東方異世界生活記 弍   作:ジシェ

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6狩り

「さあ…ここからは防がないであげる…精々楽しませなさい?」

「――!」

 

リオレウスの空からの襲撃。

当然こんなノロマの攻撃が当たるはずはない。

私に…避けるつもりがあるのなら。

 

「―!?――!―!」

「防がないって…言ったわよね?」

 

迫る爪を掴み、瞬時に捻じ切った。

引っこ抜けるような抜け方をし、その爪のあった場所からは血が吹き出していた。

かなりの痛みだろう。

それでも私を攻撃に来る辺り、存外捨てたものではないかもしれない。

不意に掴まれ爪が抜かれ、体制を崩したリオレウスは、そのまま地面に墜落。

思いの外早く起き上がり、足の痛みなどないように走り来る。

平凡な突進だ。

これも避けるのは苦でもないだろう。

当然避けることはないが。

 

「ふっ!」

 

頭目掛けて傘を振る。

刺々した鱗が剥がれ落ちる程、当然体制を崩してそのまま倒れる。

それも目を回したように起き上がる気配もない。

モンスターにも脳震盪はあるようだ。

 

「…これで終わりなんてね…」

 

この程度が王ならば、空の獣にまともなものはいないだろう。

 

「さようなら…少しは楽しめたわ…」

 

倒れたままのリオレウスの首に、渾身の力を込めて傘を振るう。

切れはしない。

しかし潰すことは出来る。

喉を潰してしまえば、大抵の生物は死ぬことだろう。

まあ妖怪には効かない者も多いが。

私は二度三度と首に傘を振り下ろす。

やがて体と首は両断され、ピクリとも動かなくなった。

討伐完了だ。

 

―――――

 

「……」

「…何?」

「いや…ティガで分かってたから死体もってきたのは分かるけど…何で頭と体が別れてんだ…」

「とどめを刺しただけでしょう?」

「あー…うん…そうだな…それで…満足出来たか?」

「…正直残念ね。あれが竜の王だとしたら、もう空に期待出来ないわ。」

 

結局ほぼ地面付近だったために、折角用意した投擲物も意味なかった。

 

「飛竜に期待出来ないってことか?なら安心してくれ。あれ以上の個体も確認されてる上に特殊な個体もつい最近発見された。」

「へぇ…」

「少なくとも。その傘と腕力だけでごり押せる相手でもない。せめてまともな武器持つべきだな。」

「そう…それは…」

「…そうやって笑うと…何だか悪魔みたいで怖ぇよ…」

 

しかし傘が壊れることは…気に入らない。

多少の強化は必要だろう。

 

「なら村に帰るわよ。」

「え?ちょっと待って…ちょっ…待機中…」

 

無視して村へ帰ろうとする。

どうせ死体はギルドが運ぶだろう。

早く着けば、その分早く武器を造れる。

 

―――――

 

「うーん…傘の強化か…」

「無理かしら?」

「いや…そうだな…例えば開く部分をコーティングしたり…部分的な改造ならともかく…形状も変えずってのは…」

「…そう。ならティガレックスやリオレウスの武器は?」

「それなら出来る。あんたの腕力なら大剣が向いてるだろうしな…素材は十分だ。」

「なら作りなさい。」

「あいよ。」

 

カッチャに聞いた鍛治屋に向かい、作れる武器を誂える。

やはり傘を武器として使うには相手が硬い。

強化にしても、傘を改造するのは気に食わない。

 

「まあ素手でも十分ね…」

「十分じゃない…何でそんなに傲慢なんだ…」

「…傲慢?」

「モンスターの中には接近さえ命取りな奴もいるし、やたら硬い奴とかも平気でいる。ティガやレウスはいけたかもだけどあれも弱い個体なんだ。」

「弱い個体…ねぇ…?」

「だからそんな笑み浮かべないでくれよぉ…」

 

聞けば難易度によって強い個体やモンスターの依頼をうけられるとのこと。

果ては本当のハンターだけがなれるG級があると…

この世界はまだまだ楽しめそうだ。

 

「幽香の笑顔って…悪意と殺意の塊だよな…」

 

離れた場所で、カッチャは一人呟いた。

 




モンハンのキャラは村長とかも違う人にします。口調とか流石に分かりません。そもあまり話かけないから教官や鍛治しか分からない…
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