ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

3 / 50
どうも皆さん、作者のワンダレルです。
ビルドブレイカーズforWARを見ていただきありがとうございます!
フラフラと続きを書いていきますゆえ、評価や感想を頂けると嬉しいです!



第二話~共鳴する力~

昨日は外食に行くことで事なきを得たものの、普通なら死んでる物を食べるところだった……。

「父さん経営は上手くても料理はクソザコナメクジだからなぁ。」

そんな父さんが、今朝こう言ったのだ。

「すまーん、ママ!今日は市長さんに会ってくるからさ!ご飯は大丈夫だよー!」

……というわけで母さんが切り盛りすることになったんだが、まぁ母さんがナンパされることは無いだろう。

なんせ実質売れ残……。

私がそんなことを考えていると目と鼻の先の所に自前のガーベラストレート包丁が飛んできて壁に刺さった。

包丁の先にまるで150ガーベラに貫かれたモビルスーツのような姿になったGがいた。

「イチカ〜、急にごめんねぇー。Gの気配を感じて投げちゃったわ。」

ケラケラと笑う母さん。

だが目が笑ってない。

「そ、そうだね、アハハ……。」

(なんですか、我が母親ニュータイプですか?いわゆる化け物ってやつですか……?)

私は苦笑いをするしか無く、慌てて学校に行った。

いつもと変わらない街並み。

道行く人々もそんなに変わらない。

今、私はとてもブラックサンダーを食べたいと思っている。

そんな哲学的なことを考えてる間に学校に着いた。

何せ今日はやることがある。

(………調整は完了してる。やるなら今日しかない。)

そして、いつも通り授業を受けて、昼休みに入った。

私はどうしても聞きたいことがあってヒビキの目の前に来た。

「……ヒビキ。」

「……話すことなんてないって言ったよね?」

「………。」

いつもの私ならそれ以上のことを言えなかった。

だけど、今日は違う。

「放課後、ガンプラファイトしようよ。」

「……嫌だね。」

「なんで?」

「言っただろ、ガンプラなんて、ガンプラファイトなんて嫌いだって。」

「どうしてガンプラから離れたの?」

「君には関係ないって言ってるだろ。」

「じゃあ、その手に持ってるガンプラは?」

「………。」

「黙ってるんだったらファイトで示してよ!」

「嫌だ!絶対に!」

「じゃあ何があったのか言ってよ!」

「関係ないって言ってるだろ!しつこいんだよ!!」

両者引くことは無かった。

「………。」

「………わかった。君は一度言ったら最後までやる人間だったな。いいよ、受けてたってやる。だけど、負けたら今後僕の前に現れないでくれ。」

「なら、私が勝ったらガンプラ部に入ること。これでいい?」

「……君はいつも強引だ。」

「それが私の取り柄だからね。」

大騒ぎになって周りがざわついていたが、それを制止した。

「いっちゃん、大丈夫?」

「大丈夫だよエタっち。………勝てる。」

「そうは言っても彼が使ったガンプラ見た事あるの?」

「………まぁね。」

 


放課後、イチカのクラスメイト共々体育館に集まっていた。

基本的に事情を知らないため面白半分で見に来ている。

外野の声が聞こえてくる……。

(……うるさい。)

ヒビキはその声も声援も聞きたくなかった。

(………イチカ、今日ここで僕は決着をつけてやる。)

そう思っていると体育館の入口からイチカがきた。

「遅かったじゃないか。」

「……ごめん、寝てた。」

あまりにもイチカらしい反応に笑う人と非難する人とに別れる。

「……さっさと始めよう。」

「もちろん。言いたいことはいくらでもあるけど戦いながらでも言えるからね。」

その言葉と共にGBNを起動する。

だが、イチカのガンプラの形状が少しだけ変わっていた。

「アリネヒビキ、コアガンダムα!出る!」

「デンノイチカ、ダブルオーザク!出撃する!」

フィールドは私が指定した。

「………草原か。君と最初にガンプラバトルをした時のフィールドだね。」

「まぁね……コアガンダムαか。やっぱり、ヒビキのお兄さんに何かあったんだね。」

「……御託はなしだ。」

「オーライ、ガンプラファイト!レディ!ゴー!」

開幕と同時にヒビキはガンダムDXの大型ビームソードを取り出してイチカとの距離を詰めた。

「え?コアガンダムで突っ込んできた!?」

驚くのも無理はないヒビキの操るコアガンダムを改造したプラネッツガンダムはコアガンダム時の火力の低さなどを補っている。

コアガンダムでも最低限の戦いはできるが、万が一プラネッツシステムとの融合に失敗した際のリターンを考えられていた。

無論、イチカもそれを知っていたため超大型のヒートホークを構えて迎撃を始める。

ガギャァァァンとガンプラバトルらしい音と共につばぜり合いになった。

「あの時と比べて随分形が変わったじゃないかイチカ!」

「昨日、ツインドライヴを付けたから……ねッ!」

斬り合いながらも、ぶつかりあうがお互いに致命傷は与えられない。

「あれだけ嫌がってた割には楽しんでんじゃんヒビキ!」

「………。」

「何があったのか教えてよ!」

「………黙れ。」

その冷たい一言と共に、イチカを大きくのけぞらせた。

「僕はこの一戦でガンプラバトルともガンプラとも縁を切るんだ!チェンジ!プラネッツアース!」

射出されたコンテナからアースアーマーが合体し、ライフルで攻撃を仕掛けてきた、

「……ヒビキはそれでいいの!?」

イチカは腰にマウントしていたビームバズーカでそれを迎え撃つ。

「そうでなくちゃいけないんだ!僕はもう、生きる意味もないんだよ!」

「そんなのヒビキが身勝手なだけだ!」

「そうやってわかる気もないくせに!」


一方、エタもまた相手のアリネ・ヒビキのことについて調べていた。

(特に変わった経歴はない……でもあの強さはどこかで……ん?アリネ………まさか!)

エタは素早く検索をした。

「……四年前に亡くなったアリネ・レイトプロの弟……。どうりで強いわけだね。でも、なんでヒビキがプロの……」

そこまで考えた時、エタはヒビキの真意を知った。

(もしかして、彼は……。)


「チェンジ!プラネッツマーズ!」

瞬時の判断で換装し、近接戦闘でイチカに襲いかかるヒビキ。

「ぐっ……」

「どうしたんだイチカ!やる気あるのか!」

「分かってるっての!」

イチカはGNライフルビットを二丁構え、距離を取った。

「いつもそうだ!周りのみんなは何も分かってくれないくせに分かったような口を聞く!」

ビームを切り払いながらヒビキが迫り、ヒートレヴソードとヒートレヴアックスを合体させたハードヒートレヴソードで切りかかる。

無論イチカもGNヒートホークを構えた。

もう一度大きな音を立てて二人がぶつかる。

「そんなことをして、なんになるんだよヒビキ!」

「分かるまい!大切にしていた人を失った僕の気持ちなんか!僕から離れ裏切られた時にどれほど辛い気持ちになったかを!」

「私がいつ裏切ったって言うの!!」

「今こうして君が分かったようなフリをしてることだ!!」

両者、つばぜり合いの衝撃で距離を取ったがヒビキは早かった。

「チェンジ!プラネッツヴィトール!」

ヒビキは換装を終えて、既に攻撃を始めた。

「まだまだ!」

イチカはツインドライヴを用いて空中へと飛んだ。

「空中戦も可能だってことを忘れたのかい!」

すかさずヒビキはミサイルを放つ。

「遅い!」

イチカの反応速度はそれすらも回避出来る。

だが、回避した瞬間に狙撃を喰らった。

「うっ……」

「僕が狙撃を出来ないと思ってたのかい?」


(元々、彼もそれ相応の実力を持っていて兄弟でタッグマッチで優勝経験もある……。いっちゃんは小学生の頃の付き合いって言ってたからコアガンダムαのことも知ってたんだ……。)

「でも、どうして彼はそれほどまでにガンプラを憎むんだろ。」


イチカのダブルオーザクの損傷率が中破レベルまで進行していた。

「……なんだ、興ざめだよ。イチカ、しばらく見ない間にこんなに弱くなってたんだ。」

「………。」

「チェックメイトだイチカ。」

ヒビキはビックビームバズーカを構えた。

「………終わってないよ、ヒビキ。」

ビックビームバズーカの一撃がダブルオーザクに降り注いだ。

「………。」

が、バトルエンドの表示が出ない。

瞬間、ヒビキのコアガンダムαの背後をGNヒートホークで切られた。

「ぐっ……損傷率は小破……!」

ヒビキはようやく気づいた。

「TRAN-ZAKUシステム起動。ヒビキ、第二ラウンドと行こうか。」

赤く染るダブルオーザク。TRANS-AMを流用したシステムでイチカ用に調整されてある。


周りで見ていた野次馬達もざわつく。

だが、一人がこういう声を上げた。

「頑張れ!イチカ!」

そして続いて、もう一人が。

「負けるなヒビキ!」

声援を送り始めた。

(……みんな。)

「頑張れー!いっちゃん!」


「これでもまだ、ヒビキは孤独だって言うの?」

「違うのか?なら証明してみろよ!」

「だったら教えてあげる。このGNヒートホークとダブルオーザクで!」

「……なら!チェンジ!プラネッツマーズ!」

ヒビキも近接戦闘型に換装した。

両者再びつばぜり合いに入る。

だが、音は凄まじいものだった。

そして、GNヒートホークとハードヒートレヴソードとの打ち合いが始まる。

「私だって親友を亡くした!でも今悔やんでもそれを人のせいにだけしても何にもならないじゃん!」

「わかったフリをされるのはうんざりだ!」

「そんなことして、何になるの!!」

「!?」

「今そんなことしたって、何にもならないじゃん!!」

「うるさい!そんなこと……。」

「だったら勝ってよ!勝って私に証明して見せてよ!」

「なら望み通りにしてやる!」

ヒビキはハードヒートレヴソードを構えた。

「でも、私は負けない。ヒビキに!」

イチカもGNヒートホークを構えた。

睨み合い、両社が一斉に突っ込む。

そして、今まで以上に大きな音と衝撃が鳴り響く。

「うおおおおおおおおおぉ!!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


「……キ、ヒビキ。」

「……兄さん?」

「起きたか?ヒビキ。」

「……兄さん、僕も連れて行ってよそっちに。」

「ダメだ、ヒビキ。」

「なんで?」

「ヒビキ、お前は強く生きなきゃいけない。俺はいつかお前に会いに行くからさ、それまで待っててくれねぇか?」

「嫌だよ!僕も兄さんと一緒に……」

「……ヒビキ、お前はもう俺が居なくても大丈夫だ。俺の弟なんだ、このコアガンダムαはきっとお前に答えてくれる。だからよ………」


ハードヒートレヴソードが斬れた。

そして。

「う……おァァァァァァァァっ!!」

イチカのGNヒートホークがコアガンダムαを袈裟斬りに仕留めた。

バトルエンドの表示が現れる。

(俺のコアガンダムαと一緒にイチカちゃん達と世界を見てこい!)

湧き上がる歓声。

イチカとヒビキに対する賞賛が響く。

「……ボクは。」

そう、これはヒビキとイチカが作り上げた共鳴し響く力。

ヒビキは自然と涙が出ていた。

「……ヒビキ。約束は守ってよ。」

「………。」

「何かあったらわたしも一緒に解決するからさ。」

イチカは手を差し伸べた。

ヒビキはそれを今は亡き兄と重ねていた。そして、涙を拭い笑った。

「……君はいつも強引だな。」

「まぁねぇ〜。あ、ブラックサンダー食べる?」

イチカはポケットからブラックサンダーを取りだした。

「……食べようかな。」

ヒビキはそれを受け取った。

コアガンダムαが少しだけ輝いた気がするのは私の気のせいだろう。

(よかったね、いっちゃん。)

この私エタちゃんは空気を読める女なのでクールに去りましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 




「えーと、アリネ・ヒビキです。よろしく。」
「よろしく、私はルリネ・エタだよ。」
「さぁー!ぱーっと歓迎会といこー!」
「そういえばイチカ、君のお父さんからすぐに帰ってくるようにだってさ。」
「えー!やっば帰らなきゃ!」
イチカは慌てて家に帰った。
「ねぇヒビキ君。」
「ん?何、エタさん。」
「なんでいっちゃんの親父さんの連絡先知ってるの?」
「え?僕とイチカは小学校時代は仲良かったからだよ。」
「ふーん。」

次回予告
「おかえり、イチカ。」
「うえぇ!?マジで!!」
「えぇ、大マジよイチカ。」
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第三話「偉い人が来た。」
「久しぶりだね、イチカくん。」
ガンプラファイト、レディ!ゴー!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。