ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ!作者のワンダレルです。
さて前回、レイカは師匠の元へと向かい新たな道標を得て先に進む決意をしました!
しかし、彼女にはまだ行かねばならない場所があります。
果たして、彼女の目指す先にあるものは一体何か!
それでは!ガンプラファイト!レディーゴー!


第四十六話「最高の再開」

レイカはその足で喫茶それすたるに向かっていたが、同時に疑問も現れる。

レイカ(何故師匠は喫茶それすたるに向かえといったのでしょうか……。私が会うべき人がまだいるの?)

そんな事を考えていると、カナデとぶつかってしまった。

レイカ「あいたた、ごめんなさいカナデちゃん…。」

カナデ「レイカ、スキンシップはとてもいいファンサービスですが気をつけてくださいね。」

レイカの疑問の残る顔を見たカナデは……

カナデ「迷っているのならば実際に行く他ありませんよレイカ。時間は有限ですし何よりやらぬ後悔よりやる後悔の方がいいでしょう?大丈夫ですよ、きっと良い事がありますから。」

レイカ「……そうね、行ってみましょう。ありがとうカナデちゃん♪」

カナデ「いえ、こちらこそ。」

その言葉を受けて、二人は違う道を歩み始めた。


ここは喫茶それすたる。いわばガンプラバトルの出来る喫茶店で湯の森市でもかなり有名な場所だ。

レイカ「ごめんくださーい。」

喫茶それすたるにたどり着き、レイカが扉を開ける。

イオリ「いらっしゃいませ…。」

店主(マスター)のイオリさんが無愛想な返事をしてコップを拭いていた。

レイカ「あの……師匠……じゃない、えーと」

イオリ「マスターアジアからの招待ですね。あちらの席へ。」

マスターイオリの手が指す先に一人の男が座っていた。

その男の事をレイカは知っていた。

レイカ「ナギツジさん!?」

タクマ「久しぶりだね、レイカ。」

あの全米チャンピオン、ナギツジ・タクマだったのだ。

レイカ「一体どうして……というか顔どうしたんですか?」

タクマ「いやー、昔の知り合いと会ってた時に怪我しちゃってさ…アハハ。」

少し赤くなってる部分があり、心配するレイカ。

それに対してタクマは頭を掻きながら答えた。

タクマ「それはそうと、ここに来たからにはやるんだろう?」

二人の視線はやはり、ガンプラバトルシュミレーターに行く。

タクマ「アップデートされたプラモトレースシステムを見ておきたいしね。」

レイカ「望むところです♪」

と準備をしていたら、突然タクマからこう言われた。

タクマ「実は手持ちガンプラが未組立でね、少々時間をくれないか?」

レイカ「えぇ!?……まぁいいですよ。」

少ししょぼくれていたが、待つことにした。

その間、タクマはニッパーやヤスリを取り出してガンプラを取り出した。

レイカ「……あ。」

それは懐かしいガンダムAGE-2だった。

ヒカルが好きなガンダムと言っていたあのガンプラ。

タクマは黙々と組み立てていた。その様子もやはり……。

レイカ「やっぱりヒカルに似てるなぁ。」

思わず声に出てしまった。その時、タクマの手が止まった。

タクマ「……。」

小声で何かを言った気がしたが、レイカには聞こえなかった。

タクマ「よし、出来た。」

しばらくして完成したAGE-2の完成度はとても高かった。

塗装もなく、ただヤスリがけしてる素組みに限りなく近い状態のはずなのにだ。

レイカ「すごい……。」

思わず感嘆の声が出る。だがタクマはすぐにガンプラバトルシュミレーターに向かった。

タクマ「さぁ、始めよう。時間は有限だ。」

レイカ「そうですね…よろしくお願いします!」

意気揚々とレイカは携帯型プラモトレースシステムギアを装着し、シュミレーターに接続した。

タクマ「ルールは全損決闘、異論はないかな?」

レイカ「はい、望むところです!」

『GUNPURA Battle Are you ready?』

タクマ「ガンダムAGE-2、出るぞ!」

レイカ「ゴッドアストレイ、行きます!」

場所はやはり、湯の森市をベースとしたあのマップだった。

タクマ「……まさかここが出るとは。」

一言そう呟くと目の前のレイカを見据える。

タクマ(相変わらずの闘志、燃え上がっているなアイツ……。あの時の言葉がなければ俺はここには来なかっただろう。本当の意味で……ここで……)

タクマ「俺は君と向かい合う、レイカ!!」

突然言ったその言葉に感慨深いものをレイカは感じていた。

レイカ(懐かしいわ…本当に。まるで本当にヒカルを相手してるみたいで…。私も、私も前に向いて歩かないと……。)

身構えたレイカが掛け声をあげる。

レイカ「ガンプラファイト!レディーゴー!!」

先に距離を詰めたのはレイカ。ゴッドアストレイがトツカノツルギを二本を手に至近距離戦へと赴く。

タクマ「やはりそう来るか…!」

対するAGE-2もビームサーベルを二刀流で構えて迎え撃つ。

ビーム刃と実体剣のぶつかる音が響き渡る。

一手一手その全てが命懸け、その感覚をタクマは味わっていた。

タクマ(あっちと比べたらと思ってたが……そうでもないみたいだ。レイカ……本当に強くなったんだな。)

レイカ「はぁぁぁぁぁっ!!!」

鬼気迫る勢いのままにレイカが続々と連撃を仕込んでいく。

だが……その猛撃をタクマは容易くするりと抜けた。

タクマ「そこだ。」

いつの間にか持ち替えていたハイパードッズライフルを近距離で撃ち込んだ。

無論、弾くことが出来ないレイカは回避し、距離を取らざるを得なかった。

そこを一気に距離を詰めて攻勢に入る。

レイカ(気持ち悪いくらい私の動きが読まれている……まだ動揺してるとでも言うの?!)

タクマ「そうだ、今の君は行動が非常に読みやすい。」

レイカ「!?」

その一言、ブラフかもしれない言葉に動揺したレイカがようやく被弾した。

タクマ(……やっぱり気にしているんだな。あの時の敗北も、それ以前の事も。)

そう思った矢先だった。

レイカ「………問題ないわ。」

息を整え、目の前の相手をレイカの蒼き双眸が捉える。

レイカ(私は…シャイニングゼロの居場所だけじゃない。私が、残ったからこその歴史を守るだけじゃない!!)

突然、ゴッドアストレイの攻撃の勢いとキレが増した。

タクマ「ッ!!」

レイカ「私はもう、最強の名前にこだわらない!!」

その勢いのまま、レイカはアブソリュートゼロを発動した。

タクマ「……やっぱり君に手加減なんてしない方がよかったのかもな。」

それに応じるかのようにバースト覚醒をするタクマ。

黄金と真紅の閃光がぶつかる。

目の前の戦いに真剣になりながらも、楽しんでいるが故に戦闘中でも会話をする二人。

タクマ「この戦いが終わったら大切なことを話すつもりだ!!」

レイカ「愛の告白なら不要!私、好きな人がいますから!!」

タクマ「それも知っている!」

レイカ「アァァセナルッ!!ショットッ!!」

ゴッドアストレイが構えを取り、アーセナルフィンガーの気を放った。

タクマ「何!?」

瞬時に対応したが、既にそこはレイカの距離。

レイカ「天地回牢アァァァーセナルッ!!フィンガァァァッ!!」

必中、まさにレイカが故に出来ることだった。

だが………AGE-2は変形をすることでそれを避けてみせた。

レイカ「!」

そして猛スピードでステージを駆け抜ける。

タクマ(そうだ、レイカにまともな常識的動きは通じやしない。ならば!!)

ゴッドアストレイの背後から急接近するAGE-2。レイカが気づいた頃にはもう既に避けれない距離だった。

レイカ「まさか!?」

アーセナルフィンガーを撃っても間に合わない。

タクマ「うおおおおおっ!!!」

そしてそのままAGE-2は突進しゴッドアストレイを突き刺した。

レイカ「くうっ!!?」

タクマ「これで……決着(フィニッシュ)だ。」

至近距離でハイパードッズライフルを撃ち込まれ、ゴッドアストレイはオールブレイクされた。

[Battle END]

レイカ「……ふふ、流石はタクマさん。本来のガンプラでなくても見事な戦いぶりでした。」

タクマ「他人行儀な態度はもういい。言わなきゃいけないことがあるって言ったよな?」

突然口調が変わり、困惑するレイカ。

レイカ「え?え??でも私とタクマさんってあまり接点がないような……。」

タクマ「これでも……そう言えるかレイカ?」

そうして、カツラとカラーコンタクトを外した姿は……。

レイカ「………ヒカル?」

かの英雄、タカミヤ・ヒカルそのものだった。

ヒカル「そうだ、俺だ。」

レイカ「いいえ、違います。」

ヒカル「へ?」

真っ先に否定するレイカ。

レイカ「だってヒカルは私の事怖がってたからいきなりいなくなってぽっと出で現れたら命の保証は無いのに出てくるわけないじゃないですか。タチの悪い冗談はやめてくださいタクマさん。」

ヒカル(いやまぁそうなんですけど、それでも会わなきゃいけない理由出来たんだって。)

ヒカル「いや、本物だろう?覚醒だって使えるしAGE-2に縁があるのももう俺だろ?」

レイカ「それはタクマさんだって使えますしAGE-2に接点があるだけじゃ納得できません。」

ヒカル(わぁお、すっごい頑固……というかまさかコイツあの時マジで気づいてなかったのか!?)

レイカ「だってホンモノなら妹のツルギちゃんを私のモノにするって冗談で言ったらほっぺをひっぱ……いひゃいいひゃい…」

ヒカル「冗談でも言っていいことと悪いことがあるって昔教えなかったかー?」

レイカ「ひうぅ、こへっへ…」

そしてヒカルが手を離した。

レイカ「……本当にヒカルなの?」

ヒカル「あぁ、本当だ。」

しばしの沈黙、そしてうるうると涙目になるレイカ。

そして、ヒカルへと少しずつ歩み寄るレイカ。

次の瞬間、常人なら即死になりかねない拳が飛んできた。

すんでのところでヒカルは防御に成功する。

ヒカル「はっはっはっ、痛いじゃないか何をする。」

(危ねぇ、防御してもこれかよ……折れてない?)

レイカ「人が散々苦労してる時に…苦しかった時に私の前に現れなかったくせに……!」

ヒカルはレイカが自分の胸を軽く叩いてるのをただ見るしか無かった。

レイカ「……プラモトレースシステムを否定されても頑張って戦い尽くして……!それでも負けて…シャイニングゼロを忘れさせないために戦い続けたのに……!!一体何のつもりで今更!!」

レイカが胸を叩く勢いが収まってきた。

泣きじゃくりながら、レイカは続けた。

レイカ「……ずっと待ってた…。ずっと待ってたんだよ私……。」

その姿は大きくなれどやはりシャイニングゼロ時代の面影が残っていた。

ヒカル「……ごめん、レイカ。俺は……あの時自分のせいだと、自分さえいなければと思ってみんなと距離をとったんだ。……逃げてたんだよ現実から。偽名と身分をおっちゃんから貰ってな。」

レイカ「………うぅ。」

ヒカル「だから俺はもう逃げない。真っ向から向き合うってようやく覚悟は出来たんだ。今まで待たせてごめんな。」

レイカ「……いやだ、許さない。絶対離さないもん……。」

抱きしめる力が少し強くなる。

ヒカル「……俺、強くなったんだ。身体も心も……だから虫のいいことだとは分かってる。またお前と、湯の森ガンプラ部のみんなと一緒に戦っていいか?」

レイカ「………うん!」

泣きながらも笑い、レイカは答えた。

しばらく抱きしめあっている二人をマスターイオリは静かに見守っていた。


泣きやみ、落ち着いた頃にレイカは聞いた。

レイカ「それで、いつ戻るの?」

シンプルながらストレートに聞いてきた。

ヒカル「今はまだ戻れない。やることがあるからな。」

レイカ「そう……。」

少ししょんぼりとしていたレイカの頭をヒカルは撫でた。

ヒカル「大丈夫、近いうちに今度は絶対戻るのを約束する。」

レイカ「……約束破ったらツルギちゃん本当に私のモノにするからね?」

ヒカル「うん大丈夫今ので不可避になった。」

喫茶それすたるを出て、二人は違う道へと進む。

レイカ「ヒカルー!また地獄組手しましょー!」

ヒカル「うん、絶対ヤダ!!」

お互いの歩みの先は違えど向かう先は最後は同じだ。

レイカ「……ヒカル、おかえり。」

もう聞こえない距離でレイカはそう言った。

時を同じくしてヒカルも言った。

ヒカル「ただいま、レイカ、レイト。」

シャイニングゼロの時がようやく進み始めた。

より強い輝きとなって……。




イチカ「んえ?どしたのエタっち?」
エタ「お出かけしますよいっちゃん。拒否権はナシです。」
イチカ「ほぁー!」
エタ「いっちゃん、私は……。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十七話「剣と斧とデートと」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!
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