ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
さて前回、突如として起動した謎の非公式イベント「真のガンダム無双」により、サーバーに大きな負担がかかり、なんとそれがアルマの仕業だと囁かれ、大きなダメージを負っています。
アルマには策があるようですが、GBN内ではロストシスターによる破壊活動が進められ、このガンダム無双のイベントで生じた有志連合軍の標的とされてしまいました。
しかし、ロストシスターは止まることはありません。
例えそれが戦女神が相手だとしてもです。
それでは!ガンプラファイト!レディーゴー!
この緊急事態は直ぐに湯の森に広がっていった。
しかし、湯の森ガンプラ部のメンバーはどうにもアルマがそれをするとは思えなかった。
セイラ「状況を整理すると、今アルマ市長が何かをしでかしそれが公になったわけだ。」
ヒビキ「だけど、僕達としてはアルマさんがそんなことするとは思えないんだ。」
セイラ「無論、私もそう思っている。何せこの状況をアルマ市長が作るメリットがまずないんだ。」
ルヤ「だったら直接市長んとこ行って確かめりゃいいんじゃないか?」
コマ「バカかお前は、それで行ったところで俺らがダメになるだろ。そんくらい考えろバーカ。」
ルヤ「あんだとコラァ!!」
コマ「やんのかコラァ!!」
ボコォ!!
レイカ「まぁまぁ二人とも落ち着いて。」
レイカがルヤとコマの間に正拳突きをして黙らせた。
ツルギ「ともかく、イチカもまだ帰ってきてませんしショックで寝込んでるそうです……。」
アキト「まぁ、そりゃあれだけ一途ならショックだろうな…。」
エタ「……ごめん、今日はそろそろ上がるね。」
レイカ「エタちゃん………。」
エタの妹であるアイナもまた、前回のイチカの件でかなりショックを受けて寝込んでるのだ。
エタが去った後、各々が出来ることを模索するために解散した。
イチカが入院してからずっとこの調子だった。
ヒビキ(……これじゃダメなんだ。こんな姿を見られたら兄さんに怒られるよ。きっとアルマ市長はGBNへのサイバー攻撃なんてしてないはずだ。あれだけガンプラを愛してるならそのはずだ……。コアガンダムα、力を貸してくれ!)
レイカは自宅でメガネをかけてパソコンを打ち込んでいた。
レイカ(………GBNで突如現れたミッション、真のガンダム無双はダイバー全員が強制参加、なおかつ所属を決めることは出来る上にフォースネストを破壊できる……か。確かにサイバー攻撃としては十分すぎる。)
レイカは記事の続きを見ていた。
そして、レイカは気づいた。
レイカ「ロストシスター……?これってイチカが組んでたガンプラの………。いえ、GBNには………。」
そこで思い出したことがある。
イチカはダイバーギアも持ってきて欲しいと。
レイカは迷わずダイバーギアを起動させた。
無論、ランクはそこそこ高いし、プラモトレースシステムとの連動もしっかりなされている。
そして、電脳仮想空間「ディメンション」へと向かった。
レイカはすぐさま情報を集めた。
ロストシスターが出現しやすい場所を。
そうして捉えたのが、今は武者ガンダム軍との戦闘をしているということだった。
レイカはゴッドアストレイを駆使してすぐさま向かった。
そこには、ジムの群れに混じって他のダイバー二十人ほどと戦闘をしているロストデスティニーの姿があった。
レイカ「………イチカ。」
だが、一対千の圧倒的な戦力差でも一瞬でカタがついた。
手に持っていたツインバスターライフルでローリングバスターライフルをしかけ、その間にもレールガンによる的確な狙撃でバランスを崩すことも無く殲滅した。
その戦場はもう焼け野原同然だった。
イチカ「戦闘終了。次行くよシグちゃん。」
レイカ(?シグレちゃん?)
シグレ『まだ終わってないよワンちゃん。』
ロストデスティニーの赤い双眸がこちらに向く。
瞬間、レイカはおぞましい寒気を感じた。
レイカ(この感覚……この殺気……。尋常じゃない!まさか、examが暴走してる?いや、それ以前に暴走どころじゃない!)
イチカ「レイカ姉……何しに来たの?」
レイカ「イチカ……イチカこそ何をしてるの?」
イチカ「わからないの、レイカ姉?私はシグちゃんと遊んでるの。ねーシグちゃん?」
シグレ『ねー?』
レイカ「違う……イチカ、シグレちゃんはもう……。」
イチカ「いるよ、ここに。このGBNの中に。」
シグレ『私とワンちゃんはいつもいるんだよ?』
レイカ「でも、こんなの間違ってる!」
イチカ「間違ってなんかいないよ、レイカ姉。」
イチカの声のトーンが本気になる。
シグレ『はぁ……仕方ないよ。私達もマスダイバーって言われてるし、システムが私の事を悪質なバグだって言ってるしね。』
イチカ「そうだねシグちゃん。さっき説得しようとしてた人も結局はあの有志連合っていう連中と同じで騙して襲おうとしてた。」
シグレ『許せないねワンちゃん。』
イチカ「許せないねシグちゃん。」
シグレ『だから私は』
イチカ「私たちは決めたの。」
イチカとシグレのアバターが融合したように見えた。
見た目は修道女。
その本性は破壊者。
ロストシスター「『この世界のシステムごと破壊して、新しくシグちゃんとワンちゃんとで生きるって。』」
レイカ「どうしても、戦わなきゃいけないのイチカ?」
ロストシスター『「私はイチカであってイチカじゃない。シグレであってシグレでもない。私たちはロストシスター。失ったものを取り戻した人。それを守る為なら全てを破壊し尽くす代行者。」』
レイカ「………なら、その破壊の代行者にこの戦女神のゼロが挑みます。イチカ……いえ、ロストシスター!」
バトルモードに入ったが、その直後にロストデスティニーは腰にマウントしてあるマシンガン二丁を乱射する。
しかし、ゴッドアストレイはその弾幕を弾ける。
ロストシスター「『流石は戦女神のゼロ、その異名は伊達じゃないね。』」
ロストシスターは時折、シグレの人格とイチカの人格が主となって出てくることがあるようだ。
レイカ「御託は不要!ガンプラファイターなら戦いで語りなさい!」
レイカはトツカノツルギを引き抜き突進した。
ロストデスティニーは近接武装はないという情報があったが………。
ガギャァァアン!!
レイカ(やはり、近接武装を持っていた!)
大型のブレイド状のウェポンで弾かれ、距離を取られた。
ロストシスター「『これはねレイカ姉、「ジャッジメントアロンダイト」ていうの。アロンダイトとはまた違う、ロストデスティニーだけの武器。』」
ジャッジメントアロンダイトの継ぎ目を手に取り、刀身が二つになった。
ロストシスター「『全てを切り裂き裁きを下す。それがこの武器の由来だよ、レイカさん?』」
二刀流VS二刀流。
距離を少しずつ詰め寄り、一気に駆ける。
目に見えない斬撃。
それがレイカとロストシスターが繰り出してる接近戦。
レイカは見切り、切りつけるが、どうしても当たらない。
ロストシスター「『見える、何もかもが!』」
レイカ「くっ!!」
逆にゴッドアストレイが被弾する程だ。
レイカ「出し惜しみはできない……はぁッ!!」
レイカは一気にアブソリュートゾーンに入った。
イチカ「シグちゃん。」
シグレ『分かってるよワンちゃん。』
イチカ「EXAM!」
シグレ『もっと寄越して……ロストデスティニー!』
駆動音と共に聞こえるかつてレイカが共に戦ったガンプラが響かせていたシステム音声。
『EXAM-System-Final-Phase-Express』
ロストシスター「『
ロストシスターが詠唱すると同時にロストデスティニーの目に赤い閃光が走る。
ロストデスティニーがレイカが瞬きをしてる間に消えた。
瞬間、背後から斬撃の衝撃が来る。
レイカ(………なるほど。)
ただものでは無い。既にこの強さは。
レイカ(私を遥かに凌駕してる。だけど勝ち目がない訳では無い!!)
ゴッドアストレイが素早く反撃する。
しかし、拳を止められた。
ロストシスター「『オラァァァっ!!』」
フラウロス特有の砲撃モードの為の腕部カバーを変形させ、そのまま殴りつけられる。
阿頼耶識とEXAMのシステムをリミットを外してるからか、とてつもなく凶悪な威力になっていた。
だが、レイカも負けじと拳を叩きつけ大幅なダメージを与える。
が、それでもロストデスティニーは止まらない。蹴りを入れられ、レールガンを放たれるが、レイカはそれを受け止めた。
しかし、それが悪手と気づいたのは少し遅れた。
レイカ「!!」
ロストデスティニーはダインスレイヴとツインバスターライフルの装填を完了していた。
ロストシスター「『Amen」』
瞬間、ゴッドアストレイはダインスレイヴに両肩を抉られ、光に包まれた。
レイカ「あぁ、イチカ……ごめんなさい……みんな……。」
システムの書き換えでコクピット部分も破壊され、レイカのアバターは包み込まれた。
そして、バトルエンドの音声が流れた。
イチカ「バイバイ、レイカ姉。」
シグレ『さぁ、行こうワンちゃん。』
イチカ「うん。私たちにできないことは無い。」
シグレ『私達以外に出来ない。』
ロストシスター「『戦女神すらも引き摺り堕とす、神罰の執行を。』」
戦女神のゼロは何かを失い、生きる道を見失った修道女により、破壊された。
「あなたは……。」
「君に秘密のコードを教える。」
「俺は俺なりの正義を貫きたいんだ!!」
「よく言った、リーダー!」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第二十二話「一つの答え」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!