ガンダムビルドブレイカーズforWAR   作:Wandarel

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皆さんお待ちかねぇ。
作者のワンダレルです。
前回、湯ノ森市の市長アルマにイチカは見事打ち勝ち、湯ノ森高校ガンプラ部がようやく始動しました。
しかし、そのガンプラバトルのスタイルを快く思わない輩もいるものです。
それでは!
ガンプラファイト!レディー!ゴー!


第五話〜孤高の剣城〜

朝、七時五十分。

とても心地のいい朝だ。快晴の天気、鳥の囀る鳴き声。

湯ノ森町の一日は。

「ぎゃああああァァァ!!遅刻寸前ンンンッ!!」

このイチカの叫び声から始まる。

朝起きて朝食をトランザムが如く食べ、歯を磨き登校の準備も行う。

「行ってきまァァァす!!」

自転車で爆走するイチカ。

こう見えてイチカの自転車のドライブテクニックは常識を覆すようなスタイルだ。

まず、全速力で飛ばしても人に当たらない上に余裕がある。

「おっはよーみんなァァァ!!」

イチカは飛ばしながら挨拶をしつつ、学校に着きダッシュで教室に駆け込む。

無論、スライディングで。

「ふぅ……間に合った…。」

「おはよう、いっちゃん。」

「おはー、エタッち。ゼェゼェ……」

「もう少し余裕を持ってくればいいのに。」

「うぅ、返す言葉もございません。」

「そんなイチカに、ブラックサンダー食べるかい?」

「わーい食べる〜♪」

相も変わらずこの三人組はマイペースである。

そして放課後。

「さぁ、今日も張り切ってガンプラ部だ!」

「「おー。」」

「お手伝いの時間はだいたい6時からだから二時間は行ける!」

「バカを言うなイチカ。余裕を持って三十分前には出るぞ。だから一時間半だ。」

「ちぇー。」

いつも通りそんな風にだらだら過ごしていると、外から声がしてくる。

「ここが……ガンプラ部。」

「ん?今何か言ったいっちゃん?」

「え?何も言ってないよ?ヒビキじゃない?」

「僕も違うよ。」

「え?じゃあd……」

「失礼させてもらうわ!」

大声と共にドアが開けられ、湯ノ森学園の生徒が入ってきた。

そして、その突然の襲来に驚いた私三人全員椅子から滑り落ちていた。

「曲者ォォ!であえであえぇーい!」

「イチカ、そのモデルガンどこから取り出したんだ。」

「敵襲!?白兵戦なら任せて!」

「エタ、その日本刀のレプリカどこから取り出したんだ。」

「侵入部員か!?」

「イチカ、読み仮名おかしい方だそれ。ていうか貴方も貴方だ。ノックもなしにいきなり大声で入ってくるなんて誰でも驚くだろう?」

「新入部員ではありません!私は貴方達のクラスの風紀委員副委員長、高宮剣(タカミヤ・ツルギ)です!」

「どうしてこう僕は話を聞かないタイプのバーサーカーを複数相手することを強いられてるんだ。」

「貴方達の湯ノ森高校におけるガンプラ部のガンプラファイトを我々風紀委員は認めません!心当たりがないならその胸に聞いてみなさい!」

「………なんかだいぶ面倒くさい人が来たな。イチカ、落ち着いて対処すれば問題n……。」

「なぁァァんだと貴様ァァァ!!」

(手遅れだったかぁ……。)

「胸部装甲が分厚いだけに限らず私達のガンプラ部のガンプラファイトに異議を申し立てるだけに飽き足らず胸部装甲が分厚いだとぉ!!」

「イチカ、それ同じこと二回言ってる。」

「そーだそーだ!巨乳反対!」

「エタ、君いつからイチカ暴走サイドに入ったんだい?」

「貴方達のガンプラバトルはまず美しくないのです!野蛮極まりない戦いを恥ずかしいとも思わないんですか!!」

「この人もこの人で偏見がすごいなぁ……。」

「貴方達のやり方は風紀を淫らにしています!よってこのタカミヤ・ツルギが貴方達に格の違いを教えるということです!」

一瞬の静寂。そして、それを見た目の前のドジっ子風紀委員がペラペラと勝利を確信して喋り出す。

「ふふ、恐れをなしているようですね。当然です、私だってガンプラマイスターの一人なのですから。怖気付いて今すぐこのガンプラ部を廃止するならば考えがありますよ?」

ここでイチカが静かにツッコミを入れる。

「それ言うなら、乱しているじゃない?」

「え?」

「淫らにしてるって、それ風紀委員のツルギさんがエッチな子だと思われるよ?」

「……………。」

どストレートに物申したイチカ。

「どうしてこう穏便に解決しようとしないんだこのクレイジーバーサクガールズは。」

ボロっと本音が出てしまった。

「………なさい。」

ツルギさんが小声で何か言ったような気がする。

「え?なんだって?」

当然イチカも聞き返す。

「ガンプラバトルなさい。今すぐここで!!」

「えぇ、ガンプラバトルが美しくないって言ったのに?!」

思わずヒビキはツッコミを入れた。

赤面しながらもこのドジっ子風紀委員は嫌っている(?)ガンプラバトルを要求してきたのだから。

「問答無用!デンノイチカ!私が勝利したら先程の発言を忘れなさい!」

「ご指名だよいっちゃん。」

「えー、めんどくさー。」

「喧嘩売ったなら最後まで責任取りなよイチカ。」

「はいはい……。」

渋々イチカはフィールドのセッティングを始める。

そしてフィールドの準備が完了した為、改めて条件を確認する。

「私が勝ったらさっきの言葉を忘れるように!」

「そっちこそ、私が勝ったらガンプラ部に入ることとブラックサンダー三週間分支給すること!」

(イチカ、さらっとそこそこにめんどい条件加えたな……。)

(抜け目ないなぁいっちゃん。)

そして、お互いがガンプラを取りだしスキャンする。

「タカミヤ・ツルギ!ガンダムAGE2Breaker!行きます!」

「ダブルオーザク、デンノ・イチカ!目標を狙い撃つ!」

二人のガンプラがフィールド、コロニー内部へと移る。

「私の名誉と湯ノ森の未来のために引導を渡します!」

「やれるもんならやってみろ胸部装甲分厚いヤツめ!ガンプラファイト!レディー!ゴー!」

「ねぇ、エタ。イチカやけくそになってないか?」

「まぁあの胸部装甲の差があればねぇ……。」

ツルギのガンダムAGE2Breakerはシンプルそうな見た目をしているが、前回のデュアルOガンダムの事もあり、油断は出来ない。

そして、的確にイチカのダブルオーザク目掛けてビームライフル……いや、カスタマイズされたドッズライフルを撃ち込んでいる。だがそれはイチカのダブルオーザクのGNフィールドによって遮断されている。

「ふっふっふっ、このダブルオーザクにその程度の貧相なビームが入るわけがなかろう!」

「それはどうかしら!」

いつの間にか背後を取られていた。

「うぇ!?さっきまでかなり遠くにいたのに!?」

そこをビームサーベルで切り込まれ、多少はダメージを防いだが、その後の蹴りを入れられ、大きく怯んだ。

「うおっと!」

「油断大敵です!」

そのまま一突きを仕掛けてきたが、無論これはイチカは回避した。

「ふぅー、やっぱ楽しいなファイトは。」

「ファイトを楽しむだけで人に対して敬意が無いのですか!今まであなたが負かしてきた人への敬意は!」

「それはもちろんあるよ!!」

イチカはダブルオーザクのホルスターからGNピストルビットIIを取り出し、連射した。

これは備え付けのシールドで全て防がれた。

「むぅ!?Iフィールド入り!!」

「今度はこちらのターンです!」

ビームサーベルを二本構えて突っ込んできた。

イチカもGNピストルビットIIをアックスモードに切り替えて対応した。

二つの双刃がぶつかりあう。

「私は、貴方達のような甘い考えを許せない!」

「どうしてさ!」

「残された敗者の気持ちを踏みにじってるようなその態度が私は気に入らないんです!」

「違う!私達だってちゃんとその人の気持ちを汲み取ってる!」

「ガンプラバトルを真剣にやってないじゃない!」

「私はいつだって真剣だよ!全力を出して相手を倒しに行く!」

打ち合いが鍔迫り合いになり、そしてさらに連撃が続く。

だが、イチカは核心をついた。

「……そこまでガンプラファイトに執着するのは、貴方の大切な人がガンプラで何かあったのかもしれない。でも違うよ。今はガンプラバトルは勝敗は関係あるかもしれない。けどガンプラは自分のやりたいようにやって、それを極めることだよ!私はその思いを伝えれるのがガンプラファイトだと思うんだ!」

AGE2Breakerが振るうビームサーベルに呼応するかのようにイチカもアックスモードを振るう。

「想いを伝える?どうやってそれを成すのよ!!」

「こうして本気でぶつかり合って、戦って、お互いのことを知り合うことだよ!きっとそのガンプラもヒビキと同じで託されたものだと思う!私はこうしてツルギちゃんとぶつかってそれが伝わってきた!」

何度も何度もぶつかり合う双刃。

「知ったようなことを!」

「そう、知ったかぶり!だから貴方ともっともっと戦って貴方のことも貴方のそのガンプラの想いを知りたい!」

「………どうして簡単にそんなことが言えるの!」

「大切な人に、それを教えてもらったの!今は亡き親友と!私の大好きな人が!」

「ぶつかり合う……。」

「そう、ぶつかり合うの。言葉だけじゃ分からないこともあるからさ……。だから私は敬意を表してここからは本気で行く!トランザク!」

イチカのダブルオーザクが赤く輝いた。

(この子、純粋に……兄さん。私にも出来るかな……。このAGE2Breakerは答えてくれるかな。あの子がやってるように……。)

『ツルギ……。』

「声?」

『貴方の気持ちはよく分かった。』

「あなたは一体?」

『私はマリオン。貴方のお兄さんが残したAGE2Breaker専用のサポートAI。』

「………私に力を貸して。マリオン!」

『もちろん。ツルギ、貴方に力を。』

すると、AGE2Breakerの目が赤く光った。そして同時にシステム音声が流れる。

『EXAM system standby』

「………よっしゃ!」

イチカはバズーカとGNヒートホークを投げ捨てた。

「何を!?」

「二本の剣と二本の短剣、これで勝負を決めよう。」

「……ラッシュの早さ比べですか?」

「うん、ツルギさんはどうする?」

「………ここでそれに答えないわけには行きませんね。」

ツルギもドッズライフルを投げ捨てた。

「行くよ、ツルギちゃん!」

イチカは不敵に笑う。

「臨むところです、イチカ!」

ツルギもまた笑う。

そして、お互いが同時にブーストを掛け、射程距離に入った。

お互いが激しく切りつけた。

一撃一撃が光った。

「うおおおおおおおぉ!!」

赤い閃光となったイチカのダブルオーザク。

「やああァァァァァァ!!」

赤き双眸を宿したツルギのガンダムAGE2Breaker。

凄まじい金属音と共に弾いては切り込み、弾いては切り込みを繰り返している。

何度も、何度も。

一撃一撃、それは全て必殺のもの。

だが、お互いの力が尽きるその時まで続く。

だからこそ二人は同時に叫んだ。

「「負けてたまるかァァァァァァァァァァ!!」」

そして、ダブルオーザクの右腕が斬れ、AGE2Breakerの左腕を斬った。

それと同時に切り込む。

この勝負は、かろうじてイチカが勝った。

お互いが胴を捉えた時、イチカはツインドライヴのブーストで一回転し、左脚を斬られた代わりにAGE2Breakerに致命傷を与えた。

バトルエンドのシステム音声が聞こえてきて、イチカはようやくふーっとため息をついた。

「……ありがとう!ツルギちゃん!」

「……ふん、言われるまでもないわ。」

「……ガンプラファイト、どうだった?」

「…そうね、とても醜くて美しさも欠片もないけど……。」

ツルギはそこまで言ってとびきりの笑顔でこう言った。

「とても楽しかった!」

「……よっしゃ!今日からツルギちゃんもガンプラ部だ!」

「か、勝手に決めないでよ!」

そう言って部室から去っていった。

「いやー白熱すぎて私達唖然としてたわ〜。」

「ガンプラファイトがどんなものかを僕なりに改めて解釈する必要があるみたいだね。」

(……ツルギさんか。あわよくば僕とも手合わせして欲しいところだけど、流石にあの様子だと無理か。)

「あ、そうだいっちゃん。私改造プランあるんだけどさ!」

「ん?興味深いな。僕にも聞かせてよ。」

「ふふん、それよりも先にガンプラファイトしよ!」

今日もまた騒がしく楽しい一日だった。

ちなみにこの私イチカのせいでバイト(私はお店の手伝い)に遅刻したのは言うまでもない。


翌日の放課後。

「さぁー、いっくぞー野郎共!」

「「あいあいさー。」」

「なんか声小さくない?」

「「気のせい気のせい。」」

「そうだ、ブラックサンダー食べる?」

「「食べるー」」

そんな流れでガンプラ部の部室を開けると、綺麗に整理整頓されている部屋があった。

「………あれ?こんな綺麗だったけ?」

すると、奥のガンプラフィールド室から人が現れた。

「遅い!ガンプラ部としてたるんでるんじゃないのかしら!」

「……え?」

「…あれ?」

「ツルギちゃん!」

「ほら、早く準備しなさい!部活動始めるわよ!」

「あれ?ガンプラ部に入らないって……。」

「勘違いしないで。デンノ・イチカ。貴方に勝つまでは部員でいてあげる。それでいいでしょ?」

「………。」

「な、なによ?」

「モッチ論、大歓迎!みんな〜!お祝いじゃァァァ!」

「わーい!」

「わーい(棒)」

「ちょっ、騒がしくしないで!ほら!ガンプラファイトしないの!?ってこら!胴上げとかいいから!もう、しっかりしなさいよぉォォォォッ!!」

 

こうして、新たに部員が増えた!

「部員じゃないって言ってるでしょ!」

 




「さて、久しぶりの日本ね〜。」
「ん?あれって……。」
「ほうほう。」
「え!?あれって有名な!!」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第六話「零の戦女神」
それでは次回も!
ガンプラファイト!レディー!ゴー!
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