ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
さて前回、かのナギツジ・タクマと出会ったツルギが、兄から託された物を持って向かっております。
果たして湯の森ガンプラ部にロストシスターを止められるのか!
それでは!!ガンプラファイト、レディーゴー!
数時間前
アルマは自宅のPCの電源を切った。
四日間、全く外には出られなかったが、ようやく表へと出れる準備が出来た。
アルマは市役所に向かう仕事着を着て、麻袋1つを持って玄関へと向かう途中で電話をかけた。相手はすぐに出てくれた。
アルマ「ノリス君、車を持ってこれるかな?」
ノリス「はっ、となると市長。とうとう確保なされたのですな?」
アルマ「あぁ、覆しようのない証拠を……ね?」
そう言ってアルマは玄関を開けた。
無論、記者が押し寄せる。しかし、アルマは悠々としており、そしてこう言った。
アルマ「君たち情報記者達に朗報さ。このUSBメモリを持っていくといい。真実はそこにある。」
雑に麻袋を置くと、すぐさまそれに群がる記者達。
アルマ(ふっ、単純だね。だが、それは全て本物さ。)
ノリス「市長、こちらへ。」
アルマ「ありがとう、助かったよ。」
すぐに車に乗ると、出発してもらった。
市役所に着く頃にはやはりマスコミが集まっていたが、ホログラム機能で撒いた。
アルマ「さて、事実をばら撒くことは出来た。あとはソウゲツ・トモコと彼を地獄に落とさないとね。」
アルマはGBNを起動した。
アルマ「彼らとの約束もある。ノリス君、手伝ってくれるね?」
ノリス「もちろんです市長。このノリス・ヨウスケ、必ずやその大義を果たしましょう。」
そして、仮想世界へとダイブした。
同時刻湯の森ガンプラ部にて
セイラ「…なるほど、やっぱり影からの陰謀だったってわけか。」
ツルギ「えぇ。ですから、ロストシスターの相手は私に任せて欲しいんです。」
ヒビキ「だけど、そうなったら俺たち湯の森ガンプラ部のメンバーだけで有志連合を除いた三勢力を叩かないといけないわけか。」
エタ「…なら、私にやらせて。せめて、みんなに迷惑かけた分を取り戻したい。」
ルヤ「そんなら俺たちはイチカの説得までに足止めすりゃいいんだな?」
コマ「まっ、そんくらいなら余裕っしょ。」
アキト「これは俺が調べてた時に出たんだが、都合のいい事にNPCも有志連合も決着を付けるみたいだ。」
セイラ「となれば、ロストシスターが現れるのは必至か。」
アキト「この無双バグによって生まれたエリアSEKIGAHARAに向かってNPC三勢力が向かってる。その三勢力もそれぞれが敵対していて、噂によればその本陣にあるMUSOUユニットがあって、それを破壊すればミッション達成だと言われてるんだ。」
ヒビキ「だったらそれを狙撃で破壊すれば……。」
アキト「いや、ここはさすが無双系列と言ったところで、間接攻撃だとダメージが入らないようになっている。有志連合も何度も試していたそうだがダメだったらしい。」
セイラ「問題は、アルマさんだけど……。」
一同がテレビを見ると、大々的に報道されていた。
マスコミ達が手に入れたUSBメモリの中身をニュースに取り上げられていた。
アルマ「本日は今回の騒動についての謝罪を申し上げます。今回の件、誠に申し訳ありませんでした。身内のソウゲツ・トモコ、そして今回の騒動に加担していたアザイ・ノリスケ会計管理者によるものであり、皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。まず、GBNへのハッキング行為を行い、裏サイトで私の仕業によるものと仕立て上げ、貶めようともしておりました。その事は既に秘密裏に情報を得て、既に始末を付けております。GBN管理者との連携もあり、この度の件は冤罪ではありますが、市民の皆様の不安を煽り、大変な状況に陥り、様々な思いはあるでしょう。しかし、この件を丸投げにせず、この私ソウゲツ・アルマの名にかけて必ず私自身の力で解決させていただく次第です。そのためにこちらの………。」
そこからは、様々な証拠が現れた。
ソウゲツトモコとアザイノリスケによる悪略、陰謀、そしてその協力者を洗いざらいにしていっていた。
セイラ「問題なさそうだね。」
ツルギ「決行しましょう。かなりの長期戦になるかもですけど、皆さんの力を貸してください!」
コマ「ま、俺らにかかれば勝てるっしょ!市長からも託されたしな!」
ルヤ「おっしゃぁ、久々に暴れたかったんだ。コマ、やれるよな?」
コマ「はっ、笑わせんな。」
セイラ「私としても、今回のことはかなり興味深いしもちろん、湯の森ガンプラ部の為にも頑張らせてもらおうかな。」
アキト「あとは出来ることをやるのみだ!」
ヒビキ「イチカも助ける。」
エタ「そんでもってGBNも救う。」
ヒビキ・エタ「それが答えだよね、ツルギ?」
ツルギ「もちろんです。必ず、成し遂げます!!」
レイカを除く湯の森ガンプラ部全員がGBN内に入っていった。
GBN内
???「ロストシスターのシグナルを追い、誘い込み続けてはや一週間。ようやく、我々はエリアSEKIGAHARAへと追い込むことが出来た。我々有志連合はロストシスターを討ち、このバグを終わらせるぞ!」
男の掛け声におぉー!と盛り上がる。
この男のダイバーネームはヘイル。
有志連合をまとめあげている今回の有志連合の参謀であり、有志連合リーダーからの信頼も厚い。
Hi-νガンダムの使い手である。
現実世界では、アザイノリスケの協力者だが、まだ素性自体はバレていないマスダイバーの残党の一人だ。
ヘイル(……アザイめ、あれほどソウゲツを舐めるなと言っていたというのに……まぁいい、ロストシスターを討ち、私がもうひとつの真実を
???「ヘイル、行くぞ!」
ヘイル「あぁ、リーダーヴレイブ。」
リーダーヴレイブ。元々正義感が強く、かつて心を救われたGBNの暖かさを守る為に時には過激であっても正義を執行する。
HGヴェルデバスターを改造して作り上げた実力者で有志連合全員から慕われている。
ヴレイブ「総員!決着を付けるぞ!」
その掛け声に更に士気が上がる有志連合。
しかし、彼らに予想外の事が起きる。
ヘイル「ん?チームリフレイン、なぜ先行してる!止まれ!」
チームリフレインの三人が命令もなく先行したのだ。
レイバー「………。」
そして、レイバーはシグナルを獲得して通信をかけた。
エリアSEKIGAHARAに着いた湯の森ガンプラ部が準備をしていた頃、ツルギに突然通信が入った。
慌ててツルギが出る。
???「こちらレイバー、聞こえるか、湯の森ガンプラ部!」
ツルギ「!?どこから!!」
マリオン『ツルギ、味方のシグナルよ。』
レイバー「俺はレイバー、チームリフレインのリーダーレイバーだ。事情は市長さんから聞いてるよ。」
ツルギ「い、一体なんのようで?」
レイバー「俺たちチームリフレインが有志連合を足止めする!だから、君たちは行ってくれ!」
ツルギ「どうしてそこまで!?」
レイバー「ロストシスターは悪い人じゃないって何となくわかってたからさ!」
そう言われると一方的に通信を切られた。
マリオン『……急ぎましょうマリオン。』
ツルギ「ええ。皆さん、行きましょう!」
一同「おう!!」
レイバー(……これでいい。)
ヘイル「レイバー、何のつもりだ?」
レイバー「へっ、悪いけど俺らチームリフレインは降りさせてもらう!」
ヘイル「なんだと!?」
ミミ「なーんか胡散臭いのよねぇ。だから私達やーめたって感じ!」
カグナ「どうにも理屈が合わなくてさ、仕方ないから裏切ってしまおうって事だよ。」
ヴレイブ「くっ、どうしてだ君たち!」
レイバー「どうにもロストシスターが悪いやつとは思えなくてさ。彼女が襲ってる人間全員マスダイバーだったんだよ。」
ヘイル「ほう?」
レイバー「そんで俺達も助けられたからこうしてるんだ。」
ヘイル「たった三機でこの万を超える数を相手にするその度胸は褒めてやる。だが、無謀だな。」
レイバー「わかってるさ。少しでも足止め出来りゃそれで十分だ!」
???「ならその無謀、俺も参加させてくれよ。」
スピーカーで割り込んできた男がいた。
ヘイル「……愚か者が一人増えたか。」
レイバー「だ、誰なんだ?」
タクマ「通りすがりのガンプラマイスターだ。覚えておけ!」
そういったνガンダムがレイバーの隣に立つ。
ヘイル「一人増えた所で状況は変わらんよ。総員、かかれ!」
有志連合が前進を始める。
タクマ「ならこれで状況は変わんじゃねぇのか?」
有志連合の前列にいた機体の頭部を狙撃され、そこから切り裂かれる音とガトリングガンのような音で撃破された。
そして、そこに二機のガンプラが並ぶ。
???「さすがパパ、頼りになるわ!」
???「ママの強さにはかなわないよ〜。」
ヘイル「ほぅ………。かつて最強と言われた二人か。」
ヨシモリ「アマリヨーガンダムFPE、舐めてもらっちゃ困るなぁ。」
アマリ「ガンダムアマリリスブルームも私もまだまだ現役よ〜?」
ヘイル「だがどれだけ質が良くても数には勝てん!!」
???「ならば数を増やせば良いこと!」
最前列にいた機体に上空から現れたザクがヒートホークで切りつけられ、貫かれた。
ノリス「義によって我々は義勇軍へとつかせてもらおう!」
ヘイル「ノリス・ヨウスケ!」
ヴレイブ「ど、どういうことだ!?」
ヘイル「構わない、ヴレイブ!全員敵だ!」
そう行って有志連合が数機やられながらも進もうとしたが、またしても邪魔が入る。
そして、ヴレイブの目の前に現れたガンプラが居た。
ヴレイブ「!!?Oガンダムだと!?」
???「違うね、これはOガンダムではない。」
二本のGNソードIIIで押し返され、ヴレイブバスターがよろめき体勢を整える。
アルマ「デュアルOVERガンダムさ。」
ヘイル「な!?」
アルマ「どうしたんだい、ヘイル……いや、アキヤマ・ジョウジ?なにか驚くことでもあったかな?」
ヘイル「なぜ貴様がここに!」
アルマ「ふっ、冤罪と誤解が解けたんだ、自由にしてもいいだろう?」
ヘイルが舌打ちをするが、そこにνガンダムが来てビームサーベル鍔迫り合いになる。
タクマ「おっと、νガンダム同士仲良くしようじゃねぇか!」
ヘイル「ただのνガンダムと一緒にするな!」
タクマ「だが、目の前の敵を見てないようじゃ俺には勝てないぜ。」
ヘイル「ちっ、援軍を回せ!アイツらをここに連れてこい!」
緊急で通信を入れる。
???「あぁ?誰に指図してんだテメェ。」
ヘイル「くっ……我々のサポートがあっての生命だとわかっているのか!」
???「るっせぇな行きゃいいんだろ?」
そして、通信を一方的に切った。
???「行くぜぇお前ら。」
背中のパーツを改造したアストレイ。
???「わかってるってのワンちゃん。」
改造されたガンダムバルバトス第1形態。
???「どうしてこんなことに……。」
悲嘆する腕の部分が大型になってるウィンダム。
それぞれが現れた。
???「……で、どうするよシグちゃん?」
シグレ(?)「どうするもこうするもワンちゃんが決めなよ。」
イチカ(?)「めんどくせぇ、オマケ!お前なんか案あるか?」
ミノ「サガラ・ミノだって言ってんでしょうが!」
イチカ(?)「……試してみるか。」
イチカ(?)が通信を開いた。相手は
タクマ「ん!?」
イチカ(?)「おいクソガキ。」
タクマ「クソガキって……ん?君は……」
イチカ(?)「話は後だ。お前、名前は?」
タクマ「な、ナギツジ・タクマだが……。」
イチカ(?)「なるほど、そういう事かアプロディア……。シグちゃん、お荷物!方針決まったぞ!」
シグレ(?)「おー!」
ミノ「あーもう、さっさとしてくださいよ〜!」
アストレイのような機体が背中のサテライトキャノンをタクマ達に向けて構えた。
タクマ「……やるしかないか!」
そして、装填が完了したと同時に
有志連合の方へ向きを変えた。
イチカ(?)「ボルケーノッ!!ブラスタァァァァッ!!」
魔改造された超火力のサテライトキャノンが有志連合の一部を壊滅させた。
イチカ(?)「アタシらも参戦させてもらおうかぁ!!」
タクマ「えぇ!?」
シグレ(?)「よっしゃ、そう来なくちゃねワンちゃん!」
ミナ「よぉっし!!やるぞぉっ!!」
ヘイル「クソっ!!どいつもこいつも!!」
タクマ「なんだかよく分からんが、ありがとう!」
アルマ「さぁ、ここから先は通行止めだよ?」
そして、エリアSEKIGAHARAの一歩手前で乱闘が始まった。
同時刻
湯の森ガンプラ部はNPC三勢力の雑兵を薙ぎ払っていっていた。
エタ「!ロストデスティニーのシグナル見つけた!」
ツルギ「方角は!」
エタ「正面十一時方向!」
ツルギ「皆さん、ここからは私に任せてください!」
ルヤ「おっしゃぁ!!道開けてやらァァ!!」
コマ「どきやがれぇぇぇぇ!!」
コマとルヤがロストシスターまでの道を一気に開いた。
ルヤ&コマ「いけぇぇぇ!!」
ツルギ「ありがとう!皆さん!」
ツルギは湯の森ガンプラ部のメンツと一人別行動を取った。
そして、ツルギはロストシスターの元にたどり着いた。
ツルギ「イチカ……。」
シグレ『気安く話しかけんなァ!!』
ロストデスティニーはレールガンを撃ちはなった。
しかし、AGE2Breakerはそれを容易く避けた。
マリオン『貴方達の気持ちは痛いほどわかる。』
イチカ「分かってないでしょ?」
ツルギ「一緒に帰りましょう、イチカ。」
AGE2Breakerが手を差し伸べる。
しかし、ロストデスティニーはそれを振り払う。
ロストシスター「『黙れ!お前たちに何がわかる!』」
シグレ『ワンちゃんがどれだけ苦しんできたのかを!』
イチカ「もう戦うことすら出来ない絶望感を!」
シグレ『結局はあの男もそうだ!わかったようなふりをしてワンちゃんを傷つける!』
イチカ「分かったと無責任な事を言ってシグちゃんを追い払う!」
ロストシスター「『お前たちのような輩をこの私達が破壊してやる!!』」
ツルギ「………なら、私も。ウェアチェンジ!ライザーウェア!!」
AGE2Breakerの腕にダブルオーライザーの装備が加わり、オーライザーとドッキングした。
GBN突入の5分前
マリオン『ツルギ、これを。』
ツルギ「これって……」
マリオン『託されたの、タクマさんから。』
ツルギ「GNセイヴァー……?」
ロストシスター「『邪魔をするなと言ったはずだ!!邪魔をするなら破壊してやる!』」
ロストデスティニーがジャッジメントアロンダイトを構える。
ツルギ「このGNセイヴァーとGNソードIIIで、イチカ。貴方のその枷を破壊し救う!!」
AGE2BreakerRAIZARが二本の剣を構えた。
お互いが一気に飛びかかった。
そしてすぐさま鍔迫り合いへと入る。
斬り合い、打ち付け合いながらもツルギは対話を試みた。
マリオン『貴方達は憎しみと悲しみに囚われている!そのままでは何も変わらない!』
シグレ『機械風情が分かったようなことを聞くな!!お前もそうやってワンちゃんを見下してるんだろう!』
中距離戦でGNソードIIIライフルモードとマシンガンとバスターライフルの交差が続き、周りにいるNPCのザクやジン、ジムを巻き添えで破壊していく。
イチカ「もう嫌だ!何も奪われたくない!!」
ツルギ「だったら私たちがいます!」
シグレ『だがお前らでは私にはなれない!』
マリオン『だけど、貴方だけがずっと背負う必要は無い!』
シグレ『ワンちゃんは私がいないとダメなんだ!!』
マリオン『そんなことはない!イチカはもう一人で立てるわ!』
シグレ『ならお前たちはイチカに何をしてあげた!!あの時、孤独に苦しんでいたイチカを救おうとしたか!!』
マリオン(憎悪が大きくなってる!)
ロストシスター「『ハナから全てから見捨てられかけていたイチカの心を癒せるのは私だけだ!!』」
ツルギ「違うッ!!」
ツルギは叫んだ。
ツルギ「貴方がイチカを大切に思ってるように私達だってイチカを大切にしてます!」
ロストシスター「『お前なんかに何が……』」
ツルギ「うるさい!!私は、例えシグレさんみたいになれなくても!」
ツルギは拳で殴りかかった。
ツルギ「例えイチカが道を見失っても!!」
さらに殴る。
ツルギ「私は、私達みんながイチカを連れて一緒に歩む!」
最後に大きく振りかぶった。
ツルギ「私が!!」
その時、AGE2Breakerが赤く光った。
マリオン『私達が!!』
ツルギ&マリオン「『湯の森ガンプラ部だっ!!!』」
その拳の破壊力はロストデスティニーのアンテナの一部を破壊した。
ツルギ「マリオン……これって?!」
マリオン『えぇ、あなたもようやく……。だから言わせてもらうわ。ツルギ、あなたに力を……』
シグレ『どいつもこいつもぉぉぉぉっ!!』
ロストシスター「『うおおおおおぉっ!!』」
マリオン『TRANS-AMとEXAMを同時に起動するわ。ツルギ、きっと今の貴方なら出来る。』
ツルギ「望むところですマリオン!」
ロストシスター「『ロストデスティニィィッ!!』」
『EXAM-System-Standby』
阿頼耶識のリミッターが外れ目に閃光が走り、赤く染ると同時にEXAMシステムの起動音が鳴る。
ツルギ「TRANS-AM!」
マリオン『EXAM、起動音』
『EXAM-System-Standby』
そして、同時に駆動音が響く。
この状態はそう何回も使えるわけじゃない。だが、ツルギとマリオンもまた、ロストシスターと同じく奇跡を起こした。
『EXAM-System-Final-Phase-Express』
二刀流のジャッジメントアロンダイトとGNソードIIIとGNセイヴァーがさらに火花を散らしてぶつかる。
取り回しの効きづらいはずのGNソードIIIとGNセイヴァーがジャッジメントアロンダイトに追いついている。
ロストシスター「『まだだ!もっと!もっと寄越せぇぇぇぇッ!!』」
マリオン&ツルギ「『見える……今の私たちなら!』」
響く金属音、その度に周りのNPCが一掃される。
その音はまるで旋律のように奏でられ、何度も何度も続く。
そして、鍔迫り合いに再び持ち込まれる。
ガギャァァァァァァンッ!!
今まで以上に大きな音だった。
ロストシスター「『もう後戻り出来ないんだよ……もう何もかも終わりなんだよ!!』」
マリオン『でも、私たちは諦めない!』
ツルギ「どんな事があっても私は貴方を見捨てない!!」
ロストシスター「『無責任なことを言うな!!私と同じ末路を辿りたいのか!!』」
ツルギ「そんなこと知らない!!」
マリオン『私は……!!』
ツルギ&マリオン「『守るべきものの為に!変わるんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』」
出力が上がり、さらに赤く染る。
この時、ツルギは無自覚ながら『覚醒した』。
ジャッジメントアロンダイトが切り裂かれる。
ロストデスティニーは大きく怯み、その間に高火力攻撃を構えた。
ロストシスター「『がァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』」
ツインバスターライフルとダインスレイヴを同時装填し構える。
AGE2Breake-RAIZARも二本の剣を構え、ライザーソードの形を取る。
ツルギ「ウアァァァァァァァッ!!」
双方が同時に動いた。
ロストシスター「『
ツルギマリオン「『ライザーセイヴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』」
大きく閃光が走り爆散した。
そして、その跡地には無傷のAGE2Breake-RAIZARと大破し動けなくなったロストデスティニーがいた。
いくらナノラミネートアーマーがあれど、あの高出力を浴びればタダではすまないだろう。
だが、半壊した状態でもなおロストデスティニーは立ち上がった。
そして、もう一発ダインスレイヴ弾頭を仕込む。
イチカ「嫌だ……シグちゃん………。」
シグレ『当てる……当てて終わらせてやるんだ………。』
だが、ツルギが取った行動は手を広げ待つことだった。
ツルギ「撃つなら撃ってみなさい、イチカ。私は受け止めます!!」
マリオン『………。』
シグレ『当てるんだよワンちゃん……私の制御系統は壊れてる。だからあとはワンちゃん……。』
イチカ「………う、あァァァァァァァァァァァァッ!!」
イチカは引き金を引いた。
だが、ツルギには当たらなかった。
正確にはイチカがわざと外した。
シグレ『ワンちゃん!?』
イチカ「………違うんだよシグちゃん。知ってるんだよ本当は。」
シグレ『何を言って……。』
イチカ「今一緒にいるシグちゃんは偽物だってことくらい……。」
シグレ『違うよワンちゃん、わたしは……』
イチカ「………ごめん。」
シグレ『ワンちゃ……。』
ブツン
強制的に媒体をシャットダウンしたような音が鳴った。
ツルギ「……イチカ。」
イチカ「ツルギちゃん、私もう立ち直れないよ。」
ツルギ「………。」
イチカ「……もう右腕治らないかもしれないんだ。」
ツルギ「………。」
ツルギは黙って近づき、半壊したロストデスティニーを抱きしめた。
ツルギ「辛かったですね……本当に………ごめんなさい……そんな時にそばにいてあげれなくて……。」
ツルギは心の底から泣いていた。
イチカ「ツルギちゃん……ごめん…ごめんな……さい……。」
イチカは涙ながらにツルギに抱きかかった。
そして、ある程度掃討をし、ヒビキ、エタが見守っていたその時だった。
未確認シグナルの接近を検知し、ヒビキが構えた。
ヒビキ「どこだ……あれか………ッ!!」
ヒビキ、エタはそれを見た時、嘘だと言ってしまった。
それは完全破壊され、修復不可能なレベルだったはずの
ダブルオーザクIIだった。
???『TRANS-AM-BARST!』
聞き覚えのある声が響き、そこにいた四人をGN粒子が包む。
ヒビキ「……これって?」
見覚えがある。OO本編でもあった対話をする空間。
だが違いがあるとすれば、少し特殊な感じだった。
???「ヒビキ……。」
ヒビキ「……兄さん!?」
ヒビキの前に死んだはずのレイトがいた。
レイト「大きくなったなぁヒビキ!」
ヒビキ「兄さん……生きてるの?」
レイト「いや、俺は死んでる。ただ、もしかしたら成仏できなくて見守ってるかもしれねぇな。」
ヒビキ「………へへ、兄さんらしいや。」
レイト「……もっと色々話したいが、時間が無い。手短にいくぞ。」
ヒビキ「……うん。」
レイト「お前に託したコアガンダムαの潜在能力を解放してたな。今のお前なら、アレを使えるかもな。」
ヒビキ「……もしかして?」
レイト「あぁ、きっとお前の思いに答えてくれるはずさ。だからよ、ヒビキ。」
ヒビキ「……うん。」
レイト「そんな顔して泣くなって。」
ヒビキ「うん……。」
レイト「……ヒビキ、強く生きろよ。兄ちゃんと約束だ。」
ヒビキ「うん……約束するよ、兄さん……!」
有りし音を輝かせる無形の兄弟はつかの間ではあるが、お互いを抱きしめ、兄は弟の成長を、弟は兄の頼みを感じ取った。
エタ「………アイナ?」
アイナ「お姉ちゃん?」
エタ「ごめんね、情けないお姉ちゃんで。」
アイナ「ううん、お姉ちゃんは立派だよ。」
エタ「でも、大事な時に……アイナを守れなかった。」
アイナ「私は大丈夫だよ、ダメな時はお姉ちゃんに頼るもん。」
エタ「………。」
アイナ「一緒に強くなろうお姉ちゃん。今度は私も後悔したくないから。」
エタ「そうだね……アイナ!」
瑠璃音色の姉妹はより一層の絆と色の濃さを増した。
ツルギ「……!兄さん!」
ヒカル「ツルギ!?」
ツルギ「兄さん……兄さん………。」
ツルギは泣きながら居ないであろう兄を抱きしめた。
ヒカル「……ツルギ、大きくなったな本当に…。」
ツルギ「兄さん、帰ってきてください……私、ずっと心配で!」
ヒカル「今は……それは出来ない。だけど必ず帰る。それは今ここで約束するよ。」
ツルギ「………タカミヤの人間である以上、約束は破っちゃダメですよ!」
ヒカル「わかってるっての。……イチカちゃんと仲良くな?俺も強くなるから。」
ツルギは涙を拭いながら、頷いた。
ツルギ「はい!」
キリッとした表情でツルギは約束をした。
破壊者と破壊者の再会はお互いの道を再確認し歩み始めた。
???『………ゃん。』
イチカ「……シグちゃん……?」
シグレ『そう、私だよワンちゃん。』
イチカ「嘘だ、だってあのAIは……。」
シグレ『ごめんね、ワンちゃん。』
イチカ「…………。」
シグレ『……でも、希望を持って欲しいな。』
イチカ「無理だよ、シグちゃん………。」
イチカはシグレの前で泣きじゃくった。
シグレ『大丈夫だよ、ワンちゃんにはいーっぱい仲間がいる。私の分までワンちゃんは生きていて欲しいな。』
イチカ「シグちゃん……行かないで……!」
シグレ『大丈夫ワンちゃん、私はTRAN-ZAKU-Systemの中にいる。いつでも会えるんだよワンちゃん。』
そして、シグレから大剣が現れた。
シグレ『いつかの時のためにワンちゃんに作ってて、塗装はしてないけど渡しそびれたのを地縛霊さんが届けてくれたんだ。理由はあってその地縛霊さんの名前は言えないけどね。』
イチカにシグレは手渡しながら言った。
シグレ『これは、GNアロンダイト。ザンライザー強化キットのGNバスターソードIIIをベースに私なりに改造したんだ。本当は完成系を生きてるうちに渡したかったんだけどね。』
イチカ「シグちゃん……。」
シグレ『大丈夫、亡霊としては成仏するけど、私もワンちゃんもシステムに入り込める力、
イチカ「……うん……。」
シグレ『……最後に、ずっといるから大丈夫だと思うけど。大好きだよ、ワンちゃん!』
そして、それと同時にTRANS-AM-BARSTが終わった。
イチカは、片膝をついているダブルオーザクを見て言った。
イチカ「私も、大好きだよシグちゃん……!」
そこから、イチカはわんわんと泣いた。
傍には、ツルギがいた。ツルギも泣いていた。
こうして、ロストシスターの脅威は終わった。
シグレ『……ミタマさん、ありがとう。あなたがいなかったらこうしてワンちゃんに送れなかった。』
ミタマ「……だって、お別れも言えないで成仏できないでしょ?」
シグレ『えへへ、これでようやく成仏は出来る。』
シグレが少しずつ光に包まれていく。
ミタマ「………やっぱり、辛いなぁこれ。」
シグレ『ううん、立派だよミタマさんは。まぁ、私はワンちゃんのシステムの中にいるんだけどねアハハ!』
ミタマ「あとは任せて、シグレさん。」
ミタマが印を切り、シグレの霊体は消滅し成仏した。
魂はダブルオーザクに残したまま。
ミタマ「……ま、本当はこんな中途半端なお祓いじゃダメなんだけど、今回は神様も見逃して欲しいなって……ね?」
ミタマはこの無双騒動に遅れた。
それは、アサヅユ・シグレを祓うためだった。
ミタマ「さてと、私も切り替えて行こう。ヴァルトラウテ!」
「そうか、君が私に挑むか。」
「これ、レイトから預かってたの。」
「これって……!」
「僕も、兄から譲り受けた騎士の誇りに掛けて、決闘を申し込む!」
「ならば私もその騎士道に答えさせてもらおう!」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第二十四話「騎士の誇り」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!!