東方異世界生活記 弍   作:ジシェ

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monster4

辺りはすっかり暗くなり、帰り道も分からなくなっていた。

それでも密林を進んで行くと、ぐんたいアリの巣穴を見つけた。

落ちればドラキーとリップスがいる。

 

「それじゃあ道なりなら…あれ?」

 

原作通りで行くと、いざないの扉がある。

しかしルーラがない時点でないことは確定…していたのだが…

 

「…扉…もしかして…」

 

いざないの扉は機能を停止してそこにあった。

原作通りひし形の物が浮いていて、触れたらそれが沈み光を放つ。

いざないの扉は機能を回復し、本来なら使えるはずだ。

いざないルーラがあればだが。

当然石碑はなく、特技も何も見つけていない。

ここまでルボローさんとホーガンさんは見ていないし、タイラントワームに挑む意味も…

 

「……」

 

既に手遅れなら?

二人が既に食べられていたら?

ゲームと違って二人が消化される可能性もある。

時間制限があるとして今向かわなければどうなる?

 

「…シャルロットちゃん。」

「キュー?」

「正直…タイラントワームに勝てますか?」

「キュ!?キュ~……キュ!」

 

言葉は分からない。

しかし考えた末頑張るという結論を出したのは分かる。

 

「頼りきりでごめんなさい…でも行かないと。」

「キュ!」

 

いざタイラントワームの寝床へ。

 

―――――

 

原作通り蔦から下に降りる。

正直こんな重労働何回もしたくない。

降りた先を見ると、夜だからかタイラントワームは眠っていた。

本来周りを周って行けば石碑があるが…やはりない。

やはり特技の習得方法はないようだ。

そのまま顔の方へ行く。

大口開けてぐっすりお休みなタイラントワームの正面顔だ。

原作通りなら…

 

(…入る?これに?)

 

体内に入る。

行き止まりにホーガンさんが倒れていて、パラサキスとのボス戦が始まる。

体内のビジュアルは中々にきついものがあるが…人の命には変えられない。

無駄足だったとしても…精神的に疲労するだけだ。

意を決して入る。

その瞬間足元はぶよっとする舌の感触。

目の前にはやたら多いモンスター。

壁を見れば不気味な目玉と視線がかち合う。

今すぐに出たい。

そんな願いを込めて急ぎ奥を目指す。

 

―――――

 

一本道の体内で迷うこともなく、最奥まですぐに着いた。

そこには原作通り倒れるホーガンさん…の姿はなく、ルボローさんがいるわけでもなかった。

プレートだけが放置されていた。

しかしボス戦は変わらず…パラサキスに背後を取られる。

 

「完全な無駄骨でしたね…シャルロットちゃんお願いします。」

「キュー!」

 

ボスといえど最初のボス。

ばくだんベビーがいれば余裕で勝てる相手。

サポーターとはいえ最強の一角…シャルロットちゃんが苦戦するはずもなく…

 

「キュ~♪」

 

体当たり一つで瞬殺。

経験値から考えて彼のレベルはまだ1だろうに…

これからレベルが上がるだろうから…バトルGPまでは一人で十分だろう。

しかしとんだブラックになってしまう。

バトルGPではもういなくなるし…

何とか仲間が欲しいところ。

しかし今は考えることじゃない。

何せ今は…

 

「あぁ…やっぱり…」

 

パラサキスを倒したことで、体内で暴れる異物の存在に気付いたタイラントワームに、勢いよく吐き出される。

 

「あう…」

「キュ…」

 

体を震わせて威嚇体制…ゲームなら何故かタイラントワームは逃げてくれるが…

 

「キュー…」

「正面から戦うしかないみたいですね…シャルロットちゃん。今日一番の強敵です!お願いします!」

「キューー!」

 

 

 

 




最強モーモンのレベル1ステータスって…確か最低でも魔王相当なんだよなぁ…ぶっ壊れなんだよなぁ…タイラントワームレベル10もあれば余裕なんだよなぁ…
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