ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
さて、前回はなんと。イチカがシンクロトランザムを短期間で習得し新たな力を得ました。
その名もダブルオーザクII。
強さも別格となりまだまだ進化は止まりません。
その強さはどこまで行くのか……。
おや?何やら湯ノ森高校に向かう人影が……。
まぁ、後々わかることでしょう。
それでは!ガンプラファイト!レディーゴー!
朝起きて、顔洗って、朝ごはん食べて。
「TRANS-AM!!」
イチカとレイカは全力で自転車を漕いでいた。
「寝坊したァァァァっ!!」
「ふふふ、おっちょこちょいねイチカ♪」
「だからなんでレイカ姉も合わせて出るの!?」
「イチカに何かあったらその犯人を木っ端微塵にしないといけないから〜♪」
「発想が既にサイコパスなんだけどこの重度のシスコン!?」
「何を言いますか、軽度のシスコンよ。お姉ちゃん怒るぞ〜?」
「たぶんレイカ姉のこと何も知らなければ可愛いと思う!何も知らなければ!」
大事なことなので二回言うことにした。
そして、二人して締まりかけの校門に対して加速し、
「「アイッ!キャンッ!フラァァァァァァイッ!!」」
一気に飛んだ。
必死に飛ぶ妹。明らかに楽しんでいる姉。
デンノ姉妹は高く飛んで見事二人は校門越し着地した。
「デンノ姉妹、セーフ!ちなみに飛距離は新記録だ!」
「やったわねイチカ♪」
「それどころじゃないから教室に急ぐよレイカ姉!!」
「はーい♪」
二人してダッシュで教室に走る。
一方教室にて
エタはニュータイプのように感じ取った。
「このプレッシャー……今日はここ!」
そう言って走ってエタは窓を開ける。
そして、少しだけ教室の扉側の窓から離れる。
すると、二人がイチカ、レイカの順に窓の柱を支柱にして回転し体を放り投げる。
そして、見事教室の扉の反対側の窓際の席に二人がピンポイントで着席する。
「エタ、君よくニュータイプって言われない?なんで二人が来る位置分かるの?」
「まぁ、いっちゃんと付き合い長いし、レイカさんは何となくで把握した。ヒビキもやってみる?」
「いや、遠慮しとくよ。」
「こらー!二人共!窓からアクロバティックな入り方しない!」
「そう怒んなくてもいいじゃんツルギちゃん〜♪」
「だから胸を揉まないでって!」
「あらあら、そんな堅いこと言わないの♪ストレスが溜まっちゃうわよ〜?」
「自由すぎるんですよ二人共!!」
「はいはい、三人共クールダウンクールダウン。ブラックサンダーあげるからさ。」
「わーいブラックサンダー!」
「あら、いただこうかしら。」
「むぅ、納得いきませんがまぁいいでしょう。」
「ねぇヒビキ、やけに二人の扱いが上手いね?もしかしてイノベイター?」
「長い付き合いだから手馴れてるだけだよ。」
そんなこんなで、SHRを迎えた。
「おはようみんな!今日はとっておきのニュースだ!かなり有名なモデラーが転校生としてくるぞ!入ってきてくれ!」
イチカ達クラス一同が教室の扉を見る。
そして、扉が開かれた。
綺麗な紫髪のポニーテール。
そして、碧眼の綺麗な顔立ちにメガネ。
どう見ても可憐な美女だった。
「初めまして、私は
しかも凛とした態度。聞くところ大物でいわゆる金持ちと言うやつだ。
しかし、アニメや漫画に出るような傲慢な態度はなく、本当にいい育ちをしてるんだということが分かる。
キミヤさんの会社によって湯ノ森に大きなガンプラブームが起きたのもまた事実である。
ザワついている教室をシロー先生が静止した。
「はい、じゃあキミヤさんはそこの席に座ってくれ!」
イチカの前の席であるレイカの隣の席だった。
そして、レイカの隣に座った。
「あら、よろしくお願いしますね♪」
「……えぇ、放課後ガンプラ部に向かいますから。」
なんとさっそくガンプラ部志望と来た。
「妹と部員共々待ってますよ〜♪」
そう言ってレイカは握手をしようとしたが、カナデは応じなかった。
(うーん、なんか厳しめな人……。)
イチカの率直な感想はこれだった。
そして放課後、本当に来た。
「エタちゃん知ってる。キミヤさん相当な腕前で一応プロも兼任してるんだよ。」
「なおさら湯ノ森に来たのがびっくりだなぁ……。」
「コマ、あれ知ってるか?」
「まぁ有名人だからな。さすがに知っとけよルヤ。」
「皆さんが知らないのも無理はありません。プロとはいえ、私は基本的にキミヤグループの宣伝がメインですから。」
そして、カナデは指さして指名した。
「デンノ・レイカ。あなたに決闘を申し込みます。」
「……あら?私をご指名?」
「えぇ、貴方です。
「ほほぅ、そんじゃ私はフィールドのセッティングをしておくね!」
「エタちゃんも手伝おうかなぁ。」
「なら私も手伝うよ。」
セイラ、エタ、イチカの三人でベースフィールドの起動を始める。
そして、イチカが戻ってきた。
すると、カナデがふっと笑ってこういった。
「お久しぶりですね、デンノ姉妹。」
「………え?初めましてじゃないの?」
「うーん、どちら様でしょう?私は過去にカナデさんに会った事ないわ〜。」
「え?覚えてないの?」
「記憶にないわ〜♪ごめんなさいね?」
レイカは悪気はない。
だが、それが。
「余計に腹立たしくなってきましたわね……。メガネをつけるだけでここまで……。」
「え?」
「その余裕そうな態度をすぐに戻してあげるわ。緩み、たるんだその貴方の顔をね。」
そう言ってカナデはデバイスをセットした。
「ふむふむ、何か過去に因縁があるみたいね〜。」
レイカの雰囲気が変わったことは誰しもが感じた。
(なに……この気配。)
(なつかしいな……昔兄さんと戦ってた時に出していた本気の時だ。)
「レイカ姉!頑張って!」
「もっちろんよイチカ♪」
そして二人はデバイスとガンプラをセットする。
「「ガンプラファイト!レディーゴー!」」
フィールドはガンダムファイトバトルリング。
レイカにとっては、うってつけのフィールドだった。
「さぁ、このゴッドフレームアストレイで相手をしましょう。」
ゴッドフレームアストレイが構える。
「なら、私も……。」
そしてそれに答えるようにカナデも構える。
「このガンダムカナデヴィダールゼロカスタムで戦女神を討ちます。奏でましょう、私の旋律を。」
(あら、どこかで見たことあるような……。)
そう思っていると、カナデヴィダールに先手を取られた。
なんとバーストブレードによる白兵戦を挑んだのだ。
ガードに失敗して、大きく耐久力を削られた。
「くっ……思った以上に早いわね……。」
「どうした!零の戦女神はそんなものでは無いはず!」
しかし、カナデヴィダールはすぐに距離を取りヴィダールハンドガンを連射する。
「甘いわ。」
だが、レイカはそれを廻手で弾く……が、弾いた先にバーストブレードを構えたカナデヴィダールが居た。
しかし。
「キング・オブ・ハートに同じ手は通じないわよ〜。」
少々爆破によるダメージを受けながら白刃取りをしてへし折った。
そして、そのまま蹴りを入れた。
「そうだ……だけどあなたはまだ零の戦女神になれていない。私が求めるのは
「んん?んえっ!?なになになに!!?」
そうカナデが声を上げるとイチカの背中の部室のロッカーから一人の男が出てきて、拘束された。
「!?イチカ!!」
「な!?アンタ一体どこから!!?」
「申し訳ありません、湯ノ森ガンプラ部の皆様。私めは
「え?!え!?どういうことどういうこと!?」
イチカが混乱する。
「ご安心ください。命のやり取りはしません。……ただ、場合によっては保証は出来ませんがね。あなた方が何かしら抵抗されるのは知っております。それを行えばどうなるかはお分かりですよね?」
「くっ……。」
「他の方々は動かないで。さぁ、本気を見せなさい。」
「貴様…………。」
レイカの雰囲気が大きく変わった。
瞳孔が開き、GBN越しからもひしひしと伝わる殺意。
大きく、大きくなっていく。
「そう。それでいい。その野性的な暴走をしている貴方を超えるために私は全てをかけてきた……。」
「………。」
そしてレイカは目をつぶった。
そして。
「喝ッ!!」
と大声を上げた。
それは教室にもこの湯ノ森高校全域に広がる勢いだった。
そして、深呼吸をする。
「思い出したわ。貴方、数年前の時、私が最初に倒したガンプラマイスターね?」
「ええ、その通り。だから私はこうして……。」
「言ってくれればよかったのに。」
「え?」
「本当はイチカを傷つけるつもりないんでしょう?」
「ハッ、そんなの分かるはずが…」
「分かるわ。だってあなた、あの時より優しいし、何より私は目を見たらわかるもの。」
「そんなわけがないでしょう?確証はどこに?」
「もし私を怒らせたいのならイチカを気絶させるなりの怪我をさせるはずよ。あえてそれをしないのは本当に危害を加える気がないから。違うかしら?」
「くっ……。」
「こんな回りくどいことしなくても良かったのに。」
「だけどこうでもして貴方に本気を出させないと私のプライドが許さない!」
「えぇ、だからこそ決めたわ。久々に……本気出しちゃおうかなって……。」
「……ふっ、丸くなったわね零の戦女神。」
「師匠のおかげね〜♪」
カナデが腰から刀を二本引き抜いた。
「
「あらあら、嬉しいわね。なら答えなきゃ♪」
レイカもトツカノツルギを引き抜いた。
お互いがジリジリとそして、一気に近づいた。
刃のぶつかり合う音が響く。
(見える……今の私には、零の戦女神を捉えれる!)
(!?この子、私の動きを読んでいる!?)
レイカが先に一旦距離を置いた。
「れ、レイカ姉が距離を取った?!」
「……あなた、ゼロシステムを付けているのね?」
「流石ですね、レイカ。私は貴方を超えるために何もかもをしてきたと言ったはずです。」
「なら、もういいわね。」
レイカの金色のゴッドアストレイがさらに輝いた。
「……スーパーモードですか。」
「いいえ、明鏡止水の境地よ。」
二人が再びぶつかった。
ガキャァァァンと大きく響く。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
「でぇやァァァァァァァァァッ!!」
それぞれが掛け声を叫びながら四本の刀がぶつかり合う。
「もっと……もっと寄越しなさい、ヴィダール!」
「てぇやっ!!」
レイカのトツカノツルギの突きを、回避し、切り込む。
「くっ……。」
レイカが、押されている。
「あのレイカさんが押されてる!?」
「当然でございます。お嬢様はこの時の為にあらゆる世界であらゆるガンプラマイスターを倒してきたのです。」
「たったそれだけのために?」
「他人事に言えば大したことの無いことでしょう。しかし、お嬢様は生粋の負けず嫌い。だからこそあそこまで強くなられたのです。」
また鍔迫り合いへともつれ込んだ。
「あの時から私は貴方が掲げていた思想にとても高揚していた!」
「あの時のこと!?」
「レイカ!私は負ける訳にはいかない!あの時の雪辱を必ず果たすためにも!」
「なら私もあの時と同じく負ける訳にはいかないわ!」
多分、わたしにはその時のことは記憶にないと思っていた。
でも、今はっきりと思い出した。
あの一方的な殺戮を。
でも今は違う。
二人は……笑っている。
レイカが正拳突きをするが、回避されヴィダールハンドガンを撃ち込まれる。
だが、レイカはそれを先読みし回避した。
そして、隙になったそのモーションを逃すことなく
「アァァァセナルッ!!フィンガァァァッ!!」
アーセナルフィンガーを叩き込んだ。
直撃した。
だが、直撃したのはカナデヴィダールのシールド。
本体の影はない。
「終わりだ!零の戦女神!!」
ここに来てカナデヴィダールの切り札である、アロンダイトのような
「お見事………。」
レイカはそう言った。
そして、ゴッドアストレイはそのカナデヴィダールのメロディアスブレイドを合気技で無力化した。
「この技を使わせたのはあなたを含めてたった四人よ。」
そして、レイカは
「天地ッ!!壊牢拳ッ!!」
流派冥王不敗の奥義でカナデヴィダールゼロカスタムを破壊した。
バトルエンドの音声と共に、イチカも解放された。
「ほっ……一時はどうなるかと思ったあ。」
そして、カナデはレイカの前に立ち頭を下げた。
「樹宮の人間として大変な無礼、お許しください。」
カナデはそう言った。
「……ふふ、頭を上げて、カナデさん。」
レイカは優しく抱きしめた。
「確かに軽度のシスコンとしては許さなかった事よ。けど、今はこうして分かり合えて友達になってるわ。」
「………優しいんですね。」
「もちろん♪」
「………一つ言い忘れてたので。」
カナデは少しごもって言った。
「わ、私、実は
「へ?」
「むしろあの戦いの時からあなたのことが好きでした!」
「へ?」
「本音を言えば結婚して欲しいです!むしろ連れ去りたいです!」
「へ?」
「あなたのファン一号……いや、零号としてそばにいさせてください!」
と、土下座された。
「え、ええ!?か、カナデちゃん?頭を上げて!?ね?」
「いえ、零の戦女神に頭を上げるなど……。」
「し、執事さんもなんとか言ってくださいよー!」
「どうかわたくしめからもよろしくお願い致します。」
「えぇー!?」
………えーと、なんかよく分からないけど。
「レイカ姉ファンいたね。」
「うーん、なんか恥ずかしいわね………。」
「あ、カナデちゃん、私からなんだけどブラックサンダー食べる?」
「いただきます。」
わお、すごい切り替えの速さ。
キミヤ・カナデ。
奇妙ながらもまた凄まじい人を引き込めた。
零の戦女神の名は伊達じゃないことが今証明された。
「あ、あのーカナデちゃん?距離が近くなぁい?」
「気のせいですレイカ。お気になさらず。」
「そ、そーう?」
(イチカぁ、助けてぇ〜。)
「あら、アルマさん。」
「久しいね。」
「そうだ、エタくん。少し付き合ってもらえないだろうか?」
「いいですよ!」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第十五話~二つのOと斬撃の戦女神~
ガンプラファイト!レディーゴー!