ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
さて前回、様々な人の手助けによりイチカを救い出すことができた湯の森ガンプラ部一行!
ダブルオーザクも何者かにより復活を遂げイチカを取り戻せました。
残りは三勢力の撃破のみです!
この戦いの結末はいかに!!
それでは!ガンプラファイト!レディーゴー!
第二十四話「騎士の誇り」
ヒビキもまた、トランザムバーストから目覚めた。
ヒビキ「……TCWW……。これがイチカの力……?」
良くはわからなかった、だがはっきりとしてるのは今は亡き兄が後押しをしてくれたこと。
ヒビキ「………やるしかない!」
今は、あの三勢力を討たねばならない。
ヒビキ「みんな、手筈通りに行こう。僕があの騎士ガンダムの陣営に切り込むよ。」
ツルギ「なら私はあの黒武者を……!」
エタ「……連戦だけど大丈夫、ツルギ?」
ツルギ「問題ありません……イチカを取り戻せたならあとは勝利するのみ……幸い、私にはマリオンがいます。」
エタ「なら……私はあの赤武者に行こうかな。」
この無双ルールでは、それぞれの近くの陣営に拠点となるフィールドがあり、それを制圧しながら各陣営の総大将のフィールドへと向かわなければならないが、総大将を相手にするには最低でも千体の雑兵を倒し、名乗りを挙げないと入れずかつ、1対1を強要されること。そして、MUSOUユニットの破壊には近接攻撃が必須だ。そして、自分の拠点となるフィールドがその雑兵などに制圧されると敗走となり、しばらくは戦えなくなる。
幸い、有志連合による横槍はないが、ダブルオーザクが本陣になっている。
ヒビキ「イチカ、本陣は任せていいか?」
イチカ「うん……迷惑かけた分任せてよ!」
いつもの笑顔に戻ってる。今回は嘘ではなく本心からだ。
ヒビキ「よっし……なら行ける!」
セイラ「突撃するならそれぞれ一人ずつ着いた方がいいね。その方が危険性は低い。」
ルヤ「……だったら俺とコマは本陣の留守番だな!イチカだけだときついだろ?」
コマ「勝手に決めんじゃねぇよ…まぁそうするつもりだったけどね。」
アキト「なら、僕はエタの護衛に入るよ。」
セイラ「となれば私はツルギさんに就こうかな。」
ミタマ「ごめん、遅くなったけど話は聞いてたよ!私も拠点の防衛に回る!」
ヒビキ「なら……僕は単騎で突っ込むよ。」
セイラ「しかし、それではヒビキ君が……。」
ヒビキ「今なら……掴めそうな気がするんだ。だから頼む!」
ツルギ「……わかりました、なら気をつけてくださいね?」
レイカ「待って〜。」
湯の森ガンプラ部全員が振り返ると、そこにはゴッドアストレイが腕を組んで立っていた。
イチカ「レイカ姉………。」
レイカ「ふふ、おかえりイチカ。」
イチカ「……ごめんね、レイカ姉……。」
ツルギ「お怪我の方は?」
レイカ「全力全快!とまではいかないけど、本陣を守ることくらいならできるわ〜。四割くらいしか出せないけど〜。」
エタ「それでも充分化け物………。」
レイカ「まぁ、それはともかく。」
ゴッドアストレイが取り出したものを見た。
レイカ「ヒビキ君、これ。」
ヒビキ「なんですか?これ?コアガンダムの武装のように見えますけど…?」
レイカ「これね、レイトから預かってたの。「弟が強くなったら、こいつを渡してやってくれ」って。」
ヒビキ「兄さん…」
レイカ「そのコアガンダムαが貴方の手に渡る事も知ってたみたいよぉ?それに、この武器は左利き用にカスタムされてるのよ。ヒビキ君は左利きだから、それも見越してたみたいね。」
ヒビキ「……。」
レイカ「ヒビキ君、あなたは…一人じゃない。頑張って!」
ヴィトルーのライフル、それを左利き用にカスタマイズされていた物だった。
レイト「なぁ、レイカ?」
レイカ「はーい?」
レイト「この武器を持っていてくれねぇか?」
レイカ「あら?レイトは右利きじゃなかったっけ?」
レイト「よくぞ聞いてくれた!弟は左利きだから、これの方が撃ちやすいんじゃねぇかなって思ってな。」
レイカ「ふむふむ、となるとコアガンダムαをヒビキ君に譲るの?」
レイト「おう、俺の身に何かあったらコイツはヒビキに使ってもらいたいんだ。」
レイカ「でも、レイト元気そうだから問題ないわね〜」
レイト「……まぁな、そう簡単にゃくたばらねぇよ俺は。」
ヒビキ「じゃあ各自、全力を尽くそう!」
湯の森ガンプラ部一同「おう!!」
そして、各々が敵の撃破のために動き始めた。
ヒビキ(兄さん。兄さんの思い、しっかり受け止めたよ!!)
そして、それを見送ったレイカ。
レイカ「約束は果たしたわ、レイト。ヒビキ君、強くなったわよ〜♪」
そして、レイカもまた本陣を守るために無双を始めた。
ヒビキ「チェンジ!マーズフォースセイバー!!」
敵をただ倒すだけならこの方がやりやすい。
ヒビキはヒートレヴソードの二刀流で切り裂くが、状況によってプラネッツシステムを切り替えれる。
ヒビキ「チェンジ!メルクオーガ!」
本来水中戦用だが、ニードルスパイクを突き刺し、突き刺さった敵をハンマー投げのように振るい、倒す。
ここまで、KOカウントはまだ五十だ。
ヒビキ(……思った以上に長期戦になりそうだな……!)
ヒビキ「チェンジ!ジュピターヴS!!」
ビット兵器などによる攻撃も重ねるが、さすがは無双系列、モブもちょっとのことでは沈まない仕様になっている。
だが、ジュピターヴの遠隔攻撃能力によって他方位への攻撃ができたが故、フィールドの制圧は早かった。
ヒビキ「敵フィールド、制圧したよ!」
思わずそんな事を言ってしまうほど、ヒビキは無双ゲームに馴染んではいた。
ヒビキ「チェンジ!!サタニクスD!」
移動はもっぱらサタニクスの掘削能力を使い、地中からの奇襲で敵を撃破する。
KOカウントは少しづつ進んでいく。
ヒビキ「……これで!五百!!」
ヒビキの討伐スピード自体はかなり早い。
ヒビキは一人ではないからだ。
ヒビキ(兄さんの思いは必ず受け継ぐ!)
その覚悟がヒビキをさらに強くする。
ヒビキ「まだまだぁぁ!!チェンジ!!ネプテイト!ヴォワチュールッ!!ブゥゥゥメランッ!!」
ネプテイトのヴォワチュールブーメランを飛ばし、薙ぎ払う。
そして、ようやくKOカウントが千になった。
ヒビキ「僕が真のガンダム無双だ!!」
名乗りは案外あっさりとしてるが、この名乗りをすると同時に、騎士ガンダムの本陣のフィールドが開通された。
そのフィールドに入るとありがちな封鎖音で閉じ込められた。
奥にはMUSOUユニットがあった。
雑兵もいない。
しかし、奥に佇んでいる騎士ガンダムのオーラは凄まじかった。
騎士ガンダム「此度の戦いで私に挑むのは君か……。」
ヒビキ「例えNPCであっても、僕は僕なりの筋を通す!」
騎士ガンダム「ならば、その剣で私に示してみよ!!デェアァァッ!!」
一気に距離を詰められ、鍔迫り合いに入る。
ヒビキ「くっ!!?」
いままで戦ってきた中でかなり強い部類に入ると思う強さだ。
ヒビキ「強い……!!」
騎士ガンダム「君は確かに強い……だが!」
剣で弾かれ、盾で殴られる。
が、尋常じゃない破壊力で大きく吹き飛ばされた。
そして、マーズフォースアーマーの半分が一撃で破壊された。
騎士ガンダム「どこかにまだ迷いがある!!」
二撃目を入れられる前に距離を取り、アーマーを変える。
ヒビキ「チェンジ!メルクオーガ!」
メルクオーガアーマーに切りかえ、即座に反撃しようとしたが、既に至近距離に居た。
ヒビキ(はや……!!)
騎士ガンダム「ふんっ!!」
すんでのところで回避出来たが、またしてもアーマーが破損した。
ヒビキ「まだだ!!チェンジ!アースリィG2!」
アースリィG2アーマーへ切り替え、射撃をするも全く当たる気配がない。
そして瞬く間に近づかれアーマーを破壊された。
ヒビキ(くっ!何をしても破壊される……!)
そこからは、コアチェンジを繰り返していたがその尽くが打破され、破壊され。
ヒビキ「ぐあっ!!?」
最後のヴィートルーR3アーマーも破壊された。
騎士ガンダム「……君の力はその程度か?」
ヒビキ「………僕は……。」
本当にこの程度だったのか。
イチカにも、レイカさんにも、ツルギさんにも、エタにも勝てない…。
ヒビキ「……僕は。」
だが……ヒビキは踏みとどまった。
ヒビキ「違う……僕は……兄さんにはなれない。けど…兄さんの意志を継ぐことは出来るんだ!!」
ヒビキが改めて覚悟を決めたその時だった。
ピピッと音声が入り、それを見るとエマージェンシーコードと書かれていた。
コードははっきり言って勘だった。
だが兄は……やはりこの力を渡す為にコードを………。
己の弟の名前に変えていたのだ。
ヒビキ「コード承認!!エマージェンシーチェンジ!!プラネッツナイト!!」
瞬間、コアガンダムαにかつての英雄騎士、プラネッツナイトのアーマーがパーツごとにホログラムが形成され、足から順番に換装が始まり、最後に頭部の装飾が加わり、プラネッツナイトへと進化した。
ヒビキ「……。」
ヒビキはプラネッツナイトの象徴たるブレイバーズウェポンという名の剣とプラネッツイージスという名の盾を手にした。
その姿はまさに、英雄。
だが、名乗りは変わり剣と盾、そしてもうひとつの武器を両手に構えた。
ヒビキ「兄さん、見ていて。これが僕なりの騎士道だ!!そして兄から譲り受けし騎士の誇りにかけて決着をつける!」
騎士ガンダム「ならば、私もその騎士道に答えさせてもらおう!!」
騎士ガンダムの装甲が追加され、フルアーマー騎士ガンダムとなった。
ヒビキ「………まだ上があったか……でも!!」
そして、再び騎士ガンダムとのぶつかりが始まる。
だが。
騎士ガンダム(ん?!)
途端にヒビキが強くなった。
正確には斬撃に重みが乗ったのだ。
騎士ガンダム「……これが君の覚悟か。アリネ・ヒビキ。」
ヒビキ「そうだ!仲間の為の剣となり盾となる!ただ、僕もまたガンプラマイスターだ!!」
ヒビキはカスタマイズされたヴィトルーのライフル。
またの名を「プラネッツマグナム」を左手に持った。
そして轟音と共にビームが掠める。
だが、流石は騎士ガンダム。そう易々とはやられはしない。
即座に電磁スピアに切りかえ、猛攻に入る。
ヒビキもまた、それを見切りプラネッツナイトの盾でいなす。
斬り合い、そして時には突き合い、そしてお互いが戦いの中で強くなっていっていた。
だが、決着の時はもう来ていた。
ギィィィンッ!!
プラネッツナイトの盾が弾かれ、大きく飛んだ。
騎士ガンダム「取った!!でぇぇあぁっ!!」
致命傷は必須。だが、ヒビキもまたかの栄光の三人のアリネ・レイトの弟だった。
ナイトソードでプラネッツナイトは切り裂かれた。
だが、切り裂けたのはプラネッツナイトの右腕だけだった。
ヒビキ「肉を切らせて……骨を断つ!!」
騎士ガンダム「何っ!?」
左腕のプラネッツマグナムが火を吹いた。
轟音とともに、騎士ガンダムが盾で防いだが、至近距離での直撃のため大きく体勢が崩れた。
ヒビキはすぐさま近くに刺さっていたブレイドを取った。
ヒビキ「勇気の剣よ!僕らを導け!」
剣が光輝き始め、一直線上に光のロードが現れる。
ヒビキ「これが僕らの覚悟の力だ!直伝!プラネッツブレイブ!」
大きくよろけた騎士ガンダムを貫き、光のロードは蝶の鱗粉のようにキラキラと消えていった。
プラネッツブレイブ。
それはブレイバーズソード・ロングブレードモードの時にのみ使える技。
騎士の導き、勇気と覚悟を一つに集約した単体攻撃の一撃必殺技
元来のデュランダルやグラディウスは広範囲や多数攻撃が可能だが、スキが大きい。
また、プラネッツブレイブ自体がレイトのみが使える大技だった。しかし、ヒビキはその兄の意志を、覚悟を受け継いだ。
プラネッツブレイブを起動できた事が、確固たる証明である。
騎士ガンダム「…………見事だ。君たちならきっと………。」
そう言うと、騎士ガンダムは機能を停止した。
ヒビキは隻腕のプラネッツナイトと共にMUSOUユニットの元に向かう。
そして、ヒビキはMUSOUユニットを斬り、破壊した。
ヒビキ「騎士ガンダム、討ち取ったり。………NPCだとしても、その騎士道は素晴らしいものだと僕は思うよ。……兄さん、勝ったよ。」
そして、騎士ガンダムのMUSOUユニットが破壊されたことにより、モビルジンの軍勢は機能を停止した。
「お?可愛い子じゃん。」
「へ?」
「いい覚悟だ、なら俺も本気だそうかな!」
「私の親友達の名にかけて、必ず討つ!!」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第二十五話「黒武者と孤高の剣」
それでは次回も!
ガンプラファイト、レディーゴー!