ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
今回、あの男とイチカが壮絶なバチバチを繰り広げます。
ダブルオーザクの強さはどれほどのものか、是非ともその目でお確かめ下さい!
それでは!
ガンプラファイト!レディー!ゴー!
(市長さんも戦えるのか!?)
「おや、意外だと言う顔をしてるね。」
「あ……その……。」
「構わないさ、仕事柄は真面目故にそう見られるのも無理はない。むしろこの程度で癇癪を起こす方が愚かだ。」
(わお、大人の対応〜。)
そんなやり取りをしてる間にヨシモリはバトルフィールドを完成させた。
「おーし二人とも!準備できたぞ!」
「タイムリミットは十五分。これなら君たちの生活にも影響は出ないだろう。」
「よーし!受けて立とうソウちゃん!」
バトルフィールドセットアップの音声に合わせ、お互いがガンプラをスキャンする。
「ダブルオーザク!デンノ・イチカ!行っくぜぇーい!」
「デュアルOガンダム、ソウゲツ・アルマ。行く!」
バトルフィールドは荒廃都市。
両者の距離は大きく離れている。
「ガンプラファイト!レディー!ゴー!」
「さぁ、始めようかイチカ。」
フィールド内部の様子を見ているエタとヒビキはこの戦いによって得られるものを見てみたかった。
「エタ、この広大なフィールド。君ならどう戦う?」
「私なら、建物の陰に隠れながら接近かな。基本的に近接スタイルだし。そういうヒビキは?」
「僕なら上空からの狙撃をするかな。」
((イチカならどうするかな?))
「うん、まどろっこしいからドッカン!」
イチカはザクバズーカカスタムを構えて容赦なく撃ち、建物を破壊しながら接近し始めた。
アルマはそれに対抗するかのように建物の陰へと向かう。
「すごいな、イチカのあのバズーカの破壊力もそうだけどアルマさんのそれを見切ってるかのような素早い判断力もすごい。」
「まぁ、アルマは俺たちと同級生にしてかつてあのデュアルOガンダムと俺とママの三人で世界一とまではいかなかったが、日本は制覇したからなぁ。」
「……え?エタちゃんそれ初耳。」
「あら、イチカなら話してると思ったんだけど……まぁ何はともあれ元日本チャンプは伊達じゃないわ。」
イチカは変わらず建物を破壊しながら進んでいるが、なかなかデュアルOガンダムを捉えられない。
「くっそ、さすが日本チャンプ!全然捉えられない!」
「それは元がついてくるものだよイチカ。」
爆風による視界不良を突いて、デュアルOガンダムがダブルオーザクの背後から現れ、GNソードIIIライフルモードを連射する。
「いただく!!」
イチカはその射撃をもろに受けて怯む。
「うっ……こんの!」
イチカはバズーカを撃ち返すも、やはり当たらない。
「それならこうだ!」
イチカはバズーカをマウントさせ、GNピストルビットIIを取りだした。
「ほう……アマリのサバーニャとそのツインドライヴ……ヨシモリのダブルオーライザーのパーツを借りたのかい?」
「違うよ、ソウちゃん!私は私の意思と資材とお金で手に入れた!!」
(いっちゃん、それ自慢げに行っていい事じゃない気がする。それよりも……撃ち合いながらも、二人で会話するほど二人ともガンプラファイトが好きなんだなぁ……。)
(兄さんはもういないから、あんなふうに出来ないから少し羨ましいな……。)
「……ヒビキ君。」
「え?なんですかパパさん。」
「ガンプラファイトは家族だけでやるものじゃない。あんな風に敵に敬意を評しながらも己の全てをぶつけるのさ。かつてもう一人の娘に言われたんだよ。武装やシステムの力に頼りきるから敵に敬意を表せられない。そんな覚悟で討たれた敵はさぞかし無念だったでしょう。故に、敵への敬意を持って全てを出し切ることこそ真のガンプラマイスターだとね。」
イチカとアルマは撃ち合いを続けているにも関わらず、損傷があまりないが、直撃した時二人は必ずGNフィールドを展開していた。
「強くなったね、イチカ。」
「ソウちゃんも相変わらずね!」
「では、そろそろ終わりにしようか。」
「うん!」
お互いが、最強の近接武器を構えながらGNフィールドを解いた。
「GNソードIIIは対GNフィールドを持ってるからね。そしていっちゃんのGNヒートホークもまた対GNフィールドを持ってる。ここからはガチンコ近接勝負だね!」
(なんだろう、エタってこんなに近接武器好きな子なのかな。)
お互いが構え、ブーストを掛けて急接近する。
そして、GNヒートホークとGNソードIIIがぶつかりあった。
その拮抗はとても言葉には表せられないものだった。
そこからは打ち合いになる。
一振り、また一振りと剣と斧がぶつかり合う。
それがぶつかり合う時、緑色の光が見える。
そして拮抗し鍔迫り合いになる。
「すごいね、ソウちゃん!私もソウちゃんみたいになりたくてこのプラモを作り上げた!今日こそソウちゃんを超えてみせる!」
「それでいい。そうとも、このプラモこそ人を導くガンプラだ!」
「でも、卑怯なのもまたガンプラファイトの一興!」
イチカはそう言うと、至近距離で左腕を出した。
「バァァァルカンッ!!」
そこからバルカン砲が発射され、デュアルOガンダムにダメージを与える。
「くっ……目くらましなど!」
すぐさま距離を置き、物陰に隠れた。
「え!?何あれ!!」
「私も見たことない……。」
「ふっふっふっ、このイチカさんがオールレンジ対応出来てないとでも?これこそ対近接用兵器!ザクアームバルカン!カッコイイでしょー!」
((今ので全て台無しになったなんて口が裂けても言えない。))
「なるほど、本当にあの時から強くなったみたいだ。」
「もちろん!そして私の切り札!TRAN-ZAKU!」
イチカのダブルオーザクが赤く光る。
「…ならこちらも相応の力を使うしかないね。」
アルマはそう言うと物陰からゆっくりと出てきた。
だが、デュアルOガンダムは赤く光っていた。
「トランザムシステム!?」
「ふふ、驚いているみたいだね。何もOガンダムがトランザムを使えないという理屈はないさ。劇中では使わなかっただけ。本来、このトランザムシステムはGNドライヴのブラックボックスのデータから引き出されたもの。故にGNドライヴさえあればトランザムは誰しもが使えるものさ。たとえそれがガンプラであってもね。」
「……ふふ、ガンダムVSザク!盛り上がるじゃん!!」
トランザム状態の二人の戦闘スピードは常軌を逸しており、射撃撃ち合いも激しく、
「取った!」
ダブルオーザクがデュアルOガンダムの背後に回りバズーカを放つが、それを避けるために飛び上がり空中三回転捻りを決め、逆に背後を取った。
「いただく!」
GNソードIIIライフルモードからビームが撃ち放たれる。だが、それをイチカは。
「でぇやぁぁぁぁぁぁっ!!」
トランザム状態の機体性能を活かして回避した。そしてそのまま、近接攻撃へと入る。
GNソードIIIを構えたデュアルOガンダムとGNヒートホークを構え突進するダブルオーザク。
一足先にGNソードIIIがダブルオーザクの胴を捉えた。
そして、横薙ぎに一閃する。
だが、切れていたのはダブルオーザクの左腕だった。
ダブルオーザクは瞬間的に左腕だけを残してしゃがみ、デュアルOガンダムの股下にヒートホークを備えていた。
「うおおおおぉ!!」
イチカはそのまま片手で、GNヒートホークを真上へと薙ぎ、デュアルOガンダムを真っ二つにした。
バトルはイチカの勝利に終わった。
「……ふふ、強くなったねイチカ。」
「えへへぇ、ソウちゃんに初めて褒められたぁ……」
戦いが終わって、握手を交わす二人。
そこにみんなが拍手をして出迎えた。
「すごいよいっちゃん!あんな戦い久しぶりに見た!」
「なんか、昔のイチカを見てるような感じだったな。僕も負けてられないな。」
「パパも引退してる身だがまた始めようかなぁ…。」
「ママも改めてやってみたいなぁ。」
「えへへへ、ダブルオーザクに不可能はなーい!」
「さてと、アマリ。そろそろご飯ができる頃合いだ。」
アルマがそう言うと、本当にご飯が炊き上がった音がした。
「……あ、そろそろ私も帰らなきゃ。バイトは明日から頑張ります!それでは!」
「おっ、僕もだ。それじゃまた明日、イチカ。」
「じゃーねー!二人共ー!」
エタとヒビキが帰っている時、二人は同じことを考えていた。
「ねぇ、ヒビキ。」
「うん?」
「あれ、市長さんに惚れてるよね?」
「間違いないね。」
「まぁ、見た目もかっこいいからなぁ。」
「たぶんイチカはあれで隠してるつもりだよ。」
「隠せれてないけどねぇ。」
「ははは、確かに。」
「そういえばソウちゃんって誰かとお付き合いしてる?」
「いや、この歳にもなって未だ独り身さ。」
「そ、そっかぁ……いい人見つかるといいね!」
「ふふ、イチカ。君がそれになると言うのならそれもいいかもしれないね。」
アルマのその一言にヨシモリが喝っ!と言って食いついた。
「たとえアルマであっても娘は渡しはせん!渡しはせんぞぉ!!」
「うーん、ママとしてはいいと思うけどなぁ。」
「よくなぁぁーい!!」
「父さん、騒ぎすぎ!」
「冗談さ、そんなことを考えてるように見えるのかい?」
そんな風に電之家の食卓は盛り上がった。
たぶん、私は今日の戦いを忘れられないと思う。
「ガンプラ部!ファイッオー!」
「ここが……ガンプラ部。」
「新入部員さんかな?」
「新入部員ではありません!私はクラスの風紀委員副委員長!貴方達ガンプラ部のガンプラファイトはこの風紀委員が認めません!」
「……なんか面倒くさそうなの来たな。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第五話〜孤高の剣〜
ガンプラファイト!レディー!ゴー!