アサルトリリィ -RED THISTLE-   作:ブリガンディ

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久しぶりにアニメ本編に戻ります。


第17話 邂逅

「よし……これで終わりだな」

 

「見事な手際ですね」

 

隼人の右腕が戻った翌日の夜。時間が時間だったので今日に引き延ばした祝勝会の準備の内、食事の準備を隼人と神琳でやっていた。

作る物自体は軽めに食べて行けるものであった為、その手のものを作り慣れている隼人からすれば特に苦は無い。寧ろ楽まである。

一柳隊の中で、料理を結構な頻度でやるのはこの二人だけであり、その辺を全任せされたので、神琳は寧ろこの状況だからこそ聞きやすいものがあった。

 

「ちょっとだけでいいのですが、復讐が終わった後のお気持ちやその他……聞かせていただけますか?」

 

「……?どうした急に」

 

「お願いですから……ね?」

 

──何か訳アリか?理由を問うてもはぐらかされてしまった隼人は、それ以上追求しないことにし、取り敢えず答えることを選ぶ。

 

「総括すると、憑き物落ちたって言うのか、穏やかになれたって言うのか……どっちだ?所感だと、周りの景色が明るく感じたな……後、俺の場合やりたいことが全く決まって無かったから、それもゆっくり探していきたいと思う」

 

──時間はあるんだ。ゆっくり考えればいい……。相変わらず感情関連には不器用な隼人だが、これもその内時間や環境で治るのだろう。

それを聞いた神琳が「そうですか」と納得した様子を見せたが、隼人は忘れずにもう一つ付け足しておく。それはもし、神琳が何かに復讐心を抱いているならである。

 

「例えその対象を目の当たりにしても、自分を見失わないことが大事だ。そうじゃないと、自分が持ってる力を発揮できないで死んじゃうからな……。多分俺も、それができなかったら皆に会うよりも前に死んでた」

 

「分かりました。意識しておきます」

 

聞きたいことは十分に聞けたらしく、この話はここまでになった。

その為、自分たちが持っていかねば始まらないこの食事を、まずは二人掛かりで持っていくことにした。

 

「(そう簡単に機会が訪れるとは思えませんが……)」

 

──その時が来たら、必ず……。一瞬とは言え、自分でも気づかないくらい、神琳は内側の情が溢れそうになっていた。

ただ、これを今爆発させたところでどうしようもないので、神琳は一度自分を落ち着かせ、今回の祝勝会に意識を回す。

 

「(俺はこうだけど、神琳がどうなるか分からない……)」

 

──様子がおかしくなったら、今回の話を思い出すようにしよう……何かヒントがあるはずだ。隼人はこの話を頭の中に叩き込み、思考を切り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「ヒュージの残骸か。これ……」

 

翌日の朝──。何やら海を渡っていた輸送船が事故に遭ったとのことで、一柳隊のメンバーで調査に来ていた。

百合ヶ丘近辺の海辺で調査をしていたが、そこでヒュージの残骸を発見する。

 

「昨日って、戦闘ありましたっけ?」

 

梨璃が確認の為問いかけるも、残念ながらそのような報告は無かった。

 

「それとこれ、活動停止してからある程度時間が経っているみたいです」

 

ヒュージは撃破されたりすることで活動停止した後、そのまま腐って消え去って行くのだが、今はその腐りゆく時に発生する臭いを発しており、それを嫌って鼻を摘まむメンバーもいる。この状況に回答した二水もその一人だ。

 

「今回は……まだマシな方……」

 

雨嘉が鼻を抑え、眉を下げながら言った通り、今回のこれはまだ優しい方であり、都心近くで大量のヒュージと戦った後は非常に強烈なものになる。

なお、隼人自身は嗅ぎ慣れてしまったので特に抑える様子も、不快感を感じている様子も無く、普通に辺りの確認をしていた。都心近くでの狭い空間での活動によって耐性が付くのも早かったのだ。

 

「(……何というか、以前より落ち着いてる気がしますわ)」

 

少しだけ隼人の様子を見てみた楓だが、彼の目から伝わるものが随分大人しくなったように思えた。

考えられる理由は復讐者では無くなったことで、やるべきことが減ってそこに集中しやすくなったと同時、己を怒りで歪める復讐心が消えたからだろう。

この前口にしていたあんなやり方しないが気になるところだが、今それは考えないことにした。

 

「(あのクソ蛇の仕業って可能性はないな……この前ぶっ殺したし、そもそもアイツは陸上でしか戦えない)」

 

ヴァイパーが関与するかどうかは真っ先に否定する。彼奴に海を渡る輸送船を襲撃できる能力は無い。

であれば共喰いやら出現したケイブがたまたま荒波の上で、そのまま波に飲まれてしまったやらが浮かんでくるが、果たしてそんなことがあるだろうか?確証は得られないので、結局謎のままだ。

 

「細かく考えてもしょうがないか。分かってる情報が余りにも少なすぎる……」

 

割り切ったところで、レギオンメンバーたちのざわついた声が聞こえたのでそっちに足を運んでいく。

 

「何か見つかったのか?」

 

「戻って来ましたわね?実は……って、ちょっとお待ちになって!?」

 

「おぉっ!?何だ急に!?」

 

到着するや否、いきなり後ろへ回り込んで来た楓に目隠しをされた。

幸いにも平地であり、例えそうでなくとも隼人自身バランス感覚は鍛えられているので問題ないが、いきなりなものだから驚く。

この時、以前の様に豊満なそれを押し付けることになったが、楓が気にする余裕も、隼人が堪能する余裕も無い。と言うか、余裕があっても隼人はそれをしない。

 

「はぁ……これでどうにか……すみませんが、このまま待ってくれませんこと?」

 

「え……?いいけど、せめて理由を説明してくれ」

 

何か理由があってこうしたのだと考えた為、隼人はそれを聞き出すことを選択する。

そうすると、今度は全員揃って黙りこくってしまった。それだけ言いたくないことなのだが、隼人は理由が分からず納得できない。

 

「何も理由ないならこの手、どかすぞ?」

 

「それだけはダメですわっ!あなたが如何に無頓着だろうと、それだけは……!名誉の為だと思って下さいまし!」

 

「なんだそりゃ……?」

 

訳が分からないとは思うが、これだけ楓が切羽詰まった様子なら納得するしかないのだろうなと隼人は割り切った。

 

「楓、悪いけどちょっとの間頼むゾ……」

 

「そうね。隼人君に風評被害は出せないから……」

 

「ま、待った待った!?何でそんなに重くなってるんですか!?」

 

梅と夢結すらそんなことを言うもんだから、今度は隼人が焦る番になる。

しかしながら、このままでは事態の解決にはならず、どうしたものかと皆が考える中、楓らとすぐ近くにいた二水はとあることに気付く。

 

「あっ、楓さん。隼人さんの上着をお借りすればどうにかなりませんか?急ごしらえですが、どうにかなりそうだと思うんです」

 

「なるほど……このサイズでしたら、何とかなりそうですわ。と言うことですみません。この上着、お借りしたいのですが……よろしくて?」

 

「まあ、この面倒な状況終わるなら何でもいいよ。ただ、後でちゃんと教えてくれよ?」

 

自分だけ状況が分からないままあれよあれよと話が進んでいくので、流石に隼人も若干イラついていたのが伝わる。他の人らは躊躇ったが、隼人の反応を予想した楓はそれを承諾した。

一先ず隼人の上着を借り、二水が梨璃のところに届け、何かに使っていく。なお、この時隼人は大事を取って目をつぶっている。

 

「急ごしらえにも程はあるが……まあ、これなら大丈夫じゃろ」

 

「本当に最低限だけれど、これならどうにかなるでしょう」

 

ようやく許可が降り、やっとかと思いながら隼人はその目を開ける。

 

「……女……の子?」

 

そこには隼人の上着を着た、紫色の髪を持つ小柄の少女がいた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

{ 第 17 話 }

 

邂 逅

encounter

 

 

変わる日常

──×──

What does this encounter bring?

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

少女を連れてガーデンに戻った後、隼人は何故その少女に自分の上着を着させたのか事情を聞かせてもらった。

 

「……とまあ、そう言うことがありましたの」

 

「なるほど……まあ、何とは言わないけど、俺の認識がそっちと大分違うことは分かった。分かったんだけど……その子、替えの服とか何も無かったのか?」

 

『……そっち!?』

 

「はぁ……今回もそうなりますのね?」

 

頬を赤らめることも無く、二やけた顔をすることも無く、ただただ目を細めて疑問を口にした隼人に、一柳隊の全員が驚愕した。

一人例外なのは楓で、隼人の異性に対する意識が非常に弱いのを知っていた為、そこに呆れていた。

 

「は、隼人……本当に、それだけ……?」

 

「いや、なんでそんな格好だったんだとかはちょっと疑問に思ったけど……別にそれ見てどうこうは無いよ。寧ろ、無事でよかったと思う」

 

彼女らが嫌がっていた以上、直接口に出さないくらいの気の回し方はできた──が、相変わらず自他問わず命への執着が強すぎるのは変わっていない。

また、雨嘉との会話を聞いてこの悪影響受けた欲の弱さの改善は骨が折れるだろうと、楓は予想する。

件の少女自体は記憶喪失や、何らかの影響で体が弱っていることから百合ヶ丘で保護することになり、リハビリ等もこちらで行うそうだ。

 

「そう言えばあの子、記憶が戻らなかったら帰る場所が分からないんじゃ……」

 

「ああ……確かにそりゃ問題だな」

 

鶴紗が呟いて梅も気づいた。記憶がない以上、帰る場所がないも同然である。このままでは体が戻っても、もう一つの問題が残り続ける。

 

「なあ隼人、お前の知り合いのところで引き取ってもらうことはできるか?」

 

「うーん……部屋が残ってれば何とかなりそうな気もしますけど、それは最終手段にしましょう」

 

恩人たちに面倒ごとを何個も負わせるのは気が引ける為、隼人は最後まで保留したかった。とは言え、どうしようもないなら頼る必要があるだろう。

あそこにいるのは、世捨て人になるのを承知の上で隠れて過ごすことを選んだ人たちだ。訳アリの存在である場合はその方がいい可能性は高い。

ただそれでも、向こうの人たちは自分たちと同じ場所に来る人が増えるのを望んでいないのもまた事実で、できれば使いたくない方法である。

 

「(一応、後で聞いてみるか)」

 

いざという時はこちらでどうにかするしかないので、そこは忘れずにやっておくことを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「で?どうなったの?」

 

「空きの部屋が一個あるから、匿う準備自体はできるよ。ただ、この前も言ったけどそれは最終手段に取っておきたい」

 

翌日の昼──。隼人は由美に確認を取った結果を伝えた。一応、最悪の事態は免れることができるようだ。

最終手段にしているのは、その先世捨て人も同然の生活を送る可能性が跳ね上がる為、オススメはできないからである。

 

「おまけに訳アリと癖アリの人たちと一緒に生活となりますし、わたくしもあまりオススメできませんわ……」

 

あそこに一人でいた時点で訳アリだろうと思えるが、まだ全てが決まった訳ではないので、何とも言えないところだ。

とは言え、楓のオススメしない回答には隼人も賛同だった。あそこに無理していく必要はないのだから。

 

「それにしても梨璃さん、帰って来ませんわね……」

 

「自分で見つけた子だから、気にしているのでしょう」

 

梨璃はその少女を放っておけなかったらしく、移動しても大丈夫なくらいに余裕がある時は病室へ様子見しに行っていた。

これに関して、隼人はその行為を悪いとは思っていない。何らかのメンタルケアや心の拠り所を欲していた場合、それを彼女が担うことができるようになる。

ただ、問題は梨璃に負担が回り過ぎてしまうことにあり、ある程度軽減させられないかとも思う。

 

「(と言っても、俺は最悪物理的な方面にしかなれないかもな……)」

 

己の感情が不器用すぎる弱点がある為、自分ができることは限られている。

 

「楓なら梨璃についていくと思ったんだけどな……どうしてこっちに残ったんだ?」

 

「病室ではお喋り禁止ですのよ?そんなところで梨璃さんと一緒にいたところで、何をしろと言いますの?」

 

「見舞えよ……」

 

梅の問いに対する楓の回答を聞き、ツッコミを入れた鶴紗と同じく、隼人はそう思った。この少女、梨璃に執着し過ぎである。

 

「(あっ、そうか……いざって時の為に、生徒会の人とかに今回の結果話した方がいいか……)」

 

──なら、俺は放課後行ってみるかな。運よく鉢合わせたらそのまま伝え、最悪時間辺りで声を掛けられるならラッキー。

このどちらがダメだとしても、少女の様子を見ることもできるので、最悪何かしら一つは得るものがある。

 

「あっ、お姉さまっ!」

 

隼人が決断をしたところで、梨璃が駆け足で戻って来た。

どうやら今のうちに授業内容の一部を聞いておきたかったらしく、それで戻ってきたのはいいが──。

 

「あぁっ!?間に合わなかった!」

 

予鈴の音がなってしまい、次の授業に備えて移動しなければなら無くなってしまった。

慌ただしく戻ってきたのに、挨拶をしてまた慌ただしく去っていく梨璃を見て、隼人は忙しそうだなと思った。

 

「(あいつ……やること増やしちゃったみたいだな)」

 

右腕が義手になってから訓練期間の間──。右腕の拒絶反応との戦いと体力作り、更にはCHARMの扱い方と戦闘技術の叩き込み、これだけに飽き足らず心理テストと筋トレと、余りにもやることを増やし過ぎていた自分を重ねてしまい、少し梨璃が気掛かりになった。

梨璃の性分を考えればあの少女を放っておけないのだが、授業もあれば訓練もあるしで中々多忙になっている。数こそ隼人程ではないが、移動時間がその比ではない。隼人は全ての移動が五分以内で済んでいたくらいに対し、広いガーデンを移動する梨璃はそうもいかない。

少女のことを考えると、移動時間がどうしても邪魔になってしまうくらいの量である。そこをどうにか減らせればいいはずだ。

 

「(俺ができるとすれば、その辺を相談したり、梨璃に催促するくらいか……)」

 

やれることを見出した隼人は、忘れずにやろうと決めて午後の授業を受けるべく移動を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「そっか……じゃあ、今度この子も下見に?」

 

「流石にそれはちょっと早いな……確定していないなら、教えるわけにはいかないし」

 

そして放課後──。梨璃に最低限生活先を用意できることを隼人は伝えた。

相変わらずの強セキュリティぶりに梨璃はそれもそうかと思うが、同時にこの少女がどこにも行き先がないわけではないことに安心する。

 

「りり。このひと、なんかちがうよ?」

 

「服のことかな?えっと……何て言えばいいんだろ?」

 

「俺はイレギュラー……まあ、普通とはちょっと違う人でね……ここに来る人としては前例が無いから、梨璃たちみたいな服を持っていないんだ」

 

性別違いも当然あるのだが、そもそも隼人は正規の百合ヶ丘生ではない。リリィの定義からは狭義的に言えば外れているのだ。

かなり大雑把な説明のせいか、少女は頭の上に「?」マークが浮かんでいるような表情を見せ、もうちょいいい説明が無いかと隼人は考えた。

こうして話していると嬉しく思っていた梨璃は、突然自分の身につけている指輪が光ったことに気づいた。

 

「……ん?なあ、梨璃。指輪が……」

 

「え……?あっ。これ、私のマギじゃない……」

 

自分の指輪から自分以外マギを表示していることに気づいた。そして左手を見せてもらえば、案の定彼女にも指輪が付けられていた。

隼人たちは少女がCHARMを取り扱うもの──すなわちリリィが付けている指輪の存在に気づいた。この指輪、イレギュラーである隼人も必須のものであり、これがあって初めてCHARMを扱うことができる。

リリィの身体と指輪、そしてCHARMの三つが揃って初めてマギを扱え、肉体のみでできた事例は今まで一度もない。

 

「そう。その子、リリィだったのよ」

 

どうして?と思った時、自分たち以外の声が回答を出してきたので、そちらに振り向く。

するとそこには祀と百由がおり、百由はこの少女がスキラー数値ギリギリでリリィだったことを教えてくれた。

そして、どうやらその数値は梨璃がリリィになった当時と同じだったらしく、彼女はそこに驚いた。

 

「(……偶然か?それならいいんだけど)」

 

妙な要素が多かったので少し疑問ではあるが、それは勘繰り過ぎだと割り切った。

 

「如月君がここにいるのは珍しいわね……何かあったのかしら?」

 

「実は、この子の移住先として、一室使えないか確認取ったんですけど……OKはもらえました。ただ、あそこへ行くのは最終手段だと思ってください。訳ありの人が辿り着く場所みたいなものなんで……」

 

「了解よ。けれど、一先ずの場所が見つかっただけでも助かるわ」

 

祀は少女の行く末を思い、安堵していた。この会話が普通にできるのは、祀が生徒会の代理故に、アリスたちのことを知っているからだ。

伝えることも伝え、次のやるべきことの為に隼人は移動の準備をする。

 

「明日実技だからな……そろそろいかないと。練習する時間が無くなる」

 

「あぁっ!?私も練習してない!」

 

ならばお互い協力してさっさと終わらせようとなり、移動しようとしたのだが、少女が梨璃のスカートをつまんで少女がその足を止める。

 

「りり、ない……ないっ!」

 

「へっ……?大丈夫だよ。また来るから」

 

「梨璃、その子に好かれたみたいだな」

 

少女の動向を見て、隼人はそう判断した。記憶や体力の問題があるところに、気になって梨璃が見てくれるなら、それだけでもありがたかったのだろう。

更に言えば、梨璃は彼女の第一発見者であり、見つけなかった場合どうなっていたか分からない。

 

「梨璃さんたち、もう行かなくちゃいけないの。代わりに、私で我慢して?」

 

「ないっ!」

 

祀が助け舟を出そうとしたら、即刻その少女は拒否の意を示し、軽いショックを受けた。

こうなってしまっては仕方ないので、祀は梨璃が暫くの間少女の面倒を見る担当になることを提案した。

これに関しては生徒会の権限を使って融通を利かせるらしく、授業も彼女の面倒を見ながらできるようにしてくれるらしい。

 

「(すごいな生徒会……そんなことまでできるんだ……)」

 

隼人は生徒会の権限にビックリしたが、これはリリィたちのメンタル関係もあるんだろうと考えた。

レギオンのメンバーには祀から伝えておく──つもりだったのだが、そこだけは梨璃が自分で伝えると決め、部屋を後にするのだった。

 

「隼人くん。隼人くんは……私があの子に付き添うこと、どう思う?」

 

「俺か……?」

 

梨璃が恐らく賛同を得たいのだろうとは考えが付いた。たが、それでいいかと言われれば違う気もする。

恐らく、その場で梨璃をサポートするように答えを出すのがいいのであり、今は回答しない方がいいだろう。

 

「一応、どう回答するかは大体決めてる。ただ、それは一旦話をしてからだな……」

 

故に、隼人はこの場での回答は保留にする。

ただ、経緯の説明とかが困ったならそこは手伝うことを約束し、梨璃は感謝の意を返した。

 

「(とは言え、あの子が梨璃を好いているのは事実だ……てか、今思ったけど)」

 

──梨璃、割と人たらしか同性たらしだったりするのか?梨璃の人を惹きつけていることを知り、隼人はこんな疑問が出た。




久しぶりに本編書けたし、やっと結梨ちゃん出せた……。

ここから解説入ります。


・如月隼人
相変わらず異性への頓着が非常に弱い。最低限結梨の移住先は確保。
復讐関係のことを神琳に問われたので、少し気にしている。
ちなみに、今回も楓の膨らみを堪能していない。まあ、今回はする余裕が無いだろうが……。
梨璃が結梨の面倒を見ることに対する回答は如何に……?


・一柳梨璃
原作と同じく、結梨の第一発見者。様子を見に行くのも原作と同じ。
結梨の面倒を見ることになるのも同じだが、レギオンメンバーの回答がどうなるか。


・楓・J・ヌーベル
隼人の無警戒行動に神がかったフォローをした一人。
今回も隼人に膨らみを押し付ける羽目になったが、今回は気にする余裕も無い。


・二水二水
隼人の無警戒行動に神がかったフォローをした一人。
これにより、隼人が身動き取れない問題は無事解決。


・郭神琳
隼人に復讐関係を問いかける。何やら訳アリの様子。
彼からアドバイスないし忠告を貰ったが、その時に効果はあるだろうか?


・一柳結梨
本小説にてようやく初登場。梨璃以外にも、隼人と僅かな交流アリ。
とは言え、本当に少しだけなので、梨璃とのように接するのはまだ少し先。


来週ワクチン三回目を打つので、次回が遅れる可能性があります。

今後アニメ版準拠の展開はどのようにしてほしい?

  • 今みたいな感じで大丈夫
  • もうちょい細かめが嬉しい
  • サクサク気味がいい
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