●サンケイスポーツ
『Gallop臨時増刊 週刊100名馬 Vol.98 メイショウドトウ』2002年 産業経済新聞社
史実のメイショウドトウ号を調べるさいに参考にさせていただきました。
引退馬の扱いについて知ってから動物福祉で一本お話を書いてみたいと思っていたので、動物エピソードの多いドトウに白羽の矢を立てることにしました。
当初は畜産農家、動物園職員も視野に入れて考えていたのですが、ペット関連が一番資料が豊富だったのでペットシェルターの所長という肩書きに落ち着きました。
書いていて思いましたが、ドトウでシリアス一辺倒な話を書こうとするとキャラクターを保つのが大変ですね。ドトウの魅力はコミカルな雰囲気も包摂するアプリ版のシナリオと和多田美咲さんの名演によるところが大きいのだなあと改めて感じた次第です。
オペラオーに幾度となく後塵を拝したドトウですが、実際のレース映像をみてもそこまで差はなかったように感じます。実際に戦績を確認してみても2着に甘んじたレース5回のうち4回は0.1秒以内の着差しかないのですよね。
ドトウが単なる善戦マンでないことはオペラオーの主戦騎手を務めた和田竜二騎手も認めており、世間が思うよりも両馬の実力は拮抗していたのではないかと思います。でもその数センチで結果も評価も段違いになるのが競馬の厳しいところ。
現在では繋養先のノーザンレイクで牧場関係者から手厚いお世話を受け、ヤギの王になったり牧場猫のメトさんと戯れたりおやつに意地汚かったりしているドットさんですが、仲の良かったタイキシャトル号の逝去でショックを受けていないかが心配ですね。
いまのところ大きな影響は出てないようですが、なんだかんだで馬としては高齢で気は抜けません。どうぞ長生きしてほしいと思います。
●Youtube カンテレ競馬【公式】
『「オペラオーか、ドトウだ、ドトウの執念!」《メイショウドトウ》【宝塚記念2001】』2021年6月15日投稿
前編①で宝塚記念のシーンを描写するさいに参考にさせていただきました。
勝ったドトウも素晴らしい走りなんですが、オペラオーが第4コーナーで外を回らされる不利を受けたのにもかかわらず後方から1と1/4馬身差の2位まで追い込んで来たのもすごいですね。世紀末覇王は負けてなお強し。
ちなみにレースに勝ったドトウが左手を上げてガッツポーズをする描写は、ドトウ号の主戦騎手を務めた安田康彦騎手(現・競馬評論家)の本レースの勝利のさいのリアクションが元ネタ。このときの安田騎手はカッコよかった。このときは。
●Twitter Yogiboヴェルサイユリゾートファーム
『メイショウドトウ号の馬房に住み着いたタヌキ』2019年4月18日16時48分投稿
アプリ本編でもやたらフィーチャーされているタヌキの元ネタ。
自分の閨に不法侵入した輩に床を貸すなんてドットさんの懐の広さは新潟競馬場の直線並やでぇ。
●Youtube 日テレNEWS
『【珍客】なぜ現れた? 競馬場にタヌキ乱入 ジョッキーも思わず2度見』2022年3月31日
タヌキが高知競馬場に闖入したニュース。馬にもタヌキにも事故がなくてよかった。
●渡辺はるみ
『馬の瞳を見つめて』2002年 桜桃書房
『『馬の瞳を見つめて』について』2014年10月19日投稿
ナイスネイチャの故郷の浦河渡辺牧場を切り盛りしている渡辺はるみさんによる牧場生活を綴った本です。牧場の最前線で働いている方が自ら執筆しただけあって臨場感たっぷり。馬に対する愛情が伝わってくる本です。
いっぽうで牧場経営の厳しさが随所に伝わってくる本でもあり、とくに安楽死について言及した部分もあります。
競走馬として価値のなくなった馬は家畜商に引き渡すのが通例だそうですが、馬を処分するに忍びない渡辺さんは、経営の許す限り自分の牧場で世話を続け、廃用にせざるを得なくなったときも、獣医さんを呼んで自分のところで安楽死させる選択をとりました。
経営者としての合理的な判断と、ひとりの馬好きとして馬を死なせたくない気持ちとで板挟みになる渡辺さんの苦悩が文字を通して伝わってきます。
獣医さんに頼んで安楽死に及ぶシーンも、間近でみていないと絶対に書けない内容です。
渡辺さんの思いは人々を動かし、『イグレット軽種馬フォスターペアレントの会(現・引退馬協会)』との関係ができ、養老牧場としての現在の活動につながっています。
このように、競馬関係資料としては一級品なのですが、現在では絶版となっており、Amazonの中古価格が高騰しています(僕は国会図書館で読みました)。
本書の復刊を祈念して上記リンクは復刊ドットコム宛にしてあります。
中編で安楽死の話を盛り込むかは迷ったのですが、牧場関係者の生活と馬の命との両方を背負う渡辺さんの筆舌に尽くしがたい覚悟と責任感、犠牲になったお馬さんたちの無念を絶版した本の中だけに閉じ込めておくのはいたたまれなく、どうにかしてそのエッセンスだけでも伝えられないかと思いましたので今回の話を書き上げられてよかったです。
●コンラート・ローレンツ
『人 イヌにあう』1968年 至誠堂
『ソロモンの指環 動物行動学入門』などで知られている動物行動学者ローレンツによる動物エッセイ本。2009年に早川書房から文庫版も発売されました。
前編①冒頭は、上記本の文章の「二種類の動物だけが、捕虜としてではなく人間の家庭に入りこんできて、強いられた奴隷の身分とは別の身分で家畜となった。イヌとネコである」という部分が元ネタ。
なかなか書き出しが決まらなくて、試しに偉人の名言を章の見出しにつかう厨二ムーブをかましてみたら意外と収まりがよくなりました。
偉人の名言ってカッコつけだけじゃなくて実用性があって使われてるんだな……。
●矢野経済研究所
『2020年度のペット関連総市場規模は前年度比3.4%増の1兆6,242億円と伸長の見込』2021年2月28日配信
●一般社団法人 ペットフード協会
ペット業界の市場規模や飼育頭数についてのデータが掲載されています。
●上野吉一、武田庄平
『動物福祉の現在 動物とのより良い関係を築くために』2015年 農林統計出版
動物福祉について知識ゼロの状態から調べるさいに最初に手に取った本です。
ペット、動物園、家畜、実験動物の日本内外の動物福祉についての変遷や現在の取り組みなどについて、主要トピックを把握することができました。
動物愛護法の最新の改正(2019年)については反映されていないのでそこだけ注意が必要です。
●エリザベス・オリバー
『日本の犬猫は幸せか 動物保護施設アークの25年』2015年 集英社
動物保護シェルターの様子について参考にさせていただきました。
著者は大阪と東京でシェルターを運営しているのですが、本書では安楽死をする場合があると明記されており、日本のシェルターでは珍しいスタンスのようです。
シェルター運営者に経営者としての感覚を求めているようで、「シェルターは、常に、保護する動物の数、利用可能なスペース、スタッフの数と、運営資金などとのバランスを保つことを目標としなければなりません」と述べられています。
猫手当てを導入している企業の例。
●環境省
動物愛護センターの犬・猫の引取、返還、処分の数と率の統計グラフが載っています。
殺処分数は平成元年まで100万頭を超えていましたが、令和2年は24,000頭未満にまで減少しました。
現在では殺処分ゼロを掲げ、実際に達成している都道府県もありますね。殺処分ゼロは聞こえがいいので政治的なアピールに使われたりすることもあるようです。
ただ、現在の法律ではセンターは業者からの引き取りを拒否することができ(動物愛護法第35条)、個人の飼い主にも里親を探すよう指導し、飼い主が最大限努力してもなお見つからない場合に限って引き取るようになっています。
それゆえ殺処分しないところはスペースの確保に苦慮しているところもあるとか(なので災害が起きたりして保護動物が急増するとスペースを空けるために殺処分せざるをえない場合も出てくるらしい)。
ただ、愛護団体が引き出した先で亡くなる分には公的統計には現れないので、愛護団体の質を勘案せずにホイホイ譲渡する事例もあるそうです。
センターから犬猫を引き取った自称動物愛護団体が必要以上の経費を上乗せして他人に譲渡する(実質は売買)保護動物詐欺なんかも生まれているらしく、殺処分がゼロになってもまた別のところで問題が発生しているのが頭の痛いところです。
本話ではペット業界を悪し様に描写しましたが、実はセンターの引取・処分ともにいちばん多いのは野良の仔猫です。もともと繁殖力が強いうえに情がわいて餌をやったりするもんだから本来淘汰されていた個体も生き延びてさらに数を増やしたりするわけですね。
したがって殺処分数を減らすために必要なのはペットショップを糾弾することではなく、ひとりひとりの飼い主が避妊・去勢手術を受けさせ、きちんと終生飼養すること、そして野良の子に餌をやらないことなんですね。
野良の動物に餌をやるのはかわいさの上澄みをすすっているだけでその実、不幸な動物を増やす欺瞞に満ちた行為だということです。
●小林照幸
『ドリームボックス』2006年 毎日新聞社
『14歳の世渡り術 ボクたちに殺される命』2010年 河出書房新社
●片野ゆか
『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』2014年 集英社
●文:今西乃子 写真:浜田一男
『命がこぼれおちる前に 収容された犬猫の命をつなぐ人びと』2012年 佼成出版社
●藤崎童士
『犬房女子 犬猫殺処分施設で働くということ』2018年 大月書店
動物愛護センター内の雰囲気と殺処分の描写のために参考にさせていただきました。
とくに小林照幸先生は過去に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しているだけあって、淡々とした記述に真冬の鉄棒を握っているかのような冷たい緊張感がありました。
前編②の雰囲気はおおよそ小林先生の本に立脚しています。『ドリームボックス』は2011年に河出書房新社から文庫版も発売されています。
どの本もそうだったんですが、センターで働く職員たちの、悶々とした気持ちを抱えながら働く姿が印象的でしたね。
愛護活動家のなかにはセンターを声高に詰責する人もいますけど、職員の気持ちや考えも理解して手を取り合ってほしいものです。
●環境省
『不妊・去勢手術をして飼いましょう』2016年3月作成
前編②で言及していた環境省のポスターはこれです。
●荒川弘
『銀の匙 Silver Spoon』2011年~2019年 週刊少年サンデーにて連載 単行本全15巻
勉強で挫折し親との関係がこじれた少年が農業高校に入って農業や畜産について体当たりで学んでいく農業青春グラフィティ。『鋼の錬金術師』で名をあげた荒川弘先生の実体験が存分に取り入れられた漫画です。
第9巻 第77話『冬の巻⑭』で豚の屠殺を見学しに行く話運びと、第3巻 第26話『夏の巻⑯』のDVDによる家畜屠殺映像の学習のさいに教師が発した警告を今回の話の前編②の脚本に援用させていただきました。
ちなみに豚の解体シーンは実写映画版でもカットせずに放映していて、実写版製作陣もなかなか覚悟が極まっています。
短い尺の中でエピソードの取捨選択にメリハリをつけ、ばんえい競馬のシーンも多く入っているのでなかなか見ごたえがありました。
Netflixで配信されていますので漫画の実写版ということで敬遠していた方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
銀の匙では経済動物の扱いや倫理といった重たいテーマも扱っているのですが、主人公八軒くんの悩みながらも答えをみつけていこうとする努力や要所要所で挟まれるギャグによって重苦しさが緩和されています。
ハガレンのころからそうでしたけど、荒川先生はシリアスとギャグの配分が絶妙なんですよね。シリアスなテーマを描きつつ良質なエンタメになっていて本当に漫画がうまい。
僕ももうちょっと気軽に読めるシーン入れたいんだけど、荒川先生の手法は漫画絵でやるのが前提になっているっぽいので文章でやると難しそう。
だれか小説読者のガス抜きをするいい方法ないし資料があったら教えてください。
●獣医師広報板
『筋弛緩剤の投与による動物の殺処分は安楽死にあたるのでしょうか。』
獣医師が掲示板で(掲示板で!?)情報交換をおこなっているサイト。開設が1997年だそうなのでかなり年季が入っています。
炭酸ガスによる殺処分時の動物の反応については、ガスを吸い込んだときの反応から、苦しみ抜いて死んでいくと主張する愛護活動家がほとんどです。犬猫と人間は違う以上、専門家であっても100%正確なことはいえず、彼らの気持ちも言い分ももっともなので否定はできないと思います。
ただ、今回は展開の都合上、ここで言及されている獣医師(と思われる方)の意見を採用し、「一見残酷にみえるが人間が思っているほど苦しんではいない」という表現をさせていただきました。
積極的な殺処分に同意しているわけではないことをここに明記いたします。
後学のために見学させていただきました。
比較的新しいきれいな施設で犬猫を運動させるスペースもあり、敷地面積的な制約はあるものの、収容された動物はできる限りのケアを受けているように思えました。
仔猫も職員とミルクボランティアさんが交代で面倒をみているそうです。
ご案内くださった職員さんから面白い話が聞けました。
神奈川県の動物愛護センターは殺処分ゼロを達成しておりまして知事もアピールしているんですが、これはあくまで県が統括しているエリア内での数値に過ぎず、独自にセンターを持っている横浜市・川崎市・横須賀市の数値は含まれていないそうなのです。いろいろとカラクリがあるのですね。帰宅後にググってみたら産経新聞が報じていました。大人ってずりぃや!
川崎市の愛護センターについていえば、保護したが治療の甲斐なく亡くなってしまった場合や、手の施しようがなく苦痛の開放のためにやむなく安楽死させた場合もきちんと殺処分数にカウントしているそうです。
●公益財団法人動物環境・福祉協会Eva
『2018年3月 札幌市猫虐待事件 皆様から検察に要望を!』2018年3月投稿
中編①の導入部分はこちらの事件をアレンジしたものです。
実はけっこう頭をひねった部分でして、家主に無断で敷地に押し入って犬を救出したら不法侵入および窃盗になってしまいます。
そこで、放棄された繁殖施設を元従業員の手引きによって進入し(これもおそらく厳密にはアウトですが……)、発見した犬の死体から警察の介入につなげたうえでレスキューに入るという展開で法律的な問題を回避するようにしました。できてるのか……?
現実はもっと大変で、周辺住民から再三クレームが入って役所が指導しても口頭注意で済ませたり、問題無しと判断されるケースが多く*1、警察も腰が重く、結局事業者が引き取りに同意するまでに愛護団体が何ヶ月にもわたってタフな交渉をしなければならないなど、現場の最前線で活動している方々の苦労がしのばれます。
●岩倉由貴
『生体販売の歴史的変遷』札幌大学総合講義 第32号 2011年10月
中編①のペット業界の発展についての説明を書くにあたって参考にさせていただきました。
●環境省
中編①が異様に説明くさい文章になってしまった原因。
1973年(昭和48)年に制定以来、4度の改正が実施されていまにいたります。
ペットについての重要トピックは以下の点が主に挙げられると思います。
・2012年改正(2013年施行)
業者からの引き取りを拒否できるようになった点(第35条)
所有者に終生飼養の努力義務を求める規定が盛り込まれた点(第7条)
・2019年改正(2020年一部除き施行)
数値規制の具体化(第21条関係)
対面販売の徹底(第21条の4関係)
8週齢規制の厳格化(ただし日本犬6種については除く)
所有者不明の犬猫の引き取りの拒否(第35条第3項関係)
マイクロチップの装着にかかわる義務(第39条関係)
罰則の強化
●東京都保健福祉局
『動物取扱業者の皆様へ 令和3年6月1日より施行される改正動物の愛護及び管理に関する法律のお知らせ(抜粋)』
数値規制についてはこちらの資料がわかりやすかったです。
●杉本彩
『それでも命を買いますか? ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ』2016年 ワニブックス
『動物たちの悲鳴が聞こえる 続・それでも命を買いますか?』2020年 ワニブックス
●太田匡彦
『奴隷となった犬、そして猫』2019年 朝日新聞出版
●朝日新聞デジタル
『犬猫、流通中に年2.6万匹死ぬ ペットショップ・業者』2020年4月1日配信
ペット業界の問題点を把握するさいに参考にさせていただきました。
飼い主による遺棄・虐待、劣悪な繁殖施設やペットショップのバックヤード、引取屋、保護動物詐欺など、ペット業界は知れば知るほど闇が深く、ページをめくるのがしんどかったです。
いっぽうよくよく調べてみると正確な事実を書いてなかったりして、物書きとして不誠実な部分も散見されました。
著名な動物愛護家はよく欧米(←任意の言葉が入る)では生体販売や殺処分はおこなわれていないと主張するんですが、実際のところは国や州によるとしかいいようがありません。
例えば世界最大級のペット生体販売会社のZoo Zajac社はドイツにありますし、警察官が危険な犬を駆除する権限が与えられています*2。欧州地域でも日本で禁止されているインターネット販売が普通におこなわれています。
ペットの扱いにはどこの国も苦労しているというのが実情であり、これら個別の状況を勘案せずに雑にまとめて"欧米"と大きい主語でくくってしまうのは出羽守しぐさそのものであり、屏風の虎で権威付けをするようなものではないでしょうか。
ただしかくいう僕もペット業界についての問題点はイチから調べたので浅学もいいところです。できればご自身で(できれば一次ソースを)お調べになることをおすすめいたします。
●著:杉本彩 監修:浅野明子
『動物は「物」ではありません! 杉本彩、動物愛護法“改正"にモノ申す』2021年 法律文化社
2019年の動物愛護法改正の勘所を把握するさいに参考にさせていただきました。
●大岳美帆
『子犬工場 いのちが商品にされる場所』2015年 WAVE出版
●公益財団法人どうぶつ基金
『出雲市 犬多頭飼育崩壊 一斉不妊手術 実施報告書 2020年度』
パピーミルに取り残された犬の描写のために参考にさせていただきました。目を背けたくなるほど痛ましい状態の犬の写真が掲載されているため、閲覧のさいは心してください。
●センターのガンドッグ(コンパニオンアニマルクラブ市川 旧活動ブログ)
『崩壊現場準備品マニュアル No1 崩壊現場に参加される方へ 【身支度編】』2017年8月2日投稿
『崩壊現場準備品マニュアル No2 崩壊現場に参加される方へ 【道具~作業】』2017年8月3日投稿
『崩壊現場準備品マニュアル No3 崩壊現場に参加される方へ 【心得編】』2017年8月4日投稿
飼育崩壊現場に踏み入るさいの服装について参考にさせていただきました。
飼育崩壊現場のレスキューのレポートはネット上に結構あるんですが、具体的にどんな準備をして事に臨むのかを書いているところは少なかったのでとても助かりました。
崩壊現場のレポートを読めば読むほど重装備で望むのが大切だとわかります。まず間違いなく不衛生なので感染症が移るのが心配ですし、犬にいたっては狂犬病予防ワクチンを打っているかどうかも怪しいですからね。
●PVNポータル
『動物看護師が知るべき動物のトリアージ「迫りくる大災害に備えよう!」』2022年3月7日投稿
中編①のトリアージの手順は上記ページを参考にさせていただきました。
●Governing Council of the Cat Fancy(GCCF)
『Cat Breeds not recognised by GCCF but with some recognition by WCC members』
GCCFがスコティッシュ・フォールドの血統登録を認めていないという記述の一次ソースです。
Scottish Foldの行のコメント欄に「不適格。深刻な健康問題(骨軟骨異形成症)が知られている(Ineligible. Known serious health problems (osteochondrodysplasia).)」と書かれています。
ただ、個人的に重要だと思うのは、認定団体(Recognising Body)の項目にその他ほとんど(Most others)と書かれている点です。GCCF以外のほとんどの団体では登録認定をしているということですね。英国も一枚岩ではないということです。
●British Veterinary Association(BVA)
『Lop ears & bubble eyes? Avoid ‘wacky race’ towards extreme features in pets, urge vets』2018年10月23日配信
英国獣医師会がスコティッシュ・フォールドをはじめとする極端な特徴を持つ動物の繁殖に警告を発している記事。
●環境省
『令和三年環境省令第七号 第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令』
上記の省令の第1条6項のイに小説内で引用した文言が掲載されています。
●原作:夏緑 作画:ちくやまきよし 協力:杉本彩
『しっぽの声』2017年~2022年 ビッグコミックスオリジナルにて連載 小学館 単行本全13巻
動物保護シェルターの所長とフロリダ帰りの獣医師のふたりの主人公が、お互いの動物福祉に対する価値観で衝突しながらも動物保護のために力を合わせていく動物漫画。
第1巻の飼育崩壊した繁殖施設の描写、2~4巻の救出したスコティッシュ・フォールドを安楽死させざるを得ない展開、第4巻の譲渡会の話における譲渡条件に対する女性の反応について主に参考にさせていただきました。
個人的には動物愛護関連の資料でこの漫画がもっとも優良な入門書だと思います。
おのおのの問題が絵で表現されて訴求力がありますし、動物だけでなく問題を起こす人間側の心理についての考察、欧米が決して動物にとってユートピアではないことなど、原作の夏緑先生の知識の深さ、勉強ぶりに目を見張らされます。
とくに、ヒロインの勤務するペットショップの胡散臭げな店長の発した、「ペットショップは生産者・消費者双方との接点であり、ペットショップを窓口として適性品種を供給したり飼い主の飼育指導をするほうがペットのためになるのでは(要約)」という主張には、夏緑先生の慧眼がよく表れています。
実をいえばペット業界が発展の一途をたどっても殺処分数は一貫して下がってきたわけで、たまに愛護家の口の端にのぼる「殺処分をなくすためにペットショップを潰せ」という主張は筋違いなんですよね。
ペットショップが販売動物を適正に扱っているか、という点ではちゃんと監視が必要でしょうけれども。
●もねペットクリニック
『獣医師中嶋のコラム 手術中の麻酔管理 第1回 第2回 第3回 第4回』それぞれ2018年8月6日、10月19日、12月16日、2019年2月12日投稿
動物病院で使う麻酔の扱いについて参考にさせていただきました。
いままでの資料でペットの安楽死のさいにはペントバルビタールを静脈注射するらしいということはわかったのですが、もう少し詳しい情報が知りたくてネットの海を探索したところ、上記ブログがみつかりました。
ちなみに、小説中ではスコティッシュの痛みが激しくて静脈注射ができないから気化器を使って麻酔導入すると書きましたが、気化器による方法も動物がにおいで呼吸を止めてしまい麻酔導入に時間がかかる場合があるそうです。
よって、一刻も早く痛みから開放させなくてはならない場面においてはおそらく最適解ではないと思われます(『しっぽの声』でもそのように描写されていました)。
ではその状況でどうするのが最適解なのかは残念ながら情報が出てきませんでした。調査不足をお詫びいたします。展開の都合上ということでどうかご容赦ください。
●監督・脚本・製作:山田あかね 配給:スールキートス
『犬に名前をつける日』2015年公開
動物保護活動を題材にしたドキュメンタリー映画。
殺処分をおこなう愛護センター、パピーミルからの引き出し、譲渡会、ペット可の老人ホームの様子について参考にさせていただきました。
●公益社団法人アニマル・ドネーション
保護動物の譲渡条件について参考にさせていただきました。
動物愛護団体はそれぞれが自分たちの活動で精一杯なので、このように保護活動の方法についてまとまった情報を発信してくれるのはとても助かるのではないかと思います。
●Twitter ノーザンレイク
『メイショウドトウとメトさん、歴史的和解』2022年5月3日21時14分投稿
後編で黒猫がドトウの頭に乗る描写はみなさんご存知、ノーザンレイクの牧場猫メトさんがドットさんの背中に乗る動画が元ネタ。
メトさんが牧場に住み着いたころには近づくと逃げられていましたが歴史的和解を果たしました。
ノーザンレイクスタッフのTwitterのコメント返信によれば負担斤量は約5.5kgとのこと。
●ケアニュースbyシルバー産業新聞
『40人と20匹の大家族/さくらの里山科(横須賀市)』2020年12月3日配信
神奈川県横須賀市にある『さくらの里 山科』をペット可の特定養護老人ホームのモデルとして参考にさせていただきました。