「シャルロットちゃん……じゃああれは夢…?」
「キュ?」
ふと右手を見ると、緑に輝く宝石が嵌まった指輪が着いていた。
香霖堂で貰った『スカウトリング』だ。
原作ではこれを掲げ使用することで、仲間モンスターにアピールさせ、モンスターを仲間にする。
使用法は調べなければだが、これさえあればいずれモンスターを仲間に出来る。
「ホーガンさんがいれば…」
使い方を教えて貰えたのに。
そんな無い者ねだりしてもしょうがない。
密林の次は平原へ…それが原作の流れ。
そして平原にはGJことゴルッテさんがモグラのアジトにいる。
まあ原作通りならモグラは味方だし、捕まっても問題はないだろう。
「シャルロットちゃん。もう体は平気ですか?」
「キュ!」
確かに回復しているようで、心なしか体も一回り大きく…
「本当に大きくなってません?」
「キュ~?」
昨日よりも明らかに大きい。
昨日は小脇に抱えて走れるくらいの大きさだったはずが、もう私の胴体より大きい。
これは…
「もしかして…レベル上がったんですか?」
この大きさはモーモン本来の大きさだ。
最初見たときからシャルロットちゃんは明らかに小型だった。
レベルが上がり、成体になったのかもしれない、
「でもシャルロットちゃんが平気なら別にいいですね。そろそろ行きましょうか。」
「キュ~」
いざ平原へ!
…問題は、原作ではワールドマップのカーソル移動…道が分からないことだ。
―――――
幸い方角は分かる。
ワールドマップからしたら飛行船から密林を真っ直ぐ抜けた地点。
多少の樹海を抜ければ…
「やっと…着きました…」
開けた場所に出る。
原作と全然違うところから出ると思ったが、同じ場所からのようだ。
見覚えのある景色が広がっている。
原作でもそうだが、入り口の横は全て石壁になっている。
川を越えたすぐが平原となっていて、壁で完全に断絶されている。
ゲームでは分からないが、密林はもしかしたら石壁に囲われた地形なのかもしれない。
地形が同じならゲーム内のマップは完璧に分かる。
すぐに見える洞窟から、反対側に出られる。
でもまずは…
「ここでいいから…少し休憩しましょう…」
「キュー…」
シャルロットちゃんはまだ平気そうだが、密林を…昼から日が暮れるまでノンストップは辛い。
ここはFFのテントよろしくその場休憩させてもらいます。
―――――
まあモンスターは襲ってこないだろう。
当然のことだ。
ゲーム通りならこの辺のモンスターは星四つのパーティーで十分逃げるはず。
シャルロットちゃんのレベルは分からないが、タイラントワームの経験値は少なくないはず。
道中倒した敵の数からして合わせて15程度はあるはず。
塵も積もればというやつだ。
10もあれば最強モーモンは一体で星四つにはなるだろう。
正確には分からないが。
(でも最強とはいえシャルロットちゃん一体でどうにかなるほど、簡単じゃない…)
やはり仲間が必要だ。
だからこそ、モグラのアジトの…『ハイゴナ』の存在は絶対に必須。
そのためには、スカウトより先にアジトへ向かうべき。
体力は回復した。
もう普通に動ける。
夜にはなってしまったが、今から…
「…しまった…速く洞窟に行くべきだった…」
「キュ…」
夜は…奴の時間だ。
巨大な翼をはためかせる音…獰猛な猛獣が吼えるような咆哮。
平原の主…『ウイングタイガー』
しかも平原入り口にいたため、洞窟は少し遠い。
その上洞窟を理解しているのか偶然か、原作とは違い私達と洞窟の間に浮遊している。
「ゲームだと飛んでくくせに…こんな所でボス戦ですか…」
「キュー…!」
「シャルロットちゃん!お願いします!」
「キュー!」
今更ですがここで出たモンスターの姿は検索でもしてください。自分には形容する文は書けません。