幻想郷陰謀録   作:霧島㈱

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どうもです
今回からまた霧島編の再開です


霧島VS霧雨

丁度九龍一輝が人里に向かっていた頃…

 

俺は霊夢に頼まれて神社周辺の掃除をしていた。敷地が妙に広くて掃き掃除をするだけでも一苦労だ。

 

「おー、こんな時間から掃除とは大変だな」

 

箒に乗り飛んでいる魔理沙が話しかけてきた。

 

「あぁ魔理沙か、霊夢に頼まれたからな。で、何か用があるのか?」

 

「ちょっと唯斗にここでの戦闘について教え

てやろうと思ってな」

 

「妖怪が居るんだからいざという時に身を守れるようにはした方が良いかもな」

 

「だろ?だから私が教えてやるぜ。まずは基本的な戦闘スタイルを決める事だな」

 

戦闘スタイル…なんて言われてもイマイチ分からないな。近距離とか遠距離とかそういうものなのか?

 

「戦闘スタイルってのは具体的にはどんな例があるんだ?」

 

「大まかに言うと3つに分類されるな。1つ目は自分の能力を使用して戦う。これは何かしら戦闘に関連する能力を使える事が絶対条件だぜ」

 

戦闘に関連する能力か…俺の細胞を操る程度の能力は戦闘に使えるのか?後で試してみないとな。

 

「続いて2つ目、弾幕を使用して戦う。これは能力が補助的な物である場合によく使われるな。霊夢の戦闘スタイルは、空を飛ぶ程度の能力とこの弾幕を用いたものだぜ。条件としては魔力や妖力のような特殊な力を持っている事だぜ」

 

弾幕というのは俺が妖怪に襲われた時に霊夢が使用したあのカラフルな弾丸の事であろう。

 

「そして3つ目だ、武器を使用して戦う。これはまぁそのまんまの意味だな。因みに私は能力と武器を併用して戦っているぜ」

 

魔理沙の言う武器というのは箒等のマジックアイテムであろう。

 

「俺も魔理沙と同じように能力と武器を併用するのが妥当かな」

 

弾幕は使えるかどうか不明なので除外しておこう。

 

「う~ん、細胞を操る程度の能力がどんなものか分からないと決めるのは難しそうだぜ」

 

「そうだな、まずは何ができるか試そう」

 

この前空を飛んだ時の事を思い出す。あの時は背中に翼のイメージを思い浮かべた。そして実際に俺の背中に翼が生えた。

だとしたらこれで体の一部を武器にできるのか?武器になるような物を思い浮かべる。

すると手の甲からブレードのような金属ができあがった。

 

「これでどうだ?」

 

能力により変異を起こした手の甲を魔理沙に見せる。

 

「その分だと能力だけでも戦えそうだな」

 

「あぁ、そうだな」

 

なんとなくではあるが俺には自分の能力について分かった。軽く説明書でも読んだくらいのものであるが。

まずは体の一部の形質や肉質を変化させる事ができる。翼を生やしたり、刃のような物を作り出したのはこれによるものだ。

次は身体能力の強化。視力でも脚力でも何でも強化する事ができるようだ。俺自身がもっとこの能力に慣れれば慣れるほどより強力な強化を施せるであろう。

最後に相手の能力や技の劣化番をコピーする。これについては色々と制限が有るようだ。

現在できる事としてはこんなもんかな。

 

「なぁ唯斗、ちょっと私と戦ってみないか?」

 

「別に良いが…手加減してくれよ?」

 

「その点は考慮するから心配要らないぜ」

 

と言いながら魔法弾を放つ魔理沙。

狙いはそこまで正確じゃないのだが、数が多いくそれなりの速さがある。1つ避ければまた1つ2つと更なる魔法弾が迫る。

 

「おい!手加減する気無いだろ!」

 

「本物の戦いはこの程度じゃ済まないぜ?」

 

俺は魔理沙の放つ魔法弾を避けるため視力と脚力を強化した。すると先程より目に見えて魔法弾の速度が落ちたように見える。

強化された視力で安全なルートを見いだし、強化された脚力で僅かな隙間を駆け抜ける。

 

「じゃあ聞くが本物の戦いはどの程度なんだ?」

 

魔法弾を潜り抜け魔理沙の眼前に立ち指を突きつける。

 

「ふ、面白いじゃないか」

 

魔理沙は箒にまたがり空を飛ぶ。

空中戦か…俺も飛ぶ事はできるが大きな翼が生えるため被弾の確率が上がり分が悪い。

ならば飛ぶのではなく跳べばいい。

強化された脚力を使って跳ぶ。魔理沙の居る高度まで届くか不安であったが何の問題も無かった。流石に翼を使わずに自分と同じ高度までは来れないだろうと高を括っていたのか驚いた表情をしている。

が、その表情は直ぐに元に戻った。

 

「教えてやる、これが本物の戦いだぜ!魔符・スターダストレヴァリエッ!」

 

魔理沙を中心に星屑が展開される。今空中に居る俺には満足に回避をする術が無かった。

避けれないなら防げば良い。能力で手の甲にブレードを展開する。実体剣で魔法を防げるかは分からなかったが半ば駄目元で防御行動に移る。

ブレードは迫る星屑を弾く事ができた。続けて第2第3波もブレードで防いでいく。幸いにも狙いは正確じゃない。

無事に地面に着地できた。地に足が付くって素晴らしい!もう防ぐ必要は無い、強化された脚力を駆使して星屑を全て避ける。

 

「なかなか良い技?だったが威力とスピードを重視し過ぎて精密さが疎かになっているな」

 

「気にしている事を冷静に分析するな!」

 

「おや…これは失礼」

 

さて、次はこちらから仕掛けたいのだが俺には遠距離から攻撃する術が無い。有るのはこのブレードのみだ。接近戦に持ち込めれば有利なのだが…魔理沙は飛行しているのだからそう簡単にはいかないだろう。

再び魔法弾を放つ魔理沙。それをブレードで凪ぎ払うように弾いた時。

 

「うおっ!?いきなり危ないな!」

 

凪ぎ払ったブレードから三日月状の物が発生し木々を斬り裂きながら魔理沙に向かい飛んでいき、頬を掠めた。

どうやらまた俺の能力が発動したようだ。あらゆる状況に応じてそれに最も対応しやすい変異をもたらす、そういう能力なのか?まぁ何にせよこれで一方的な攻撃を受けることは無くなった。

三日月状の物(木々を斬った所からすると目に見えるカマイタチなのか?)で魔法弾を相殺する。

 

「もうこうなったらコレを使うしかないな、悪く思うなよ。私にもプライドってもんがあるんだぜ!」

 

そう言って魔理沙はポケットから手のひらサイズの八角形の物を取り出した。中心の穴から黄色い光が見える。

なんだかとても嫌な予感がする。

 

「これで決めさして貰うぜ!恋符・マスタースパーク!!」

 

直後魔理沙の持つ八角形の中心から閃光が放たれる。それはまるでアニメ等でよく使われる陽電子砲やレーザーと呼ばれるものに酷似していた。

だが遅い、マスタースパークは遅かったのである。通常の人間ならばなす術もなくその身を閃光に焼かれる事になるが、強化された脚力を最大限に活かしてマスタースパークの照射範囲から逃れる。

そのまま魔理沙の後ろに回り込み、ブレードを突き付ける。

 

「チェックメイトだ」

 

「かなり加減したとはいえマスタースパークの照射を確認してから避けるなんてな…」

 

「これも単に能力のおかげだな」

 

「身体能力強化に武器まで作り出すなんて無茶苦茶だぜ」

 

「もぅ、アンタ達は人が寝ているのにドンパチドンパチうっさいわね~」

 

俺と魔理沙の戦闘で目が覚めたのか、非常に機嫌が悪そうな霊夢が神社から出てきた。

 

「よぉ霊夢、暇だったから遊びに来てやったぜ」

 

「私も遊びに来たわよ」

 

その声が聞こえた後紫が姿を現した。スキマと呼ばれる物を展開しいきなり現れる神出鬼没なやつ。

八雲紫…恐らく俺を幻想郷に連れてきたとされる人物。しかし理由は不明。

個人的にあまり関わりたくない人物である。

 

「この前言ってた妖怪の謎の死について分かった事があるから伝えに来たわ」

 

「で、それは異変なの?」

 

「落ち着きなさい霊夢。永遠亭の八意永琳によると、妖怪の死亡の原因はウイルスによるものと言っているわ」

 

「じゃあ私達はウイルス退治をすればいいのかしら?」

 

「現段階では自然に発生したウイルスなのかそれとも外の世界から持ち込まれたウイルスなのか分からないから行動のしようが無いわ」

 

「ふ~ん、じゃあ私達はまだ本格的に動かなくて良いわけね」

 

「それともう一つ。次異変が起きた時は唯斗も連れていってほしいの」

 

「おい、何でそこで俺が出るんだ」

 

霊夢と紫が話しているのを眺めていていきなり俺の名前が出たので紫に尋ねる。

 

「さっきの魔理沙との戦闘見てたわよ?魔理沙が手加減していたとはいえ互角以上に立ち回るなんてなかなか良い線だと思うの。それだけよ?優秀な人材は有効活用すべきだわ」

 

やはりさっきの戦闘見られていたのか。終わった途端に来たもんだから何となくそんな感じがしてたんだよな。

 

「ま、居候の身だし霊夢の手伝いの一環として行くよ」

 

「それなら良かったわ。異変が起きた時は頼むわね霊夢、魔理沙、唯斗」

 

良い終えると紫は再びスキマを展開し中に入っていった。

 

「全く面倒な事になったな、能力だって完璧に使いこなせる訳じゃないのに」

 

「でも紫の言う通りかなり良い線だと思うぜ?」

 

「それはどうも」

 

 

 

暗闇に無数の目がある空間、通称スキマと呼ばれる物。

 

「さて、これで舞台は全て整ったわね。幻想郷の未来のためにもあ2人には頑張ってもらわないとね…」

 

──今運命の歯車が動き出そうとしていた。狂いに狂った運命の歯車が……。

 

 

 

 

 

 

 




私情により二週間ほど更新ができないと思います。申し訳ありません
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