ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルでございます。
さて前回、ツクヨミ・ミタマ、デンノ・レイカ、オウバ・コハル、アリネ・ヒビキと、湯の森ガンプラ部に盛大なダメージが入りました。
この状況をどう打破するのでしょうか!!
それでは!ガンプラファイト!
レディーゴー!
普段と何一つ変わらない日常。
イチカ「………。」
授業に集中出来ないイチカ。
どこかうわの空なレイカ。
退部届が来て以来、同じ教室に姿を見せないミタマ。
「ではここの解答を電乃さんに答えてもらいます。」
レイカ「あ、はい。」
成績優秀なレイカにしては珍しくちょっとしたミスをしてしまった。
「あら、ここ少し間違えているわよ?」
レイカ「……すみません。」
そんな様子をツルギ、エタ、ヒビキは不安そうに見ていた。
そして今日もまたレイカは部活に来なかった。
イチカ「………。」
好物のブラックサンダーも食べずにイチカはずっと外を見ていた。
ヒビキ「イチカ、食べないの?」
イチカ「……そんな気分じゃない。」
ツルギ「ココ最近そればっかりですね……。」
エタ「いっちゃん、どうする?」
イチカ「どうするもこうするもないよ。」
アキト「でもこのままだとあとが大変だ。」
この一連の騒動で、コマ、ルヤ、カナデも一時的とはいえ離脱していた。
セイラ「……レイカの事?」
イチカ「……うん。家でもずっとあんな感じでさ……。私達が目指して、手に入れようとしたものはなんなんだっけっておもってさ……。」
だが、そんな彼女達にさらなる不幸が訪れる。
アルマ「………さてと、仕事から逃げるのにも苦労するね。」
仕事を放棄し街へと逃げ回っていたアルマ。
アルマ「よし。」
そのままアルマは人混みに紛れ込み、追っ手のノリス達をやり過ごしていた。
アルマ「………おや?」
ふと背中から感じた熱。それが刺され、そのまま斬られた物だと気づいたのは意識が混濁し始めた時だった。
アルマ(バカな……あの一瞬で………この僕に気配を悟られずに近づいていただと………。)
やられた部分は致命傷、アルマはその場で倒れた……。
「はい、問題ありません。この手で確実に……えぇ。当然です。このウェルベスに狩れぬ外道はおりません。」
???「そうかそうか、助かったぞ。これであの男の独裁と洗脳を終わらせられる。」
ウェルベス「独裁などあってはいけませんからね。」
世間を騒がせるアルマ刺傷事件はイチカにさらなるショックを与えた。
そして、意識不明の重体のアルマに変わり新しい市長が立ち上がった。
コウゾウ『私は
テレビでもその事は大きく取り上げられた。
そして……学校にて。
イチカ「え……廃部……?」
それは一番乗りで部室に来ていた湯の森ガンプラ部名誉部長イチカに言われた言葉だった。
シロウ「すまない、俺からも説得はしたんだが……。」
校長「私としても君達のかけがえのない宝であるのは重々承知している……。」
校長もかなり辛そうな顔をしていた。
この湯の森高校の在校生、教職員はほぼ全てがビルダーであり、バトルにも積極的だ。故にこの判断はとても厳しいものだった。
イチカ「……どうしようもないんですね。」
シロウ「だが説得の甲斐があったのか部室とマシンだけは残してくれる事を許してくれたんだ。これも校長先生と教頭先生、そして理事長の勇気のおかげだよ。」
イチカ「……何から何まで……ありがとうございます……。」
泣く泣くイチカは声を出した。
イチカは一人ずつその事実を伝える。
ヒビキ「………は?なんで……?」
エタ「嘘ですよねいっちゃん?……え?嘘じゃない……。そう……。」
アキト「……わかった、もう少し待っててくれ。なんとかできるかもしれないんだ。」
ツルギ「き、きっと何かの間違いです!私が直接……イチカ!なんで止めるんですか!!離してください!!」
セイラ「………思ったより事態は深刻だったみたいだね。」
部室に来てない四人にも電話で伝えた。
コマ「………イチカ、冗談はよしてくれ。そんな事あるわけないだろ?」
ルヤ「……許せねぇ……今からでもぶっ潰しに………いや、すまん、冷静さを欠いてた……。」
コハル「読み通りですね……おおよそこうなることは想定済みでした。……ただ、やられっぱなしなのはつまらないですね。」
カナデ「………そう。ごめんなさいねイチカ。貴方には部長という名目で無理ばかりさせてる。」
イチカ「いいんだよカナデっち。私は大丈夫。」
カナデ「……はぁ、あまりバカにしないでください。貴方の大丈夫は大丈夫じゃないって言うのは私達が一番知ってるんですから。」
イチカは家で泣いた。
大好きなアルマが、ミタマが、レイカが、ガンプラ部という繋がりが不意に壊された。
その事がイチカは辛くてたまらなかった。
イチカ「どうして………。」
今のイチカには泣くことしか出来なかった。
そしてとうとう、レイカが学校に来なくなった。
イチカ「レイカ姉?どこ行くの?」
レイカ「………お姉ちゃん、疲れちゃった。」
イチカ「ちょっとどこ行くの!?理由になってないよ!!」
レイカ「離してイチカ……。」
イチカ「待ってよレイカ姉!」
嫌な予感がしたイチカは思わずレイカの腕を掴んだが……。
レイカ「触らないで!!」
イチカはレイカにぶたれた。
その衝撃は強く、イチカはその場で尻もちを着いた。
イチカ「え………?」
レイカ「………弱いからこうなるのよ。皆……私より弱いから。」
イチカ「レイカ姉、それどういうこと?」
レイカの言葉にイチカの発言に怒気が宿る。
イチカ「まさか自分一人がガンプラ部背負ってたって言いたいわけ!?」
レイカ「ええそうよ!貴方達が不甲斐ないからガンプラ部も無くなったじゃない!!」
イチカ「……レイカ姉、違うよそれは!」
レイカ「何が違うって言うのよ!!私がいなければ何も出来ないくせに!」
イチカ「……ふん、今のレイカ姉なんてただのお荷物だよ。」
レイカ「なんですって?」
そこからはお互いが胸ぐらを掴みあった。
レイカ「どうして私が荷物だって言えるのかしら?」
イチカ「一回負けたくらいでそこまでへこたれてウダウダ文句しか言わないレイカ姉がお荷物以外のなんだって言うの?」
レイカ「私に負けは許されないのよイチカ。」
イチカ「現に何もしてないのはレイカ姉の方じゃん!!私はガンプラ部の為に説得にも参加したのにレイカ姉は何もしてないじゃん!!なにかしたのか言ってみてよ!!」
レイカ「私は…!!」
イチカ「もういい!お姉ちゃんなんか知らない!!そんなに家から出ていきたいならどこにでも行けばいいじゃん!!レイカ姉なんて大っ嫌い!!」
イチカは感情のままに泣きながら家を飛び出した。
レイカ「………ごめん、イチカ。でも私ももう限界よ……。」
そしてレイカもまた、その感情を引き摺ったまま電乃商店から消えた。
コウゾウ「………さてと、忌々しいアルマの作った湯の森高校のガンプラ部は廃部にしたものの、完全に終わらせた訳じゃない……。ならばせめてガンプラ部らしく、ガンプラバトルを持って終わらせてあげなければ。次こそは……。」
レイカ「次なんてない……。無いのよイチカ……。」
一人、レイカは公園で蹲っていた。
誰の言葉も響かない。
己の師匠の言葉すらも。
その目は濁っていた。
レイカ「そうよ、私は最強なの……。誰も私に勝てやしない。私が勝たなきゃ………。」
レイカの心は今でもシャイニングゼロのままだった。
心はそう簡単に変わる訳もなく、ただガンプラ部はシャイニングゼロとしての、最強のチームであることを守り抜く為の舞台に過ぎなかった。
レイカ「そうよ、いつだって私は……勝ち続けてきたもの……。」
そうしてレイカは……。
湯の森市内でビルダー狩りを始めた。
現在の所、全勝無敗。
中には五人まとめて相手をして無傷で撃破した。
「な、なんなのよ!アンタ学校にも来ないくせにどうして!!」
レイカ「あは……、どうしてですってぇ??そんなこと簡単よぉ?貴方達が弱すぎるんですものぉ♪」
「ふざけないで!!お前がいなくなってようやく私達だってガンプラバトル出来るようになったのに!!第一になによ!プラモトレースシステムだなんて!!あんなのアンタ向けのチートツールじゃない!正式なコントローラーで戦いなさいよ!」
そう強気な湯の森高校の女子にゼロ距離まで近づく。
レイカ「……貴方、私が負けた時に言ってたわね。ざまぁないって。」
そして真正面から凶悪な圧をかける。
「ひっ………。」
レイカ「今の貴方は私に負けて地面を這いつくばっている愚か者。違うかしら?それにコントローラーを言い訳にしてる時点で貴方は三流じゃない。それを踏まえてもう一度聞くわねぇ?私って……弱いかしら?」
「ば、化け物…。」
ゴッドアストレイは邪悪なオーラを纏っていた。
レイカ「シャイニングゼロは終わってない……私は負けてない……誰も私に勝てるはずがない!!!ふふふ……あはははは!!!」
戦女神の暴走は………終わらない。
イチカ「え?ガンプラ部復帰の可能性があるんですか!!」
ツルギ「そんな……こんなレギュレーション卑怯です!!」
ヒビキ「……僕らをバカにするのも大概にしてほしいな。」
???「戦女神無きガンプラ部に負けるほど我らは落ちぶれてなんていないさ。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十話「ガンプラ部の誇りをかけて」
それでは次回も!
ガンプラファイト!
レディーゴー!!