ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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8話 戦いの結末

『今日からお前は、ピスケス・ゾディアーツだ!』

 

レイナはゾディアーツスイッチを押し、ピスケスに変身した(なお、今はクロークを羽織ってない)。

 

以前、イッセーが襲われていた時にチラッと星の輝きが見えたからもしかしたらと思い、公園で再び会った時にラプラスの瞳を使い『見た』ら魚座♓の輝きがあった。

 

まさかここにも『星に選ばれしもの』がいるとは思わなかった。

 

『これが……私の力……』

 

レイナは変身した自分の姿を眺める。

右手には法具ヴァジュラを持っている。

 

すると、壁からレヴィが配下の堕天使と共に出てきた。

 

俺とレイナもそちらへ向く。

 

「貴様……! よくもやってくれたな! 貴様といい悪魔といい、私の邪魔ばかりする下等な奴ら共め!」

 

下等はお前だと思うがな。

 

レヴィは二対四枚の翼を配下の堕天使は一対二枚の翼を広げ、手に光の槍を作る。

そこに、ミラナと戦っていた青髪の女堕天使も降り立ち、ミラナもこちらへ来る。

 

翼が四枚か……。

中級堕天使といったところか。

 

「カラワーナ! ドーナシーク! ミッテルト! 貴方達はその二人をやりなさい! 私はコイツを殺る!」

 

「「「了解(ッス)!」」」

 

レヴィは配下の堕天使にそう告げる。

 

お前らが俺達に勝てると思ってんのか。

まあいい、遊び感覚で殺ってやるよ……!

 

『アクエリアス、ピスケス、お前らの相手はあの堕天使三人組だ。いけるか?』

 

『『はい!』』

 

ま、余裕だろうな。

 

互いに睨み合うが先に堕天使達が俺達に光の槍を投げつける!

俺はそれを足技で弾き、ミラナとレイナは左右に避ける。

 

弾かれた光の槍は周囲に着弾し爆風と煙を起こすが、それに構わずレヴィは俺に、堕天使三人組はミラナとレイナに攻撃する。

 

レヴィは光の槍を持ち接近戦で俺に挑んでくる。

 

的確に槍で俺の首や腹を狙ってくる。

 

なるほど、筋はいいな。

当たれば致命傷になるところをよく熟知している……が、相手が俺だからあまり効いてない。

 

運が悪かったな。

 

「クソっ! なぜ攻撃が当たらない!?」

 

そう毒づき槍を剣のように横向きに振ってくるが、俺は体制を低くし、がら空きになったレヴィの顎を蹴り上げる!

蹴り上げた衝撃で少しフワッと浮いたのを見逃さず、低い体制のまま腹にキックを三発お見舞いする!

 

レヴィは翼を広げ、なんとか踏みとどまる。

 

……耐久力はまぁまぁか。

だが、長続きしないだろうな。

 

今度は翼で空に飛び、光の槍を無数に作り出し俺に放つ。

俺はサソリの尾を伸ばし、鞭のように振り回し全て弾く。

 

「なにっ!?」

 

全て弾かれたのが想定外なのか驚くが、俺は気にせず尾をレヴィの足元に巻き付け何度も何度も地面に叩きつける。

 

レイナを傷つけたんだ。

このぐらいやらないと気が済まない。

 

地面へと叩きつけてる最中に突如レヴィが、手元に光の槍を作り尾に刺そうとするが、俺は直前に気づきレヴィを投げ捨てる。

 

投げ捨てられたれレヴィは地面に何度もバウンドし再び壁に激突する。

 

『まだやんのか?』

 

「クソォォォォォォォ!」

 

ほぼ絶叫のような声で手元に極太の光の槍を作り出し俺に突貫してくる。

 

コイツはもう冷静さを失っているから隙だらけだ。

 

俺は横に避け、レヴィに言う。

 

『これで最後だ』

 

そしてレヴィの腹を思いっきり蹴り上げる!

 

「ゴハァッ!」

 

血の塊を吐き天井に激突するが、勢い余って天井をぶち抜き一階まで行ってしまう。

 

『終わったか。いやまだだったな』

 

俺は終わったと思い一息つくが、まだ堕天使三人組が残っていた。

 

「レヴィ様!?」

 

「貴様! よくもレヴィ様を!」

 

「許さないっすよ!」

 

ミラナとレイナを相手にしていた三人組は空中を飛び光の槍を持ち俺に投げつける。

 

俺はそれを一つは足で弾き、もう二つは手でつかみ後ろへ投げ捨てる。

そのことに驚愕する三人組。

 

「バカな!」

 

「弾いただと!」

 

「そんなのありえないっす!」

 

『ありえない……か。よく覚えとくがいい。この世にはお前らより上の奴らなんて山ほどいる。他種族を見下してっからそうなる』

 

俺は一つの魔法陣を形成する。

 

『これは私が生み出した魔法だ。お前らで試してみるとしよう』

 

魔法陣が一層に輝きを放ち、ヒィィィィとチャージする音が聞こえる。

 

『「破滅の光(ディザスター・レイ)」』

 

そう言うと魔法陣から極太の光が放たれ奴らを包む。

 

「「「ウ、ウワァァァァァァァ!」」」

 

包まれた堕天使三人組は塵一つ残さず消えた。

はぐれエクソシストの集団の戦いもいつの間にか終わっていた。

 

『今度こそ終わったな』

 

俺は一息つき、ミラナとレイナが俺の方に来る。

 

『……お疲れさまです』

 

『あぁ。お前達もお疲れ様』

 

少しやり足りない感じがするがいいか。

 

俺はレイナに一声かける。

 

『少しずつ力に慣れているようだな』

 

『はい。貴方のおかげです。そのうえで、貴方にお聞きしたいことがあるのですが……』

 

『なんだ?』

 

まさか俺の正体か?

まぁわからなくもないが……。

 

 

『これ、どうやって元の姿に戻るんでしょうか?』

 

……予想より斜め上に行った質問だった。

 

そういえばミラナも初めて変身したとき、元の姿に戻る方法が分からなかったけな。

 

なんだか懐かしい感じがするな。

 

『スイッチを押せば戻る』

 

俺の言われたとおりにスイッチを押し、赤黒い煙を出し元の姿に戻る。

 

「もう一つ聞きたいことがあるんですが……。貴方達は何者なんですか?」

 

まぁ、当たり前の質問だな。

 

『それを踏まえて上にいる連中といっしょに話す。一人一人に話すのは面倒だ』

 

上の階から悪魔の気配が多くなった。

 

おそらくリアス・グレモリーだろうな。

外にいた堕天使を片付けてこっちに来たんだろう。

 

『とりあえず上の階に行くぞ』

 

俺はミラナとレイナを連れて、一階ヘ行く。

 

 

 

 

一階に着くとちょうどリアス・グレモリーがレヴィを殺した後だった。

グレモリー眷属勢ぞろいだな。

 

『また会ったな。リアス・グレモリー』

 

俺の声に全員がこちらへ振り向くがあまり驚いてない。

俺の気持ちを察したのかリアス・グレモリーは言う。

 

「私達が来たときはもう彼女はボロボロだったんですもの。私の眷属がやったと言いたいところだけど、まだこの子たちの力はあまりないわ。そうなると貴方達しかいないし、それに貴方達の気配は感じ取れていたわ」

 

『そこまでわかっていたとはな』

 

俺は肩をすくめやれやれといった感じになる。

 

リアス・グレモリーは俺の後ろにいる存在に気がついたのか俺に聞いてくる。

 

「ねぇ、貴方の後ろにいるのは……」

 

『ああ、堕天使だ。言っとくが殺そうとするなら抵抗させてもらうぞ?』

 

「まさか。殺すなんてことはしないわ。アーシアからその子のことを聞いたのよ『自分を守ってくれた友達』ってね」

 

その言葉を聞いて嬉し涙を流すレイナ。

 

俺はレイナに語りかける。

 

『良かったな。友達が生きていて』

 

「はいっ。良かったです。本当に……良かった」

 

まぁ、そういう俺もミラナも内心ホッとしてるんだけどな。

 

「とにかく事件のことを詳しく聞きたいから貴方達には私達と着いてきてもらいたいのだけれど」

 

そろそろ潮時か……。

 

俺はミラナの方にチラッと向く。

 

ミラナも俺の顔を見て頷く。

 

どうやらミラナも覚悟はできてるっぽいな。

 

「いいだろう。なら私達を話し合いの場に案内しろ」

 

そう言うとリアス・グレモリーはホッとした表情をする。

 

「そう、なら行きましょう。朱乃お願いね」

 

「はい、部長」

 

姫島朱乃がそう返事をすると、俺達の足元にも転移魔法陣が起動する。

 

転移の光に包まれ、目を開けるとどこかの部屋の一室に転移した。

 

なんかオカルトっぽい雰囲気だな。

窓の外を見てみると、駒王学園の校庭が見える。

 

となるとここは駒王学園の旧校舎か?

 

「座ってちょうだい」

 

いつの間にかリアス・グレモリーがソファに座っていた。

テーブルにはおそらく俺、ミラナ、レイナの分の紅茶の入ったティーカップが用意してあった。

 

俺達はソファに座る。

 

紅茶を用意してくれたのはありがたいがこの姿では何も飲めないぞ。

 

リアス・グレモリーがティーカップに口をつけ、一口飲むとテーブルに置く。

 

「さて、まずは堕天使レイナーレさん。堕天使が起こした事件の詳細を聞かせてくれないかしら?」

 

「はい。あれは―――――」

 

 

 

 

「なるほど。だいたい分かったわ」

 

レイナが話し続けて数分経った頃、リアス・グレモリーは納得したようだ。すると、今度は俺に話を振ってくる。

 

「次は貴方ね。貴方にはいくつか聞きたいことがあるのだけれど」

 

俺はそれに待ったをかける。

 

『少し待て』

 

「なにかしら?」

 

『なぜ、そのシスターがここに居る?』

 

そう、ここに来た時アーシアがなぜここに居るのか俺はずっと気になっていた。

 

俺に言われたアーシアはビクッとしてイッセーの腕にしがみつく。

 

随分とイッセーに懐いてるな。

 

「ああ、アーシアは私の眷属悪魔になったのよ。勿論、アーシアの意思を尊重してね」

 

『ほぉ~。悪魔に転生したってわけか』

 

「そのとおりよ」

 

アーシアは悪魔になったんか。

まぁ、俺としてはどっちでもいいけど、ミラナは少し驚いてるだろうな。

 

「話を戻して、貴方達は何者なの?」

 

いくつか聞きたいことがあるって言ってたが、その質問が大半を占めてるだろな。

 

『いいだろう。私達……いや、俺達は……』

 

俺とミラナはスイッチを取り出し変身を解除する。

 

赤黒い煙が勢いよく噴き出し煙が晴れると………

 

「ハ、ハルト!?」

 

「ミラナさん!?」

 

イッセーとアーシアが俺とミラナの名前を呼ぶ。

 

「よっ。イッセーにアーシア」

 

「……こ、こんばんは。イッセーさんにアーシアさん」

 

いい表情だな〜。

驚かしがいがあったってもんだ。

 

この場にいる全員が驚いている。

 

勿論、レイナも。

 

「イッセー。知り合いなの?」

 

リアス・グレモリーがイッセーに聞く。

 

「は、はい。俺と同じクラスのミラナ・シャタロヴァと言う人と秋星晴人と言うやつです」

 

「学園の『二大王子様』と『学園の天使』と呼ばれてる人ですね……」

 

と塔城小猫が言う。

 

「よく知ってるな」

 

「……学園では有名です」

 

俺が苦笑して言うが、無表情で返される。

 

「ま、イッセーの言った通りだ。ここは一つ自己紹介といこうか。俺の名は秋星晴人。そこにいるイッセーとは友達だ」

 

「……ミ、ミラナ・シャタロヴァです……。アーシアさんとはお知り合いです……」

 

とりあえず、悪魔達に自己紹介する俺達であった。

 

 




長くなりそうな気がするので、ここで一旦区切ります!
次話が第一章の本編最後です!
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