ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ!!
作者のワンダレルです。
さて前回!レイカ達シャイニングゼロ結成のきっかけとなったゲリラバトルに今度はシャイニングゼロのメンバーの弟妹達が参戦!!
激闘の予感がしているなか、何やらコアガンダムαとの因縁のある男が現れました!!
果たしてその結末は!!
それでは!!ガンプラファイト!レディーゴー!!


第三十六話「守るべき使命」

イチカとヒビキはゲリラバトルの中、ガンプラデュエルを所望する人と相まみえた。

イチカ(………なんだろう、この人……。)

ヒビキ「どっちとやりますか?」

???「お前だ。コアガンダムの使い手。」

どうやらお相手はヒビキを所望していた。

イチカ「ヒビキ、頑張って。」

ヒビキ「あぁ、負けやしない。」

(……だけど、雰囲気とオーラで分かる。この人はかなり強い……。でも、絶対負けたりしない。)

相手がガンプラの準備を始めた。

そのガンプラは、背中にルプスレクスとアスタロトオリジンとのミキシングによる代物だった。

アスカ「……俺の名前は比島飛鳥(ヒジマ・アスカ)。よろしく頼む。」

最低限の礼節はわきまえている。だがその目は何かを憎んでいる目だった。

アスカ「始めるぞ。」

ヒビキ「よろしくお願いします。」

舞台は火星。

相手の鉄血シリーズに似合う背景だ。

アスカ「ガンダムヴェンデッタ……敵を砕く。」

ヒビキ「コアガンダムα、出る!」

双方が出撃し地面に足をつける。

アスカ「……始めに言っておく。プラネッツナイト以外に興味はない。余計なことをせずにプラネッツナイトで来い。」

ヒビキ「なっ!?」

この言葉にはヒビキもカチンときた。

ヒビキ(まるで、コアαはプラネッツナイト専用だとでも………。)

そこまで考えた時、ヒビキは冷静さを取り戻す。

ヒビキ(ダメだ。相手のペースに呑まれるな……。)

冷静にアーマーを呼び出す。

ヒビキ「チェンジ!ジュピターヴS!!」

ジュピターヴアーマーを装着しコアガンダムαはジュピターヴSガンダムとなる。

ヒビキ「……今!」

ヒビキは踏み込みと同時にセンサービットを飛ばし相手を撹乱する作戦を瞬時に選択した。

アスカ「………無駄だと言ったはずだ!」

ガンダムヴェンデッタはその包囲網を正面から突き抜け、当たる様子もなく、安定した回避に急速な蹴りを入れる。

ヒビキ「強い……!!」

アスカ「早くプラネッツナイトになれ。それ以外の手段は与えん。」

ヒビキ「……。」

(悔しいけど、多分どのアーマーでも対応される……。)

ヒビキは覚悟を決めた。

ヒビキ「エマージェンシーチェンジ!プラネッツナイト!!」

アスカ「来たか……プラネッツナイト。」

相手のヴェンデッタの目が獲物を見つけた獣のように光る。

ヒビキ「この姿にしか興味が無い………きっと何かあったんだろうね。……なら僕も負ける訳にはいかないんだ。」

アスカ「能書きはいい、始めるぞ。」

野性的なスピードと堅牢なる騎士。

本物の戦いが始まった。

ブレイバーズブレイドを手に相手の大型メイスを迎え撃つ。


レイト『確かに強い。だけどアンタはその強さを振り回してるだけだ。ガンプラはただの道具じゃねぇ。それがアンタの敗因だ。』

アスカ『くそ……クソォォッ!!』

過去の敗北がアスカに深く突き刺さっていた。


アスカ「そうだ、プラネッツナイト!!アンタさえなければ!!」

ヒビキ「憎しみだけでガンプラバトルをして何になるんだ!!」

アスカ「憎しみなんかじゃない……俺の傑作をあんな風に簡単に押しのけられたんだ!!ソイツだけはこの手で俺が葬らなきゃいけないんだ!!」

かつてイチカに救われたが故にヒビキにはこのアスカというビルダーの気持ちはよく分かる。

たがしかし、その事を棚に上げたとしてもだ。

ヒビキ「だとしても、僕は貴方と戦う!!」

ガギィィン!!

ブレイバーズブレイドでメイスを弾いて大きく怯ませ、そのまま柄で突いた。

アスカ「くっ………まだだぁ!!」ダダダダッ!!

ガンダムヴェンデッタは片手にマシンガンを構え乱射する。

ヒビキ「……見える!」

ヒビキはその弾幕をくぐり抜け懐へと潜り込んだ。

ヒビキ「シッ!!」ヒュンッ

短い掛け声でブレイバーで斬り掛かるも

アスカ「かァっ!!」ギィン!!

膝蹴りで剣の軌道を変えられた。

ヒビキ(なんて無茶苦茶な……!)

そのまま拳で殴られ反撃を食らったヒビキは一旦下がった。

ヒビキ「……どうしてそこまで強いのにプラネッツナイトにこだわるんですか?」

素朴な疑問、その返答はこうだった。

アスカ「気に入らないからだ。」

たった一言。本当にそれだけだった。

真意は分からない。過去にレイトに敗れたのかもしれない。

もしかしたらただの言葉足らずなだけだったのかもしれない。

だが、その一言は………。

ヒビキ「……わかった。」

静かな怒りの炎を燃やすには十分だった。

ヒビキ「誰とも向き合わず、ガンプラとも向き合わず、ただただ気に入らないものを破壊する。そんな人に僕は負けないッ!!」

アスカ「だが技術面は前の奴の方が上みたいだな。」

ヒビキ「………。」

無言でヒビキはガンダムヴェンデッタを相手にする。

アスカ「今回こそ、今回こそはその騎士道を踏み砕いてやる!」ブォン

ガンダムヴェンデッタのソードメイスと大型メイスが嵐のように振り回し当てに来るが、プラネッツナイトは飄々と躱し、抵抗する。

ヒビキ「………。」

キレてから終始無言のヒビキ。しかし、そこに激情的な怒りはなかった。

むしろ、悲しんでいた。

ヒビキには聞こえてくる。

『これ以上はダメだ……これ以上は……。』

ヒビキ「聞こえないのかアスカさん!ガンプラの声が!」

アスカ「聞こえるわけが無いだろう!」

ヒビキ「そう…!!」

激しい金属音が鳴り響き猛攻は続く。

ヴェンデッタもプラネッツナイトも現状は強さが拮抗していた。

しかし……

アスカ「その隙、もらったぁ!!!」グォンッ!

ガンダムヴェンデッタがソードメイスで切り込んでくる。

ヒビキ「そこ!」

それを見越してカウンターを決めようとした時だった。

ギュオン!!ギギィン!!

不意にプラネッツナイトの装甲が削れる。

ヒビキ「!?」

アスカ「ふん。」

ガンダムヴェンデッタのテイルブレードが脇腹をかすめていた。

元々防御力が高いが故、致命傷にはならない。

ヒビキ(なりふり構ってはいられない!!)

怒りのヒビキにとっては些細なことだった。

ガンダムヴェンデッタの悲鳴が止まらない。

ヒビキ(終わらせなきゃ………。)

この男の因縁を断ち切らねばならない。

ヒビキは怒りのあまり、そのことにしか頭になかった。

アスカ「お前さえいなければぁ!!!」

ヴェンデッタがソードメイスと大型メイスの二刀流で突進してくる。

ヒビキ「やらせはしない!!」

周りの歓声が響く中、二人は極限状態だった。

しかし、差は歴然だった。

少しづつではあるが、プラネッツナイトへのダメージは大きくなっていく。

ヒビキ(負けたくない……負けるわけには!!)

アスカ「どれだけのことをしようと!今の俺には勝てない!!」

ガンダムヴェンデッタが腕に隠されていたビームトンファーをくり出す。

ヒビキ「しまった!?」

アスカ「終わりだァァッ!!!」

イチカ「ヒビキ!!」

誰もがこれで決着と思っていた。

ヒビキ「僕は……僕は……!!」

その時、プラネッツナイトのブレイドがビームトンファーを受け止めた。

ヒビキは何も動かしてはいない。

α『まだ、終わってない。』

ヒビキ「もしかして…!?」

α『私はα(アルファ)。コアガンダムαだ。』

アスカ「な、なんだ!?どこから声が!!」

驚き方を見るに、アスカもまたその声が聞こえていた。

イチカ「α……レイトさんが言ってたのって本当だったんだ!!」

ヒビキ「α……僕は……!」

α『落ち着け、ヒビキ君。見失ってはいけないものを君は今見失っている。』

ヒビキ「……見失ってはいけないもの。」

αの話を聞き、ヒビキは改めて深呼吸をして気を落ち着かせた。

ヒビキ「ありがとう、α。おかげで目が覚めた。」

かつて、あのレイカをあのヒカルを追い詰め苦戦させ、時には勝利していたプラネッツナイト。

見た目はさほど変化はない。

しかし、確実なことがあるとすればこのプラネッツナイトはいとも簡単に限界を突破したのである。

アスカ(………なんだ?さっきから何が起きている?いや、考えろ、何か原理があるはずだ。)

だが、αはその心中を悟っていた。

α『原理などない。彼は君を倒し救う為に戦っているのだ。』

アスカ「救う…だと?」

ヒビキ「そうだ、今の貴方にならきこえるはずだ!」

アスカ「!!」

そう、今まさにアスカには聞こえている。

ヴェンデッタ『もういいんだ、アスカ……!こんな事をしても!!』

その声はずっとずっと昔から聞こえていた。

あの敗北をしてからはずっとその声から耳を塞いできた。

アスカ「俺が救われるとすれば……お前を討った時だけだァァッ!!」

ヴェンデッタが阿頼耶識のリミッターを解除する。

アスカ「ヴェンデッタ!!お前は俺を裏切らないんだろう!!なら、俺に力を貸せえぇ!!!」

目に深紅の閃光が涙を流すかのように溢れる。

そこからは激しい斬り合いになった。

ビームトンファーもブレイバーズブレイドもテイルブレードも、その全てを叩き込み続けた。

だが、限界を超えたプラネッツナイトすらもこのガンダムヴェンデッタは凌駕しつつげている。

ヒビキ「くっ!!」

思った以上に手数が叩き込めない。もしかしたらこの人は湯の森でレイカやヒカル達とチームを組んでいたかもしれない強さ。

それほどまでの強さを持ちながらあくまでそれを復讐にしか使えない不器用さ。

ヒビキ(強すぎる!!)

素直に舌を巻くほど彼の執着と強さは一級のものだった。

ヴェンデッタへの愛情も一撃一撃にこもっている。

プラネッツナイトの負傷がよりいっそう激しくなる。

徐々に追い込まれ、立つこともできないほど、ボロボロになっていた。

敵は少しずつ寄ってくる。

アスカ「これで終わりだ!!プラネッツナイト!!!」

ガンダムヴェンデッタが大型メイスを振り上げる。

ヒビキ「僕は…兄さんのようにはなれない…」

α『諦めるな。君の兄は…レイトはどんな時も諦めなかった。』

ヒビキ「…兄さん。」

α『君が彼の弟ならば…同じ血を引く者ならば!まだ立ち上がれるはずだ!』

その言葉を聞いた響は敵の攻撃を避けながら応えた。

ヒビキ「そうだ…兄さんは…諦めるような事はしなかった…。」

アスカ「まだ動けるのか…!」

ヒビキ「何度ピンチになっても…立ち上がった。1番近くで見てきたからわかる…」

α『そうだ。まだ…私達は戦える!」

ヒビキ「α、僕に力を貸してほしい!」

α『再び目覚める時が来た……。共に行こう、ヒビキ!』

その瞬間、プラネッツナイトに奇跡が起こる。

ヒビキ「僕は諦めない!兄さんと一緒に君を倒す!」

アスカ「いつまでも悪あがきを!!」

そう言い、敵はブーストして更に近づいていく。

もはや立つ事もできないような状態のコアガンダムαが、プラネッツナイトが再び立ち上がる。

ヒビキ「α、大丈夫なの?」

α『あぁ。君の兄と約束したんだ。君を頼むと。その為なら私は…この身体を失う事も惜しまない。』

ヒビキ「……。兄さん、α、ありがとう。」


イチカ「すごい……すごいよ!ヒビキ!!」

「なんだなんだ!!」

「今すごい戦いなんだ!ボロボロのガンプラがまた立ち上がってんだよ!!」

いつの間にか周りの歓声も大きくなってきていた。


そして…敵と拮抗した戦いを見せ、剣を交わした。

アスカ「何だ…!何なんだ!そんな機体でここまで…!」ガン!!ガオン!!

ヒビキ「これは…僕とαと…兄さんの想いが詰まっているんだ!そんな想いの詰まったものが君のような復讐の為に強くなった人にはわかるはずが無い!ましてや、分かってて目を背けるような人には!!」キィンキュイン!!

アスカ「くっ……!!!」

攻撃を喰らったが、それでも立ち上がるヒビキ達の姿に敵は怯える。

アスカ「まだ立ち上がるつもりなのか!?勝負はもうついたはずだ!!」

ヒビキ「僕は…兄さんように強くは無い…。でも…僕は兄さんのように…強くなりたい!だから、僕は!君を倒すまで何度でも…立ち上がり続ける!

アスカ「戯言を…!」

ヒビキ「α、これで最後にするよ!」

α「わかった。全ての力をこの一撃に込める…!」

その時、剣が光り輝く

ヒビキ「兄さん…みんな…僕に力を貸して!」

アスカ「くっ…死ねぇぇぇぇぇっ!」

ヴェンデッタが赤い閃光を撒き散らしながらこちらに向かって突っ込んで来る。

それと同時にプラネッツナイトも光り輝きながら突っ込んでいく。

ヒビキ「我が勇気の元に、その全てを賭ける!!必殺!プラネッツブレイヴ!」

アスカ「砕け散れ!!ヴェンデッタアサシネイション!!」

ヒビキの乗るガンダムプラネッツナイトは身体中から光を放ち、敵へ突っ込んでいく。

敵のガンプラにぶつかり、剣を突き刺した。

ヒビキ「うぉぉぉぉぉぉぉっ!」

ガンダムヴェンデッタの身体の半分を破壊し、この瞬間に勝負は決まった。

アスカ「ぐっ…!タダで…終わらせるかァァッ!!!」

アスカは最後に足掻き、一撃を喰らわせた。

その一撃でプラネッツナイトのアーマーが砕けちった…

バトル終了のコールが鳴り、ヒビキが勝利した。

しかし、それと同時にヒビキは大切な物を失った。

周りの歓声は更にさらに盛り上がっていく。

アスカ「くそ…っ…!」

そう言って相手はバラバラになったガンダムヴェンデッタの破片を全て集めその場を離れていった…。

そしてヒビキには聞こえていた。

ヴェンデッタ『ありがとう……止めてくれて……。』

ヒビキはその声を聞き、ちょっとだけ満足し、ボロボロになったガンプラを両手で優しく手に取った。

その時、ヒビキは泣いた。

ヒビキ「ごめん…ごめんね…α…」

泣いている理由は明白。

ガンプラデュエルはガンプラに直接ダメージが入る都合、あれだけ激しい戦いをすれば当然、コアガンダムαは…もう修復すら不可能なほどボロボロとなっていた。

α『君は…強くなった…。私は…それだけで…』

ヒビキ「でも…僕は…兄さんとユリさんの形見を…君を…」

α『これで…いいのさ。今の君に…もう私は必要無い…』

イチカ「ヒビキ……。」

すぐ近くに寄っていたイチカもその状況に絶句する。

ヒビキ「そんな…そんなの嫌だよ…僕は兄さんだけじゃなくて…君まで失うなんて…」

α『なぁに、もう君は1人なんかじゃ無い…。沢山の…仲間がいるじゃないか…』

ヒビキ「だけど…だけど…!」

α『ヒビキ…。最後に一つだけ言わせてほしい…。』

ヒビキはその言葉を聞き黙り込む。

α『レイトが死んでからずっと…私の手入れを…大切にしてくれて…ありがとう。悔いは……な………。』

そして…αは言葉を発さなくなった。

イチカ「ヒビキ……、αはすごいね……。」

泣きながらイチカがそう言う。

ヒビキ「当たり前じゃないか……αは……僕の勇者なんだから…………う、うぐぅ……」

ヒビキはその場で人知れず泣き始めた。

イチカもそんなヒビキを抱きしめながら泣いた。

コアガンダムα、プラネッツナイト、宇宙に輝く勇者。

ここに眠る………。


有り得るはずのない敗北。

そこに転がっていたのは、大破したゴッドアストレイ。

それを見下ろす形で立っているのは『Gランスロット』と呼ばれているガンプラ。

レイカは膝から崩れ落ち、放心していた。

周りのギャラリーもかなり騒々しい。

レイカ(負けた……?流派冥王不敗が……ゴッドアストレイが……?)

バトルの制限時間は三分。

そしてそのうちの二分三十秒までは完全にレイカのペースだった。いつも通りにカウンターでいなし、相手の戦術のパターンに合わせての反撃。ダメージは少量だがタイムアップで勝てる。

誰しもがそう思っていた。

だがその後だった。

レイカ(あの時、フェイントの攻撃にわざと当たりに行った後……私は何も出来なかった……。)

何も出来なかった。手も足も出せず、防御、回避もままならない。

そのまま一方的に破壊され敗北した。

???「久しぶりにいい戦いだった。多分師匠とアイツの次くらいには強いと思う。」

レイカはその男を知っている。海で出会った紅月 翔(コウヅキ・カケル)と呼ばれていたミタマのボーイフレンド。

そして、カケルの握手に応じた。

レイカ「ありがとうございます……いい経験になりました。」

レイカの顔は、酷く暗かった……。

この戦女神の零(ヴァルキリー・ゼロ)の完全敗北は湯の森を震撼させた。

???「……マジか。」

当然、彼もまたこの事に驚きを隠せなかった。


ここは湯の森にあるボードゲームカフェ。

アルマは仕事から逃げる時の暇つぶしでチェスをしによくここに来る。

当然、ノリスにはバレていない。

アルマ「ふぅ……。」

先程まで釜井組の組長と対局しており一息ついてから帰ろうとした時、女性から声がかかる。

???「対局、よろしいですか?」

それに対してアルマはゴミを見るような目で答える。

アルマ「どうぞ。」

???「では、失礼して。」

アルマ「……おかしいな、僕の記憶が正しければ貴方は塀の中にいるはずだよ、ソウゲツ・トモコ

トモコ「忘れたのかしら?身代わりの影武者なんていくらでも用意出来る事を……。」

互いが睨みながらも駒を揃えていく。

トモコ「貴方は相変わらずチェスが好きね。誰に似たのかしら。」

アルマ「少なくともあなたとは似ていますね。不愉快極まりないですが。」

一手ずつ会話を挟みながら進めていく。

トモコ「貴方の手駒はあといくつかしら?」

アルマ「そちらこそ、着実に手駒を減らされ焦っているのでは?」

トモコ「あら、質問に質問を返すなんて……珍しいこともあるものね。安心なさい貴方が退屈することは無いわ。」

アルマ「フッ、僕にも切り札はいくらでもあるさ。」

そして、このチェスを制したのはアルマだった。

アルマ「完全勝利とはいかないか……正直貴方のことを甘く見ていたよ。」

トモコ「ふふ、強くなったわねアルマ、あの時よりも遥かに。」

アルマ「……最悪の褒め言葉として受け取っておきましょう。」

対局が終わり、トモコが席を立つ。

トモコ「それじゃ、また会いましょうアルマ。それと……自分の手駒には気をつける事ね。

そういった直後、アルマの持ち駒から液体が飛び出した。

が、アルマはそれを軽く躱す。

液体は塩酸だった為、着地点から床が溶ける音がする。

アルマ「十分に注意しておくよ、ソウゲツ・トモコ。」

湯ノ森の存亡を賭けたチェスは始まったばかりである。




イチカ「どうするのこれから?」
ヒビキ「新しく作ってみせるよ。僕のガンプラを!」
レイカ「どうして負けたのかしら……一体何が原因……?」
セイラ「……。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第三十七話「前を向いて」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディー!ゴー!
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