リーリエロスでカントー行ったよ 作:バケットモンスター、縮めてバケモン
ウルトラホールに巻き込まれた。
そんでなんか知らんけど俺の服装がまんまポケモンサンムーンの男主人公だった。
こいつぁやべえぜ! ってなってまわり見渡したらポケモンリーグ既にできてやんの(笑)
しかもチャンピオンは二年くらい不動だとかwww
えっ、この地方にリーリエは既にいない……?
えっなにそれ。巻き込まれ損なんですけど?
もう分かったわ俺カントー行く。リーリエはウツロイドで鬱ロイドになった母様を治しにカントーまでlet's goピカチュウしにいったはずだから、俺も追えば問題ないよね。
「そんなわけでカントー地方まで行きたいんですけど」
「トレーナーIDを見せてください」
詰んだわ。
「じゃあ泳ぎます」
リュックを開く。
キズぐすりが二つ、モモンの実とオレンの実が二つずつ。あとはモンスターボール3つ。財布もパスも何もない。リセット案件か?
リュックサックは準備OKとか誰が抜かしたんだこの野郎。
水ポケモン捕まえて上に乗ってカントーまで渡るしかなくない?
…………。
まぁまずは泳ぐか。リーリエに会うためだもん。俺頑張る。がんバルチャイ。はは、つまんね。
着いたわ。
三日間くらいぶっ通しで泳ぎ続けたら着いたわ、カントー地方。辛さ渋さ苦さ酸っぱさミックスとか言う優しい要素どこにもないオレンの実をちまちまかじって泳ぎ続けたらなんとか着いたわ。
ここがカントー地方かぁ。テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ。
マサキがポケモンとフュージョンしてるのはみさきのこやってとこ。25番道路。サンのストーリークリアしてリーリエロスのときに調べた。どこにいるのかなって。
まずはここがどこなのか調べることが重要でやんす。体力の消耗も激しいけどリーリエに会えるんだったらなんでもできる。モモンの実をかじった。
今日のカントーは日差しが強い。アローラの服は熱帯でも過ごせるように薄い生地でできてるからすぐ乾く。
……待て。ポケモンリーグはあるけど、俺の顔を見ても誰も何も言わなかったぞ? それに、二年間チャンピオンが変わってないってことは少なくともその二年間チャンピオンを防衛した奴がおるってことだろう。
……ってことは俺はヨウ*1ではない……? 服装は似てるのに……?
大体今はいつなんだよ。リーリエが居なくなってどれくらい経ってる?
「少なくとも俺がこの世界に転生して三日」
泳ぎ続けてたからな。
となるとやっぱり、「主人公」の存在は気になるところ。
ゲームではリーリエが居なくなった後、つまり主人公が殿堂入りを果たしてから、大人になったレッドとグリーン*2がアローラに来ている。10代前半が初代の年齢だとすれば、あんな老け顔になるまで何年……まぁ5から6年。
メガシンカがあるってことはXYと同じ世界線。XYは「ハチク」という男優が人気で、そのハチクさんはBWとBW2、つまりイッシュの出。
「リーリエは……だいたい女子中学生くらいの年齢か……」
まぁ二年経ってるらしいし。
ククイ博士を倒した時、主人公は「初代チャンピオン」と呼ばれていた。と言うことはリーリエは必ずアローラを出ていることになる。
恐らくは、ルザミーネさんの毒も無くなってるんじゃないかなと。そんな予測っと……なんか街が見えて来た。
セキチクシティ……?
25番道路までどれくらい距離があるんだ。分からん。原作はおろか、let's goシリーズもやってないんだ。マップを把握できてない。
とりあえずポケモンセンター。赤い屋根は共通。目立っていいね、わかりやすい。
ポケモンセンターに入ると、真正面にジョーイさんがにこにこしていた。見ない顔が来ることは珍しくないのか、周りの人たちも別段気にしてる様子はない。
とりあえずカフェで……あっ、カントーにはカフェないんだ……。
近場のイスに座り、一息つく。服が乾いたのはいいけど、疲れた……。
なにせ三日間荒波に揉まれてはるばるカントーまでやって来たんだ。体温は奪われるし、お腹は空くし眠れないし。
リュックを開けると、モンスターボール3つとキズぐすり二つ。お腹もすいたし、疲れた……。
でも、でもこんなところで寝ている場合じゃない。リーリエに会いたい。一刻も早く。あの天使の元へ駆けつけて、笑顔を見せてほしい。
そんなふうに思っていると、ふと視界の端っこにマップがあることに気づく。
これはカントーのマップだ。25番道路は……マップの上の方。
セキチクシティは……ここか。遠いな。リーリエはどこからどうやってみさきのこやまで行ったのだろうか。
ダメだ、余計なことを考えるな。寝ちまうぞ。
「ジョーイさん」
「はい……うわっ、クマが……どうされたんですか?」
「今すぐに25番道路へ行きたいんです。ポケモンも持ってないんですけど、なにかいい案はありませんか?」
「25番道路ですか……ライドポケモンを使うのはいかがでしょう」
ライドポケモン。
えっ、こっちにもあるの? 初代は自転車があったはずでは。
「自転車も良いのですが、山道などですとケンタロスやペルシアンの方が良い場合があります。サファリゾーンのところへ行って、譲ってもらえないか聞いてみるのはどうでしょう?」
「ありがとうございます……行ってみます」
「はい。あっ、もしもお持ちでありませんでしたら、タウンマップはいかがですか? それに、もうすぐ日も落ちますし、一度泊まっていかれては……」
「すみません。今一銭もお金持ってないんです。とにかく、25番道路へ行かないと……」
「そう、ですか……。では、こちらのタウンマップは差し上げます」
「え? いや、悪いですよ。大丈夫です、なんとかなります」
「それにお金でしたらしばらくここでバイトなどをするのはどうでしょうか? フレンドリィショップの品出しなどがありますよ」
…………。
それはとっても魅力的な案だ。
一銭も持ってない身にとってはありがたすぎる。
…………でもリーリエはどうなるんだろう。
リーリエに会いたい。リーリエ、リーリエ。
バイトなら後からでもできるじゃないか?
そうだ、リーリエを一目見てからでも遅くはない。25番道路とセキチクシティは……往復で一日や二日くらいか?
だったら……だった……ら……。
「……!? あの、大丈夫ですか!? 大丈夫ですか? ……ラッキー、手伝って!」
リーリエ……。