アサルトリリィ -RED THISTLE-   作:ブリガンディ

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氷気錬成3と4スロを両立した護石が……出ません(涙)


第5話 確認

ノインヴェルト戦術の練習から更に数日後。ついに特型ヒュージの反応の追跡に成功し、明日に出現する場所も掴めたので、レギオン同盟は百合ヶ丘に集合して今日一日は待機し、明日に現場へ向かって撃破を行うことになった。

その日の早朝──。隼人は由美から資料を受け取った後、久しぶりに慰霊碑へと足を運んでいた。

 

「次が大きな戦いになるかも知れないから、ちょっと来たよ」

 

こうして一人で来るのも同時に久しぶりであり、香織に近況を話すのも久しぶりだった。

一先ずこれが終わればまたしばらくゆっくりできるだろうとされており、特型ヒュージを巡る案件も終わりが近づいている。

 

「気になる相手もできたんだ。その時はまた教えに来るよ」

 

恐らくその時か、自らが楓に紹介された住居を選び、旅立つ直前がここへ立ち寄る最後の時になるだろう。

──そろそろ、思い出に留める程度の練習を始めるべきかもしれないな。そう思いながらまた来ると告げ、百合ヶ丘に戻ることを決めた。

 

「(特型ヒュージがどんな戦いをするかは知らないけど、落ち着いてやれば大丈夫だ)」

 

冷静さを保ち、己の役割をこなし、助けられる限りで助けて自分も怪我無く帰る。それだけだ。

強いて言えば、できる限り無茶を減らして楓を悲しませないと言う個人的な目的も追加しているが、これは己の心境が大きい。

そして隼人が戻って来てから少しすると、ヘルヴォルとグラン・エプレのメンバーもやってきて、ここから百合ヶ丘で特型ヒュージの内容と今回の作戦を確認。その後交流──と言った形を予定している。

 

「……」

 

「どうした?一葉」

 

だが、何か一葉が躊躇したような表情を見せたので、隼人は問いかける。

どうも親G.E.H.E.N.A.派に属するエレンスゲのリリィである自分たちが、百合ヶ丘に踏み入るのに迷いがあるらしい。前回は挨拶もあったので割り切ってガーデンに立ち寄ってはいたが、今回は違うそうだ。

 

「お前、そこまで気にする必要はないだろ……同じリリィだぜ?」

 

「それはそうだけど……」

 

「な、なんかごめんね……一葉、朝からずっとこんな感じで」

 

実際、新G.E.H.E.N.A.なら戦果最優先のリリィも当然いるし、彼女らの行動が他のガーデンから反感を買ってしまうこともあるのはそうだ。

とは言え、一葉自身がそう言う人間ないことは分かっているし、今回初対面だったらともかく、自分たちはそういうわけでもない。だったら別にいいのではないかと隼人は思っているが、一葉からするとそうならないらしい。

そして、恋花の話を聞く限りだとこれは他の手段を探すしか無さそうだと、隼人は早々に匙を投げることを決める。

 

「それなら、もう一個いい場所があるから、今回予定した諸々はそっちでやりましょうか」

 

いきなり使わせて貰って大丈夫なのかと思いもしたが、既に手配済みらしく、ならばと移動することは可能だが一柳隊はともかく、他の二レギオンは長時間移動を済ませたばかりなので、流石に休息してからと言う話になった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(やってしまった……)」

 

ガーデンから少し移動したところにある公共ベンチに座りながら、一葉は己を顧みていた。

いくら彼女らが受け入れても他は……と躊躇いがあるのは変わりないが、隼人の気にしすぎと言うのも最もで、これが今回の反省点と見ている。

実際、前日も乗り気じゃない自分をレギオンメンバーがそれぞれの言い方で気にしすぎだと言っていたが、正にその通りだと言える。

 

「(仕方ない。区切りの着いたタイミングでまた機会をもらおう)」

 

大丈夫そうな時にこっちからお願いする。または、向こうが誘ってきたら必ず乗る。どちらかを守ることを心に決め、ここでの反省は終わりにした。

大事なのは明日の特型ヒュージ戦で、隼人と共に戦場に立つことになるだろう。その場合ノインヴェルト戦術を担当するのか、それとも空きの二人として補助に回るのか。そこが気になるところではある。

前者は特に気にする必要はない。ノインヴェルト戦術を決めると言う重大な行動以外は特に無理もしないだろう。気がかりなのは後者の時だ。

一葉としてはあんな想いをした以上は何度もそうされるのは気が気じゃないが、隼人のCHARMで後方援護はすぐに戦えなくなり、結局は信じるしかないのかもしれない。

 

「ここにいたのか」

 

「隼人……」

 

──隣、いいか?と、隼人に問われたので了承し、彼は自分の左隣に座った。

その手には買って来ていた飲み物を持っており、それを開けて口に含む。

 

「隼人、お父さんとお母さんが聞いてきたんだけど……次、どこかで顔を見せられそうな時はある?」

 

「次か……まあ、これ終わってどうなるかだな。取り敢えず申請は出してみるよ」

 

今日のこともあったのでどうしようかと思っていたが、幸いにも一葉は聞いておきたいことがあったので、それを聞いておく。

幸いにも返事は良さそうなので、どうにかなるだろうという見込みができた。

 

「俺が直接干渉するのはほぼ無理だけど、エレンスゲの方は大丈夫か?後、変な無理もしてないよな?」

 

「昔が昔だったから、まだ色々と……無理は、してないと思う」

 

ちょっと曖昧になってしまったのは、ヘルヴォルのメンバーがちょこちょこ自分のハードワークぶりを案じる時があるからだ。隼人も察することくらいならできるのかもしれない。

実際、隼人は「本当に大丈夫かコイツ?」と言いたげな顔をしていたので、信じてもらえていないのが分かる。

 

「じゃあ、そういう隼人こそ無理はしてないの?この間だってああだし……」

 

「俺の場合、そもそもこの道を選んだ時点でだしな…まあ、してないとは言い切れないのは変わらないか」

 

このまま詰められるのは気恥ずかしいので、こっちから聞き返して見たら隼人は割かしあっさりとそれを認めた。不安に駆られてしまったのも、失う恐怖だろう。

そして、認めた理由は何となく分かる。

 

「そういう正直なところ、変わらないね?」

 

「あんまり嘘つけないんだよ。俺……」

 

「香織を助けようとした時もそうだもんね。自分の気持ちに、目を背けられなかったんでしょ?」

 

放っておけないから助けに行く、突っ込みに行く。関わらないのが楽だと分かっても、安全だと言われてもそれでは自分が納得できない。それが隼人だった。

ちなみに、最近控えているのは自分がそれをやると悲しませてしまう可能性が高いからで、緊急時以外はやらないようにしている。

 

「あっ、隼人くん。一葉さんも」

 

「一葉ちゃんも案内してもらっていたのかしら?」

 

「いえ、少しだけ昔のことを話してました」

 

今座っているベンチが三人用である為、隼人は立ってそこを譲る。自分が立たずに座っている場合、人が来た場合に目線がキツくなる可能性を見越してのことだ。

そこから少し話している間に、リリィになった経緯はさておきとして、特に守りたい大切な人は誰かと言う話が上がる。

 

「私は隼人です」

 

ここで一葉が真っ先に、明確に答える。幼馴染みで縁が深いことが大きいのは誰にも分かる。

だが、これだけではなく、もう一つ理由はある。

 

「あの惨劇の時……私は何も出来ずに大切なものを失うかも知れない恐怖を感じました。だから、もうそんなことが……それより先のことが起こらないようにしたいんです」

 

実際、一葉は一人取り残されてしまっていたも同然であり、香織はもう帰ってこない。だからこそ、そうならないようにしたいのだ。

一葉が明確に示したので、次は隣にいる梨璃の番になる。

 

「私は、()()()()()()()()()()()()です。二人出しちゃうのはずるいかも知れないんですけど、決めきれなくて……」

 

「大丈夫よ。それだけ大切なんでしょう?」

 

それだけ二人が大事だと言うのはよく伝わった。彼女に取って二人の存在は非常に大きい。あの二人の存在は梨璃に取って、何にも変えらえれないかけがえのないものなのだ。

 

「私は高嶺ちゃんよ。ずっと一緒にいるからこそ、二人で一緒に帰りたいの」

 

ずっとと言うのは幼少期からのことで、それだけ長い時間を共にする日常の象徴とも言う存在であった。

これを聞いている限り、相手側の高嶺も同じように考えているのだろうと考えられる。

 

「じゃあ、隼人くんは?」

 

「俺か……真っ先に上がってくるのは二人だな。一人は一葉。もう二度と会えないと思ってこうだったから、ちゃんとお互いに生き残って戦いから離れるよ」

 

一人目は至極納得だった。ようやく再会できたのだから、ちゃんと二人生き残って欲しい。

 

「じゃあ、もう一人は?」

 

「楓だよ」

 

「……!」

 

この時点で梨璃はもしかしたらと言うものを感じていた。

試しに理由を聞いてみれば、自分の中で最もお互いをしっかり見て向き合った状態で話し合うことができた点と、自分のことを本気で想ってくれていることが大きいようだ。

 

「だからなのかな……俺の中であいつの存在が凄く大きいし、守りたいんだ」

 

既に隼人の中で、楓は未来への象徴となっていた。

 

「もしかしてだけど、意識してるのってグリーンフェスよりも前から?」

 

「ああ……そうだな。それよりも前だよ」

 

「じゃあ、私たちが始めて協同した時とはどうかしら?」

 

「ええ。それよりも前です」

 

「えっ……えぇ!?隼人が?」

 

「……俺、そんなに興味のない人間に見える?」

 

そんな風にちょっと質疑応答をしていたが、そろそろ移動開始の予定時間になりそうだったので、ガーデンに戻り始める。

移動する最中、隼人と楓が結ばれたかどうかは後ででもいいから教えて欲しいと言うことになり、拒否しづらかった隼人は一先ず承諾するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

移動した後、食事の準備を担当する者とその他諸々を担当する者で分かれての作業が始まった。

隼人は当然の如く食事組に混ざっており、そちらのメンバーと協力して作業を進めていた。

 

「何というか、意外ね」

 

「そうね。隼人君がこっち側なのは予想外だったわ」

 

やはりというか、隼人はこちら側の人間に見えないのだろう。

だが、隼人は意外にもこの手のことはしょっちゅうやっており、面倒に思わなければ毎日一食は作っている程だ。

 

「こうやって飯を作る仕事を、後の未来でやりたいと思ったんです」

 

「なるほど……そういうことでしたか」

 

共に料理した経験のある神琳は、隼人がところどころでこだわりを見せる理由と言うものを理解することができた。

早い話がその道に向けて自分なりの模索をした結果であり、きっとこれからも続けていくことになるのだろう。

小学生時代に抱いた夢を思い出せたと言う話もあり、一緒に準備を進めている神琳、千香留、叶星はそれは良かったと安心する。

 

「あ、熱っ……!これ、どうやってるのよ……」

 

「それ、ラップ使ってやればマシになるぞ」

 

別のことを担当していたはずの姫歌が難儀している姿が見えたので、それと無く助け舟を出しておく。

何でいるのかはさておき、変に突っかかり過ぎるのは良くないと考えての選択だった。

一先ず助け舟を出した後、それぞれの得意料理の話が出て、全員がそれぞれメニューの共有を後でやることも約束した。

 

「(俺がどんなものを作りたいのか、何が作れるのか……まだまだ知りたいことは山ほどある)」

 

──一つ一つ、焦らずやっていこう。少しずつ夢への道を進む過程が、今は無性に楽しかった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

{ 第  話 }

 

確 認

check

 

 

必要になこと

──×──

That's the consciousness of the mind

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

全員で集まって食事を取った後、明日の特型ヒュージに向けた会議が始まる。

 

「先ずは私が調べた情報の共有をするわ。これが特型ヒュージの情報よ」

 

百由が纏め上げた特型ヒュージのデータには、現状確認した限りの形状、能力、行動パターン等全てが見事に網羅されていた。これを元に考えた結果、やはりノインヴェルト戦術を決めることが最適解となる。

 

「これに関しては慣れているのもありますから、一柳隊の方で行います」

 

「それが最善ですね。こちらからもお願いします」

 

神琳の提案に返答した一葉もそうだが、他の全員も一柳隊に任せるのが最適だと考えているので、反論はでない。他のメンバーは陽動を行うことになる。

情報にないものが出てくればその時だが、それでもやることは変わらないだろう。

 

「パス回しを調整出来れば、最悪二人までなら遊撃に回せますわ。当然、手番が回ってきたら戻って来てもらうことになりますが……」

 

「それなら、俺が構えてようか?」

 

「どの道、行くなら縮地持ちの誰かだろうな……結梨も、梅たちと万が一の時に構えておくゾ」

 

「うん。分かった」

 

行動速度の問題点から、やるにしてもこの三人しかいない。

また、これ以外にも基本は二水の鷹の目で捉えるか、百由の端末に探知反応が出るかが起きた場合、最初に先行して陽動隊が動き、十分に引き付けた後でノインヴェルト戦術を決める形になる。

そして、この時の状況次第で二人までが遊撃担当で動き、そのままノインヴェルト戦術の遂行に戻り、それで撃破──というのが大まかな段取りだった。

 

「その、疑っている訳ではないのですが……隼人はノインヴェルト戦術を使えるんですか?」

 

『……』

 

一葉の質問を聞いた瞬間、隼人と百由は即座にアイコンタクトでお互いに承諾する。

 

「使えるには使えるよ」

 

「だったら、それに関してもここでちょっと説明しちゃいましょうか。ここにはいないけれど、それに関わり深い人にも許可は貰っているし……ただしコレ、口外無用らしいからそれを守ってくれることだけ約束をお願いするわ」

 

前回と前提条件は基本的に同じなので、百由は先回りしてそれの確認に入る。誰もいなければそのまま隼人にパスして少しの間進行を任せる算段だ。

 

「それは、何か技術的な理由かしら?」

 

「その通りです。なので、これを飲み込めない場合はこの先の話をすることはできません」

 

無用な公開をするつもりはない。故に、ここが分岐点となる。

幸いにも質問した高嶺は飲み込んだし、他のメンバーも変に話さなければいいと考えたので、それを飲み込んだ。

 

「話す前に、取り敢えず皆にコレ渡しますね」

 

確認が取れた後、隼人は予め準備していた資料をそれぞれ配布する。百由、ミリアム、楓の三人は事前に渡してあるので、持ってきたそれを確認する形になる。

 

「細かい説明は省きますけど……資料に乗ってる義手を俺は使っています。一柳隊の方にも回したのは、ヴァイパー討った後にナノマシン交換によるアップデートがあったからです」

 

「なるほど……ただ交換するだけでは無かった。ということね」

 

夢結は不具合をどうにかする為だけの交換だったのだと考えていたが、どうやらそうでも無かったようだ。

一応、一柳隊のメンバーは既に知っているから反応は比較的薄いもので済んでいるが、他のレギオンメンバーは暫し言葉を失っていた。

これと同時に、ヴァイパーへの復讐をする為の理由の一つが右腕だと言うことが、ここにいる全員に明らかとなった。

他にも、由美とアリスの名が出て来て、特に前者は知る人が全員驚愕した。あの有名な科学者が隼人を救助した人間の一人であることにも。

 

「隼人、ちょっといい?」

 

「どうした?」

 

これとは別のことが気になった結梨は隼人の近くに行き、その右手に触れてみる。

 

「触ってる感じ……あるの?」

 

「ちゃんとあるぞ。動かす感覚とか諸々……この腕が義手だってこと、時々忘れるくらいには違和感がないんだ」

 

本来感じられるものを感じられないのは悲しいことだと考えていた結梨だが、どうやらそう言うこともないらしいので一安心した。

これ以外にも、ヘルヴォルのメンバー──特に一葉は余り無理はし過ぎない方がいいのではないかと思いもしたが、彼は自分の意志で残留の道を選んでいる為、強く言うこともできないので隅にしまっておくことにした。自分たちがエレンスゲを何とかしたいと思うように、彼も傷ついてなお助けたい人たちがいるのだ。

 

「後、何か気になることはありますか?この場限りで受け付けます」

 

一通り公開すべき情報は伝えたので、後は何もなければこれで終わりである。

 

「これは質問とは違うのですが、我々ヘルヴォルは資料の読み込みが完了次第……この資料の破棄を行おうと思います」

 

「だ、大丈夫……なんですか?」

 

一葉の宣言に梨璃は驚いた。恐らくこの資料は二度と受け取ることはできないはずだからと言うのもあるが、そもそもの行動があまりにも大胆だ。

 

「まあ、しょうがないね。こっちはG.E.H.E.N.A.と仲いいガーデンなワケだし……」

 

「研究をしたいからって、隼人君を強引に引き込もうとする可能性が出ますから、そうせざるを得ません」

 

「それにコレをみて、抜けたはずの製作者が無理矢理連れ戻される可能性とかもある……」

 

だが、実際にあの研究狂いどもはやりかねないと言う意見は満場一致で、そうなるくらいならヘルヴォルのメンバーはこうするのが一番だ。

念入りに資料の内容を分からなくするべく、細断した上で焼却をすることが決まり、一先ず資料の対応は終わりになる。

その後は特に何か質問があったりはしなかったので、これで会議は終わりとなった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

それから少しした後、今回集まった人たちと話をして交流を広げ、先ほどの義手の件で気がかりにしていた人たちは隼人が問題なさそうにしているのを見て一安心した。

時間はもうよるになり、明日の朝が特型ヒュージを倒す為の行動に入る為、入浴等も済ませたら寝た方がいい時間にはなっている。

しかしながら、浴場は二人までしか入れないのと、男女で分けられている訳でもないので、隼人は順番を譲って一番最後に入ることにしており、それまでは待機時間になっている。

 

「(やっぱり、そうだよな……)」

 

一人で静かに待っている間、隼人は自分に想いを伝えてくれた楓に対し、自分がどう思っているかを考えていた。

梨璃たちに話した時と同じだが、やはり自分もそれだけ大切に想っている。

これ以外にも思ったことだが、彼女には悲しい顔をせずに笑っていて欲しいとも思っている自分がどういることに気づいた。

更には気を抜ける場面では彼女のことを考えていることが多くなり、これはもう言い訳のしようがないだろう。

 

「(俺、楓のこと好きになったんだな……)」

 

それも人ではなく、異性として──。これを自覚した隼人は、後は自分が答えるだけだなと結論を付ける。

とは言え、一先ずは特型ヒュージを討つのが先なので、それは隅に置いておくことにした。

 

「お待たせしました。空きましたわよ」

 

「分かった。ありがとう」

 

思考がまとまった直後に楓から声を掛けられたので、準備していた用具を取ってそのまま浴場へ向かうことにした。

その時、無自覚ながら彼女へ送る目線が熱くなってしまったのにはついぞや気付かなかった。




次終わったら一旦一区切りになります。

以下、解説入ります


・如月隼人
遂に己の気持ちを自覚した。相手が既にお返事待ちなので、後はいつ行くかだけ。
右腕のことはあんまり気にしていない。


・一柳梨璃
守りたい人が一人増えている。
隼人と楓のことはどうなるか楽しみにしている。


・一柳結梨
一柳隊で唯一隼人の右腕を知らなかった。
気になったのは隼人の右腕の感触があるかどうかであり、本来の腕で実際に感じられる機能があると分かったからよしとしている。


・相澤一葉
明確に守りたい相手がいる。資料の破棄は隼人のことを考慮した面が大きい。
本当は安全な場所にいて欲しいのは変わらないが、相手も同じだろうから断念。

特型ヒュージを討った後、隼人の行き先は?(選ばれなかった行き先の場所は原作とほぼ変わらないので、スキップします)

  • 新宿
  • エレンスゲ
  • 神庭女子
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