アサルトリリィ -RED THISTLE-   作:ブリガンディ

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アニメでいうところの、3話と4話の間の話みたいなものです


第4話 選択

「うわ……何だその動きづらい状況?」

 

「そう言うことだから、面倒を避けたいなら自分と彼女たちの距離に注意よ」

 

レストア撃退を終えてから三日後──。二日分の休養を終えた隼人の下に、アリスが調べてくれた情報を出してくれた。

内容としては自分を都心近くと百合ヶ丘のリリィが探しているとのことで、何か意図がありそうだった。

 

「探りに行ってみる?こっちのCHARMならすぐに持っていけるよ」

 

「そうですね……ちょっと行ってみます」

 

レストア撃退の時に使っていたCHARMは最終点検を行っている最中なので、使うならもう片方になる。

と言うのも、ヴァイパーと戦った時に過去最高の消耗率を叩き出したのが原因で、取り寄せするなら今からやっておかないと間に合わない危険があるからだ。

 

「この間と同じく、これで連絡を取れるようにしておくわ」

 

──何かあったら、連絡して頂戴。由美に渡された秘匿性の高いイヤホンを受け取り、それを左耳に付けながら了解の旨を返す。

それから間もなくして、先ずは都心近くへ行くことを決めた隼人がその旨を告げて出ていった。

 

「お義母さま、隼人は……」

 

「ええ。彼は選びたいでしょうね……リリィの傍で、彼女らと共闘する道を」

 

ヴァイパーを討つのに単独では不可能と分かった時点で、隼人はそれを望むだろう。そうなれば、今まで通り都心近くのヒュージへ先行して隼人を送り込み、救助を行うのは難しくなる。

ただし、隼人にはヴァイパーの追跡を行う代わりにこちらの求めた救助活動に協力を頼んでいる為、それに対して隼人が義理を通そうとするなら躊躇うはずだ。

これはアリスがいようといまいと関係なく、隼人の性分がさせる行動であり、仕方ない所ではある。

そうなるとヴァイパーの追跡を可能とする場所があるなら始めて隼人は無条件で移動できることになり、その際は己の右腕の為に定期的に戻ってくるくらいになるだろう。

 

「アリスちゃん、確か、近くのリリィが対応強化訓練をしていたよね?」

 

「もしかしたら、それの状況次第ではこちらを気にしなくとも行けそうです」

 

恐らくは蛇を追う者である彼に甘えすぎてはならないと言う考えが、彼女らに上昇志向を抱かせたのだろう。それ次第で隼人を自由にさせられる。

それ以前に、自分たちと違って隼人はまだ居場所を選び直しをしても間に合うのだ。彼が望むのなら、それもいいだろう。

 

「(隼人……例え救われた命だとしても、あなたの人生はあなたのものよ)」

 

──だから、あなたはあなたの望む道を行きなさい。アリスたちは、隼人の選択を尊重するつもりだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

{ 第  話 }

 

選 択

Choice

 

 

例え違う場所にいても

──×──

Good luck to the boy who is leaving

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(こんな時間からリリィが街中を歩き回ってる……本当に俺を探しているんだな)」

 

都心近くにやってきて、隼人はアリスから聞いた話が本当であることを認識する。

向こうが何らかの形で接触したいのは分かるが、こっちに取って不利な内容じゃないかが心配だ。

 

「参ったな……この調子だと慰霊碑とかの方にもいるんじゃないか?」

 

確認ついでに香織のところに顔を出そうと思ったが、一先ずどうして自分を探しているかを知る方を先にした。顔を出すこと自体は後からでも可能だ。

そう結論付けた隼人は、物陰を利用してリリィたちが合流して会話する時を待つことにした。

張り込みを決めて30分程して、待ち合わせをしていただろうリリィに、同じ制服を着たリリィが合流する。

 

「見つかった?」

 

「ううん、ダメ。普段はこの辺りに顔を出すって聞いたんだけどね……」

 

「向こうがヴァイパーを倒す手段を欲しがるから、適性検査をやりたいって話……あの戦術が必要だからだもんね」

 

「しかも、彼とある程度の時間会話出来たリリィが百合ヶ丘で、その戦術も得意としてるから、そっちでやるように決まったし、不便さは少しくらいと思う」

 

どうやら利用しようとかそう言う話ではなく、ガーデンに招き入れ、連携を確固たるものにしたいような趣旨が伺える。

ヴァイパーを討つのに必要だろうと考えている戦術は複数人で行わねばならず、それに自分が関わった方がいいのではないかと言いたげである。

 

「(どうせ必要なら自分でやってみないか。って言うお誘いなのか……?)」

 

確かに自分で討つならそれがいいのだろうが、隼人自身は何としても自分の手でトドメを刺すと言う考えは持っていない。

とは言え、自分でヴァイパーに手を下せる可能性が上がるのは、それはそれでありがたい話であり、状況さえ許せば乗ってもいい。

 

「(けど、本当にいいのか?)」

 

こっちは死にかけたところから助けて貰い、戦う術と力を貰い、果てにはCHARMの整備までやってもらっている。それなのに自分だけ自由過ぎる気がした。

だが、ヴァイパーを討つ手段を欲しているのはそうなのだから、一度話してからでもいいだろう。

もう少し情報を集められないかと歩き回っていたが、いつの間にか慰霊碑のある方へ道を辿っていた。

 

「次はいつ来れるか分からないもんな……。……?」

 

慰霊碑の方に近づいたが、自分のいない方へと五人の少女が慰霊碑から離れていくのが見えた。

白のブレザーらしき上着と、青のミニスカートので構成されている制服は隼人も見覚えがあり、それはエレンスゲ女学院のものだった。

東京地区六本木に校舎を構える新興ガーデンの一つで、実践第一を掲げる近年急成長中のガーデンでもある。

ただ、ガーデンごとに管轄地域があるのだが、エレンスゲは自らの管轄地域外にも宣言なしに外征をすることもあり、この辺りにガーデンの品格を疑う者もいるらしい。

これに関しては隼人も似たようなことをしている身である為、大して気にしてはいない。別の部分に個人的な怒りはあるが。

 

「(三年経っている以上、もうメンバーは総入れ替えだろうが……。彼女らのミスが、俺の右腕をお別れさせ、香織を死に追いやった……)」

 

今のメンバーに対して恨み節をぶつけるのはお門違いであるのでそんなことしないが、三年前のヒュージ襲撃の際にエレンスゲが対応を誤ったことでこうなっているのだから、ガーデンを信用することは難しい。

だが、現地で協力したことのあるリリィたちは人を助けるべく必至な人たちばかりであり、ガーデンの体制はさておきリリィの姿勢は信じられる。そんな状態であった。

また、隼人が香織のことを振り返ると同時に、一つのことに気づいた。

 

「(あの真ん中にいたリリィ……どっかで見覚えがある?いやでも……)」

 

──共闘したことないよな?てことは新入生か?濃緑(のうりょく)の髪をショートヘアーにした少女を見て、隼人はそう考える。

何故彼女を注視したのかと言えば、香織以外にいたもう一人の幼馴染みと髪色が全く同じだったからだ。

今追っかけられている身で無ければ堂々と声を掛けに行っても良かったが、今回は見送りすることにした。

次にいつ見かけられるかは分からない。だが、今日声を掛けられないからといって、今後ずっとそうだと言うわけでもない。

 

「大丈夫。生きていれば明日がある……また会える」

 

──だから、今はこれでいい。心の中で自制しながら、隼人は振り向かれた時に見えなくなる道を選び、慰霊碑に持っていく為の花束を買いに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

その直後、先程から視線を受けていた少女が振り向くものの、隼人の姿は捉えられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「昼はどこかで食うよ。もう少し調べたい」

 

『了解よ。お義母さまたちにも伝えておくわ』

 

時間は進んで昼前──。アリスが応じてくれたので連絡をし、慰霊碑に花束を持って向かっていく。

次来るときはもう少し遅くなるかと思ったが、意外にも早く来れる形になった。

 

「香織、一週間ぶりだな」

 

こうして声を掛けるのも、花束を置くのもいつも通り。この後今までのことだったりを話すのもいつも通りだった。

 

「できること、全部やってみるよ。それと、次来る時はちょっと遅くなるかも……もしそうなったらごめんな」

 

──また来るよ。そう言って慰霊碑を後にしようと振り返ったら──。

 

「「「あっ……」」」

 

「……えっ?」

 

そこに偶然梨璃、夢結、楓の三人がいて、四人揃って驚くことになる。

 

「百合ヶ丘って、神奈川の方でしたよね……?」

 

確かにそこまで距離が遠くないので、自分を探すために来ること自体は納得できるが、わざわざ赴いて来るのは予想外だった。

そして、こうやって自分のところにわざわざ来る以上、用があってきていること自体は確実であり、一先ず理由を聞いてみる。

 

「簡単に言うなら、あなたと話がしたい……と言ったところね」

 

「なるほど……詳しく話を聞きましょう。っと、その前に……」

 

夢結の話を聞いた隼人は、今この場所で聞くべき内容では無いことを理解し、次の提案を出す。

 

「一度腰を下ろせる場所に行きますか。昼時ですし、そろそろそう言う時間でしょう?」

 

まだ平気──と、誰かが答えようとした時、思いっきり腹の虫が鳴る音が聞こえる。

誰かと思えば梨璃であり、顔を真っ赤にしていた。

 

「そうね……場所はあなたに任せるわ」

 

「人気の少ない場所、或いは個室使える場所にするか……ついてきて下さい」

 

自身の今の状況も鑑みた場所へ隼人は三人を案内した。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

移動すること凡そ二十分。隼人の案内にて、四人で定食屋に来た。

ここは個室が使えるので、話し合いをするのにも向いていて、食事も人を選ばないものが多い。その為、隼人は落ち着いた昼食所として選んだりもしている。

話を聞いてみると一番奥が空いているらしく、隼人は一番奥を使わせてもらうことにした。話す内容が内容なので、聞かれる可能性は少しでも減らした方がよさそうに思えたからだ。

席に案内してもらった後、注文をし、それを受け取った店員が個室の扉を閉めた後、オーダーを伝えに行った。

 

「普段、このお店に寄りますの?」

 

「たまにくらいだよ。普段は同じ場所で過ごしてる人と交代制で作ってる」

 

隼人が外食をするのは、何らかの理由で現地にとどまる時に限られる。その為基本的に今回のようなパターンの方が少ない。

 

「三年前にヒュージによって荒らされちゃったけど、一部を新しくしながら元通り……人間、やろうと思えば何でもできるって思えるよ」

 

「如月さん、三年前もここにいたんですか?」

 

「うん。ここは、俺の生まれ育った場所なんだ……」

 

都心近くに出てくるヴァイパーを追い続ける隼人の出身も都心近くなのではと思っていたが、予想通りだった。

であれば、以前にヴァイパーを追う理由を答えるのに渋った様子を見せたのも、それに関係すると、梨璃と隼人のやり取りを聞いた楓は推測した。

 

「先程声を掛けられた時もそうだけれど……あなた、人付き合いは得意な方かしら?」

 

「んー……どちらかで言えば俺は苦手な方ですね。ヴァイパー追いかけたり、あの場所に送る花束を買いにでも行かなかったら、ああも声は掛けられなかったはずです」

 

これに関しては質問した夢結のみならず、二人も意外に思った。梨璃との会話を考えるとそうじゃないように見えるかも知れないが、意外にも隼人は人との接し方が不得意である。

実は梨璃に怪我の有無を確認した時以外は、基本的に受動的な会話をしており、自分から話す、或いは話せる話題が無いと会話に困ることが多々あった。

隼人がこうなったのもヴァイパーとの一件が加速させたが、ここから他の場所に順応等をしていくことで幾らでも治せるものである。

話している間に食事が来たので、それぞれのペースで食べ始め、定食の簡単な説明等を隼人がしながらそれぞれの箸が進んでいく。

 

「ごちそうさまでしたぁ……連れてきてくれてありがとうございます」

 

「満足してくれて何より」

 

梨璃の反応を見て、隼人は一安心した。これでイマイチだの言われてしまったらどうしようと思っていたので、最悪の事態は避けられた。

百合ヶ丘は元がお嬢様学校だったと言うのもあって不安要素もない訳では無かったが、少なくとも一人は満足の旨を告げてくれている。

 

「でまあ、この店の話もいいけど……本当は違うんでしょう?」

 

「ええ。では、そろそろ本題に入りましょう」

 

話がしたいと言われているのにこれで終わる訳は無く、彼女らがしたかった話を聞くことにする。

 

「私たち百合ヶ丘女学院は、蛇を追う者であるあなたと協力関係を結びたいと思っているわ」

 

「……俺と協力関係?」

 

自分を探している理由の中では最も考えられるものだったが、理由までは察しきれていない。

一応、考えられる理由はあるが、確証が得られている訳では無いので、先を促すことにした。

 

「あなたはヴァイパーを討つための手段を欲しているでしょう?それがこちらにはあるから、あなたにそれを教えるわ。その代わり、百合ヶ丘のリリィとしてガーデンに入って、こちらの対ヒュージ行動に協力して欲しいの」

 

「交換条件ってやつですか……」

 

なるほど……と、隼人は協力関係と言った理由に納得した。

確かに単独での撃破が無理だと言ったのは自分だし、その手段を欲しているのもまた事実だ。故にそれを提供してくれるのは非常に有り難いし、恩義に報いるべく百合ヶ丘に協力するのは何ら苦にならない。

 

「(いや、流石にないよな……)」

 

都合のいい話を用意し、こちらを誘導する可能性も考えたが、一人の存在が隼人の考えに否定を与える。

 

「あ、あの……私の顔に何か付いてますか?」

 

「ああ、いや……一柳さん、腹の探り合いとか苦手そうだから、こっちを都合よく誘導とかはないと思ってさ……」

 

「そう言うことね……確かに、この子がやるとは思えないけれど」

 

「実際、こちらの都合よく……とは考えていませんし、梨璃さんは純粋で素敵なお方ですが……その考えでいいんですの?」

 

実際、隼人も自分でどうしてこんな考えをしたんだと考えはしたが、実際にそうならそれで良かった。

承諾しても良かったのだが、一つ問題がある。

 

「(あれ?ちょっと待てよ……)」

 

──あれって確か、男にはできなかったんじゃないのか?隼人はその術の問題点を思い出した。

共鳴率の都合上、10代の少女にしか使えなかった話を聞いたことがあり、自身はそれに当てはまらないせいでできないのではないかと危惧したのである。

 

「えっと、確かあの戦術って……」

 

「そう……あなたの予想通り、男の人には使えないわ。ただ、やらなければ分からないから、ダメもとで検査をしてみる……と言う方向で決定したわ」

 

──もちろん、あなたが引き受けてくれたらの話だから、強要はしないわ。夢結が告げてくれた理由なら断るわけにもいかないが、最後の一押しを得る必要がある。

 

「そうですね……ちょっと相談したい相手いるんで、話してきていいですか?俺に戦う術を与え、ヴァイパー追うことを手伝ってくれてる人なんです」

 

「なるほど……それくらいなら構わないわ」

 

一言だけ礼を告げ、隼人は席を外し、店員に一言告げて外に出た。

その後人気の無い場所に移動し、イヤホンで連絡をする。

 

「由美さん、今大丈夫ですか?」

 

『大丈夫よ。何かあったの?』

 

「俺を探していたリリィたちのことと、百合ヶ丘のリリィに持ち掛けられた話を少し」

 

そして隼人は、今回あった話を由美に伝える。

これを聞いてる際の由美はしっかりと話を聞いている旨を返しながら、最後まで話を聞いてくれた。

 

『確かに、こちらでの協力関係で行きづらいのは分かるわ。右腕のこともあるから尚更ね』

 

「ヴァイパーを討つならダメもとで行ってみるべきだと思ってるんですけど、やっぱり恩を返し切らないままって言うのは……」

 

隼人がすぐに決められなかったのはここにある。死に掛けのところを助けて貰ったのだから、自分で好き勝手決めてしまうのは違うと考えていたのだ。

だが、由美たちからすれば隼人はまだ自分の居場所を選べる身であり、自分たちもヴァイパーを討てるのならそれがいいし、望むなら行くべきだと考えていることを告げる。

 

『気にしなくていいわ。元に戻るだけだから……それに、救われた命でも、それは()()()()()のよ。だから、あなたは自分の望む道を行きなさい』

 

「由美さん……」

 

──俺は周りの人に恵まれてるな。隼人はそれを改めて感じた。

それならば隼人が迷うことは無く、自身の答えを告げる。

 

「そう言うことでしたら、俺は行きます。一応、時々顔見せに戻ってくるつもりですけど……」

 

『それでいいわ。あなたがヴァイパーを討てることを祈るわ』

 

礼を告げて連絡を終え、三人がいた場所に戻る。

 

「待たせました。今回の話なんですけど……受けようと思います」

 

「「「……!」」」

 

時々でいいので、恩人に顔を見せたい旨を告げれば、それは夢結が掛け合ってくれるのを保証した。

後は連絡先を教えておき、試験の日程が決まったらその時に試すだけである。

 

「あなたに名乗るのは始めてでしたね……如月隼人です。適正があった時はよろしくお願いします」

 

「白井夢結よ。この間はヴァイパーの撃退をしてくれてありがとう」

 

握手と共に、改めての自己紹介が始まる。

この二人は今日まともに話すことになった。上手くいけば、今後は色々教わることになるだろう。

 

「楓・J・ヌーベルですわ。以前は梨璃さんのこと、ありがとうございます」

 

「どういたしまして。そっちもあの時怪我無くて良かったよ」

 

隼人は名を明かしていたが、楓の名は梨璃が口にした限りでしか知らない。その為、こちらは改まってになる。

適正があった場合は共闘することも増えるだろう。

 

「如月さん……私、如月さんに適正があることを信じてます」

 

「うん。俺もそうだと思いたい」

 

唯一お互いが名乗った二人に改めての自己紹介は必要ない。

梨璃の方はリリィになって間もないと言う話だったので、自分が支える側になるだろう。

 

「それじゃあ、また。検査を超えた時に会いましょう」

 

話も終わり、会計も済ませた後に隼人は三人と別れ、帰った先で三人に感謝の旨を告げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

それから凡そ一週間後。隼人の適性検査が行われ、ノインヴェルト戦術への適正が有することが判明し、入学が認められることになった。




これで大体序章とも言えるべき部分が終わりました。

ここからいつも通り解説等を入れます。


・如月隼人
元ヘルヴォル(正確には、当時の作戦にいたリリィたち)には間接的に自分をこんな目にされたせいで、少々恨みがある。
が、それをぶつけるようなことはせず、上手いこと自分を抑えて共闘した。
(最初は共闘することに納得できなかったが)
夢結達の誘いに乗り、百合ヶ丘へ編入することに。


・一柳梨璃
多分、腹の探り合い出来ないんじゃないかと思えるほど純粋で聖人なカワイ子ちゃん。
隼人との交渉は第一接触者であり、互いに名を伝え合っている=コンタクトを最も取りやすいと言う理由で選ばれた。主に、本人の性格で要らん心配させない要員。


・白井夢結
恐らく腹の探り合いはできるだろうお人。
隼人との交渉は第一接触者である梨璃のシルトだから。唯一の上級生と言うことで、主導は彼女が担当。


・楓・J・ヌーベル
お嬢様と言う立場の関係上、腹の探り合いはできると見て間違いないお人。
隼人との交渉は第二接触者であることと、夢結と隼人の相性が悪い場合のピンチヒッターを宛がわれている。が、今回は梨璃のおかげで要らぬ心配となった。


・隼人と共にいた三人。
確かに都心近くの防衛要員を欲していたが、本当は隼人に早いとこ新しい帰る場所を見つけて欲しいと考えていた。その為、今回はこうして後押し。
今後は隼人がいなかった時のように、アリスが主導で外部行動を行う。


・慰霊碑の近くで見た濃緑髪の少女
一体誰なんだ……(分かる人はもう気付けるくらい露骨)


次回以降、隼人は百合ヶ丘に所属して動くことになります。
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