「お主ら以外の人間は、皆『メモリアルステラ』を調査しに向かったぞい。」
「メモリアルステラ?」
「地区ごとにデータを纏めた…謂わば管理端末のようなものじゃ。此度の異変に関係するかは分からぬが、噂によれば、既に機能が停止しているようじゃ。」
「それを治して歩くの?」
「可能ならばの。しかしまずは他の者と合流してはどうじゃろうか。お主、『デジヴァイス』は持っとるかの?」
「…デジヴァイス?」
「持ってないか…人間は皆持っとるものかと…連絡を取ることは出来ないようじゃな。出来ればお主は、他の者と常に共に行動してもらえるかの?」
「ん。分かったよ。平原のメモリアルステラに皆向かったんだよね?」
「うむ。お主も向かえば、合流することも出来よう。」
「分かったよ~行こニトリ!」
プロットモンは私を置いて先に行ってしまった。
流石に犬のような姿なだけに、結構な速度で走ってしまう。
見失う前に追わなければ。
「のうニトリとやら。」
「?まだ何かあるの?」
「いやの…デジモンはパートナーの有無により、成長の度合いが変わる。そしてパートナーのいるデジモンは、互いの感情や絆により、その姿を無限に変化させる。」
「……私次第ってこと?」
「うむ。どうか…あの者を立派に育ててくれ。あの者は神聖デジモンとして生まれたが、光として成長することが決められておらん。とても不安定な者なのじゃ。どうか…あの者が闇に飲まれぬよう、導いてやっとくれ。」
「…うん!」
―――――
「ニトリー!早く早くー!」
「待ってプロットモン~そんな早く走れないって…」
平原に出たはいいが、プロットモンの興奮が止まらない。
凄い速さで置いて行かれる。
「あれ?これ何~?」
「プロットモンも分からないの?」
そこにあったのは、缶が詰められた四角い箱。
横には厠があった。
「何だろうね?」
「ねー?あ、ニトリニトリ!あっちにも何かあるよ!」
「あっち?」
プロットモンの向く方向には、特に何もない平原の景色だ。
見渡しても何もない。
「どこ?」
「あっち!着いてきて!」
着いて行った先には、明らかに重要そうな石碑のようなものがあった。
召集厠からここまで見えたとなると、プロットモンの視力は相当いいほうだ。
「?何か落ちて…」
「!ニトリ危ない!」
「え?ぐぇっ!」
プロットモンに突飛ばされて転げた。
私のいた所を見ると、巨大な爪が地面をえぐったような跡と、小さいデジモンが佇んでいた。
「あれ…きっとメモリアルステラだよ!あの小さいのが原因だったんだ!」
『―――!』
威嚇されているようだ。
あまり迫力はないが、地面の爪跡が危険を警告している。
「ニトリ指示して!あんなの放置出来ないよ!」
「うん!」
―――――
「『パピーハウリング』!」
私を助けてくれた時の超音波のような鳴き声。
しかし聴覚がないのか、こいつには全く効果がない。
「嘘…」
「プロットモン!」
先の攻撃が再び襲うが、今度は私がプロットモンを抱えて飛び退いた。
「ありがとう。」
「ううん。」
「うー…攻撃が効かないんじゃ…僕には…」
「諦めないでよー!まだ何か…」
考える時間を与えてくれる程、優しい相手でもなかった。
何度も攻撃を連発してくる。
爪跡のようなものは爪ではなく、尻尾から出た衝撃波だった。
まるで車輪のように回転しながら、その衝撃波は連発される。
私達は避けるだけで精一杯だ。
何か手を考えなければ、やられるのは時間の問題だ。
「プロットモン!とにかく何でもいいから攻撃しよう!何か効くかも!」
「うん!」
プロットモンは引っ掻きや噛みつき、私はスパナで叩く。
正直私の攻撃など全く効いていない。
この時ばかりは貧弱な科学者である自分が恨めしい。
私達はとにかく攻撃し続けた。
いつか倒せると願って…
「はあ…はあ…全然効いてないのかな…」
「…ううん…向こうも攻撃が遅くなったから…全くの無意味じゃないと思う…」
しかし膠着を破る方法はない。
諦めて帰ってくれれば有難いのだが…それも叶いそうにない。
しんな長い戦いの末続いた膠着は、第三者の手によって終わることとなった。
『アグモン!』
『ベビーフレイム!』
背後から放たれた火球は、一直線に敵に当たった。
そしてその一撃で、そいつは倒れることとなった。
「よかった~ジジモンから聞いて急いでよかった…」
「タイガ~あんまり前に出たら危ないよ~」
「ごめんアグモン。」
彼らがジジモンの言っていた人間のようだ。
とりあえず…
「助かったー…」
「ふへー…」
「だ、大丈夫!?」
安堵と疲労から、私とプロットモンはその場にへたりこんでしまだた。
メモリアルステラ出たしもういいかな?隠す意味ないし未定だし…原作は『デジモンワールドRe.digitize』
尚decodeか無印かは未定です。個人的には無印が一番やりこんだゲーム(1000時間超え)だけどdecodeの方が話伸ばせるんですよね~その内決めます。