ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ!!
作者のワンダレルです。
さて前回、とうとう暴走が始まったレイカと湯の森ガンプラ部の事実上の廃部により、さらに追い詰められることとなりました。
頼りのアルマも大怪我を負い、絶体絶命の危機!
いかにしてこの状況を乗り切るのかが気になるところです!
それでは!
ガンプラファイト!レディーゴー!!


第四十話「ガンプラ部の誇りにかけて」

イチカは酷く後悔していた。

あの時、レイカの痛みを知っていたのにあんな事を言ってしまったことを。

イチカ「………ごめんって一言謝れたらいいのに。」

レイカは本当に家出をしてしまった。

そのせいで電乃商店もしばらく営業が厳しいことになってる。

父、母交代で店番と捜索をして無理をさせてる。

そんな中、校長から話を切り出された。

イチカ「本当に……本当にガンプラ部の復帰ができるんですか!!」

「あぁ、新しい市長が特別に用意した三人のガンプラマイスターと戦い、全勝することが条件らしい。」

シロウ「全勝……ということは1対1のタイマンですか?」

「そうなるな。行けるか、我が校の誇るガンプラ部?」

イチカ「も、もちろんです!やらせてください!!」

もちろん快諾した。

理由は明白。レイカや皆の居場所を取り戻すためだ。

しかし、この時湯の森高校の人達は気づいていなかった。


コウゾウ「では、頼むぞ。サイゾウ、ユウダイ、ハヤナ。」

サイゾウ「御意。」

ユウダイ「さっさと片付けちまおうぜ。」

ハヤナ「待ってましたァ♪」

同じ湯の森高校に所属している三人がガンプラ部へと迫り来る。

サイゾウ「……情報を提供しろユウダイ。」

ユウダイ「へいへい、真面目でござんすねぇ。」

ハヤナ「早く教えなさいよ!」

ユウダイ「まぁそうあせんな。少なくともチャンスだね。なんせ……戦女神の零(ヴァルキリー・ゼロ)がいないからな。」

ハヤナ「……は?」

サイゾウ「他には?」

ユウダイ「やっかいな湯の森以外からの女、ツクヨミ・ミタマも不在。やるなら今じゃね?」

ハヤナ「………。」

サイゾウ「ガンプラ部の脅威デンノ・イチカはどうする?」

ユウダイ「問題ない問題ない、コウゾウ先生がなんとかなるってよ。」

ハヤナ「それでいつやるのかしら?」

ユウダイ「短期決戦、三日後だとさ。」

ハヤナ「はぁ!?早すぎるでしょ!!?」

サイゾウ「ならば鍛錬に励むのみ。」

ユウダイ「俺はもーちょい遊んでからにしよっかな。」

ハヤナ「はぁ、ドアホ共が……。」


レイカの噂は聞いている。最強の名をかけて湯の森のあらゆる場所でガンプラビルダー狩りをしていることも。

イチカ「一言謝って、レイカ姉を連れ戻すんだ。」

決意に満ちたイチカの顔は凛々しく、美しかった。

そしてイチカの予想通りに、秒単位の狂いもない時間にレイカは現れた。

当のレイカは少し驚いた顔をした。

イチカ「来ると思ったよ、レイカ姉。」

レイカ「……イチカ……。」

この時のレイカは少し寂しげな顔を一瞬したが、元の狂気的な目に戻った。

レイカ「私の事嫌いじゃなかったっけ?」

イチカ「……ごめん。あの時は言いすぎた。」

レイカ「そう……やっぱり優しいわねイチカは。ごめんね、私も言いすぎたわ。」

イチカ「なら一緒にガンプラ部に戻ろう?レイカ姉の事みんな待ってるよ?」

レイカ「……ごめんねイチカ。私がいるべき場所は……ガンプラ部(そこ)じゃないのよ。」

イチカ「………わかった。ルールはシンプル、ガンプラデュエルでいいよね?」

簡易プラモトレースシステムをイチカが取り付ける。

レイカ「……ガンプラデュエル。無理してでも連れ帰るつもり?」

レイカもそれに呼応し、プラモトレースシステムを取り付けた。

イチカ「レイカ姉のガンプラをへし折ってでも連れて帰る!!」

レイカ「湯の森最強(わたし)をそう簡単に倒せると思わない事ねイチカ!!」

『ARフィールド展開、ルールを守って楽しくデュエルを。』

フィールドはネオ・ホンコンシティ。

Zガンダムの舞台であるホンコンシティとGガンダムのネオホンコンを組み合わせたフィールド。

Gガンダムらしくビームリングもしっかりと用意されており、Zガンダム、Gガンダムそれぞれのファンに対するサービスも多い。

『GunPura Duel Get Redy?』

イチカ・レイカ「「ガンプラファイト!レディーゴー!!」」

先にしかけたのはイチカだった。

ダブルオーザクがピストルビットIIを乱射し牽制する。

しかし、ゴッドアストレイの掌にあるヤタノカガミで反射される。

レイカ「あら、私にビームが通じるとでも?」

イチカ「大丈夫、全部読み通り!」

ダブルオーザクがGNアロンダイトを手に突貫する。

レイカ「そうこなくっちゃ。」

ゴッドアストレイもトツカノツルギを引き抜き突っ込む。

そこからは激しい音を響かせながらのラッシュとなった。

大振りであるが威力の高い二刀流のGNアロンダイト。

それに対するトツカノツルギは細身で取り回しがよく効く。

しかし、その双方の利点を最大限に活かし、拮抗状態へと持ち込んでいた。

イチカ「レイカ姉!居場所はないって言ってたけど、ちゃんとあるじゃん!!」

レイカ「いいえ、イチカ。私の居場所はシャイニングゼロよ!今も、二人の為に私は最強であり続けるの!」

イチカ「そんな最強、私の手で終わらせてやる!!」

二人の得物が大きく弾け、よろめいた。

ゴッドアストレイは瞬時に蹴りを放つも、ダブルオーザクのシールドで防がれる。

レイカ「ザクIIのシールド!?」

これはさすがに予想外だったようだ。

イチカ「ふっふん、ちゃんと合わせれるように調整してるもん……ね!!!」

ダブルオーザクが逆に蹴りを入れた。

その様はファーストガンダムのシャア専用ザクとガンダムのあの名シーンを想像させる。


「す、すごい!この戦い凄いよ!!」

通りすがりの湯の森の動画投稿者がその様子を配信していた。

湯の森最強の矛と湯の森において絶壁(ぜっぺき)の異名を持つ湯の森における最高防御力を誇る盾との攻防だ。

盛り上がらないわけが無い。

元々、デンノ・レイカの事件を知り追いかけていただけだが、まさかこんな事態になるとは彼女にとって想定外だった。

「歴史的瞬間だよこれは!!みんな!!是非見てくれ!!」

この行動が湯の森ガンプラ部のメンバーの目に止まるのは言うまでもなかった。


そして、ゴッドアストレイのトツカノツルギが襲いかかるが

イチカ「無駄だよレイカ姉!」

ダブルオーザクの絶壁を超えるものでは無かった。

レイカ「相変わらず硬いわね……イチカ!!」

ゴッドアストレイはその答えとして、展開しているGNフィールドを掴み、そのままこじ開けていく。

イチカ「クリエイティブで企画外なとこ、お互い様……じゃん!!!」

こじ開けるのを見越していたイチカはそのままザクアームバルカンを叩き込む。

牽制されたゴッドアストレイが被弾を抑える為、後ろに飛ぶ。

イチカ「そこ!!」

すかさずイチカはGNザクバズーカを撃ち込む。

レイカ「安易な物理射撃ね。」

ゴッドアストレイがバズーカの弾を掴んだ。

レイカ「お・か・え・しッ!!!」

そして、その弾頭をダブルオーザク目掛けて投げつけた。

イチカ「ちょいちょいちょい!!!」

あまりに規格外な攻撃に思わず避けてしまった。

その時、イチカはそれが悪手であることに気づいた。

目の前にゴッドアストレイ、この距離は危険地帯だ。

トツカノツルギのラッシュが始まる。

GNフィールド、ホルスタービットによるガードで防ぐので手一杯だ。

防御に集中、さもなければ穴だらけにされるのは明白だ。

だが、それはレイカも同じだった。

イチカ(クッソ……攻めが強すぎて防御で手一杯だ!)

レイカ(困ったな、これだけガードが硬いのはレイトのコアガンダムαやプラネッツナイト以来ね。この私が攻めあぐねてるのはイチカが成長した証ってところかしら。)

だが見誤っていたのはレイカの方だった。

レイカ「!!」

咄嗟にゴッドアストレイを宙返りさせ回避した。

ゴッドアストレイの居た場所をホルスタービット六基によるビームが貫いていたからだ。

いくらヤタノカガミを掌に搭載してるとはいえ、本体への影響は微弱なもの。

六基の一点集中砲火を受ければタダでは済まない。

レイカ「やるじゃない♪」

イチカ「ちっ、あれも避けるのか……。」

レイカ「でもダメね、私に同じ手は通じない!!!」

ゴッドアストレイが構え、秘技を放つ。

レイカ「秘技・十二王方牌大車併!!」

小型ゴッドアストレイの分身が現れる。

イチカ「めんどいのが!」

ダブルオーザクが瞬時にホルスタービットからライフルビット、ピストルビットを射出する。

事実上のオールレンジ攻撃の応酬の中、接近戦が繰り広げられる。

GNアロンダイトとGNヒートホークの二つを取り、ゴッドアストレイへと向かう。

対してゴッドアストレイもトツカノツルギを持って迎え撃つ。


配信で流れる激しい攻防はトップレベル。

既にイチカもレイカも、トップファイターやチャンプに挑めるレベルの強さへと昇華していた。

故に誰も止められない。

湯の森高校の生徒すらも呟く。

「こんな化け物達に勝てるわけないじゃん……。」

誰しもがそう呟いた。

その中でもやはり、プラモトレースシステムに関しての苦言も多く見られた。

当然だ、従来のコントローラーの方が扱いやすいはずだ。

しかし、彼女達はプラモトレースシステムという人体の動きをトレースさせるものを使用している。

異端なものは排除しようとする心情心理が働いて、苦言も多くなるのも必然だった。


イチカ「やぁッ!!!」

GNヒートホークの一撃がゴッドアストレイの頭部をえぐる。

この時イチカは初めて気づいた。

イチカ(…!金色じゃない!?)

いつも黄金に輝いてるはずのゴッドアストレイがゴールドフレームのように関節以外の部分が黒くなっていたのだ。

レイカ「あら、今気づいたの?」

そう、レイカは……いや、イチカが錯覚していた。

レイカ「私はまだ……本気じゃない。」

ゴッドアストレイが従来の金色の姿になる。

流石のイチカもこれには驚いた。

いつも見ている金色の姿は、レイカが手加減なく本気で戦っている証拠だったのだ。

つまり今、金色になったということは……。

イチカ「実力を隠してた!?」

レイカ「そうよぉ。ビルダー狩りのおかげでたぁーくさん強くなれたもの♪」

ダブルオーザクが距離を取ろうとした瞬間だった。

イチカ「うっ!!?」

急激に出力が落ちた。

その証拠は、マガノシラホコが太陽炉に突き刺さっていたのだ。

動力炉に直接的なダメージは一時的とは機動力が落ちる。

しかし、ゴッドアストレイとレイカが相手ならそれが致命傷にもなる。

瞬時に近づかれ、拳を叩き込まれる。

ダブルオーザクの損傷が大きくなってくるのを見てGNアロンダイトを振り回すも、当たらない。

イチカ(まずい、今ので太陽炉一個イカれた……!)

レイカ「さぁ、フィナーレよ♪」

高速移動からの斬撃。それにより、ホルスタービットの接続部をピンポイントで斬られた。

レイカ「トドメよ!!アァァセナル!!フィンガァァッ!!」

イチカ「……待ってた。きっとそうするって。」

ダブルオーザクの残った太陽炉出力を右腕に全て回した。

部分的トランザクをこの場で披露した。

レイカ「!」

イチカ「ジオニック!!フィンガァァッ!!」

決死の一撃。フィンガー技がぶつかり合う。

イチカ「絶対にぶっ倒す!!!」

覚悟を決めたイチカの出力が上がる。

その瞬間、ダブルオーザクの右腕が隠し武器のアームバルカンごと破壊された。

イチカ「………あ。」

レイカは瞬時に左腕のアーセナルフィンガーを叩き込んだのだ。

残った左腕にGNヒートホークを握り振るうも、それすらもGNヒートホークごと砕かれた。

そして、残った足もトツカノツルギで叩き斬られた。

イチカ「そ、そんな……。」

レイカ「遠く及ばない。レイトやヒカルと比べたらみんな弱い……。」

イチカ「怒りに身を任せて、私みたいに振舞ってどうするの!!」

レイカ「怒り……違うわイチカ。私は……ただ寂しいだけよ。」

イチカ「レイカ姉……!!」

ゴッドアストレイはマガノイクタチでダブルオーザクを挟み、エネルギーを完全の落とした。

イチカ「動け!!動いて!!ダブルオーザク!!お願い!!」

イチカの願いは届かない。そして、レイカの絶対的な壁にも……届かない

レイカ「せめて、最高の一撃で終わらせてあげる。天地壊牢………アァァセナル!!フィンガァァァァッ!!!」

必殺の一撃。レイカが無意識に手加減して決してやらなかった禁じ手。

マガノイクタチによる拘束、システムダウンを突いた必殺の構え。

捉えられれば誰も逃れられない。

その掌はダブルオーザクの胴を貫いた。

レイカ「ヒートエンド……。」

そう悲しげに呟くレイカのゴッドアストレイの声に、四肢を失ったダブルオーザクが地面に落ちる。

……しかし、目は死んでない。

イチカ「くらえ!!レイカ姉!!」

レイカ「!!」

ゴッドアストレイの頭部アンテナ付近にビームが走りゴッドアストレイの片目が削れた。

多少の痛みを共有してるため、レイカは冷静に左目を抑える。

そして、バトルエンドのコールが流れた。

レイカ「………強くなったのねイチカ。」

イチカ「……絶対連れ戻す。覚悟しておいて。」

イチカはその言葉を残してダブルオーザクの破片を拾い始めた。

レイカもその場を去ろうとした時、ヒビキが現れた。

ヒビキ「レイカさん……アンタ一体何がしたいんです!!」

レイカ「何?プラネッツナイトやコアガンダムα無しに私に挑む気?」

ヒビキ「……そんなに落ちぶれて……。見損ないましたよレイカさん。貴方はそんな人じゃなかったはずだ!!」

レイカ「……いいのよそれで。……ヒビキ君、イチカを頼むわ。」

レイカのその目は優しさがあった。

そして、ヒビキはそんなレイカの背中を見送るしか無かった。

イチカ「……ごめん、ヒビキ。レイカ姉、引き止めれなかった。」

パーツを拾い終えたイチカがヒビキに呟く。

ヒビキ「いいんだイチカ。イチカはよく頑張ったんだ。」

イチカ「ごめん……」

その場で崩れ落ちたイチカがヒビキにすがるように泣いた。


そして二日後。

ヒビキ「な、なんだって!!?」

事前にイチカに言われていたGBNガンプラバトルのルールが公開されたが、そこには

「デンノ・イチカの参加が絶対条件」と書かれていた。

ヒビキ「……もしかして!?」

ツルギ「あの時レイカさんとイチカが戦うのを見越していたってことですか!!?」

エタ「……腐れ外道が……!!」

イチカ「あはは……ごめん皆、私の勝手な行動で…。」

カナデ「こうなればもうどうしようも無いですね……。」

棄権せざるを得ない。誰もがそう感じた時だった。

???「失礼するわよ元ガンプラ部。」

突然入ってきた生徒。

服装を見るに違うクラスだが……。

カナデ「あら、ハヤナさん。どうしてここに?」

どうやら同じクラスのカナデが知っているみたいだ。

ハヤナ「アンタらと戦うのはアタシだから来たのよ。」

エタ「………事前のルール説明無しに不戦勝しようとしたくせにどの面下げてここに来たんですか?」

ハヤナ「落ち着きなさいよ。アタシは不戦勝なんかしたくないの。だから交渉に来たわけ。」

ツルギ「というと……?」

ハヤナ「デンノイチカの代わりを出しなさい。それでバトルは成立させる。うちのリーダーに話は通してあるわ。」

ヒビキ「信じ難いな、どうして自分の有利を押し退けてまで……。」

ハヤナ「……ヴァルキリーゼロと決着をつけるためよ。勘違いしないで。それじゃ。」

ツルギ「あ、嵐のような人でしたね……。」

イチカ「ハヤナ……レイカ姉と関係ある………うーん?」

この戦いの行く末はまだ分からないものだ。


コウゾウ「サイゾウ、どういうことだ。プラン通りなら不戦勝になったはずだぞ?」

サイゾウ「生憎ですが、我々もまたガンプラマイスター。不戦勝による勝利ほどつまらぬものはありません。」

ユウダイ「まぁ不真面目ちゃんな俺からすれば不戦勝でもよかったんだけどねぇ。」

ハヤナ「というわけです。戦いの準備は任せてください。」

サイゾウ「ヴァルキリーゼロの無きガンプラ部に勝機はありません。」

コウゾウ「いいだろう、釜井組との縁もある。やるからには勝て。いいな?」

サイゾウ「御意。」

ユウダイ「はいよー。」

ハヤナ「了解しました。」




イチカ「あ!!思い出した!!」
ツルギ「あの機体って!!」
ハヤナ「さぁ、楽しいパーティーでも始めましょうか!」
サイゾウ「推して参る。」
エタ「忍みたいですね。」
ユウダイ「よろしくね、お嬢ちゃん。」
カナデ「気安くお嬢ちゃんなど呼ばないでください消しますよ?」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十一話「存続をかけた決闘前編」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!!
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