引退ウマ娘のセカンドキャリア   作:空洞丸

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参考文献一覧

●サンケイスポーツ

『Gallop臨時増刊 週刊100名馬 Vol.21 イクノディクタス』2000年6月15日号 産業経済新聞社

●石田敏徳

『14歳の老雄健在』朝日新聞1999年1月16日夕刊12ページ(朝日新聞記事データベース『聞蔵』で閲覧)

 史実のイクノディクタスを調査するさいに参考にさせていただきました。イクノって最高勝鞍がGIIIにとどまったからか、単独で取り上げられてる資料が少ないんですよね。

 

 イクノが非常に多くの出走を重ねたのは衆目の一致するところだと思いますが、なぜイクノ陣営があんなに走らせたのかずっと気になっていまして、上記の「週刊100名馬 Vol.21」によれば、イクノを管理していた福島信晴調教師が「競走馬として生まれた限り、走ることこそが幸福だ」と考えていたからだそうです。

 ただし無分別に走らせていたのではなく、なるべく斤量の軽いレースを選んだり、少し疲れが溜まればリフレッシュ放牧に出したりと、なるべく無理使いにならないようにはしていたとか。

 同厩舎には15歳まで現役を続けたミスタートウジンもおり、福島師が馬を長く走らす手腕に長けていたことがうかがえます。

 ただ、朝日新聞の上記記事(主題は当時まだ現役だったミスタートウジンについて)でイクノの担当厩務員だった西谷憲さんが語った話によれば、現役晩年のイクノはレースに出るのを嫌がるようになっていたそうです。競馬場への輸送のために馬運車に乗せようとすると激しい拒否反応を示したので現役続行は無理と判断されたのだとか。

 

 まあ秋天→中2週でマイルCS→連戦でジャパンカップのオグリローテを走らされたり、日経賞2,500m→中1週で産経大阪杯2,000m→中2週で春天3,200m→中2週で安田記念1,600mと日程的にも距離変化的にもすさまじいローテを走らされたのでストライキを起こしたくなるのもさもありなん。

 もっとも、走れなくなった馬のうち繁殖に回れるのは一握りであることを考えると、福島師の考えも理解できるのが競馬の難しいところ。いまはただ天馬となった名牝の安寧を祈るばかりです。

 

 

●柿元純司

『装蹄師 競走馬に夢を打つ』PHP文庫 1998年

●西内荘

『ガラリ一変! 競馬の見方』東邦出版 2019年

 競馬関連書籍のなかでも珍しい装蹄師の書いた本。蹄鉄および蹄鉄師のお仕事について参考にさせていただきました。

 昔は調教とレースとで蹄鉄を履き替えてたとか出走数のめちゃくちゃ多い馬とかこの2冊からはたくさんのエピソードを拝借させていただきました。

 

 柿元さんはトウカイテイオーの蹄鉄を打った方で、いまも柿元蹄鉄という種類の蹄鉄にお名前が残っています。

 西内さんはメジロマックイーン、ウオッカ、シーキングザパール、エアシャカール、etcの蹄鉄を打った方ですが、なんといってもディープインパクトに接着装蹄という装蹄方法で最後まで故障なく走らせた功績が勲章もの*1

 この2冊で装蹄師の仕事や使用する蹄鉄の移り変わり、病気や故障を防ぐために蹄鉄師がいかに馬一頭一頭を観察しているかがよくわかりました。われわれのみえないところで馬の健康を守り、能力を引き出すために身を粉にしている方々に頭の下がる思いです。

 

 

●名古屋競馬場公式サイト

『蹄鉄の種類』

 おそらくけっこう昔のページだと思いますが、ネット上で多くの種類の蹄鉄を一望できるのはこのページか蹄鉄販売店のサイトくらいだと思います。

 

 

●Wikipedia

『シンザン』

 ページ内にシンザン鉄に関する記述と写真があります。

 余談ですが京都競馬場にはライスシャワーの鎮魂碑もあります。

 

 

●輿水健治

『令和版 基礎から学ぶ! スポーツ救急医学』ベースボール・マガジン社 2020年

●溝口秀雪

『令和版 基礎から学ぶ! スポーツマッサージ』ベースボール・マガジン社 2020年

●高橋仁

『令和版 基礎から学ぶ! スポーツテーピング』ベースボール・マガジン社 2020年

●鳥居俊

『令和版 基礎から学ぶ! スポーツ障害 』ベースボール・マガジン社 2020年

●柏口新二

『子どものスポーツ障害こう防ぐ、こう治す:親子で読むスポーツ医学書』主婦と生活社 2008年

●小山郁

『子どものスポーツ障害とリハビリテーション』ラピュータ 2008年

 スポーツ医学について調べるさいに参考にさせていただきました。

 イクノだったらケガの処置・防止に一家言あるだろうと思って一通り目を通したのですが、あまり作中の場面づくりに活かせなかったのが残念です。

 

 

●スポーツ庁Webサイト

『総合型地域スポーツクラブ』

●文部科学省Webサイト

『総合型地域スポーツクラブ育成マニュアル』

●大橋美勝(編著)

『総合型地域スポーツクラブ 形成事例的考察』不昧堂出版 2004年

 総合型地域スポーツクラブについて調べるさいに参考にさせていただきました。

 

 SRイクノ賢さサポカのイベントでマネジメントに自信ありとのセリフがあったので、選手個々人と接するよりかは持続可能な組織を構築して問題に対応するんじゃないかと思って総合型地域スポーツクラブを題材にしたのですが、資料をあたってもあまりイメージが鮮明にならず、説明的にもシーン的にもあまり深堀りできませんでした。筆力不足を痛感します。

 

 

ソシオ成岩スポーツクラブ 公式サイト

●月刊ガバナンス2014年7月号(No.159)

『「元気クラブいなべ」が展開する健康づくりとつながりづくり : 地域のつながりを創出する総合型地域スポーツクラブ』ぎょうせい

 総合型地域スポーツクラブの取り扱い種目や活動について参考にさせていただきました。

 

 

●大泉実成

『裸のJリーガー』カンゼン 2018年

●Yahoo!オリジナルニュース THE PAGE

『DeNA・筒香選手が会見 若年層育成の現状に警鐘(全文1)勝利至上主義が一番の問題』2019年1月25日配信

●Number Web

『筒香が2年前に問いかけた…少年野球、母親たちの「お茶当番」問題は改善されたのか? ある監督のため息「チームが託児所代わりになった」』2021年11月27日配信

『「大谷翔平効果で少年野球の入団希望者が急増している」って本当? 取材して分かった少年野球の“深刻な現実”「一番の問題はケガ』2021年10月1日配信

●笹川スポーツ財団

『子ども・青少年のスポーツライフ・データ2019 4~21歳のスポーツライフに関する調査報告書 調査結果11 家族と運動・スポーツ』2020年

●広尾晃

『深刻な「子どもの野球離れ」大人が引き起こす事情』東洋経済オンライン 2022年1月10日配信

 児童スポーツにおける問題の調査のさいに参考にさせていただきました。

 

 僕は小学生の時にバスケットボールクラブに所属していたんですが監督に怒鳴られるのが嫌で中学からは文化部に転向しました。こういうケースは珍しくないんじゃないかな。

 競技系じゃなくてエンジョイ系の運動部があったら続けていたかもしれません。

 

 

●JRA公式サイト

『全国ポニー選手権 ジョッキーベイビーズ』

 乗馬に励んでいる子どもたち向けにJRA馬事部が主催となって行われている2009年からはじまったポニーレース大会。全国各地で地区代表決定戦・選考会がおこなわれ、秋に東京競馬場芝コースホームストレッチ直線400mでポニー競馬日本一が決まります。

 原則として1頭につき1回しか乗れないようにルールが整備されており、特定の馬に負担が集中しないように配慮されています。

 木幡巧也騎手や斎藤新騎手、菅原明良騎手などの若手ホープもこの大会出身。

 

 

●JRA 競走馬総合研究所

『新 馬の医学書』緑書房 2012年

●JRA 競走馬総合研究所公式サイトコラム 優駿『ファンにやさしい馬学講座』シリーズ

『第54回 “不治の病“屈腱炎とは?(1)』

『第55回 “不治の病“屈腱炎とは?(2)』

『第56回 “不治の病“屈腱炎とは?(3)』

 馬の屈腱炎について調べるさいに参考にさせていただきました。

 

 屈腱炎を起こした繊維は休養すれば傷はふさがりますが完全にもとの組織強度を取り戻すことはないそうです。回復具合をみて徐々に負荷をあげていけば割合よい状態には戻るらしいですがそれでも限界はあります。

 屈腱炎が再発率の高い故障なのは以上の理由に加え、ある程度回復が進むと馬が痛がらなくなるので治ったと思って思い切り走らせてしまうケースもあるようです。

 近年では幹細胞移植手術による再生治療の研究が進められているようですが(カネヒキリなどが実例)、有効性はいまだ立証されておらず研究途上なのが現状です。

 

 

●やまさき拓味

『スーパーホース列伝 優駿たちの蹄跡 第2巻』ヤングジャンプコミックスBJ

●箱石桂子

『現代の名工 装蹄師 福永守 ガラスの脚に合う靴は、装蹄に命を賭けた温かな掌から生まれる』TRIGGER16巻5号 1997年4月1日発行 日刊工業新聞社(記事クリッピングサービス『ELNET』で閲覧)

 デビュー前に屈腱炎にかかったイクノを装蹄で治した稀代の装蹄師、福永守さんについて調べるさいに参考にさせていただきました。ちなみに福永祐一騎手とはとくに血縁関係はありません。すでに故人であり、福永さんご本人は著書を残していないので人となりを知るための資料捜索に骨が折れました。

 

 SSRイクノ根性サポカのイベントでイクノが口にしていた装蹄師は十中八九このお方がモデル。本作の治療院の院長が広島弁なのは福永さんが広島県出身だからです。広島弁の知識が「はだしのゲン」と「仁義なき戦い」くらいしかないので口調には粗があると思いますがお兄さん許して。

 

 現代の名工に選ばれ、「骨折と腱断裂以外の脚の故障は装蹄で治せる」ほどの卓越した装蹄技術や、競走能力の良し悪しにかかわらず全力で馬に接する愛情深さがあるのは間違いないのですが、一方で若いころに馬の脚の構造を理解するために故障した馬の生皮を剥いで動いている屈腱を生で観察したり、装蹄修行のために全国を回ったさい*2、給料はいらないから置いてくれと出先の装蹄所に頼み込むも断られ、ならばと青空装蹄所を開いてお客を引き抜き、地場の装蹄所を困らせたというなかなかのエキセントリックスミスでもありました。おおらかな時代のほのぼのエピソードですね。

 晩年は故郷の広島県世羅郡世羅西町に装蹄治療牧場を開業し、故障した競走馬の再生にお努めになりました。

 

 

●Uma Crane

『造蹄 ~1本の鉄から蹄鉄を造る~』(Youtube動画)

 蹄鉄の作り方を調べるさいに参考にさせていただきました。

 1本の鉄棒を焼いて叩いて焼いて叩いてを繰り返して馬の蹄の形に造形していく工程がお見事。

*1
ディープは蹄が薄くて通常の釘打ち装蹄だと蹄へのダメージが大きかったそうです。

*2
この時点で奥さんがいましたが家に仕送りは一切しなかったそうです。奥さん人ができすぎ

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