ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ!
作者のワンダレルです。
前回、電之商店のバイトにタカオカ・ミズキとタカミヤ・ツルギが新たに加わりました。
あの後聞いたところ、どうやらツルギとレイカによる客引き効果は抜群で、大繁盛しファンクラブまで出来てるようです。
とても素晴らしいですねぇ。それを見極め配置を決めたデンノ・アマリの戦術眼は凄まじいものです。
そしてガンプラ部にも新たな刺客が現れることになります。
果たして湯ノ森ガンプラ部は勝利できるのか!
それでは!ガンプラファイト!レディーゴー!


第十三話〜ザクとザクの激突〜

湯ノ森高校ガンプラ部。

この湯ノ森高校でその名を知らない人はいない。

とても強い精鋭が揃い、人が近づけないような程のオーラを出している………わけでもなく、イチカはブラックサンダーを頬張っていた。

「もぐもぐもぐもぐ……。くぅー、ブラックサンダーは美味しいねぇ……。」

イチカはタクティカルアームズⅠをガチャガチャと弄り、あるものを完成させた。

「あとは調整だけだぁ。ゼル、アイカ、ケイラ、アル。」

四人の名前を呼ぶと手のひらサイズのザクが四つ机に登ってきた。そして代表のゼルが応対する。

「お呼びでしょうかマスター?」

「これのチューニングお願い。完成したらデバイスにインストールしてあれが出来るようにしておいて!お礼は飴玉2個ずつ!」

「了解しました。」

ゼルが了承し、パーツを持っていってた。

そして、目の前ではコマとルヤが喧嘩をしながらガンプラバトルをしており、ちょうどよく終わったようだ。

なお、結果は引き分け。

お互いが、納得してない。

「絶対俺が勝ってた!」

「いいや、俺が勝ってた!」

二人がガルルと唸る。

「まぁ二人共いいバトルだったよ。だから少し落ち着こう。」

新入りのクール担当のセイラがそのコマルヤ二人の暴走を止めた。

「そういえばイチカ、さっき入部希望者が一人来てたけどどうするんだい?」

「なぁぁんですとぉ!?」

イチカが活動を始めてから着々と入部希望者が増えていくのだ。

「招き入れましょう。」

イチカは真剣な眼差しでそう言った。

「でもイチカ、これ以上増えるとしたらそろそろ顧問の一人でもこさえないとまずいんじゃないかしら。」

ツルギに鋭い指摘をされ、うぐっとイチカが唸る。

「まぁ、それはおいおい出来る事だから後回しにしとこツルギちゃん。」

「それは分かったんですけど私の胸を鷲掴みにする意味は?」

「私よりでかいもの持ってるのが悪い。」

「「うわぁー、理不尽。」」

エタとヒビキの二人が同時にツッコミをいれる。

ということなので、その新入部員を引入れることにする。

「おいでー!」

「あ、どうも。」

「んじゃ、軽く自己紹介お願いね!」

「あ。成瀬彰斗(ナルセ・アキト)です。よろしくお願いします。」

「よろしくね、アキトくん。あ、ちなみに私のイチカに手を出したらどうなるかは分かるわよね?」

「あ、はい。」

「よろしい♪」

(しっかりと釘さしてる……。)

軽度のシスコンに隙はないようだ。

「さぁてと!さっそくだけどガンプラファイトしよ!」

「え。さっそくですか?」

「うんうん!アキトのガンプラ見てみたいし!」

アキトはちょっとまっててと言って取り出した。

「おおおぉ!!」

イチカは驚愕し、見惚れた。

みんなも見てみると驚いた。

「これって、確かザクタンク?」

「そうです。ザクにクレーンとかを組み込んで戦闘もザクタンクの本領であるサポートもこなせるようにしてるんです。」

「ほぇー、こだわりが深い……。」

「凄いこだわりです。私もここまで作れるように精進しないと……。」

「やっぱりマイナーですかね?」

「すぉんなことないよ!断然いいものだよ!!」

イチカにも熱が入ってる。

ザクが大好きだから当然と言えば当然だが。

「それで……ガンプラファイトするんですよね?よろしくお願いします。」

「うん。よろしく!ちなみにこれが私のガンプラ!その名もダブルオーザク!」

イチカが自慢げにダブルオーザクを取り出す。

するとアキトが身を乗り出して観察を始めた。

「なるほど、ダブルオーガンダムのツインドライヴと胴体、サバーニャの腰にザクのパーツを組み合わせてるのか。なかなかに興味深い。ガンダムとザクの融合自体そんなに見るものじゃないがなかなかの完成度だ。理にはかなった機動性もあるだろうし武装の威力もこれなら凄まじいな。」

アキトが急に饒舌になり、ペラペラとダブルオーザクについてのことを話し始めて、一同はフリーズした。

一人を除いて。

「おぉ!このダブルオーザクの良さをわかってくれる人がいるとは!私感動!」

二人がめちゃくちゃ盛り上がってる間にバトルフィールドの起動ができた。

「さぁ、お手並み拝見だよアキト!」

「うん。ダブルオーザクの強さを見てみたいのもあるけどイチカに教えたいこともある。」

「んん?なぁに?」

ザクは二足歩行が全てってわけじゃないことを。」

「……ふふ、受けて立とう!」

二人がデバイスをセットする

「ダブルオーザク、デンノ・イチカ!未来を切り開く!」

「ナルセ・アキト、ザクタンクJ(ジャンク)。目標を殲滅する!」

今回のフィールドは荒地。

「お?これは……。」

イチカの予想は的中した。

ザクタンクJが大迫力の機動性で迫ってきていた。

しかも通常のモノアイではなく、特性のスコープのようなモノアイだった。

「ふふ、面白い!ガンプラファイト!レディーゴー!」

イチカもバズーカを撃ちながら接近を試みる。

「遅い!」

だが、いとも簡単に避けられただけでなく逆に肩部キャノン砲が直撃する始末。

が、それでも強引に突っ込み、

「どっせいっ!!」

GNヒートホークを振り下ろした。

が、ガギャアァンという金属音と共にザクタンクJの腕部のレンチメイスで挟まれて受け止められていた。

「これで近接攻撃はできまい!」

「な、なんですとぉ!?」

そのままGNヒートホークを投げ捨てられ、近接武器が無くなってしまった。

「やっば!?」

そこからは一気に近づかれレンチメイスで叩かれ、距離が離れた時に機銃とロトのキャノン砲を撃ってくるという凶悪コンボをくり広げられた。

「ええい!バァァルカン!!」

イチカはすかさず切り替え、腕部バルカン砲で牽制するが、機動性が圧倒的で全く当たらない。

GNフィールドを展開することで致命傷避けてるが、ジリ貧である。

ヒビキはその様子を見て驚嘆した。

「すごいな……イチカのザクからGNヒートホークを取り上げることなんて想像できないぞ。」

「うん、エタちゃんも火力低下を狙ってやった事はあるけど上手くいかなかったんだよね。」

(まだ、安定装置がないからライザーアックスはまだ使えない……でもこの状況を打破するには逆転の一手がいる……あれが完成するまでの辛抱だ……。)

「言ったはずだ、二足歩行だけが全てじゃないと。適材適所、それぞれの地形を活かせば大きな力になる。たとえ宇宙空間のステージであってもこのザクタンクJは機動性を活かせる!」

追撃しながら、レンチメイスによる殴打が直撃する。

ヒットアンドアウェイ戦法で、恐らくトランザクをした所で追いつけない。

絶体絶命。

「くっ………。」

「でやぁぁっ!!」

レンチメイスが振り下ろされる瞬間、イチカの方に一通の通信が届いた。

イチカはそれを見ることなく上へと一気に飛んだ。

「上空へと逃げたか。ならば!」

それを追うようにザクタンクJもその肩のキャノン砲で砲撃し始めた。

「ようやく出来た!私のタクティカルアームズ!ザクちゃんず!」

イチカの呼び掛けにゼル、アイカ、ケイラ、アルの順に答える。

「ドッキングシークエンスオールグリーン!」

「タクティカルアームズⅠ、デバイスインターロッキングOK!」

「火器管制システム、良好!」

「ザクちゃんずによるサポートシステムオールグリーン。いつでもいけまーす。」

上空から自由落下するダブルオーザクにひとつのコンテナが向かっており、コンテナがパージされると同時に何かが出てくる。

「日進月歩!私はダブルオーザクとタクティカルアームズⅠでダブルチューニング!私の魂と地獄の管理人の力が合わさる時!全身全霊で前へと進化する!シンクロトランザク!」

ダブルオーザクが赤く光り、タクティカルアームズⅠと呼ばれるパーツと合体した。

「融合合体!我が至高の魂!ダブルオーザクII(ツー)ッ!!」

逆光で見えなかったダブルオーザクは、ガンダムサバーニャのホルスタービットを十基備え付けていた。

「すごいな……あの戦いから私のシンクロトランザムを擬似的とはいえ既に取り込んでいたなんて……」

「ホルスタービットが着いたか……だが、まだ追いつける!」

ザクタンクJが加速し、砲撃をしてくる。

だが、

「甘い!」

GNホルスタービットのガードとGNフィールドの組み合わせで完全に無力化していた。

「さっきまで防げなかった砲撃を完全に防いでいる!?」

ツルギが驚愕する。

なるほど〜とレイカが呟く。

「四日前からデバイスを持ってつくりあげてたのはあれだったのねぇ〜。防御面はパーフェクトね。」

「そしてぇ!!」

イチカはトランザクモードでザクタンクJに突っ込むが、最初の何倍も早いスピードが出ていた。

「くっ!?機動性が上がってる!!?」

イチカのダブルオーザクの腰についていたサバーニャのパーツは、GNホルスタービットがついてるブースター部分をあえて付けてなかったのだ。

だが、そのブースターが付いてしまえば必然的に大幅な機動力アップが望める。

「すごい……これがいっちゃんの考えたプラモ……。」

「ザクちゃんず!ビット展開!」

「「ライフルビット展開!ライフルビット展開!」」

イチカはGNホルスタービットを射出した。

そして、サポートAIザクちゃんずによる火器管制システムフォローにより

「くっ!?どこから!!?」

正確にザクタンクJを攻撃し、牽制した。

そしてイチカもピストルビットIIで射撃しながら近づいていく。

「目眩しか!」

ザクタンクJは機銃を掃射して撃ち始めるがそれが判断ミスだと気づくのは遅かった。

「もらったァぁッ!!」

イチカのダブルオーザクIIが突っ込んでくる。

「しまった……クソっ!!」

方針を変え、ザクタンクJは弾幕を張った。

だが、それも全て防がれながら突っ込んでくる。

そしてイチカは右手をとある構えをした。

「私のこの手が真っ赤に燃える!栄光を掴めと轟き叫ぶ!」

その時、ダブルオーザクIIがさらに赤く光り、トランザクにブーストがかかった。

「食らえっ!!ジオニックッ!!フィンガァァァァァァッ!!」

そのままザクタンクJを捕らえた。

「なんだそのデタラメな技はぁぁっ!!?」

そして、片手で真上に掲げた。

「ジークッ!!ジオンっ!!」

その掛け声とともにザクタンクJは爆散し、バトルエンドの音声が流れた。

「ふー……これでも私は流派東方不敗の継承者なんだよ?まぁ私の流派名は流派ザクザク不敗だけど。」

「なんだろう、かっこよかったのに絶妙にダサくなった気がする。せめてジオニック入れようよ。」

ヒビキの鋭いツッコミが出る。

とはいえ、とんでもないことになった。

「すげえぇ!こんなザク見たこともない!」

「でしょー!私のザクも負けてない!」

「あぁ、とても興味深い!是非ともガンプラ部に入部させてくれ!」

「もっちろん!あ、ブラックサンダー食べる?」

「頂こう!」

ナルセ・アキト。

彼のその強さもまた未知数だったが、それを超えたイチカ。

元々が、強すぎるのもあるだろう。

ガンプラ部に新たな仲間が加わりさらに面白くなってきた。

そんな中、湯ノ森ガンプラ部に迫ってくる転校生がいた。


「お嬢様湯ノ森高校にお着きになりました。」

「ありがとう。」

少女は夕刻の校門の前で降りた。

じっと、背中から窓にもたれこんでいる一人の少女を見てた。

「……デンノ・レイカ。」

レイカはふと視線を感じ振り返ったが、そこには誰もいなかった。強いて言うなら車が校門を通り過ぎていたことくらいだ。

「お嬢様、よろしいのですか?」

「えぇ、どうせ明日にはガンプラ部に行きますし、運が良ければ同じクラスになれます。」

少女はおもむろにガンプラケースを見てこういった。

「再び奏でましょう、私の旋律を。」




「お久しぶりですね、デンノ姉妹。」
「え?誰?」
「すみませーん、どちら様でしょうか〜?」
「え?覚えてないの?」
「記憶にないわ〜♪」
「その余裕そうな態度、やはり私をバカにしてるのね!」
「あらあら?昔見たような見てないような機体が……。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第十四話~忘却の彼方の旋律~
ガンプラファイト!レディーゴー!
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