寝取られた……?   作:刻の風

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プラン2

「はぁああああああ……」

 

「どうしたんだよ、デカいため息ついて」

 

「トレーナーにセクハラされかけた」

 

「はぁ!?あいつが!?」

 

「ったく信じらんないわよ!」

 

「だよなぁ、いくらなんでも」

 

「2人っきりの時言いなさいよ!!」

 

「そっちか」

 

ーーーー

 

「ふむ…確かにそれは気になるな」

 

「そうなの?」

 

「今まで好意を向けてきてくれた相手が急にこちらを蔑ろにするような行動を取り始める、そうだな…テイオーで例えれば、急にトレーナーが自分を放り出して他のウマ娘からお兄ちゃんって呼ばれて親密そうにしていたりするのはどう思う?」

 

「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない」

 

「落ち着け、譬え話だ…?何目を逸らしてるんだ貴様」

 

「イエナンデモナイデス」

 

「まぁ、そういう訳さ、協力者は一人でも多い方がいい」

 

「…協力してやりたい気持ちもあるが、あまり過激な事は出来ないぞ」

 

「十分さ、少なくとも弊害にはならない…これだけで助かるものだよ」

 

「ではこれで一度失礼するとしよう、行こうかトレーナー君」

 

ーーーー

 

「考え直したんだが、セクハラはダメな気がしてきてねぇ」

 

「今気付いたのか」

 

「次のプランだが…私に対し一種の畏敬の念を抱かせる事が必要なのでは無いかと考えた訳だよ」

 

「反抗期の子を持つ父親かな?」

 

「そこでだ!私が次に考えたのは〜」

 

ーーーー

 

拝啓、ダイワスカーレット様

 

先日は非常にご無礼を働いてしまった事、トレーナーとして誠に己を恥じるばかりです

 

付きましては。お詫びをしたい為に準備を進めており

 

もし宜しければ本日午後3時半に部室に来ていただければと思います

 

最後に、重ねてお詫び申し上げます

 

トレーナー

 

「…何よこれ」

 

「トレーナーからの手紙じゃねぇの?」

 

「いやそれは分かるんだけど」

 

「お詫びって書いてあるって事はお詫びだろうな」

 

「お詫びに準備っている……?」

 

「まさかあいつ

 

「此度の責任を取り、トレーナー職を辞職する事を決めました、後任のトレーナーにつきましては、桐生院葵さんが担当することになりました、桐生院さんと頂上を目指してください、これからも影から応援しております」

 

なんてことに…!」

 

「なんで葵さんなのよ…ステータス全部c +にされそうでむしろ嫌よ」

 

「あぁ、うん分かる」

 

「あの人がいつも持ってるノートに書いてある事見た?」

 

「え?なんて書いてあったんだ?」

 

「鋼の意志を付けさせよ鋼の意志を持たせよ鋼の意志は全てを解決する、過去の効果例

 

中等部ウマ娘a

 

《このスキルを覚えてから体が軽くなって体の調子が良くなりました!》

 

高等部ウマ娘d

 

《知ってました?このスキル、食べられるんですよ》

 

中等部ウマ娘s

 

《このスキルを取ってから宝くじに当たって生き別れた妹に会う事ができました!レースでは発動しない死にスキルですが役に立つんですね!》

 

某ウマ娘H

 

《マエストロください》」

 

「宗教かよってか食べられるスキルってなんだよ」

 

「それに最後のマエストロくださいが地味にジワるわね…」

 

「結局行くのか?」

 

「行ってみる、真面目に謝るなら許すのもやぶさかじゃないわ」

 

「結局許すくせに」

 

ーーーー

 

「ダイワスカーレットです、手紙に書いてあったので来ました」

 

「あぁ、入ってくれ」

 

「失礼しま!?」

 

ダイワスカーレットが見たもの

 

机の上で蛍光色に光りながらスマートファルコンの勝負服を着てうまぴょいを踊るトレーナー

 

動くたびにミラーボールのようにさまざまな光を発していて非常に目がチカチカする

 

何故だろう、上から下がっている《これが俺の誠意だ》というプラカードを見ても微塵も誠意を感じない

 

(抑えろ、こんなんでも一応トレーナー、ぶん殴ったら流石に停学は食らうわね)

 

「あの、と、トレーナー?」

 

(おいタキオン、これいつまでやるんだ)

 

タキオンが考えたプラン

 

トレーナーを落とすところまで落として自分をまともに見せる

 

(そうだね…そろそろうまぴょいフェーズから外れてフェーズ2に入ってくれ)

 

タキオンのフェーズ2

 

これは非常に大きなリスクを伴う代わりに絶大な効果を表す

 

(曲が止まった?…ん?トランペット?)

 

パーパパパパパ パパパパパ

 

プー!パー!パーパーパー パーパーパーパーパーパーパー

 

フェーズ2、又の名を

 

煽りグルメレース

 

トランペットを吹きながら奇妙な動きで挑発し対象の好感度を一気に下げる目的がある

 

(殴ったら負け殴ったら負け殴ったら負け殴ったら負け)

 

「トレーナー?これがどう謝罪につながるのよ」

 

返事はない、帰ってくるのはトランペットの音色

 

「私帰っていいかしら」

 

ダイワスカーレットが部屋を出ようとした時…彼が動いた

 

「すんませんっしたぁああああああ!!!」

 

土下座

 

見事なスライディング土下座

 

「つい出来心で余りに魅力的なダイワスカーレットさんを前に心を抑える事ができずつい口走ってしまいました!!」

 

「え、えぇ…?」

 

(煽ってきたと思えばいきなりの謝罪、どういう事?)

 

「お願いします!靴でも何でも舐めますんで!!どうかッ、どうか上にだけは…!!」

 

違う、この男、この男の目を見てほしい

 

(こいつ…媚びてる!大の大人が小娘を相手に媚びてる…!!)

 

スカーレットのトレーナーに対する好感度が著しく低下し、タキオンが向かおうとしたその時、予期していなかった事態が起こる

 

「あの…トレーナーさん…本当ですか?」

 

そこにはドン引きしながらゴミを見る目で桐生院がいた

 

「あ」

 

「あ」

 

「……」

 

「葵さん」

 

「苗字で」

 

「え」

 

「苗字で呼んでください」

 

「桐生院さん、誤解なんだ」

 

「ダイワスカーレットさんにセクハラした事ですか?それとも靴を舐めようとした事ですか?」

 

「セクハラはしてません、未遂で終わりました」

 

「…しようとはしてたんですね…」

 

「いやこれはタキオンに」

 

「えぇ…担当ウマ娘のせいにするんですか?」

 

「…」

 

「…見損ないました」

 

「すみません」

 

「鋼の意志以上に不要な物を初めて見ました」

 

「…」

 

「いやここはツッコんでくださいよ」

 

「…はい」

 

もう一度状況を整理しよう

 

散らかった部屋

 

スマートファルコンの勝負服を来て発光しながら土下座するトレーナー

 

キレながらボケる桐生院トレーナー

 

ここで初めてトレーナーとダイワスカーレット、扉の前についたアグネスタキオンの思考が一致する

 

(((どういう状況?)))

 

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