何者だ!」』

ヴァル「そうね……地獄に行ったらこの名を告げなさい。ダイドウ・トキメ……と言いたいところだけど撤退できたからもう大丈夫ね。」

そう言うと、ヴァルは煙幕をはった。

ロストシスター「『くっ!?』」

ヴァル「さよなら、ロストシスター。貴方はきっと救われる………。」

その言葉を最後に消えた。

ロストシスター「『………次の目標に移る。』」

ロストデスティニーは加速し、フィールドを離れていった。

厄災は大きな傷跡を残しながら進撃を続ける。

ギリギリで本拠地付近にたどり着いたシグレも限界で倒れた。

イチカ「くそ……これじゃ、アタシたちが……地獄だ………。」

そのままイチカも意識を落とした。




ミノ「ほんとに死ぬかと思った……。」
シグレ「なんにも出来なかった……」
イチカ「あれは……アタシがなってた可能性だ。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ
第12話「もう1人の自分」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。