ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
さて前回、レイカは長く囚われていた過去のトラウマをようやく正面から乗り切ることが出来ました。
この事がいずれ大きな影響を及ぼすかもしれません。
しかしそれはそれとして、イチカの方は少々元気がないようです。
ですが、こういう時に歩み寄る人間がいるのも確かです!
それでは!
ガンプラファイト!レディーゴー!!
イチカ「……。」
ぼーっと窓の外を眺めているイチカは先日、湯の森高校ガンプラ部の存続を賭けた試合に勝利し、安堵していた。
だが、それとは別に何か心細さがあった。
イチカ(……ダブルオーザク。)
修理をして元の姿に戻った自分のガンプラを見てため息をつく。
イチカ(あの時、私が出て勝てたのかな……)
あの時見た光景は素晴らしいものだった。
自分の自慢の双子の姉が帰ってきたのだと。
それと同時に、あの高次元の戦いを自分にできたのかその疑問がずっとイチカの頭をよぎる。
自分はこのまま何も出来ないのでは無いかと
イチカ「……うん、しっかりしないとね。」
そうしてイチカはいつものように学校へと向かう。
今日は祝日で学校は無いが部活がある。
ガンプラ部の部長としてイチカは絶対に行かなきゃいけない。
部室の鍵をもらい、鍵を開けて
一つ一つ丁寧に、ホルスタービット、GNヒートホーク、GNザクバズーカ、腕部バルカン砲、関節や掌に至るまで全ての動作確認とメンテナンスをする。
事前に聞いていた話だと、今日はイチカ以外に部室に来ることはない。
それぞれ、親の里帰りに付き合ってたり旅行に行ってたりと様々な理由がある。
こんな時はいつもレイカが居てくれるが今はそのレイカもいない。
一人でずっとNPC相手に戦って一時間ほど経った時、突然部室の扉が開けられる。
目線を向けると、そこには1人の少女がいた。
イチカ「……エタっち?今日部活来れないんじゃ?」
エタ「やっぱり約束忘れてましたね。」
イチカ「へ?」
スタスタとエタがイチカに近寄り肩を掴む。
エタ「今日、私とお出かけする日でしたよね?」
ムスッとしながらイチカを揺さぶる。
イチカ「アイエエエ、それ来週じゃなかったっけぇー?」
エタ「今日ですよ。」
イチカ「あー……あ!!!確かにそうじゃん!!」
全てを思い出したイチカが慌てる。
エタ「慌てなくてもいいですよ、準備はしてきましたから。」
イチカ「おー、ありがと……」
エタがドサッと置いた荷物は全てイチカが出かける時に使う荷物や私服だった。
イチカ「……えーと、なんで私の私物とか沢山持ってきてるのかな?」
エタ「アマリさんの許可を得て探索しました。沢山目星振りましたよ。」
イチカ「下着もあるって事はクリティカル引いたんだなお前。」
エタ「それとこれもありますよ。」
取り出したのは大量のブラックサンダーだった。
イチカ「ナイスすぎる。」
エタ「存分に褒めてください喜びますから。」
イチカはエタの頭を撫でるとエタは嬉しそうに微笑んだ。
イチカ「あ、じゃあ着替えるから外出ててね。」
エタ「なんでですか?」
イチカ「なんでですかってそりゃ、女子の着替えだよ?」
エタ「私も女子なんですが。」
イチカ「え???」
エタ「は?」
イチカ「じ、冗談だってアハハ…」
冷たい眼差しに怯んだイチカが降参し、着替え始める。
エタ「あ、私も着替え持ってきたんで着替えますね。」
同じようにエタも部室の鍵を閉めて着替える。
エタ「そういえばブラ、付けないんですね。」
イチカ「ん?エタっちはつけるの?胸ないのに……いったぁ!!!」
エタ「……。」
イチカ「ちょ、痛い痛い!無言で蹴らないで!せめて何か言ってよ!」
エタ「器も小さければ胸も小さいんですね。」
イチカ「あーもうこのクソガキお前お前お前!!!」
じゃれ合いながらも、私服に着替えを終えて、部室の鍵を返してきた二人は学校から出る。
エタ「それじゃ、デートに行きましょうか。」
さらっとイチカと腕を組むエタにイチカは動揺する。
イチカ「ちょ、手馴れた動きでやってくるじゃん。」
エタ「えへへ……それより、どこに行きます?」
イチカ「うーん、決めてないからエタっちに任せる。」
エタ「どーせそんなことだろうと思ってプラン作ってます。ほら、行きますよ。」
イチカ「はいはーい!」
二人の歩む道に救いを求めて。
イチカ「……そうかな?」
エタ「そうですよ。」
イチカ「でも、私は!!」
エタ「だから言ってるじゃないですか。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第四十八話「剣と斧とデート・後編」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディーゴー!