ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
さて前回、正しく圧倒的な戦いを見せたデンノ・レイカとカマイ・ハヤナの二人の決着が着きました。
彼女らのライバル関係はきっと永遠に続くことでしょう。
しかし、レイカにはやるべき事がありました。
今はそこに向かうレイカを見送ることとしましょう!
それでは!
ガンプラファイト!レディーゴー!!
レイカは歩き続けた。
まだ迷いはあるし、今すぐにでも逃げ出したい。
しかし、会わねばならず、詫びねばならない相手がいる。
自分に寄り添ってくれる人の一人。
そして、彼女は門を叩いた。
しかし反応が無い。レイカは構うことなく門を開けて進んでいく。
その先で視界に入った。
ヨウスケ「……待っていたぞレイカ。」
デンノ・レイカ、デンノ・イチカが師事している巨匠
東方不敗マスターアジア。またの名をクロス・ヨウスケ。
レイカは座り、頭を下げる。
レイカ「お久しぶりです、師匠。」
ヨウスケは未だにレイカに背を向けている。
だが、その背はとても大きかった。
ヨウスケ「……2日前の戦い。見事なものであった。」
レイカ「ありがとうございます。」
ヨウスケ「……答えよレイカ。何が貴様を堕ちさせたか。」
レイカ「……今はまだハッキリと答えは出せません。」
ヨウスケ「そうか……。」
ようやくヨウスケがレイカに振り返った。
ヨウスケ「ここに来たということは何か理由があっての事だろうな?あれほどまでにガンプラビルダーを狩ってきた貴様の事だ。」
レイカ「それもあります。最初は破門してもらおうかと思いました。けど、今は違います。」
ここでレイカの闘気のボルテージが上がる。
レイカ「この拳が、免許皆伝はしましたがまだ貴方の本気を見れていない。そう言っているんです。」
ヨウスケはそれを聞き、静かにそして大きく笑いだした。
ヨウスケ「でぇあっはっはっはっ、あの戦いで更に成長したかレイカよ。そうとも、ワシはあの時全力は出してはいなかった。貴様を認める為にもな。」
そして、ヨウスケがグランドマスターガンダムとプラモトレースシステムを取り出す。
そう、彼は今までの戦いにおいてプラモトレースシステムを使ってなかったのだ。
ヨウスケ「来るがよい、レイカ。久々に稽古をつけてやろう。」
身構えたヨウスケに呼応する様にレイカも構える。
レイカ「迷いはあれど、今は!!」
『Gunpla Battle Are you ready?』
レイカ「ゴッドアストレイ、行きます!」
ヨウスケ「グランドマスターガンダム、ゆくぞ!!」
ステージはギアナ高地。レイカがヨウスケと共に実際に赴いて修行をしていた場所だった。
ヨウスケ「初めて稽古をつけた場所か……懐かしい。」
レイカ「えぇ、とっても。」
お互いの目が合う。一触即発だ。
ヨウスケ&レイカ『『ガンプラファイト、レディーゴー!』』
掛け声と同時に一気に飛び出す二人。
戦いはやはり至近からだ。
互いの拳や蹴りが飛び交う。
レイカ(強い……これがプラモトレースシステムを使った師匠の強さ……!)
劣勢となるはレイカであった。
だが……。
レイカ「シッ!!」
ヨウスケ「ムゥッ!!」
トツカノツルギを拳の合間に繰り出し回避させた。
ヨウスケ「いかん、これは!!」
レイカはその避ける方向を完全に先読みした裏拳がグランドマスターガンダムの胴を捉え、刺さった。
レイカ「ふふ、ファーストアタックは私ですね師匠♪」
ヨウスケ「やるようになったなレイカよ。」
手加減はなし、レイカも最初からハイパーモードで突き抜ける。
レイカ「はぁぁぁっー!!!」
ヨウスケ「でぇやぁぁっ!!」
殴打乱舞、この二人がおりなす攻撃の応酬はもはや破壊的だった。
レイカ「酔舞・猛虎の型 アライバルファング!」
ゴッドアストレイが虎のような構えを取る。
ヨウスケ「ほう……ワシの技を真似つつも己の型にしたか。」
それに対応するようにグランドマスターガンダムも構えた。
ヨウスケ「酔舞・再現江湖 デッドリーウェイブ!」
もはや常人には見えない達人レベルの動きだった。
一瞬でも油断すれば当たる。
そしてそれはクロスカウンターという形で決まった。
互いの愛機が距離を取る。
ヨウスケ「……レイカよ。」
レイカ「はい、師匠。」
ヨウスケ「強くなったな。」
レイカ「……嬉しいです、その言葉が聞けて。」
拳と拳のぶつかり合い、拳に思いは乗る。
レイカ「師匠、私のことを思っていたのですね。」
ヨウスケ「…お前もまだ迷いはあるようだな。」
二人が身構え、決着へと向けた。
レイカ「この一撃を持って私の全てとします!」
ヨウスケ「望むところよ!」
ゴッドアストレイとグランドマスターガンダムの右手が燃え上がる。
レイカ「アァァァセナルッ!!!」
ヨウスケ「ダァァァクネスッ!!」
そして、ぶつかりあった……
レイカ&ヨウスケ「「フィンガァァァァァッ!!」」
だが、勝負は一瞬だった。
ゴッドアストレイの右腕が砕け散る。
ヨウスケ「でぇやぁぁぁっ!!!」
そのまま、グランドマスターガンダムはゴッドアストレイを掴み壁へと叩きつけた。
ヨウスケ「ばぁぁくはつ!!!」
レイカ「……完敗です、師匠。」
ゴッドアストレイは砕け散り、バトルは終わった。
それからしばらくした後、レイカは己の師匠へ挨拶を済ませ、戻ろうとしていた。その時、ヨウスケに声をかけられた。
ヨウスケ「レイカよ、まだお前は強くなれる。その心を、志を決して忘れるでないぞ。」
レイカ「はい、師匠。」
ヨウスケ「それと……」
おもむろにヨウスケは手にしていた紙をレイカに手渡した。
レイカ「これは?」
ヨウスケ「今、お前が向かうべき場所だ。」
その場所は『喫茶それすたる』。
あのアルマ市長が行きつけのガンプラバトルが出来る喫茶店だ。
レイカ「……はい!行ってまいります!」
勢いよくレイカは飛び出して行った。
ヨウスケ「……それでよい、レイカ。お前の強さをいま再び知ることがお前を強くするのだ。」
そう言うとヨウスケは道場の掃除を始めた。
その先にあるものを見据えながら。
「貴方は?」
「久しぶりだね、レイカくん。」
「まだ、甘いですね私も。」
「変わらないな、レイカ。」
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十六話「最高の再開」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!!