リーリエロスでカントー行ったよ   作:バケットモンスター、縮めてバケモン

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サン始めたんだけどメタモンの選別にハマり始めたので今日は2000字です。


陽光、深月に別れを告げて。

リーリエ……。

りーりえ……。

行かないで……。

いつまでも旅を……僕は、君のことが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ」

 

知らない天井。

でもなんかスッキリ。あったかいし、頭もよく働く気がする。

ここは……ここはポケモンセンター?

客用の貸し出しベッドに寝かされていたみたいだ。

 

「あっ、起きたんですね」

「ジョーイさん。すみません、寝てました?」

「はい。急に目の前で倒れて寝息を立て始めました。ここがポケモンセンターで本当に良かったです。栄養失調や肉体の疲労……酷い状態でした。なにをしたらこんなに体調を悪くすることができるんです?」

「訳ありで……三日三晩、他の地方から泳いで来ました」

「三日三晩!? なにをされたんですか!! そんな仕打ちを……」

「いや、なにをしたと言うか……何もできなかったから泳いだと言うか……まぁ、一刻も早く25番道路へ行きたかったので……」

 

すごい執着、とジョーイさんが笑う。

リュックの中身が横に並べられている。警戒されて中身をひっくり返されたか。まぁ危険物ないし良いけど。

リュックにモンボを詰めていると、ジョーイさんがお粥を持ってきてくれた。

 

「あの、お金……」

「はい。ポケモンセンターで無料なのはポケモンの回復だけですので、宿泊料金などはいただきます」

「……なにか……何かできる仕事はありませんか……? わがままですが、一刻も早く……」

「はい。ですので、物資の運搬をお願いしたいのです。」

 

物資の運搬?

ジョーイさんは一枚の紙を取り出すと、こちらへ渡してくれた。

手書きにカントー地方のマップと、そこに赤い線で矢印が書いてある。

タウンマップを見ると、セキチクシティからタマムシ、ヤマブキ、ハナダシティのポケモンセンターに商品の技マシンや木の実を届けるという仕事。ハナダシティからマップでいう上方向に行くと、25番道路。25番道路の端には、俺が探しているみさきのこやがある。

 

「……気遣いがありがたすぎます」

「いえいえ。なにか事情があるのでしょうし。道中気をつけてくださいね」

 

そう言って目の前に置かれたお粥は、とても美味しかった。

 

 

 

 

タマムシシティ。

スロット廃人を生み出した悪魔の街、とはプレイヤーの間で名高い。

 

「じゃあここに置いておきます」

「ありがとう。次はこのキズぐすりのセットを持って行ってくれないかな」

「わかりました」

「ケンタロスを休ませている間は好きに動いてくるといいよ。ポケモンでも捕まえておいで」

「あぁ……わかりました」

 

えっ暇wwwwww

俺ニートなんだけどマジワロス。

……ちゃんと目的はあるよ。

前に実況動画で見たことがある。タマムシマンションってところの屋上で、イーブイが手に入るイベントがあったはずなのだ。

俺はキョロキョロとあたりを見回し……ここだな。この、タマムシマンション。これの裏手側から屋上へ続く階段へ入るのだ。

 

階段を登りつつタウンマップを開く。

タマムシシティから7番道路を経由してヤマブキシティ。そこから5番道路経由でハナダシティ。上には24、25番道路と続く。

そこにリーリエがいる……はず。果たしてこの世界のリーリエはもうトレーナーになっているのだろうか。それともまだポケモンバトルが苦手なのだろうか。

あぁ、わからん。チャンピオン、つまり主人公がアローラにいるってことはアニメ世界線じゃないはず。だとするとマサラタウンのサトシもいない……はず。セレナとかはちょっとよくわからん。

 

お、着いた着いた。それじゃあお邪魔「ブイ!」へぶっ。

 

ドアを開けたらそこにはもふもふがありました。

俺の顔面に不躾にも腹を押し当て、短い手足でぽこぽこと俺を殴るイーブイ。はは、なんだてめぇ蒸し焼きにすんぞ。

っていうかケンタロス以外にポケモンに直接触れたのってイーブイが初めてだな。お前気に入ったぞ。

 

「ぶい」

「おっちゃん! こいつください!」

「えぇ……? ま、まぁいいが……顔……」

「俺の顔は無事! よしお前! お前よしお前! お前俺とこいお前!」

「……ぷいっ」

「!?」

「そいつは気性が荒いんだ。元からここに住み着いていたし、ゲットしてくれるなら助かるが……」

 

俺はイーブイを見る。

ぽふ、と俺の瞼の上に手が乗せられた。

 

「イーブイ」

「ぽい」

「オレ、アイタイヒト、イル。オマエ、オレノヨウジンボウ。オマエ、ツヨクナル」

「ぶぃ……」

「キノミタベホウダイ」

「へぽぉい!」

 

イーブイは俺の差し出したモンスターボールへ手を伸ばした。

イーブイがボールに吸い込まれ、視界が確保される。

抵抗力によってボールは最大三回まで揺れ動くが、果たして。

 

───ッ

 

一回。

なんの抵抗もなく、イーブイは俺のポケモンとなった。

 

「ありがとう。出てこい、イーブイ」

「ぶい!」

 

青い光と共に、イーブイはボールから出てくる。

 

「話をしよう。おっちゃん、ありがとう!」

「うい。わしに知らないことはない。何かに行き詰まったらまた来るといい」

 

イーブイを抱えて屋上の部屋を出る。

そっと床に下ろすと、イーブイはこちらを見上げて首を傾げた。

 

「イーブイ。俺はこのカントーで、会いたい女の子がいるんだ。名前はリーリエ。でもその子を探すためには、すごく時間がかかる。本当に、俺でいいのか?」

「……ぶぃ? ぇぽぉい!!」

 

飛び跳ねるイーブイ。

意思の疎通ができん。

 

「……俺の言葉は理解できるか?」

「?」

 

だよな。

 

「まぁ……悪いようにはしないよ。行こうぜ、イーブイ」

「ぇぼい!!」

 

そうして、俺は初めて自分のポケモン、イーブイを持つことになった。

イーブイは恐らくゆうかん。特性は……なんだろう。「にげあし」「てきおうりょく」のどちらかなんだけど。

 

「おまえはどっちなんだ……?」

「ぼぼい!」

「ぼぼいって言ったかお前。ぼぼいってなかなか出てこない発音だぞお前」

 

珍妙でやたらと萌え声なイーブイとじゃれつきながらポケモンセンターまで向かい、牛車……もといケンタロス車へ乗る。まだ日が登りきって間もないが、荷物運びをしなければならんのだ。

ヤマブキシティにはシルフカンパニーっていう会社がある。ゴーストの正体を見破るためのシルフスコープを作ってる会社がどうのって感じだったかな。たぶん。

それと、エスパージムがある。ちなみにここ、タマムシには草ジム。マジ草生える。

と、そんなふうにヤマブキシティは結構技術を使う街だからか、やたらと運ぶものが多い。何かの工具や部品とか、エスパータイプのわざマシンとか。

 

「お前はエスパー技はなにか覚えるのかぁ〜?」

「ぶぶい。ぇぼ」

「うっっっわ覚えたくなさそうな顔してるわ」

「けっ」

「今つば吐いたかお前? なぁ? 一応ご主人様よ?」

 

しけった面を見せるイーブイはさておき、ケンタロス車に全ての荷物を乗せることができた。

流石に重いのでケンタロスを一匹追加。二匹体制で荷物を運ぶことになりましたとさ。

 

「よろしく」

「ぶもう」

「お前も、引き続き頼む」

「ぶもう」

「二人合わせて?」

「「ぶもう」」

「はは、分かんね」

 

ケンタロスは進む。

タマムシを離れ、ヤマブキへ。

リーリエ。

愛しいリーリエ。

メルカリでポケカ一枚20万で売られていたリーリエ。

どうか、あなたに出会えますように。

リーリエいない小説書いててもつまんねェ〜

  • リーリエがいないとか ない!
  • Lillieがいないとか ない!
  • 莉莉艾がいないとか ない!
  • イーブイ√(3パートくらい旅)
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