ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ 作:Wandarel
イチカ「……ん?」
意識を戻したイチカは、周りを見渡す。
そこは、連合軍の本拠地だった。
レヴェア「起きたか?」
イチカ「まあな……。」
レヴィア「いずれにせよ、ロストシスターはかなり危険だった。お前達はよくやったほうだよ。」
イチカ「……あざす。」
イチカは二人の意識が戻ったのを確認した。
ミノ「本当に……死ぬかと思いましたよ。」
シグレ「…なんにも出来なかったよ私……。」
イチカ「だが、あながち間違いじゃない。あれは……アタシがあぁなってた可能性もあった。」
アプロディア「どういう事だ?」
イチカ「あれは、失くしたものが多くて自分自身も、何もかもを見失ってるアタシだ。シグちゃんがいなかったらあぁなってたのは……紛れもなくアタシだ。」
シグレ「でも、あの中には私もいたような気がした。」
ミノ「そういえば……。」
シグレ「でも、これで確信に変わったこともある。」
イチカ「おう……、有志連合……妙に臭うな。」
レヴェア「どうした、お前たち?」
イチカ「いんや、ちょっとした昔話っすよ。」
レヴィア「そうか、くれぐれも背後には気をつけろ。いつ襲われるか分からんからな。」
レヴェアが立ち去ったのを見て、三人はもう一度話し始める。
イチカ「アプロディア、いるか?」
アプロディア「どうした?」
イチカ「……この世界でアタシ達がやることはロストシスターを破壊することじゃねぇだろ?」
アプロディア「……気づかれたか。」
シグレ「騙してたってこと?」
アプロディア「真実はおいおい話すつもりだったのだがな……。」
ミノ「じゃあ真実って?」
アプロディア「……この事件は三つの事柄で終わらせなくてはならない。」
ミノ「みっつ?」
アプロディア「まずは……有志連合にロストシスターを討たせないこと。」
ミノ「さっそく無理難題じゃん……。」
シグレ「でもあのバケモノじみた強さなら……いや、数で圧倒してる分ロストシスターの方が不利か。」
アプロディア「二つ目は……ナギツジタクマを見つけること。」
イチカ「ナギツジタクマだと?」
ミノ「知ってるんですか?」
イチカ「この世界のことを知る一環でな……。全米選手権のチャンプらしいぜ。」
シグレ「だけど、そう簡単に見つかるかな……。」
イチカ「リアルでもネットでも見つけるのは絶望的だろうな。有名人だが足取りは掴めねぇんだとよ。」
アプロディア「三つ目は……有志連合の裏側を探し当てることだ。」
シグレ「有志連合の?」
アプロディア「今この有志連合は奴らの策謀で操られてるも同然だ。」
ミノ「策謀……って?」
アプロディア「ロストシスターの正体はシグレとイチカだと言ったな?」
イチカ「まぁな。」
アプロディア「ここのネットワークで調べたが我々が元いた世界でもそうだったように、ソウゲツトモコはあらゆる手段を持ってソウゲツアルマの切り札、TCWW……もとい、イチカ。お前を奪うもしくは始末する事を考えている。」
イチカ「……あのクソ外道……。」
シグレ「だからヘイルが怪しいと?」
アプロディア「わからん、レヴィアかもしれん。だが操られてることだけは確かなようだ。」
ミノ「……じゃあ、私たちこれからどうしたら。」
アプロディア「我らに出来ることはナギツジタクマを見つけ、あわよくば有志連合を内部崩壊させることだな。」
イチカ「……探り入れとくか。」
イチカを含む地獄姉妹は有志連合の内部調査を始めた。
ヒビキ「ゲッタービィィムッ!!」
ユリ「ゲッターミサイルッ!!」
レイト「ドリルアームッ!!」
ゲッターチームの三人が今はMUSOUユニットにより三つの本陣より無限湧きする量産機を相手にして、ようやく始末がついた所である。
ヒビキ「んだよ、他の連中全滅してんじゃねぇか。」
レイト「フッ、所詮奴らは口だけだ。お前は腕は立つが口は達者じゃないけどな。」
ヒビキ「なんだとレイト!」
ユリ「はいはい喧嘩してる場合じゃないでしょ二人共。」
ゲッターチームを除くブルデュエルのカスタマイズ機の
「オードブルデュエル」を扱うニアがロストシスターの襲撃で撃破され、哨戒で不在だったゲッターチームが追おうとしたが、そこに無数のNPCが現れ、リーダーの指揮をなくしたニア隊が為す術なく撃破されていき、ゲッターチームのみが生き残っていた。
ヒビキ「………的確にリーダー格と基地だけ破壊していくんだよなアイツ。」
ユリ「戦術を読まれてるのかな……。」
レイト「……。」
だが、ここでもう一つシグナルを捕捉した。
ユリ「十時の方向!」
全員がそちらを向くと、カスタマイズされたνガンダムがそこにいた。その手には、金色に輝くゴッドガンダムとゴールドフレーム天ミナのミキシングされた腕があった。
???「……遅かったか。」
レイト「お前は?」
???「名乗る名前なんてないな。それよりも、ロストシスターを探しているのか?」
ヒビキ「だったらどうする?」
???「これ以上、ロストシスターを刺激しないでくれ。」
ユリ「え?どういうこと?」
ヒビキ「はっ、んなもん関係あるか。向こうがやってんだから叩きつぶしゃいいだろ。」
???「……そういう問題じゃないんだ。」
レイト「……どちらにせよ、邪魔をするなら倒してもいいな?」
タクマ「………戦う以上は名乗っておこう。俺はナギツジ・タクマだ。」
ヒビキ「ナガレ・ヒビキだ。」
ユリ「クルマ・ユリです!」
レイト「ジン・レイトだ。」
タクマ「レイト…ッ!!?」
レイト「……なんだ?そうめずらしい訳では無いだろう?」
タクマ「………ロストシスターを見つけてその後どうするつもりだ?」
カスタマイズされたνガンダム「ホットスクランブルνガンダム」が手にしていた右腕を置いた。
ヒビキ「んなもん決まってんだろ。ぶっ潰す。ただそれだけだ。」
タクマ「それがどういうことになるかわかってるのか!」
ヒビキ「関係ねぇ。相手がダイバーならぶっ殺す、AIならぶっ壊す。それだけだって言ってんだろ。」
タクマ「……分かり合えないか。」
レイト「………。」
ユリ「ね、ねぇ、無理に戦う必要は……。」
レイト「いや、ここは戦っておきたい。」
レイト(私の勘が言っている……このタクマという男は何かを知っている。)
ヒビキ「三対一で卑怯とか言うなよ?」
タクマ「君たちにとって十分すぎるハンデだ。」
今、三つの心と最強による伝説の戦いが始まる。
ヒビキ「チェンジ!ゲッター1ッ!!」
タクマ「……思った以上に手強いな……だがっ!!」
ユリ「いっけええぇ!!」
レイト「なるほど、全てが繋がった。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ
第13話「思い出と共に。」