ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ!
作者のワンダレルです。
さて前回、ギリギリの戦いを繰り広げたガンプラ部アキトVS刺客ユウダイの決闘はアキトの勝利となりました!
そして次の戦いが幕を開けます!
それでは!
ガンプラファイト!レディーゴー!


第四十二話「存続を賭けた決闘・中編」

アキトが歓声の中、ガンプラ部の元に戻ってきた。

イチカ「すっごい!すごいよアキト!」

飛びつき、抱きしめながらイチカが賞賛する。

アキト「うわわわ!危ないよイチカ!」

ヒビキ「とても凄かったよアキトさん。思わず見とれたもん。」

ツルギ「アキトさんの強さ、感動しました!本当にお強いんですね!」

エタ「普通に強すぎてビビりました。」

セイラ「お見事でしたよアキトさん。ザクタンクJは貴方がいてこそ成り立つものですね。」

アキト「あはは、なんか照れるな……。」

少々照れくさそうにアキトが頭を搔く。

コハル「お疲れ様。あの戦法はザクタンクJだから出来た事ね。でも、次が待ってるから貴方は早く行きなさい。」

エタ「はいはーい。」

イチカ「エタっち!」

エタ「なんです?」

突然、イチカがエタを抱きしめて言った。

イチカ「信じてるし勝ってきてね!」

エタ「……誰に物言ってるんですか。負けるはずがないでしょう。」

そう言ってイチカを振り解き、背中を向けてこう言った。

エタ「私、最強なので負けませんから。」


ユウダイ「いやー、負けた負けたァー!いて!」

ユウダイの悪態にハヤナがチョップで答える。

ハヤナ「負けたー!じゃないでしょうがバカタレ。」

サイゾウ「だが手を抜いた訳ではあるまい。それほどの実力だったというわけだ。」

ハヤナ「ふん、確かに強いけどそれでも私はやっぱりアイツほどの魅力は感じないわ。」

ユウダイ「一方的な恋慕ってか?」

ハヤナ「違うから。お前は本当に……。」

サイゾウ「……つまり俺も勝ちに行ってもいいと言うことだな。」

ハヤナ「あったりまえでしょうが。手を抜くわけにもいかないんだし、その上で負けたのならあの人も納得してくれるわよ。」

そして、二人がサイゾウを送り出す。

ユウダイ「頼むぜ親友……俺の仇……取ってくれよな……?」

ハヤナ「まるで死にかけみたいなこと言うなバカ。……いってらっしゃいサイゾウ。アンタの強さは私も信じてるからね。」

サイゾウ「……御意。」

そう言うとサイゾウはマスクを口元まで上げ、バトルベースへと歩む。


「皆さんお待ちかねぇ!第2試合、キリシマ・サイゾウ選手VSルリネ・エタ選手が壇上へと上がりました!それではお互いに握手をお願いします!」

エタとサイゾウが握手する。

エタ「ガンプラバトルに罪はないとちょっと貴方たちのことでイラついてましたけど撤回します。ガンプラバトルに真摯に向き合う人に対して失礼ですからね。」

サイゾウ「……私とて好き好んでこのような事をしている訳では無いからな。とはいえそれを負ける言い訳にすることも無い。全力で闘争を楽しもうではないか。」

エタ「その言葉、後悔しないでくださいね。」

お互いが背を向け、GPデバイスをセットする。

「それでは!第2試合!!ガンプラファイト!レディーゴー!!」

エタ「ルリネ・エタ、ガンダムヴァルキリア。ぶった斬ります。」

サイゾウ「キリシマ・サイゾウ、デスティニーシュピーゲル。推して参る。」

お互いが出撃し、フィールドへ降り立つ。

フィールドはSEEDDestinyの月面レクイエム基地。

エタ「……初動はどう出ますかね」

そうしてサイゾウの方を見るとオジギをしていた。

サイゾウ「ドーモ。エタ=サン。サイゾウです。」

エタ「ドーモ。サイゾウ=サン。エタ=チャンです。訂正しやがれ。」

と言ってなんとエタもオジギを返した。

オジギ終了から0.02秒後、デスティニーシュピーゲルが跳んだ。

後悔は死んでからすれば良い。

今は目の前の敵を倒さなければならない!

その跳躍にエタは投擲用ビームナイフで返事をした。

しかし、デスティニーシュピーゲルのフラッシュエッジとメッサーグランツを組みあわせた特殊な投擲武器で撃ち落とされる。

エタ「思った以上にやりますねぇ。」

サイゾウ「当然。その為に鍛え上げてきた。」

デスティニーシュピーゲルがフラッシュエッジとメッサーグランツを片手ずつに握りしめ、ヴァルキリアに向かって走る。

ヴァルキリアもビームサーベルを二本展開し、デスティニーシュピーゲルに向かって走った。

そしてそこから怒涛の連撃が始まる。

速すぎる。ビームサーベルの弾かれる音が何度も何度も響く。

エタ(……チッ、早いな。)

スピードに関してはサイゾウの方がやはり上ではあった。

故にジリジリとヴァルキリアの耐久値が削れていくが、それはデスティニーシュピーゲルも同じだった。

サイゾウ(……むう。)

手先の器用さによる技量が高く、避けたはずの斬撃がいつの間にか入っており、耐久値が削れていく。

故にお互いが1度距離を置いた。

エタ「……ニンジャ、伊達じゃないですね。」

サイゾウ「無論。」

デスティニーシュピーゲルが背中の対艦刀を抜く。

しかし、対艦刀にしては細身。いわゆる忍者刀であろう。

エタ「ニンジャアロンダイトってやつですかね。」

呼応するようにヴァルキリアも実体剣のGNソードを構えた。

そして、またぶつかり合う。大音量の金属音のような音を響かせながらニンジャと戦女神が舞う。

サイゾウ「イヤーッ!!!」

エタ「ふんぬっ!!」

だが、ぶつかり合えど互いに致命傷はなし。

サイゾウ「……ならば。」

再び距離を取った時、デスティニーシュピーゲルが腰から玉を取り出した。

そして、地面にたたきつけ煙幕が広がる。

エタ「!!」

ヴァルキリアが反応して煙の範囲外へと向かう。

煙が晴れた時にはさすがにエタも驚いた。

エタ「……めんどうですね。」

デスティニーシュピーゲルが四体に分身していたのだ。

おそらくホログラムか、ミラージュコロイドによるものであろう。

サイゾウ「大勢で一人を攻撃すれば楽に倒せる。」

多勢に無勢だ。

デスティニーシュピーゲル達がヴァルキリアに飛びかかり、攻撃を始める。

エタ「チッ……。」

あのエタが舌打ちするレベルだ。攻撃をモロに食らう場面もあった。

エタ(トランザムしても本体を見抜けなきゃ意味が無い……。いや、待てよ……。)

少しエタは攻撃を防ぎつつ思案することにした。

ダメージは蓄積されてるが、余裕は少しだけある。

それを見たサイゾウが高らかに宣言する。

サイゾウ「ハイクを詠め!」

デスティニーシュピーゲルがフィニッシュにかかり、同時攻撃を仕掛けた。

だがしかし、それはヴァルキリアに当たることは無かった。

逆にヴァルキリアはしゃがんで回し蹴りをしデスティニーシュピーゲルにダメージを与えた。

サイゾウ「ヌウーッ!!バカナー!!」

エタが思い出したのはレイカとゴッドアストレイの戦い。


レイカ「ねぇねぇエタちゃん。」

エタ「なんです?」

レイカ「拗ねてないで聞いて欲しいな♪」

エタ「分身なんて卑怯です。卑怯極まりないです。」

レイカ「しょうがないわ、だって分身殺法もまた流派東方不敗の派生でできるようになったんだし…。」

エタ「(-ω-´ )ぷい」

レイカ「そうねぇ、分身の対処法は私みたいに独立した動きができる人は少ないと思うの。」

エタ「そりゃバケモンですからね。」

レイカ「うふふ、なら自ずと答えは見つかってるんじゃない♪」

エタ「えぇもちろん、私天才なんで。」

レイカ「じゃあ天才の力を見せてもらうためにもう1回実践訓練を……。」

エタ「死にたくないので断ります。」

レイカ「えぇー。」


エタ「もう見切った。負けることは無い。」

サイゾウ「ハイヤーッ!!」

デスティニーシュピーゲルが分身と共に襲いかかるが、エタは本体のみを見抜いて攻撃した。この時にヴァルキリアはデスティニーシュピーゲルの右手をブレイクした。

サイゾウ「グワーッ!」

だが、タダでは済まない。

ヴァルキリアも左腕を持っていかれた。

しかし、エタの闘志は死んでいない。

エタ「次でとどめ刺してあげます。」

そう言うとヴァルキリアはかかってこいと言わんばかりに指を曲げた。

サイゾウ(ブレイクした腕は互いに時間経過で元に戻った……分身は消えておらぬ。これが最後のチャンス!)

サイゾウ「キェーッ!!」

全存在を掛けた分身と共にデスティニーシュピーゲルが突っ込んでくる。

そして、刃は絶対回避不可能な領域に辿り、ヴァルキリアを襲う。

ガキィィンという音が響いた。そこにヴァルキリアの姿はなかった。

この試合の後、見えていた人は言った。

「あれほどの綺麗で全てを見抜いたアレは見たことがない。」

イチカも驚いていた。

イチカ「……私の十八番の…ワンセコンドトランザムだ……!!」

既にヴァルキリアは背後にいた。

サイゾウ「いかん!!」

距離を取るには遅かった。

既にビーム刃付きの足払いで、足がブレイクされる。

サイゾウ「アバーッ!?」

エタ「残念でしたね、分身はもう見慣れてるんですよ。」

デスティニーシュピーゲルは近づいてくるヴァルキリアにメッサーグランツ、フラッシュエッジなどを飛ばす。しかし、ヴァルキリアはそれを弾き、忍者刀亜論大斗(アロンダイト)もGNソードでぶった切った。

エタ「そんな腑抜けた分身が……通用するかァァァ!!!」

そこからはデスティニーシュピーゲルを蹴り上げたヴァルキリアの怒涛の連撃が始まる。

ビームサーベル、ビームソード、GNソード、あらゆる部位に装着されたビーム刃、実体剣がデスティニーシュピーゲルを襲う。

そして更に、エタはトランザムを交えてデスティニーシュピーゲルをバラバラにし、綺麗に着地して勝利した。

エタ「FATALITY……。」ボソッ

何かをエタが呟いたが、それが聞こえることは無かった。

「決着ーッ!!なんとなんと!湯の森高校ガンプラ部、最凶のクール系女子ルリネ・エタ選手がキリシマ・サイゾウ選手を打ち破りました!!素晴らしい戦いでした!両者共に握手を!!」

サイゾウ「己の未熟さを知った。また改めて手合わせを願おう、エタ=チャン。」

エタ「サイゾウ=サンもいい戦いでした。分身戦闘の経験が無ければ負けていたのはこちらでしたからね。」

サイゾウ「オタッシャデー!」

エタ「こちらこそ。」

二人は背中を向け、それぞれの陣営に戻って行った。

サイゾウ「不覚を取った。腹を切って詫びよう。」

ハヤナ「容易く切腹するな!」

ユウダイ「サイゾウまでやられるなんてなかなか強いなぁアイツら。」

ハヤナ「強いアンタ達があそこまでコテンパンにやられるなんてね。正直信じらんないわ。」

サイゾウ「……だが、この中で1番強いのはお前だ。ハヤナ。」

ハヤナ「当然でしょう、この私を誰だと思ってるの!」

ユウダイ「そりゃあの準決勝でシャイニングゼロとやり合ったバケモンだからねぇ。」

サイゾウ「今でもその強さは健在か。」

ハヤナ「勝つにしても負けるにしても後悔はない戦いにしたいの。準備してくるわね。」

そう言ってハヤナは準備を始めた。

ユウダイ「やれやれこうなると可哀想だねぇ、湯の森高校ガンプラ部も。」

サイゾウ「だがこの運命に彼奴等なら打ち勝てるやもしれん。」

ユウダイ「出来ると思う?」

そう言うユウダイがハヤナの背中を見る。その背中には鬼神のごとき意志が宿っているのが誰にでもわかった。

ユウダイ「俺なら迷わず逃げてるね。」


エタ「勝ちました。ぶい。」

イチカ「すごいよエタっち!」

エタ「ワンセコンドトランザム、いただきました。」

コハル「あの機転の良さ、是非ウチの部長殿にも見習って欲しいですね。」

イチカ「あん?なんかバカにしたか!」

コハル「そういうとこですよペチャパイ。」

イチカ「なぁぁんだとこのやろおおぉ!!」

アキト&ヒビキ「どーどーどー……落ち着け。」

ツルギ「お見事でしたエタさん!」

エタ「言ったはずです、負けないって。それに……貴方にも負けるつもりはありません。」

ツルギ「??」

エタ「いっちゃんは私のものですから。」

と言ってエタはイチカを引き寄せた。

イチカ「うわわ、どうしたのエタっち?」

エタ「宣言通り勝ったんです褒めてください。」

イチカ「ヨシヨシ!偉いぞエタっち!部長として鼻が高い!」

エタ「うにゅ……。」

イチカとエタによるイチャイチャの横で顔を真剣にし尖らせている者もいた。

カナデ「ここまで来たんです負けられません。」

その表情は阿修羅のごとき姿だった。




カナデ「よろしくお願いします。」
ハヤナ「えぇ、楽しませてくださいね。」
???「………。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十三話「存続を賭けた決闘・後編」
それでは次回も!ガンプラファイト!
レディーゴー!
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