東方異世界生活記 弍   作:ジシェ

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デジモンサヴァイブラスボスムゲンドラモンではめられたわ。まだやってるから更新まだ遅れますすみません。


monster2

「うう~ん……ここは…あ!」

 

ストーリー通り墜落した飛行船は、既に壊れて動かなくなっていた。

その上ゲームと違い、周りには初めからモンスターだらけ。

スライムやカバシラーのような弱いものでも生身で受ければ重症…まではいかないなりに無傷ではすまないだろう。

可能な限り見つからないよう、私は飛行船に乗った。

パイプは折れ、箱は荒れ、椅子もぼろぼろ。

当然誰もいなかった。

 

(ここにはいない…原作通りなら…)

 

飛行船を出て辺りを見渡す。

本来ならホーガンさんが来るはず。

この世界がゲームではなく現実である以上、イベントスイッチなんてものはない。

しかしホーガンさんが無事に飛行船を確認に来るのは変わらないだろう。

しばらく待ってみよう。

 

―――――

 

……来ない。

一時間程待っても誰も現れない。

あまり飛行船に留まる時間もないのだ。

原作通りなら船長は……

とにかく急ぎ船員を探さなければ、最悪誰も助からない。

ストーリーを知ってる私は最悪どうすればいいか分かる。

しかし他の皆はそうはいかない。

平原にあるモグラの巣穴…

彼らの中でそこにたどり着く可能性があるのは、かろうじてルボローさんだけ。

既にいるであろうGJさんは私(主人公)が急がなければ捕らえられるだろう。

まあ原作通りならドン・モグーラが解放してくれる…ことに賭けよう。

あそこに行かなければ私でさえ島の脱出は出来ない。

何より…機械が使えなければ、モンスターを仲間に出来ない。

正確には出来るが、管理出来ずに反乱が起きるのが関の山だろう。

あの施設は餌やりや環境調整もしてくれるのだから。

生身で島の探索は無謀この上ない。

やはり誰かと…ホーガンさんか船長のどちらかと合流しなければ、私にさえ希望がない。

 

「……」

(ホーガンさん…)

 

巫女らしく、神頼みしか私には出来なかった。

 

―――――

 

幸い食糧は飛行船の箱にかなりあった。

数ヶ月なら食糧の心配はなさそうだ。

それと一つ幸運なことがあった。

原作でもそうだが、モンスターが一匹だけ残っていた。

しかし原作とは違い、残っていたのは…

 

「モーモン…?…シャルロットちゃん!?」

 

そのモンスターはシャルロットだった。

キストーラさんが可愛がっており、ストーリー中勝手に出歩き回る問題児…

そしてこの島に来た元凶…といっても本人は悪くない。

それに来たことはこの世界の人々にとっては幸運なことだ。

しかしシャルロットがここにいるということは、キストーラさんは雪原で、一人危険な放浪をしているということ。

 

(あれ…?そういえばシャルロットちゃんって…)

 

ゲーム上レベル20同士の同名モンスターを配合すると、強モンスターという個体が出来る。

更にその上、レベル50で強モンスターを配合すると、最強モンスターという個体が生まれる。

スライムやキメラのように、下級の中でも最弱の部類の限られたモンスターのみ、この個体になれる。

しかしその性能はかなりの変化が生まれる。

それこそ名の通り最強に…

このシャルロットというモーモンは、キストーラさんのペットというだけでなく、最強モーモンだったはずだ。

仲間になれば、この子程頼もしい存在もないだろう。

皆のために…キストーラさんのために、力を貸してくれないだろうか。

 

「…シャルロットちゃん…ううん。――。力を…貸してくれる?」

 

この子はキストーラさんの横にいた。

ただここに待避しただけなら、システムの影響もない。

出入りも自由に出来るはず。

本人の意思によるが…『彼』は協力してくれるようだ。

 

「よろしくお願いします。」

 

誰かが戻った時のために書き置きだけして、私はシャルロットとともに密林に向かった。

まずはルボローさんを…ホーガンさんを助ける。

 

「行きましょう!」

『キューッ!』

 

 




一応ネタバレ防止の――です。シャルロットについては原作知らないと分からないですからね。
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