今回は前のに比べて少し長いです
駄作ですが読んでくださると嬉しいです
<翌日>
目を覚ました。どうやら霊夢は既に起きているらしく、朝食を準備する音が聞こえてくる。
布団から起き上がり霊夢の居る部屋に向かう。
「霊夢、おはよう」
「おはよう…って何よその寝癖……」
「ん?そんなに酷いか?」
「もう、今日は色々と行くんだからちゃんとしてよね。そっちの洗面所で直しなさいよ。歯ブラシとかも適当に新品のを使いなさい」
霊夢が呆れながら洗面所を指さす。
「ん、ありがとう」
霊夢が示した洗面所に入る。…うん、確かに凄い寝癖だな。まるでスー○ーサ○ヤ人だな。これはもう直接水を被った方が良さそうだ。蛇口をひねり水を出し寝癖を直す。
ある程度直し鏡を見て確認する。うん、これくらいなら大丈夫だろう、ん?
鏡を見ていてとある異変に気づいた。
「目が…紅い?」
本来黒であるはずの部分が紅い色に変わっている。黒い瞳孔、紅い虹膜…。一体どういう事なんだ。考えてみるも答えは一切出てこない。それにいつもより体が軽い気がする。幻想郷に居るとこうなるのだろうか。確か霊夢は空を飛んでいたし。
歯を磨きながらそこら辺にあったタオルで髪を拭く。
支度を終え霊夢の元へ向かう。
「なぁ霊夢、俺の目が紅くなったんだが原因分かるか?」
「そんなもん知らないわよ。ほっときゃそのうち直るんじゃない?」
「なんと適当な…」
朝食を食べ、出かける準備をする。と言っても俺は特に準備する事もなく部屋で適当に待っていた。
「お~い霊夢!」
一人の白黒の服を着て箒を持った女性が入ってきた。恐らく霊夢の知り合いだろう。いき
なり部屋に入ってきたのだから。
「霊夢なら今出かける準備してるよ」
「おぉそうか、って誰だお前?」
「色々とあってここに居候することになった霧島唯斗だ。君は霊夢の友人か?」
「おう、霊夢の親友の霧雨魔理沙だぜ。よろしくなだぜ」
「あぁ、よろしく」
「あら魔理沙、来てたのね。今から唯斗に幻想郷を適当に見せに行くんだけど一緒に来る?」
「おもしろそうだな、行くぜ」
「なぁ魔理沙、さっきから気になっていたんだが何故に箒を持っているんだ?」
「これか?この箒は空を飛ぶために使ってるからいつも持ち歩いてるんだぜ」
「なるほどな」
「外から来た人は飛ぶっていったら大抵驚くもんなんだぜ?」
素っ気ない返事に魔理沙が不満げに返した。
「こっち来て早々に飛んでる霊夢と出くわしたからな」
そういえばあの時霊夢が放った弾丸は何だったんだろうな。後で霊夢に聞いてみようか。
「そういえば唯斗には飛行の方法を教えてなかったわね…」
「俺も飛べるようになるのか?」
「えぇ、能力が使えるなら飛ぶことも弾幕を放つ事もできるはずよ」
「弾幕ってのは霊夢が妖怪を撃退するときに使ってたやつか?」
「えぇそうよ。幻想郷じゃ弾幕は武器みたいなもんね。直接的な殺傷能力は無いけれど」
「弾幕の事なら私に任せるんだぜ。今度きっちり教えてやるぜ!」
「そうか、じゃあよろしく頼むよ」
「とりあえず飛べないと移動が面倒だから、そっちを教えてあげて」
「教えるって言っても私の飛行手段はちょっと特殊だしなぁ」
持っている箒にまたがり空を飛ぶ魔理沙。
「霊夢は普通に飛べるのか?」
「私は空を飛ぶ程度の能力を使って飛んでるし、魔理沙は魔法わ使う程度の能力を使ってるしね…」
「つまり自力で飛ぶ方法を探せと」
「まぁそうなるわね。唯斗も能力を使えば飛べるんじゃない?」
俺の能力…つまり細胞を操る程度の能力を使って飛ぶ…か。そもそもこの能力ってのはいきなり思い通りに使えるものなのか?
「とりあえず、飛ぶんだったら翼?が必要か」
集中して自分の背中に翼のイメージを作り出す…。目を瞑り今まで俺が見てきた翼のイメージをより強固なものに変えていく。
すると背中に異変が起こった。背中の表皮に割れ目ができそこから、黒い大きな翼が生えた。
生えた翼は黒く、表面は革のような独特なテカりがある。
「これじゃまるで、吸血鬼か悪魔だな…」
「あら?とても似合ってるわよ?」
「おいどういう意味だ」
「うん良いんじゃないか?悪魔みたいで似合ってるぜ!」
「魔理沙、君もか…」
なんだ?俺はそんな悪人面なのか?これでも俺は風紀委員の副会長だったんだぞ…。それに悪人はアイツだけで十分だ。
「とりあえず飛べるようになったんだから行くわよ」
「あぁ、そうだな」
軽く地面を蹴り翼を羽ばたかせる。多少動きがぎこちないがこの程度なら直ぐに手足のように扱えるようになるだろう。
「なぁ唯斗?」
「なんだ?魔理沙」
3人で飛行してる最中に魔理沙が話しかけてきた。
「唯斗って人間なんだよな?」
「あぁ、その通りだ」
「私の知ってる人間は背中に黒い翼生やして飛んだりしないんだがな…」
「まぁそういう能力なんだよ」
「能力っていっても人間が使える限界ってのがあるんだぜ?私だってマジックアイテムが無きゃ満足に魔法を撃つこともできないし…」
「服装からして何となく勘づいていたけどやっぱり魔法使いだったのか」
「幻想郷の普通の魔法使いとは私のことだぜ」
普通の魔法使い…普通じゃない魔法使いも居るのだろうか?
「そういや限界が有るって言ってたが霊夢もなのか?しょっちゅう妖怪退治してるらしいが」
「あぁ、霊夢は人間でもかなり特別だな。代々伝わる博霊の血をひいてるからな」
「そんな良いもんじゃないわよ。結界の守護と野蛮な妖怪の鎮圧…それが博霊の血をひいたものの宿命なのよ」
「霊夢…」
本人は何とも無いように言ったようであったが、俺の目には霊夢のどこか哀しげな表情が映った。
「まぁ…俺も妖怪と戦えるようになったら霊夢の仕事手伝うよ」
「ホント!?絶対に手伝って貰うからね!約束よ♪」
あ…何か俺余計な事言ったな…。そして霊夢、さっきと表情変わりすぎだろ……。
「そろそろ人里に着くぜ」
色々話してる間に到着していたようだ。やっぱり飛ぶと移動が早いな。
スピードを落として地面に着地する。それと同時に背中の羽は消えた…というよりは俺の体内に入り込んでいき収納された。
「収納もできるとは便利なもんだな」
「ここは人里よ。能力を持ってない人間や人間と友好的な妖怪なんかもここに居るわ」
「ここに居る人間って俺と同じように外の世界から来たのか?」
「そんな人はごく一部ね。大抵はここで産まれた人ね」
歩きながら辺りを見回す。色々な店が建ち並んでいる中で一軒の屋台に目が止まった。
「あれがその人間と友好的な妖怪か?」
屋台の方を指差しながら霊夢に尋ねた。
「えぇ、八目鰻の屋台をしてるミスティア・ローレライよ」
「お!ミスティアのやろう今日はここでやってたのか」
屋台に気付き一目散に走っていく魔理沙。なんと自由奔放なのだろうか。
「魔理沙っていつもあんな感じなのか?」
「そうね…。お陰で一緒に居ると疲れるのよ」
「お~い!早く来いよ~!」
屋台の前で魔理沙が手を振りながら呼んでいる。
「まったく…」
呆れている霊夢と共に屋台の方に歩いていく。
近づくと魔理沙は既に串に刺さった料理を食べていた。
「あ、霊夢さんもいらっしゃい。お隣の方は…?」
「あぁ、昨日幻想郷に来た霧島唯斗よ」
「どうも、よろしく」
「私は屋台を営業してるミスティア・ローレライです。」
「あぁ、魔理沙が食べてるアレか」
「う~ん、やっぱりミスティアが焼く鰻は旨いぜ」
「御二人も何か食べますか?」
「いや、いいよ」
「私もやめとくわ」
「次居らした時は是非食べていってください
ね」
「気が向いたら来るよ」
妖怪の中にはミスティアのように商売をして生計をたてている者も居るんだな。もしかして人間に近い姿をしている妖怪は比較的友好的なのか?
「おや、霊夢と魔理沙が人里に来るなんて珍しいじゃないか」
「ん、慧音先生じゃないか」
「あら、久しぶりね」
「ハハ、先生は止めてくれよ。ところで君は?見慣れない顔だが」
「俺は霧島唯斗だ。昨日幻想郷にやって来て今は博霊神社に居候している」
「そうだったのか、慣れない世界で大変だろう。私は上白沢慧音だ。近くの寺子屋で教師をやっている」
なるほどそれで魔理沙は慧音先生と呼んでいたのか。すごい苦笑だったがな。
「もし暇な時だったらで良いんだが、外の世界の事を子供達に教えてやってくれないか?」
「えぇ、全然構いませんよ」
「ありがとう、寺子屋の場所が分からなければ霊夢と一緒に来るといい」
「ちょっとなんで私まで巻き込まれてるのよ。案内なんて魔理沙で良いでしょ」
「なんで私まで巻き込まれるんだぜ…」
「おっとそろそろ授業の時間なんで戻るよ。じゃあな三人とも」
そう言って慧音は寺子屋の有る方向へと走っていった。
「はぁ、なんで今日に限って色んなのに逢うのかしらね」
「まぁまぁ、賑やかなのは良いことだぜ?」
「じゃあ唯斗と一緒に寺子屋に行くのは魔理沙ね」
「そりゃないぜ…」
「どうして二人とも寺子屋に行くのを嫌がるんだ?」
「いいか唯斗よく聞くんだ。あそこの寺子屋には会った瞬間に氷塊を飛ばしてくる妖精や、事あるごとに『あなたは食べても良い人類?』と聞いてきて腕にかじりついてくる妖怪が居てとても疲れるんだ」
「あぁ、納得した」
どうやらかなり面倒な仕事を引き受けてしまったようだ。適当な理由を付けて断っておけばよかった…。
「お、こーりんの店じゃないか。相変わらずみすぼらしいな」
「アンタの家の散らかりように比べれば全然マシね」
話をしながら香霖堂と書かれた店に入る。魔理沙の言った通り色んな所が傷んでいる。かなり昔から営業している店なのだろう。
「魔理沙、霊夢いらっしゃい。君は…初めてみる顔だね」
「霧島唯斗だ。訳あって博霊神社で居候している」
「僕は森近霖之助だ。ここで古道具屋をやっている」
今更だが幻想郷に来てから男と話すのは霖之助が初めてだな。どういう訳かここ幻想郷はやけに女性率が高いように感じる。まだここに来て2日目だから単なる偶然かもしれないが…。
霊夢と魔理沙は棚に置いてある商品を物色してる。
「ところで唯斗、君は人間なのかい?」
「あぁ、そうだが…どうして?」
「いや何だか人間からは感じられない力を感じたような気がしたんだけどね。どうやら気のせいのようだね」
ふと魔理沙に言われた事を思い出した。
<唯斗って人間なんだよな?>
今日だけで2回も人外疑惑をかけられた…。それに霖之助は力が何とかって言っていた…。明確、とまでは言えないがこれが人間じゃないかと言われる理由なのだろうか?
これに関しては恐らく俺をここに連れてきたであろう紫に聞かないと分からないだろうな。
「そういえば霖之助さん、注文しておいた物は?」
「あぁ、特注の御札だったね。取ってくるから少し待っててくれ」
霖之助と霊夢が話している間に棚に置いてある商品を眺める。何に使うのかさっぱり分からない物も有れば、携帯電話や冷蔵庫やテレビ等見慣れた物も置かれていた。
「色んな物が有るんだな」
「大体はこーりんがどっかで拾ってきたガラクタなんだけどな」
「はい霊夢、ところで料金はまたツケかい…」
「もちろんよ」
また、という事は今までずっと料金はツケだったのだろう。
「そろそろ貯まったツケを精算してくれないとここの経営も危ういんだけどな……」
「そのうち払うわよ、そのうちね」
「前に来た時も言ってなかったかい?」
「気のせいよ」
「こーりん、このよく分からないの魔法錬成の材料になりそうだから貰って行くぜ」
よく分からない物体を手にした魔理沙が貰って行くと言っている。この店じゃこれが当たり前なのだろうか。二人とも一項に金を支払う気配がない。
「魔理沙、ここは店なんだからお金を支払ってほしいんだけど」
「良いじゃないか、どうせこれもただで拾ってきたんだろ?」
「まったく……」
もう霖之助も支払いをしてもらうのを諦めているようだ。
ドンマイ霖之助…経営破綻はもうすぐだ。
「唯斗は何か持っていかないのか?」
「いやここ店だし…金払わなくて良いのか?」
「こーりんが寛容な心で許してくれるから大丈夫だぜ」
「強盗紛いの事を許した覚えは無いんだけどな……」
「そういえばこれ買い取りってできる?」
「一応そっちも営業してるよ」
「じゃあこれをお願い」
ポケットの中からスマートフォンを取りだす。
ここでは電波が繋がらなくて使い物にならないから金に替えておいた方が良いだろう。
「これはスマートフォンという道具だね。用途は相手への連絡や情報収集をしたり」
「この世界に無いものなのに随分詳しいんだな」
「それは僕の道具の名前と用途が判る程度の能力のお陰だよ。買い取り額はこのくらいだが良いかい?」
「あぁ、問題無い」
銭の入った袋を渡されたがこの世界の通貨については全くわからなかったので適当に返事をした。
「じゃあそろそろ帰るわよ」
「そうだな、何だかんだでかなり長いこと居たもんな」
来た時と同じように空を飛び神社へと帰った。
実を言うとこの話の半分くらいまでは既に書いてあったのをコピーしてきただけなんですよねw
どうわけで次からの投稿は極遅になると思います
<追記>
1~3話を纏めた物をピクシブにて投稿しました