アサルトリリィ -RED THISTLE-   作:ブリガンディ

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コミケ終わったので、投稿再開です。


第32話 約束

時は少し遡り、皆が温泉を満喫している時になる。

それぞれくつろいだり何なりで普段では起こらない、学年ごとになんて言うのも、時間制限等も無し。そんな状況で思い思いにしている。

夢結と梨璃は結梨を引き込んで三人して寄り添いあいながら入っているし、リリィ同士で談笑しているところもあれば、一人でリラックスした姿勢で湯船に浸かっている人もいた。

 

「(……参りましたわね。せめて、梨璃さんと二人きりで過ごせたらと思っていたら、もう既に夢結様たちが確保してますわ)」

 

その中で、楓は現状を見て楽しみながらもどこかもどかしさを感じていた。

元より隼人が皆と共に入るのを断念していたので、彼と共にこの時間を過ごすことはできない。

では、梨璃とはどうかと思えば、夢結と結梨の二人と共に過ごしており、到底入り込める状況では無くなっていた。

 

「そう言えばだけどさ」

 

「……梅様?何かあったの?」

 

楓が葛藤している間に、梅が一つ案を思いつく。

その思いついた案は、楓が今している葛藤を打ち切るには十分すぎるものだった。

 

「隼人を呼ぶの、楓に行かせればいいよな?」

 

『異議なし』

 

「……わたくしが?」

 

自分たちが温泉を満喫した後のこと、誰か一人が呼びに行かねばならないが、それは誰がいいかを思いついたのである。

彼女のことを良く知る一柳隊は当然賛成を返し、思考の海から引き戻された楓は思わず聞き返した。

 

「だってお前、結構アイツと過ごしてるだろ」

 

「彼も拒否してませんし……」

 

「大丈夫、だと思う」

 

実際、隼人は楓の来室を拒否したことは一度たりとも無いし、本人には伝えていないがそれを楽しみにしているところがある。

何なら、彼の歓迎拒否抜きにしても、理由を付けて部屋に行きたいと言う欲が楓にはあり、行かせてくれるならそれはそれでありがたい話だ。

 

「そ、それは……そうなのですが……」

 

ただ、それはそうとして特別誰かに告げてそこへ向かっているはずでは無いのに、何故こうも当てられているのか──これが分からなかった。

 

「そうですね……梨璃さんの所へ行くならいつも通りで終わってたんですが……」

 

「時折隼人の部屋がある方から来る──或いは、これからそっちの方へ向かうお主と通り過ぎることがあれば……のう?」

 

早い話、行動が思ったより分かりやすかったのだ。実際、楓も隠すとかそう言うことを全く考えていなかったので、いずれはこうやって気づかれていたはずだ。

こうまで言われてしまえば逃げ場は無く、楓が隼人を迎えに行くのが決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(この時間に一人でのんびり……)」

 

──なんていうか、凄い贅沢だな……。夕方の時間に、隼人は一人温泉でくつろいでいた。

身体を洗った後は特に何かをするわけでもなく、外の景色を見ながら、ただただ湯に浸かっている。

しかしながら、こののんびりしている時間でも隼人には十分に満喫できる要素があった。

 

「(半年以上ぶりだ……一人で風呂に……ゆっくりと入れる……!)」

 

性別の問題もあり、隼人は今まで浴場は利用できず、ずっとシャワーでやり過ごして来ていたのだが、今日だけは別である。

我慢していた分を解放されたが為に、隼人はこれだけでも非常に満足できているのだ。

 

「しかしまあ、本当に穏やかな場所に来たんだな……俺も」

 

復讐者となった当時からは想像も付かない程景色等に恵まれ、穏やかに過ごせる場所にたどり着いた。それだけはハッキリと言える。

もしかしたら、ここが自らが求めた世界の一つなのかもしれない──。良い景色を見ながらのんびり過ごす。その時間によって隼人はそう考えた。

 

「(もしかしたらだけど……ブリューナクは多分、ヴァイパーを討った後も無理やり付き合ってくれたんだろうな)」

 

人を守る為に使用されてはいるものの、本願は復讐の道具であったので、その辺を自分のマギから読み取っていた可能性はある。

ただ、復讐が終わった後すぐダメにはならず、結梨を助ける時も堪え、今日の戦いで最後のパスまで踏ん張ってくれたのは感謝しかない。

 

「まあ、今日はゆっくり休むとするか……」

 

やることは特にないし、今すぐ何かができるわけでも無い。更には珍しく一日中時間を浪費しようかと言う考えも出ているので、今日はそれに従うことにした。これもあんな大型のヒュージを討ったからだろう。

何なら読書の一個や二個でもするのはアリだと考えていたら、部屋のドアの方へ楓が来ているのが見えた。

 

「……待たせちゃった?」

 

「いえ、来たばかりですので」

 

彼女の方からわざわざ来てくれるのは非常にありがたいことであり、隼人も思わず笑みがこぼれる。

一言の会話をした後部屋に招き入れ、最近増えて来た二人で過ごす時間を堪能することにした。

 

「ただこうやって過ごすのも、悪くないんだな……」

 

「今回のように、たまにで過ごすにはいいものでしてよ?」

 

こう言う時間はリラックスに繋がる為、間を開けて入れる分には全然いい。と言うか、隼人は復讐者になってから走り過ぎである為、こう言う時は迷わず入れた方がいいとすら楓は思っている。

そして、その時間を通してあわよくば自分の気持ちが伝わればなお良しであり、楓は隼人の真横に移動し、軽めで優し気な抱擁をする。

 

「これに抵抗が無くなってる……いや、違う。これを()()()()()()()俺がいるな……」

 

「ふふっ。以前より大分いい反応をしますわね……」

 

ほぼ無反応だったあの頃の姿は無い。今の隼人は表情の動きはそこまで大きくないが、少しだけ表情が緩くなっており、しっかり反応があることを示している。

 

「ところで、わたくしがこうする理由……気づいてまして?」

 

「……いや、その辺はからっきしだ。でも、お前が俺を罠にかけようだとか、そんな考えをしてないのだけは分かる」

 

少し時間がかかりそうな気もするが、今はこれでいい。自らが彼を嫌っていないのが分かるだけでも十分だ。

だから後は、少しずつ自分の気持ちに気づいてもらう。或いは、彼が自分に対してこの手の情を抱いてもらう。そこまで進んで行けるようにする。

 

「(彼が答えを出すか、わたくしの気持ちに気づいてもらえるその時まで……)」

 

──こうしていられる時間……一緒に過ごして行きましょう。楓の中にある、ささやかな願いであった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

あの大型のヒュージを撃破してから早くも二日後──。梨璃と夢結の二人でヒュージネスト……簡単に言えばヒュージたちの拠点・巣と言えるものを破壊しに行ってから一日目経った日になる。

今回のヒュージネストは海中にある為、撃破後は制服に備えられた機能の一つである、救護待機用のコクーンに身を包まれ、そこで回収を待つことになるようだ。

また、肝心の撃破方法自体は、夢結が使用していたダインスレイフに、美鈴由来の異常(バグ)があるらしく、これを百由が調整してヒュージネストとそれを営巣しているヒュージに自壊を促すようにしているので、それを使って撃破するとのことだ。

ただしこれ、ぶっつけ本番にも程があるもので、正直に言えば賭けに近いのだが、今現在そのダインスレイフを残して全てのCHARMが破損してしまい、戦闘できる人がいない状態である以上、やるしかなかった。

 

「(昨日はちょっとああだったけど、今日は大丈夫そうだな……)」

 

そんなこともあり、結梨は昨日の段階で無理して付いていこうとしたが、他ならぬ梨璃と夢結がNGを出してそれは止められている。

この時は帰って来たら甘えさせてもらえばいいと説得して事を進めたものの、一日中落ち込んでいた。梨璃と一緒にいられず寂しかったのだろう。

ちなみに、CHARMの修復が完了次第捜索開始となるのだが、隼人の分を省き、一柳隊のCHARMが全員分修復完了になるのは今日の夜になるので、捜索は明日からになることが決まっている。

そして今日の朝、結梨の様子は平常時と変わらないくらいには調子を取り戻しており、梨璃たちが帰ってくるまで持ちそうに見えた。

 

「(時間か。そろそろ行こう)」

 

一方で隼人は今日、一葉とその両親に顔を見せる約束を前もってしており、その為の外出をする。

なお、ガーデン側からは万が一戦闘になった場合は避難誘導等の協力に留め、戦闘区域からは速やかな離脱をするように言われている。CHARMが使えない現状、そうするしかない。

実際、CHARMが無ければ戦うなんてできないので、そうするしかないことは頭に入れておき、待ち合わせ場所である慰霊碑前まで向かうことにした。

 

「やっとだ。お前と一緒にこの場所に来れたよ……」

 

「長かったよね……いつの間にか三年以上経ってたから」

 

まず最初にやるのは慰霊碑での墓参りだった。以前に再会してからずっと決めていたことであり、それを最初に済ませることを選んだのだ。

その後は一葉の両親が待っている彼女の家に向かい、今後のことを話すことになっている。昼も出してもらうことになっており、その計らいは有難く頂戴する。

 

「お父さん、お母さん。隼人を連れて来たよ」

 

「どうも。その……お久しぶりです」

 

連絡の取れない状況とは言え、三年以上もの間顔を見せなかったので、それはもう心配されていたし、自身が生きていたことは喜ばれた。

隼人が三年間でかなりの高身長になっていたのはいい意味で驚かれるのに対し、一葉の両親が老けて見えたのは自分の行方不明のせいで起きたストレスだと思い、隼人は申し訳なく思う。

とは言え、無事に見つかればそれは良しとなり、一葉の両親もそれ以上気にしないことにした。これ以外にも、隼人が訳あって特殊なリリィとして戦っていることを話せば、引き留められることは無く、一葉共々無事に帰ってきて欲しいことは告げられた。

これに関しては引き留められないと言う方が正解とも言える。何しろ、隼人の信念が一葉と同様に非常にハッキリとしていたのだから。

また、これ以外にも隼人は一葉の両親から、当人らが預かっていた隼人の両親の銀行の通帳と暗証番号を教えられる。

どうやら死に間際に隼人の母が、同じ避難先にいた一葉の両親に伝えたらしく、通帳も無事に見つかって今に至る。受け取る傍ら、隼人は家を買う等のことが起こった時の足しに使うことを決め、それまでは大事に取っておくことにする。

 

「(あの人たちも、()()()()そう……あの場所に留まるのを悪いとは言わないけど、旅立つのは早い方がいい)」

 

隼人を相澤家の養子にする話が出たが、これは特に反対しない。一応、今自分が共に過ごしている人達に話をするくらいは告げておき、一旦保留にはしてもらうが。

──俺、誕生日的には一葉の弟になるのか……。自らが11月生まれであるのもあって、隼人はそんなことを思い起こす。

その後は一葉と日の出町を少し歩いて回りながら、他愛ない話をし、慰霊碑前まで戻っていく。

 

「(隼人……三年間で結構変わったんだね)」

 

良くも悪くも、自らの意思が強すぎた隼人が今はガーデンの中に上手く馴染む努力をしていたり、自らが納得いかないところでも、抑えるものは抑えていたり、その辺りは成長なのだろうと思った。

ただ、それでも押し通すべきと感じたところで止まらないのは相変わらずであり、そこで少し安心している自分もいたりする。

 

「隼人は、これからも戦うんだよね?リリィの一人として……」

 

「ヴァイパーを討ってはい終わりって言うのは、違うと思うから……」

 

協力してくれた一柳隊のメンバーもまた、隼人にとって守りたい大切な人たちであり、その人たちと共に、その人らの為に戦うことに迷いは無い。

手伝ってくれた恩に義理を通さないなら、明日の自分が今日の自分を殴り倒す自身がある隼人は、引く理由も無かったのだ。

 

「なら、隼人。一つだけお願い……何があってもいい。ただ、必ず帰ってきて……」

 

──今度こそ本当に離れ離れなんて……そんなの嫌だから。生き残ったのが自分だけかも知れないと考えながら生きていた日々を思い出し、一葉の目尻には涙が浮かんでいた。

不安に駆られたのか、思いっきり抱きついて来た一葉の行動に一瞬硬直するも、優しく抱き返しながら隼人は肯定を返した。

勿論、隼人も死ぬつもりなどさらさら無い。迷うことなく頷いて肯定を示すと同時に、一葉にもこんな顔をさせたくないと思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

{ 第 32 話 }

 

約 束

promise

 

 

生きるため、進むために

──×──

I swear, I'll make a fresh start.

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

『そう言うこともあって、俺はそれを受け入れようと思ってます』

 

「あら、いいじゃない……良かったわね。帰る場所が見つかって」

 

その日の夜──隼人は由美たちに今日あったことの顛末を話していた。

これにより、隼人がいざという時の自衛手段ともなるCHARMの用意が出来次第、こちらに残っている家具の手配を始めることに決まり、それまでに仮の住所を用意することも決まった。荷物を業者に運んでもらう時、違和感を無くすためである。

また、そこに運び込むのは隼人の家具だけであり、一度使ったら完全に破棄することを前提としたものを想定している。

 

「そっちにCHARMが届いたら教えて頂戴。こちらでも手配を始めるわ」

 

『分かりました。伝えておきます』

 

連絡を切り、由美は「これでいい」と、一言こぼした。これで、彼女らがいつか絶対にそうしたいと考えていたことが達成される。

 

「隼人から?」

 

「ええ。彼、ここから完全に旅立つ時が近いわ」

 

何をやるかと言えば、それはこの施設ではなく、別の場所で暮らしていけるようにすることだった。

自分たちは望んでここにいる者、或いは他の場所にいるよりもここにいる方が真っ当に暮らしていけるのどちらかであり、隼人はそれに該当しない。

故に、彼は本来ここにいるべきではなく、ヴァイパーも討って協力するしかない理由も無い今、余計なものを生み出す前に立ち去ることができる。

 

「自分から残ろうとする人なんて、私みたいな物好きだけで十分ですからね……隼人君が旅立てるようで安心しました」

 

実際、前者の理由で残るのなんて、玲のようにやりたいこととこの施設に必要としていた人が偶然一致していました──と言うことが起こらない限り無いのが望ましい。そんなこともあって、隼人には表の生活に戻る意義を見出すことを望んでいた。

そして、それは見事に叶い、今回のように連絡を入れて来たのは何よりも喜ばしいことだった。

ただそれでも、最低限右腕のメンテナンスが必要ならそれをする約束と、自分たちが居場所を変えた場合は連絡することは伝えるつもりである。

ともかく、この後は隼人の連絡待ちであり、それが来次第、直ちに手配を始めることになった。

 

「(隼人、あなたはそのままあなたの道を行きなさい)」

 

──私たちのようなはぐれ者は、忘れてしまって構わないから……。今はガーデンに戻っている隼人に向け、アリスは心の中で投げかけた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「?どうした?」

 

「誰かは存じませんが……他の女と何かありましたわね?」

 

「……マジで?」

 

そして連絡を取った直後──部屋にやってきた楓が早々に告げた一言に、隼人は思わず驚いた反応をする。女のカンと言うやつだろうか?

実際、一葉と一緒にいたし、絶対に帰ってくるという約束もしてはいるが、まさかこうして楓に問いただされるとは予想外だった──。

 

「(いやでも、梨璃と夢結様が仲良くしてたりとかした時、割かし嫉妬じみたことはしてたような……)」

 

──が、冷静に思い返すと、意中の相手とは一緒にいたい欲は確かにあるみたいだし、それの一環なら納得できる。

しかしながら、そうなるともう一つ疑問が出てきて、隼人はそこで衝撃を受けた。

 

「(ちょっと待て……俺にこうなるってことは、楓の意識してる人って()()()()()()!?)」

 

もしかしたらそうなんじゃないかと言う考え自体は確かにあった。そして、今回の嫉妬で確信に至る。

同時にこれが合っているのなら、隼人は楓の気持ちに対して誠実な回答を出そうと決心した。

 

「それで?何がありましたの?」

 

「わ、分かったよ……!答えるから、取り敢えず落ち着いてくれ。な?」

 

自分の中で分析をしていたら楓に迫られたので、大人しく答えておくことにする。一度この思考は隅に置いておく。

何があったかと言えば、一葉と顔を合わせて墓参りと、家に招かれて彼女の親から養子にならないかという誘い、最後にリリィとして戦い続けるなら帰ってきて欲しいと言う願いを受け取ったことを話した。

この時に抱きつかれていて、何なら自分も反射で抱き返したことと、養子になる誘いは受け入れ、由美とも話してCHARMが用意出来たら準備開始をすることを決めたことも忘れずに話す。

 

「そうでしたのね……」

 

「こうやって元に戻るのが、あの人たちへの恩返しなんじゃないかって今は思うんだ」

 

こうなれば後は旅立つだけであり、隼人も真っ当な生活に戻れる見込みが強まる。

ヴァイパーによって右腕を斬られて以来、ほぼ諦めていたことが、いよいよ実現に差し掛かっていたのだ。

 

「……楓?」

 

「すみません。ただ、自分のことのように嬉しくなってしまって……」

 

思わず抱きついて来た楓の姿を見て、自分のことを気にかけてくれているんだと隼人は理解する。

こんな風に自分を気にかけ、無茶に付き合ってもらい、ダメな所はダメな所でちゃんと怒り、いいことはいいことでそれは相手を称えたり褒めたり──。本当にいい人だとも思った。

 

「……わたくしには、返してくれませんの?」

 

「?ああ、それもそうだったか」

 

それと一緒に、時々嫉妬じみたとか、寂しげなとか、そんな反応をしたりするのも可愛らしいと思う自分がいることに、隼人は気づいた。

こんな()に想われた自分は恵まれているなと思いながら、優しく抱き返す。

 

「ごめんな。まだこう言う、感情に基づいたのは苦手みたいだ……。すぐには対応できなかった」

 

「なら、仕方ありませんわね……。でしたら一つだけ」

 

「いいよ。何がいい?」

 

「いつか……あなたが()()()()()()()()()()()()()()構いません。そうしたいと思ったら、次は迷わないでくださいな……ね?」

 

──こう言う場所でも、無理強いしないんだな……。随分優しいお願いだなと思うと同時、その方が自分もいいと思った。

もし、自分が出した答えが彼女の望まないものだった際にその願いを叶える訳にはいかないので、きっとこれがいい。

 

「そうするよ。だから……待っててくれるか?俺が答えを出すときまで……」

 

「分かりました。ただ、わたくしたちがガーデンを去る前までには……お願いしてもよくて?」

 

楓の付け足しのお願いも承諾し、隼人は己がどうするかを考えることにした。

この後少しの間、何もせず抱き合っている時間を続けているのだった。




アンケート結果、もうコレ確定でいいかもしれませんね……一応、最後まで集計期間は設けますがw

以下、解説入ります。


・如月隼人
施設以外に帰る場所を確保。真っ当な生活に戻る準備はできた。
あの施設へは右腕のチェック以外で戻ることはもうなくなるはず。強いて言えば、アリスたちに顔を見せたいくらいか。
楓の気持ちに気づいたご様子。後は己がどうするか。

追記
ちなみに、隼人の誕生日は11月11日。


・楓・J・ヌーベル
温泉で一人悩ましくしていた。何しろ、隼人は一人入れないから。
珍しく隼人に直接的な嫉妬を見せた。それでもお願いはちょっと控えめ。理性が保たれている。
いつか彼女が望む、心からのお返しは貰えるのか?それはまだ分からない。


・吉村・Thi・梅
楓を隼人の所へ送り込むきっかけを作った差出人。
ちなみに、恋心とかその辺はまだ気づいていない。もしかしたら?と考えているくらい。


・相澤一葉
久しぶりの登場。両親を安心させることができて一安心。
だが、隼人が戦場に居続けることには不安を感じており、それが今回の衝動的な行動の抱きつきに繋がり、結果知らない所で楓が嫉妬を見せた。


・施設にいた三人
隼人が旅立ち先を見つけて満足。元より、隼人がここへ残るべき人間ではないと考えていた。
近いうちに、隼人がリリィとしての戦いを終える時に備え、右腕の状態を安定させることに特化したナノマシンの開発予定。


次回がアニメ本編の最後になると思います。

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