聖遺物の守護者っていうありふれない職業で無敵。   作:気まぐれな富士山

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初接触です!



第7話

「ここがウルの町··········湖畔の街で、この辺り一帯だと1番の稲作地帯。棚田のこの形、どっからどう見ても日本の作りだな··········」

 

町民が結構働き者だな。

 

「こんにちは〜。仕事中ですか?」

「お、冒険者さんか?今は農耕のための水路を作ってるところだ。いやー、豊穣の女神様のお陰だな。」

「豊穣の女神?誰が?」

「ほれ、あそこのご婦人だよ。子供なのに、よくやるわい。」

 

ん?あのピンクのちっこいの··········

 

「調子はどうですか〜?皆さ、ん··········」

「せ、先生、お久しぶりです··········」

「に、西田くぅぅぅん!!??」

 

 

 

「で、今まで何をしてきたんですか!?」

「い、いやー?手紙に書いた通りだけど··········」

「そういうことではありません!」

 

このぷりぷり怒る感じが生徒に人気があるんだなぁ。

 

「··········オルクス大迷宮を攻略して、ここでアイツを待ってるだけだ。」

「アイツって··········」

「南雲だよ。南雲ハジメ。恐らく生きている。今、アイツはライセン大迷宮に向かって、この街に来るはずだ。なぜなら、アイツは日本人だからだ。」

「ちょ、ちょっと色々飛ばしすぎです!」

「あ、ああすまん。」

 

俺の推理だとこうだ。

 

・ライセン大迷宮攻略後は、羽を休めるはず。

・この辺りは1番の稲作地帯。

・ということは米を食べに来るのでは!?

 

「ってことさ。」

「なるほど··········なるほど?」

「という訳で、先生の手が借りたいんだ。」

「え、なななんですか·········?」

「これは先生にしか頼めない事なんだが··········」

 

「飲食店に紹介して欲しいんだ··········。」

 

 

 

 

「新入りかい?まあ、女神様に頼まれちゃ断れないな。何が出来る?」

「はい!俺しか知らない料理を作れます!」

「ほう、見せてみろ。」

 

俺が作れる家庭料理!

 

「おあがりよ!」

「米と野菜を油で炒め、卵と共に閉じる··········なんという料理だ。」

「チャーハンっす!」

「よし!食ってやる!」

 

結果は··········

 

「ゴクリ··········」

モグモグ「····················」コトン

「ど、どうでしょう?」

「··········おかわりだ。」

「ッ!?そ、それって··········!」

「仕事は明日からだ。雑用から学んでもらうぞ!」

「は、はいっ!」

 

手に職、ゲットだぜ!

 

〜数日後〜

 

 

「ヤバいっすね店長··········」

「ああ、かなりヤバい。 」

「まさか香辛料が届かないなんて·····。」

「もうこの店もどうなるか分からん。お前の給料も··········」

「俺の事なんて気にしないでください!俺も、自分の用が済むまでここにいるって約束ですから!お節介は働かせて貰いますよ!」

「··········しかしなぁ、冒険者のチームが向かって行方不明とは。北の山脈で何があったんだ?」

「今、凄腕の冒険者が来るみたいですがね。」

「ギルド直々のお抱え冒険者だ。まぁ、なんとかなるだろう·····。」

 

チリンチリン

 

「さあ、仕事だ。働くぞ!」

「はい!いらっしゃいませー!」

「あら西田くん!よく働いていますね。」

「先生のお陰っスよ。何か俺に出来ることがあれば言ってください。何でもするんで!」

「じゃあ、美味しいご飯、お願いしますね!」

「おまかせを!」

 

ここで仕事をしてもう1週間になるが、もう慣れてきた。

これが労働の喜びか··········

 

チリンチリン「いらっしゃいませー!」

「3人で頼む··········あっ。」

「ん〜!美味しそうな匂いです〜!」

「シア、周りの迷惑。」

「ごめんなさいですぅ〜·····。」

「3名様ですね。空いてる席へどうぞ〜。··········ん?」

 

なんか、今違和感が··········

 

「さあユエ!シア!奥の方の席に行くか!」

「どうしたの?そんなに焦って。」

「ちょちょ!腕を引っ張らないで下さい〜!」

「冒険者··········白髪?」

 

なんだ··········?ガントレットにアイパッチ··········

それに絶世の美少女と巨乳うさ耳··········

 

「南雲··········?いやいや、そんなまさか!」

 

··········いやそんなハズは。

 

「おい!注文入ったぞ!」

「あ、はい!」

 

料理に集中するか!

 

 

〜ハジメside〜

 

「ハジメ、さっきの店員、知り合い?」

「い、いやー?知らないな··········」

「嘘·····ダメ··········」

「··········また後で話す。今はほら、食おうぜ。」

「南雲くん!先生のお説教中ですよ!ちゃんと聞きなさい!」

「····················」バァン!

 

··········この護衛騎士様は、どうやら俺のことが気に食わないみたいだな。

 

「ひっ!」

「貴様先程から無礼だぞ!目上の者に対する姿勢がそれか!」

 

人が飯食ってる時に思いっきり机叩いて、それを口火に目下のやつが失礼だとかなんとか··········

失礼はどっちだよ。

 

「食事中だ。行儀よくしろよ。」

「ハッ、行儀よくなどと··········大体、この店は獣と一緒に食事をさせるのか?その汚らわしい耳を削ぎ落とせば、少しは人間らしくなるんじゃないか?」

「····················」

「おい、聞いているのか!··········おい女、なんだその目は!」

「小さい男··········全く呆れる。」

「っこの!神の信者でもない異教徒が!神殿騎士に逆らうというのか!」

 

··········威嚇射撃で脅してやるか。

 

バキュンバキュン!

 

「なっ··········!」

「ぐ、ぐう貴様!」

「今のは俺じゃないぞ!」

 

俺のドンナーよりも速く··········!

 

「あー、お客様。店内ではお静かにお願いします。さもないと··········」ジャキッ

「ひ、ヒィィ!」

「こら!西田くん止めなさい!」

「豆鉄砲なんで、死ぬことないっスよ〜。」

 

あの銃··········ソードカトラスか?

 

「おい、お前··········」

「まさかと思ったよ。身長も伸びて、髪の色まで変わって、オマケにその厨二全開の衣装だ。けど、似合ってるぜ。相棒。」

 

この喋り方··········懐かしい。

今までのクラスメイトより、悪い気はしない。

嬉しいくらいだ。

ずっと、俺を信じ続けてくれた友達。

 

「久しぶりだな。西田。」

「お前もな。南雲。」

 

友達らしく、と言ってはなんだが、前に見たスパイダーマンのタッチをする。

 

「このやり取り、懐かしいな。」

「懐かしむほど歳は食ってねぇだろ?」

「ハハッ、そうかもな。」

「おいおい、口調まで男らしくなったじゃあないの。女の子まで連れて··········ヤダもう!」

「それほどじゃねぇって。」

「ハジメ、知り合い?」

「おう、クラスメイトで友達の··········」

「南雲くんの親友!西田シンジでーっす!ユエちゃんにシアちゃんだっけ?南雲が世話になってるな。」

「ううん。むしろ助けられたのは私。」

「私もです!ハジメさんには助けられてばっかりで!」

「ハッハッハ。いいハーレムを作ったじゃあないか。」

「ハーレムじゃねぇって。たまたまだよ。」

 

こうやって笑いながら冗談を言うのも久々だ。

 

「お、なんだシンジ。その冒険者さん友達かい?」

「あ、店長!そッス。こいつと会うためにここに残ってたんで!」

「知ってるよ。今日はもう休んでいいぞ。その友達としっかり話をしてこい。」

「え、いいんですか!?ありがとうございます!という事だ、南雲。約束の品、用意してあるぜ。」

「ホントか!?」

「ったりめぇよ!まあ、大まかな設計は組んだんだがな··········」

「ちょーーっと待ってください!何サラッと2人で逃げようとしてるんですか!先生は許しませんよ!」

「あー先生!あそこに困ってる人が!」

「え!?どどどどこですか!?」

「よし、逃げるぞ。」

「ユエ、シア!」

「うん。」

「はいですぅ!」

「あっ、ちょっと!もう〜〜!」

 

 

「ハジメ、楽しそう··········」

「あそこまで笑顔のハジメさん、見たことありません!」

「シンジ··········彼、かなり強い。」

「う〜ん、でも、ハジメさんが楽しそうならいいんじゃないですか?」

「··········それもそう。」

 

ユエの心中で、シンジに対する興味が出てきたことは、誰も知らない···············

 




・おあがりよ!「食戟のソーマ」
主人公の決め台詞。

・ソードカトラス「ブラックラグーン」
ヒロインの愛銃。
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