東方異世界生活記 弍   作:ジシェ

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旦にゃは書き辛い…


9狩り

(………ここ…は…?僕…生きてる…?)

 

確かに僕は襲われた。

だんにゃ様に着いて狩りに来て、予想外の敵に襲われた。

でもどうして…

ここは間違いなく誰かのマイルーム。

全く知らない誰かの…

襲われて、しかも覚えてる限り雪山で倒れて…意識は朦朧としていたけど、崖から落ちたはず。

これで生きられるなんて…奇跡にも程がある。

 

(…誰か話してる…?)

 

僕はその声に耳を澄ました。

 

―――――

 

「それで…ドドブランゴの体の断面から腕が転がり落ちたと?」

「ええ。」

「お前は…どうやってあの大猿を真っ二つに…いや、幽香に出来ないわけないか…」

「そうね。でもいくら私でも、上から猫が降ってくるのは想像してなかったわ。」

「そりゃそうか…まあギルドには報告したし、どうなるかすぐ決まるだろ。それまで寝かしといてくれよ?」

「私は逆鱗に触れない者には比較的優しいわよ?」

「………おう。」

「早く行ってきなさい。私はしばらくここにいるわ。」

「…全然優しくない…

「早く行け。」

「…はい。」

 

カッチャはすぐに部屋を出ていき、辺りは静寂に包まれた。

まあそれもすぐに終わった。

 

「…ぅぅ…」

 

どうやら少し前から目が覚めていたようだ。

寝息の音程が変わっていたから気付いていたが、声すら出せない疲弊具合のようだ。

 

「気付いたようね。私はここの住人。話せるとは思えないけれど聞きなさい。貴方は遭難者を探して雪山にいた私達が、偶然見つけたのよ。」

 

聞いているのは間違いないが、目は虚ろで声も出ない。

これでよく生きているものだ。

幻想郷の猫でもこんな生命力はないだろう。

ハンターと共に行動する以上、適した進化をしたのだろう。

 

「まあ貴方のことはギルドに任せる。けれど…」

 

こんな便利なペットはそういなかろう。

 

「貴方が望むなら、貴方の主人を殺したモンスター。私が狩ってあげるわ。」

 

懐柔して従える。

アイルーの便利さは確認済み。

こいつの生命力、そして忠誠心は今…確認出来る。

虚ろな目で、出もしない声で、ただその猫は頷いた。

これで契約は成立した。

 

「なら早く話すことね。体を治すも生き残るも、意思が弱ければそれで終わり。精々死なないよう気合いでも入れてなさい。」

 

―――――

 

「おーい幽香ー」

「……」

「医者連れて来たぞー」

「ご苦労様。」

「え…労った…?」

「そんなに死にたい?」

「ごめんなさい。とりあえず猫の治療で許して下さい。」

 

そう言ったカッチャの後ろから、大きい鞄を背負う老婆が現れた。

見覚えはあった。

村の入り口によく見る老婆だ。

猫が集まっているとは思ったが、まさか医者とは思ってなかった。

老婆は猫の傷口を探し、その傷口に軟膏のようなものを塗ったり、回復薬とよく似た薬をゆっくり飲ませたり、他にも色々と施していた。

正確に何をしたのかは分からないが、半月も安静にしていれば治るようだ。

狩りにでるには一月はかかるようだが。

その老婆…猫婆はアイルーの治療だけして帰って行った。

 

「薬だらけね…」

「そんなヤバイ状態だったのか…助かってよかった。」

 

包帯でもはや顔も見辛い程覆われている。

カッチャの言い方からして、やはりアイルーの中でもしぶといようだ。

 

「しばらくはここで寝かしといてやれよ?」

「さっきも言ったでしょう?」

「……はい…」

 




ここの猫婆は猫の専門家としてアイルーのことだけは誰よりも知ってるということにしました。モンハン世界…医者ってRIZEにしかいないし…
猫紹介:名前:アミコ
意味は友
白黒半々四足茶色の三毛猫
これ以外は作中出します。これだけ忘れないようにです自分が。ちなみに雌ですよ?僕っ子です。
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