東方異世界生活記 弍   作:ジシェ

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熱い…


クラフト4

少し掘れば石炭や鉄は見つかる。

そう考えていたのが甘かった。

少なくともつるはしが三本壊れる程掘り続けたが、鉄は64個どころか23個しか取れなかった。

そこまでの重労働ではないが、二十分程でこれでは、全員分揃えるだけでかなり時間がかかる。

子供達には葉を刈ってもらい種を集めてもらった。

大妖精には木を集めてもらい、当面の緊急食糧としてリンゴも集めてもらっている。

 

「まずは畑か…」

 

食糧難が本当に辛い。

度々が空腹度が減り、その度に食べていては足りないのも当然だ。

しかも全員分…ステーキなど64個あったのが既に20個しかない。

種を植えてしばらくすれば小麦に、3個並べればパンになる。

これさえ出来れば、食糧難は解決出来る。

全員分の鉄装備、一人分が24個、計144個の鉄が必要になる。

剣を鉄にした方が戦闘も楽になる。

採掘など鉄のつるはしでなければ取れない鉱石も多い。

何よりも鉄の道具なら効率が段違いだ。

なので少なくとも装備分の鉄と、追加で20個は獲得したい。

 

「先生ー!結構集めて来ましたー!」

「こっちもです!」

「おお…!」

 

ただ遊んでいるルーミアとチルノを除き、他三人は真面目に動いてくれて助かる。

種も木も多く確保出来た。

後は水場の近くを耕すらしい。

 

「……石でいいか…一応バケツも…」

 

バケツには鉄を3つ消費する。

石は驚く程集まっているから使い放題だ。

 

「よし…私はこれから畑を作る。大妖精とリグルはこの松明を…出来れば、均等に地面に並べていってもらえるか?」

「置いたら敵が出ないんですよね?」

「ああ。ただどれだけ明るければいいのかも分からないからな…三マス程開けて置けば丁度良いんじゃないか?」

「分かりました。」

「じゃあ大ちゃんそっちから置いて―」

 

松明を置く作業は二人に任せ、私は少し離れた川の側を耕した。

家を作ったら、後から畑は移動する。

だからあまり巨大なものは作らない。

それでもしばらくの食糧源ではあるので、30マス程を耕し、種を植えた。

 

「……」

 

なぜだかこの世界では温度や疲労は感じない。

しかし味覚や痛覚はそのまま…食糧がパンだけというのは子供からしたらまずいのではないか?

私は問題ない。

そもそも不作の時は食べないことも少なくなかったのだから。

しかしこの子達は当然飽きるだろう。

せめて肉がなければ…野菜も…パンだけでは健康的にも…

 

「むぅ……」

「先生?」

「……」

「先生!」

「!?ああ…すまない…どうかしたか?大妖精。」

「松明256本置き終わりました。段差とかあったけど…少し整地しながら置いたので敵は大丈夫だと…」

「おお…」

 

考え事をしていたらそんなに時間が経っていたか。

 

「お疲れ様。もう特にやることもないから、皆で遊びに行っていいぞ。チルノ達の監視も必要だし…」

「あはは…」

 

大妖精のおかげで安全確保もある程度は出来た。

食糧もよし、安全な拠点よし、これからは鉄集めが主流になる。

本には洞窟を探せば効率良く鉱石が集められるとある。

ただし敵も多い。

そんな危険を味わうのは私だけでいい。

 

―――――

 

「それじゃあ大妖精、留守は任せるぞ。チルノ達が死なないように見張りと…小麦の収穫…大変ですまないが…」

「大丈夫です。ミスティアちゃんとリグルちゃんは手伝ってくれるし…チルノちゃんとルーミアちゃんも、危ないことはしないと思い…ます。」

「不安な間があったな…まあ三人に任せるよ。」

「はい!」

 

大妖精なら安心出来る。

さて…洞窟探しに出掛けよう。

 




熱中症には気を付けてね~
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