「今どの程度探索したんでしょうか…?」
「さて…正直広さはかなりのものだし…外側から見た範囲からして砂漠より広いだろう。」
「そうですね…」
「…しかし洋館というくらいなら紅魔館程度の大きさはあるだろうに…ここまで見つからないとなると…まだ一割の探索も出来ていないのかもしれないな。」
事実朝から探索を続けて既に日が沈み始めている。
二日丸々掛けて探索して、館という巨大な建造物が見つからないのだ。
高い木に囲まれた状況で、巨大とはいえ建造物を探すのは…とてもじゃないが難しい。
かといって上に登れば落下の危険、樵っていくには多過ぎる。
地道に探すにしても仮拠点が遠くなると危険が増す。
「…よし。大妖精、ここにも拠点を作ろう。」
「そうですね…ここまで広いとやっぱり…」
簡単な話だ。
地道に探すしか手段がないなら、安全な場所を増やせばいい。
単純に拠点を造りながら探索する。
基本的に真っ直ぐ進み、松明か何かで道を作る。
ある程度離れたら拠点を造る。
この繰り返しで探索する。
あまりに広かった時に考えていたやり方だ。
しかし…あまりやりたくなかったのだ。
安全の代わりに時間は掛かる。
後の安全やオウム、猫を探すのにかなり便利になるが、可能ならそちらを主目的として来た時に行いたかったのだ。
どれだけの時間が掛かるか分からない以上、他のことは出来なくなってしまう。
それにあまりチルノ達を放っておくのも心配だ。
館を見つけるまで、可能なら五日も掛けたくない。
「……んしょっと…これで平気ですか?」
「ああ。」
「このまま進めれば見つかるでしょうか…?」
「さて…紫のことだ。例えば埋まっているかもしれないし、崩れているかもしれない。」
「紫さんでもそれは…」
「チルノを怖がらせたこと、私はまだ許していない。」
「……」
私にとっては何よりも大切なことだ。
だからこそ…早く帰りたいのもある。
正直に言って紫の考えていることは分からない。
いつも表立って行動しない上、内々に秘めた考えも明らかにしない。
今もチルノ達に何かしてないかと…疑いの気持ちは当然ある。
「……」
(やはり大妖精だけが頼りなのは…しかしチルノやルーミアがこういった事を言うとおり出来るとも…リグルにも手伝ってもらうのはチルノ達が…)
「先生?」
「………」
「先生!」
「!すまない。少し考え事をしていた。先へ進もう。」
―――――
それからというもの、その手法で探索を続け丸四日。
とうとう森は終わり、逆側に出ることになった。
逆側は山になっていて、地面はほとんど砂利だった。
そこの探索はまたにし、私達は森に戻った。
道中館は発見出来なかった。
つまりこの縦軸には存在しないということだ。
となると出来るのは横に向かうこと。
ギリギリ見える程度に拠点を建てて歩いたことで、拠点同士の距離は凡そ二十。
設置数は…最初のも合わせて計三十八。
単純計算で七百以上の直線距離。
数えながら戻っていき、半分の位置から左右へ私達は別れた。
この木の多さ、暗さから敵には十分警戒していたが、これまで遭遇したのは十にも満たない数だった。
なので左右に別れても問題なしと判断し、私達は別れて探索を開始した。
何かあれば真っ直ぐ移動すればいいだけだし、今更時間を気にしても仕方ない。
とにかく安全にこのジャングルを探索出来れば構わない。
そう割りきることにした。
仕事中にもちょくちょく話考えてて(あ、考えても覚えてられんしメモ出来ない)て現実に戻ります。