ガンダムビルドブレイカーズ:パーフェクトツインズ   作:Wandarel

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アプロディア
「異界の湯の森に身を置いていた七人は気休めも必要とは考えていたが、各々イマイチ思いつかなかったようだ。
全く、人とはよく分からぬものよ。」


第18話「再びの邂逅」

イチカ「……暇だな。」

最近こっちの湯の森での生活も慣れてきたゲッターチームと地獄姉妹とそのオマケ二人。

ツルギ「失礼ですよイチカ!」

そのオマケの一角のタカミヤ・ツルギが咎める。

ミノ「なんか……今思えば私たちのいた湯の森って結構邪悪だったんだなって思ってるんですよね。」

シグレ「まぁそうなるでしょ。あの女がいる限り私とワンちゃんに安寧はないからね。」

改めて思えば、イチカさんは目の前で家族を失うという経験をしており、その光景が悪夢となるのも多い。

ヒビキ「……あ、いいこと思いついた。」

突然、ヒビキが呟く。

ヒビキ「お前ら、暇だし海行かね?」

ユリ「え?海……?」

レイト「……何を言うかと思えば……。」

ゲッターチームは呆れてる様子だったが……。

ノリコ「いいですわね!行きましょう海!!」

キノコ嬢はノリノリのようだ。

ツルギ「えぇ!?海行くんですか!?み、水着なんて持ってきてないですよ!」

シグレ「君はスク水でいいんじゃない?そんな体型だしさ。」

ツルギ「な!!?」

ノリコ「いいこと思いつきました!!電車でまいりましょう!」

レイト「ふむ、電車か……。」

ユリ「確かに地図を見た限りは地形はそんなに変わってないから行けなくはないね。」

そんな感じに盛り上がり、一行は海へとついた。

アイザワ・ユウコと共に。

ユウコ「………なぜ私まで。」

ミノ「いいじゃないですかたまには!」

ユウコ「私に水着は似合わないと思うんだが……。」

ユリ「何言ってんですか!とっても似合ってますよ!」

ツルギ「そうですよ!自信もってください!」

ユウコのプロポーションはかなりいい。

男女問わずちょくちょく視線がこちらに向いてるのがわかる。

イチカ「……で、なんの考えもなく海に行こうってわけじゃねぇんだろ?」

ヒビキ「当たり前だろ、海に来たらやることは決まってるよなぁ?」

そう言って2人が取りだしたのは……。

イチカ・ヒビキ「「スイカ割りだよなぁ!!」」

スイカと棒と目隠しである。

レイト・シグレ「「どうせそういうのだと思ってた。」」

というわけで始まったスイカ割り。

さっそくイチカが目隠しを付ける。

イチカ「サポート頼むわシグちゃん。」

シグレ「はいよー。」

イチカがシグレのサポートの元、動き始める。

シグレ「次、右に2歩。」

イチカ「おう。」

シグレ「少し左にズレて。」

イチカ「おっけ。」

シグレ「よし、そこ。」

イチカ「ぶった斬ってやるぜ!!」

ツルギ「ん……?ちょっ!?」

のんびりと仰向けになってくつろいでいるツルギに向けて振り上げられた木刀。

すんでのところで回避したが、着弾点はそれなりにえぐれていた。

シグレ「チッ……。」

ツルギ「ちょっと!危ないじゃないですか!!」

イチカ「わりぃわりぃ…シグちゃん、ちゃんと頼むぜ?」

シグレ「はいはい。」

ヒビキ「真面目にやれよスイカ割りくらいよ。」

レイト「ここは俺に任せろ。」

ユリ「嫌な予感しかしないけどいいよ。」

そうしてレイトも目隠しをして木刀……ではなく素手で構えた。

ノリコ「あら?木刀は?」

レイト「いらんな。」

その言葉にゲッターチーム以外のメンツが唖然とする。

ミノ「んな流派東方不敗じゃあるまいし無理ですって。」

ヒビキ「まぁ見てろ、アイツは頭もキレるが腕っ節も凄いからな。」

ユリ「あれ、ヒビキが素直に認めるなんて明日は雨が降るねぇ。」

ユリの小言にヒビキはうるせぇといって小突いた。

レイトは身構えるとスイカに向かって掛け声とともに飛びかかった。

その一撃でスイカの表面が剥け、果肉が丸出しとなった。

イチカ「マジかよ……。」

これにはイチカも驚くほかない。

そこからレイトのスイカへの追撃が始まる。

レイト「目だ!」

ミノ「いや、目ないよねただのスイカだよ?!」

レイト「耳だ!」

ミノ「耳もないよね!?」

レイト「鼻!!」

ミノ「鼻……いや、花の部分やってるからあながち間違いではない???」

レイト「ひっひひっひゃははははは!!」

その後、見るも無惨な姿となったスイカを見てヒビキがキレる。

ヒビキ「馬鹿野郎!ここまでバラバラになったらまともに食えねぇじゃねぇか!!」

その横でユウコは何が起きたのか分からない顔をしていた。

ユウコ(……スイカ割りってなんだっけ?)


一行はユウコ、ユリ、レイトの三人をを残して噂の海の家へと向かっていた。

なんとかき氷になんでもトッピングが出来るそう!とミノが言い始めたのがきっかけだった。

なお、ミノはしばらく前にイカに絡まれていたので少し遅れてから行くとの事だ。

ヒビキ「しかし、かき氷だなんて久しぶりなもんだ。」

イチカ「アタシもだ。……食ったのなんかもう何年も前だがな。」

ふと、イチカは夏休みに家族で行っていた祭りの事を思い出す。

青髪のロングヘアーの娘。理由はとうの昔に忘れたがそれでもイチカはその娘と仲良くなった。両親、姉からはぐれ、ひとりでうろついてた所を連れていってくれた。そしてガンプラバトルも強かった。

名前はもう思い出せないし、思い出したところで今のイチカには無用な存在だ。

そうして、噂のかき氷屋についた。

イチカ「お?シガレットあんじゃねぇか。」

シグレ「なかなか斬新な…。」

ツルギ「うーん迷うなぁ……。」

ヒビキ「お?中々面白い味があるじゃねぇか!」

ノリコ「支払いは私におまかせあれ!」

一同、ノリノリである。

その真横に5人組がいた。

イチカ(FW)「おぉー!トッピングにブラックサンダーがあるぅ!!」

エタ「なかなか斬新な……。」

ツルギ(FW)「私はなんにしましょうか……。」

ヒビキ(FW)「うーん、迷う。」

カナデ「支払いは私に任せてください。」

ここに奇跡の出会いを果たした。

そして、イチカが決めた。

イチカ(FW)「おじさん!かき氷のブルーハワイシロップブラックサンダー付きで!」

イチカ「おっさん、かき氷のブルーハワイシロップシガレット付きで。」

二人のイチカが同時に注文した。

イチカ(FW)「………は?」

イチカ「…あ?」

ふたりが睨み合う。

イチカ(FW)「なんだァテメェ、かき氷と言えばブラックサンダーでしょうが。」

イチカ「寝言は寝て言えクソガキ。かき氷にはシガレットだろうが。そんなんだから肝心なとこ大きくなんねぇんだよ。」

イチカ(FW)「あぁん?今それ関係ねぇだろうが駄肉の牛がよぉ!!」

間違いなく喧嘩が発生しております。

エタ「まぁまぁまぁ、いっちゃん落ち着いて。」

シグレ「まぁまぉまぁ、ワンちゃん落ち着いて。」

エタ&シグレ「「すみません、うちの子が……。」」

ツルギ(FW)「はわわ、落ち着いてくださいよイチカ!」

ツルギ「そうですよイチカ!また問題起こしたら大変なんですよ!!」

ツルギ(FW)とツルギが目を合わせる。

そしておもむろにぺったんこなツルギがでっかいツルギを見て言った。

ツルギ「あ!ずるい!!」

ツルギ(FW)「え!?何がッ!?」

ヒビキ(FW)「はぁー、もう子供なんだから。」

ヒビキ「俺にもわかるぜその気持ち。」

もはや現場は混沌としていた。

カナデ「あら、貴方……。」

ノリコ「あら、貴方……。」

カナデ&ノリコ「「そっくりですわー!(ですね。)」」

そんな騒ぎを聞きつけて、レイカとミノが飛んでくる。

レイカ「あらぁ、私のイチカが二人も〜♪」

ミノ「あー!!なーにやってんのアンタらは!!」

と、合流したがここで二人が疑問に入る。

ミノ「あれ?イチカ……が二人?」

エタ「……いっちゃん、ツルギさん、いつから分身の術を?」

イチカ「ちっ、ずらかるぞテメェら!あとクソガキ!次会ったら覚えとけ!」

シグレ「いやー、なんかごめんなさいねぇ。」

ツルギ「そ、そんなぁ!!」

ヒビキ「またいつか会える気がする。そん時はガンプラバトルしようぜ!じゃあな!!」

ミノ「ほら行きますよキノコ!」

キノコ「キノコじゃありませんノリコですわ!!」

ミノ「うっさい暴れんな!!」

騒がしい五人が足早に去っていった。

イチカ(FW)「おととい来やがれバーカ!!」

エタ「……なんで分身してたんだろ。」

ヒビキ(FW)「………あの人、どことなく僕に似てたような……?」

ツルギ(FW)「え、え、状況がよくわかんないんですけど……え?」

カナデ「……彼女、なかなかのセンスを持ってますね。」

レイカ「……ふふふ。」

(ちょっとは笑えるようになってくれて嬉しいかも。)


レイト「よう、かき氷はどうだった?」

ヒビキ「急にイチカの野郎がずらかるって言ったがちゃんと確保してきたぜ。」

ユリ「ありがとうヒビキ!」

ユウコ「一体なぜ逃げたんだ?」

イチカ「……ユウコさん、アタシらは本来会っちゃ行けねぇ奴がいてな、そいつに会っちまった。それだけだよ。」

イチカの顔は深刻そうなのを悟り、ユウコはそれ以上の事は聞かなかった。

そして帰り道の電車に揺られながらユウコはゆっくりと寝ている7人をみていた。

ユウコ「……おやすみ。今だけでもどうか安らかに。」

誰が見ても無茶しかしてないように見える。せめてこの瞬間だけは静かに、そして安らぎの時間であって欲しいとユウコは願った。


その日の夜、ユウコが夕飯の支度の為に買い物に向かい、地獄姉妹とゲッターチーム&キノコ、ツルギが話し込んでいた。

シグレ「またかき氷食べに行こっか。」

イチカ「確かにいいな。」

ツルギ「わ、私も行きたいです!」

ヒビキ「俺はしばらくはいいわ、それよりも俺にそっくりだったアイツの事、お前知ってんのかレイト?」

レイト「……まぁな。オカルトだがこっちの世界の俺は既に死んでいた。ってことが分かってるだけだ。」

ユリ「でもそれはそれで私たちもこの世界でのあっちのキーワードとかなにか見つかったら良かったんだけど……」

ノリコ「少なくとも何も分かってはいませんね。」

事実、この世界におけるルールもそうだが根本が変わっているため、上手く導き出せなかった。

イチカ「関係ねぇ、あのババアがいる限りアタシはアイツを殺すだけだ。」

ミノ「策もなしに突っ込むのは…ん?」

この時、ミノを含めたガイアメモリを持っていた三人のポケットが光る。

イチカ「……ガイアメモリが光ってる?」

その瞬間、光が一瞬大きくなり、イチカ達の姿は跡形もなく消えていた。

ユウコ「帰ったぞ………ん?」

姿の見当たらないイチカ達をユウコは探さなかった。

ユウコ(……元の世界とやらに戻れたのだろうな。)

だが、ユウコにも困ったことがある。

ユウコ「…この7人分のたこ焼きを消費しきらねばならないのか。」


イチカ「……ここは?」

イチカ達が目を開けるとそこは廃業され放置されていたゲームセンターの跡地だった。

ツルギ「……帰ってきたんでしょうか?」

ヒビキ「……たしかに帰っては来たみてぇだな。」

レイト「ならばここは一旦各々の生活に戻るべきだな。イレギュラーなことは多くあったが、やることは変わらんだろう。」

ユリ、ミノがうなづいた。

ノリコ「そうと決まれば帰還パーティですわ!皆様行きますわよ!」

シグレ「勝手にやってろ。」

こうして、イチカ達の異界の探検は終わった。

だが………。

???「全て終わっていないわ……むしろこれからよ。」

陰謀は未だにうずまいている。




次回のガンダムビルドブレイカーズPTは!
イチカ「要するにテメェをブチのめせばいいんだな?」
シグレ「やってやろうじゃんよ。」
ミノ「よし!やるぞ!!」
???「哀れな……」
ガンダムビルドブレイカーズPT
第19話「絶望の果ての因果」
アプロディア「次回も楽しみにしているがいい。」
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