ガンダムビルドブレイカーズforWAR 作:Wandarel
作者のワンダレルです。
前回、ガンプラバトルに最も勢いのある湯ノ森高校にあの零の戦女神ことレイカが現れ、その正体はなんとあのイチカの双子の姉だったのです!
日本王者1歩手前の実力を持つレイカが申し出たのはイチカがいるクラス1-C組全員との組手だったのです!
それでは!
ガンプラファイト!レディーゴー!
「レイカ姉、さすがに全員組手はダメだよ。」
「あら。なら三人が代表格として出てらっしゃい。」
「………なら、僕が出るよ。」
「それじゃ私も〜。」
ヒビキとエタが同時に名乗りをあげた。
「ヴァルキリーゼロとの戦い……是非ご教授を!」
ツルギもやる気満々だった。
「あ!私の枠取られた!」
イチカが嘆く。
「あらあら、元気ねみんな………んん?」
レイカが不思議そうに首を傾げる。
「えーと、名前を聞いてもいいかな?」
「私はルリネ・エタです。よろしくお願いしますねいっちゃんのお姉さん。」
「うん、よろしくね!そっちの二人は?」
「お久しぶりですレイカさん。アリネ・ヒビキですよ。」
「あらあらこんなに大きくなって!……って私達同い年だったのにおばさんっぽいこと言っちゃったわ〜。」
レイカはヒビキのガンプラを見るとこういった。
「……そのガンプラがヒビキ君の手にあるってことは彼はもう。」
「……はい。しばらく前まで僕は荒れてましたからね。でも大丈夫です。僕は前向きに生きることにしたんです。このコアガンダムαと一緒に。」
「……ならお姉さんも安心ね。ところでそちらのあなたは?」
「はい!タカミヤ・ツルギです!
「あらあらまっすぐねぇ〜。……ん?タカミヤ?」
レイカは少し考える素振りを見せたがすぐに思考を戻した。
「さぁ、三人と一人でも負けやしないわよ〜。全力でかかってらっしゃい!」
四人がそれぞれのガンプラをデータベースにスキャンした。
「ルリネ・エタ、ガンダムヴァルキュリア。目標に飛翔する!」
「アリネ・ヒビキ、コアガンダムα!出る!」
「タカミヤ・ツルギ!ガンダムAGE-2Breaker!行きます!」
三人の掛け声に続き、レイカも続く。
「ふふ、デンノ・レイカ、ゴッドフレームアストレイ。降臨!」
ステージは夜のジャブロー基地。
三人が降り立ち見たのは、そんな夜中に金色に輝くアストレイだった。
「わぁ、金ピカ。」
エタの一言の後にバトル開始までのカウントダウンが始まる。
そして、そのカウントがゼロになった時、三人は一気にしかけた。
「ガンプラファイト、レディーゴー!」
「チェンジ!ジュピターヴ!」
ヒビキは知っている。レイカの恐ろしさを。
(このまま各個撃破されたらまずいな。)
「みんな、あの人を絶対に近距離レンジに入れさせたらダメだ!もし間合いを詰められたら腕や足一本どころじゃ済まされない!」
「あら、やっぱり覚えてたのねヒビキ君は。」
「もちろんですよ、兄共々あなた達三人は僕の憧れの人達だったんですから!」
そう言ってヒビキは遠隔端末を惜しみなく出す。
だが、レイカもまたそれを避ける。
「遠距離苦手なんだけどなぁ。」
愚痴を言いながらもエタもロングレンジ攻撃のダガー投擲を行い。
「あの雰囲気、近寄らせたらこっちがすぐにやられる……」
『ツルギ、気をつけて。あれは……神の名を持っていても死神よ。私は覚えてる……あの戦女神の強さを。』
「わかった、マリオン。」
(……あれ?どうしてマリオンはあのガンプラの事知ってるんだろう……?)
ツルギも疑問を持ちながらもドッズライフルの連射でヒビキの動きに連動してビットを当てやすい位置に誘導している。
だが、ビットもライフルもダガーも当たる気配がない。
レイカは悠々と回避しながら語る。
「敵意、それは人の強さを表す。そして
そして、三人はこの言葉でようやく気がついた。
「………レイカさんはどこに?」
レイカのアストレイゴッドフレームが見えなくなっていた。
「ミラージュコロイドだ!全員固まってくれ!」
ヒビキの声に三人が一気に背中合わせに集まる。
「マリオン、索敵範囲を縮小して警戒態勢!」
『気をつけて、ツルギ。』
「一体どこに………。」
緊迫状態。その時、レイカのコントローラーが動いた。
「あら、おしくらまんじゅう♪」
ミラージュコロイドが解除され、レイカは背中合わせにしていた三人の中心にいた。
『ツルギ!』
全員が同時に飛ぶと同時に手刀が振るわれた。
なんとか回避はできたようだ。
「あの時よりさらにパワーアップしてる……。」
「ありがとう、マリオン。」
「すご……これが
すると、レイカはふふっと笑った。
「ねぇみんな、この腕は誰のかしら?」
そう言ってレイカが差し出したのは
ガンダムヴァルキュリアの左腕だった。
「………え?」
エタはその場でデータの状態を確認したが、左腕の欠損があった。
「いつの間に……。」
ツルギが驚愕してるとヒビキから叫び声が聞こえた。
「ツルギさん!止まるな!」
「え?」
気づけばツルギの目の前に金色のアストレイが居た。
「戦場における油断は死を意味するわ。」
レイカのゴッドフレームアストレイは腰にある
そこから一振り二振りと斬撃が飛んでくる。
『ツルギをやらせない!』
「まだ……見える!」
examシステムを起動し、回避行動に入る。
四振り目、大きく隙ができた。ツルギはその隙を逃さずビームサーベルを構え振るおうとした。
「捉えた!」
『待って!ツルギ!』
「え?…うっ!!?」
衝撃。トツカノツルギによる一本の閃光のような突きで体制を崩された。
そして、そこからは。
「踊りましょう、ツルギちゃん。」
目にも止まらぬ早さで突きの連撃を喰らうことになる。
何百もの連撃を直撃する寸前でシールドでガードしたが、シールドは使い物にならなくなった。
「……あら、捌き切られたかしら。」
レイカは残念そうにそう言った。
「だが、これで当てれる!」
ツルギがそう言うと、ガンダムAGE2Breakerの背後からジュピターヴのビットが現れた。
「あ!」
「もらいました、レイカさん!」
ビットが直撃した……はずだった。
なんとレイカのゴッドフレームアストレイに当たる寸前、レイカは掌をビームの方向に差し出すと、ビットが湾曲して外れたのだ。
(嘘……あれ確実に当たったでしょ。)
完璧な奇襲。これまでなく上出来な奇襲はないはずだった。
「……ヤタノカガミ。私はこれを掌に備え付けることによってビームすらも弾く。」
その言葉を言ってる間にツルギはビームサーベルで切りつけたが、ビームの部分をゴッドフレームアストレイの手で受け止められた。
「そしてそれを応用すれば………」
ビームサーベルの刃をねじ曲げ、ツルギにビーム刄を当てた。
「ビームを好きなように操れる。」
「くっ……マリオン、機体損傷!」
『四十七パーセント!』
大至急ツルギは離脱した。
「あら、鬼ごっこかしら?」
「いいえ、違います。鬼狩りです!」
レイカの背後にGNソードを構えたガンダムヴァルキュリアが居た。
「ビームがダメでもこれなら!」
するとレイカは、そのGNソードを二本の指のみで白刃取りをした。
「な!?」
「まずは……一人目。」
その言葉の後に続いたのは……
「肘打ち裏拳正拳八卦回し蹴り掌底平手手刀貫手瓦割りかかと落とし。」
目にも止まらぬ連撃。そして、かかと落としで
そして、ヴァルキュリアは撃破された。
「……一瞬でやられた。」
「くっ、これ以上はやらせるか!」
ヒビキとツルギは連携を取り、同時に攻撃を仕掛けたがどれも全く当たらない。
「さてと、そろそろ決定的な敗北を与えるわ。」
そう言うレイカは、既にヒビキのコアガンダムαの背後にいた。
「いつの間に!?」
「酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ。」
「しまっ……!?」
「爆発。」
レイカのその一言でコアガンダムαは撃破された。
「………残りはあなたね。」
「………これが、ヴァルキリーゼロ。」
『……戦いましょうツルギ。私たちがまた強くなるために。』
「……もちろん!」
ツルギは単身でexamシステムを起動しながら突っ込んだ。
そして、そこからは圧倒的機動力でレイカを翻弄した。
(まだいける……まだ!)
「早いわね……さすがはあの人の妹さん。でもね。」
「勝負は時に残酷なの。」
レイカはAGE2Breakerの右腕を手刀で落とした。
「『私たちはまだ負けてない!』」
同時にツルギはカウンターで殴りかかった。
レイカに一撃。
ゴッドフレームアストレイの頭を捉えた拳。
この一撃を食らわさせたのだ。
「………なるほど、やっぱりあの人に似て信念がしっかりしてるわ。」
「……ダメージがほとんど入ってない!?」
次の瞬間ツルギは何かに挟まれ捉えられた。
「な、なにこれ!?」
「マガイクノタチ。敵を拘束してエネルギーを奪う機械。だけど私の場合はちょっと使い方が違うかな。だってこれで捕まえれたら必殺の一撃が放てるもの♪」
ビームサーベルを振るおうにも捕まえられた位置の都合で身動きすらできない。
(くそっ、examシステムの加速力でも抜け出せない!)
「私のこの手が深淵に染まる。」
ゆっくりと掌を引き構え始める。
「全てを呑めと揺らめき吠える。」
そして、掌に圧縮された漆黒の深淵が溜まっていく。
「アァァァセナルッ!フィンガァァァッ!!」
叫び声に合わせて、AGE2Breakerの中枢を直撃し貫いた。
だが、これで終わりではない。
「
貫いた中枢から手を引き抜くと、血飛沫のように液体のようなものが吹き出し、AGE2Breakerは後ろに倒れた。
そして、レイカはAGEガンダム系統の中枢部にある部分を引き抜いており、まるで掴んだ心臓を潰すかの如く握りつぶし、マッチが終わった。
「さすがだ……」
ヒビキがかつての強さにおののき。
「私達三人がかりで負けるなんて……。」
エタが驚愕し。
「負けた………試合にも……戦いにも……。」
ツルギは何も出来なかった無力さに襲われた。
「こほん、ここでヴァルキリーゼロから持論をひとつ。」
「システムやプラモに頼りすぎているから敵にも自身にも敬意を払えなくなり、人としての格が落ちる。その結果敗北を喫する。そしてそれを勘違いしさらに深々と沼へと溺れる。きっとあなた達三人のそのプラモは託された物もしくは自分にとって最高傑作のはず。それを扱いきれずに私に負ける理由はそこ。プラモを知り、敵を知り、己を知ることが出来ればきっと残してくれた思いも、あなた達の思いと重なり大きな力になれるでしょうね。」
厳しくも、その言葉は三人に深く刺さった。
(………兄さん、僕はもっと強くなれるみたいだ。絶対に強くなってみせる。)
「……エタちゃんも
(……兄さん。託されたマリオンと共に私は戦い続けます。)
「うんうん、まだまだ成長の見込みはありそうね!よーし決めた!私もガンプラ部にはーいろっと♪」
「「マジでか!?」」
これには湯ノ森ガンプラ部のメンツも1-Cのメンツも驚き大声をあげた。
「やぁ、久しぶりだね。」
「ソウちゃんお久ー!」
「え?市長さん?え?なんでここに!?」
「大切なことを伝えに来たのさ。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforWAR
第八話〜プラモトレースシステム〜
ガンプラファイト!レディーゴー!