ハイスクールD×D  十二星座の使徒   作:ミニチュアコンセント

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第二章突入です!初っ端から長くなってしまった……


第二章 戦闘校舎のフェニックス
1話 婚約者の来訪


「ふぁ〜…」

 

登校中盛大なあくびをする俺にミラナが声をかけてくる。

 

「……寝不足ですか? ハルトさん」

 

「あぁ……」

 

「もう……あんな遅くまでやるからですよ……」

 

「反省してます……」

 

今日の午前三時まで家の地下でバトってたツケが回ってきたようだな。

 

ちなみになんだが、俺の家はほぼ屋敷みたいに広い。

 

なぜかと言うと、とある勢力の事件などを解決しているからそのお礼みたいなものらしい。

 

とある勢力とは日本神話と妖怪勢力のことだ。

 

アザゼル達と関わりを持っている俺だが、同時に日本神話と妖怪勢力との関わりもある。

 

日本神話と妖怪勢力は俺がアザゼル達と関わりがあるのを知っているが、逆にアザゼル達はそれを知らない。

 

事件はほぼ地獄からの依頼が多数占めている。

閻魔大王は大変だな。

 

そして俺がバトってた理由なんだが、トレーニングみたいなものだ。

 

相手は下級ゾディアーツに変身したダスタード達。

オリオン、キグナス、ペルセウスを俺はホロスコープスに変身せず素で戦った。

 

少し厄介な奴らなんだが勝てる。

けど……やりすぎて今は眠い……。

 

俺は眠たいまま学園に行き、教室へ入る。

教室へ入るとイッセーが机にうなだれていた。

 

俺と同じ寝不足か……?

 

するとアーシアが声をかけてきた。

 

「ハルトさん、すごく眠そうですよ?」

 

「あぁ、トレーニングのやりすぎでな……。イッセーも眠そうだが……?」

 

「はい、昨日の夜部長さんがイッセーさんのお家に来て何か言ったみたいで……。そしたら今朝のイッセーさんはあんな感じになってました」

 

リアス部長に何かを言われた?

何言われたんだ?

 

「眠そうね〜。兵藤に晴人」

 

俺がそんなこと考えてると横から一人の女子が俺達に声をかけてくる。

 

イッセーが顔を上げる。

 

「んだよ、桐生」

 

こいつ名は桐生藍華。

俺達と同じクラスだ。

橙色の髪の毛で、三編みをしていて眼鏡をかけている。

 

そして……なぜだかコイツはエロい知識が豊富だ……。

 

「何だそのいやらしそうな顔は」

 

と俺が言う。

 

実際なんか企んでそうな顔してんだよ。

 

「いや〜、二人とも眠そうだからね〜。兵藤はアーシアと、晴人はミラナちゃんと昨夜は楽しかったのかな〜って」

 

「「んなわけねぇだろ」」

 

見事にかぶってしまった。

 

ったくなんでそんな発想になるんだ。

こいつも悪いやつではないんだが、なにかとうざい所がある。

 

「またまた〜、隠さなくたっていいのに〜」

 

「だから違うっつーの!」

 

はぁ……、席座るか。

 

チャイム鳴りそうだしな。

 

 

チャイムが鳴り授業が始まるが、すぐに俺は寝てしまった。

 

一時間程寝たらスッキリした。

 

……うん、寝不足は体に毒だな。

 

次から気をつけよ。

 

 

 

 

放課後になり俺はミラナ、イッセー、アーシア、木場と共に話しながらオカ研の部室へ向かっている。

 

「リアス部長の様子が変?」

 

「あぁ、昨日からなんか変なんだよ…」

 

イッセーが眉間にシワを寄せて言う。

話の話題が急にリアス部長になったな。

 

「……確かに様子が変でした」

 

「部長さん、何かお悩み事があるのでしょうか?」

 

「木場、お前ならなんか知ってるか?」

 

とイッセーが聞くが、

 

「う〜ん、けど僕もよく分からないんだ。朱乃さんなら何か知ってるかもね」

 

「朱乃さんが?」

 

「朱乃さんは部長の懐刀だからね」

 

女王(クイーン)』だからだろうな。

いつもリアス部長の傍らに居るし。

 

話をしてる最中、部室から誰かの気配を察知し旧校舎の前で足を止める。

 

……誰の気配だ?

 

「どうしたんだハルト?」

 

全員が怪訝そうな表情で見てくるが、俺は部室の方を見ながら言う。

 

「いや、部室から誰かの気配を感じてな」

 

俺がそう言うと木場も気づく。

 

「………まさか僕がこの距離になってから気づくとはね」

 

俺達は旧校舎に入り部室の扉を開ける。

そこには、オカ研メンバーと銀髪でメイドの格好をした人がいた。

 

誰だ?

 

にしてもこいつ強そうだな……。

 

その銀髪メイドは俺を見る。

しばらくしたら口を開き、

 

「お嬢様、もしやこのお方があなたの言っていた……」

 

「えぇ、そうよ」

 

リアス部長をお嬢様って呼んでるよ……コイツ本当に何者?

 

「お初お目にかかります星王龍様。私はグレモリー家に仕えているメイド、グレイフィアと申します」

 

両手でスカートを軽く持ち上げ西洋の貴族のような挨拶をしてくる。

 

つーかまじでメイドだったんかい!

 

俺も一応自己紹介しとくか。

 

「初めましてグレモリーのメイドさん。俺は星王龍でもあるが俺自身の名は秋星晴人だ。以後よろしく」

 

「よろしくおねがいします」

 

もう俺の呼び方は好きにさせる。

いちいち言うの面倒くさくなった。

 

互いに自己紹介が終わった後、リアス部長が全員に言う。

 

「全員そろったわね。……でも部活を始める前に話があるの」

 

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

メイドがそう言うとリアス部長は手で制す。

 

「実は───」

 

リアス部長がそこまで言った時、部室の床に魔法陣が現れ炎が勢いよく噴出する。

 

リアス部長が使う魔法陣じゃないな……。

そもそも色が違う。

 

「………フェニックス」

 

と木場が呟く。

 

熱気が部室を包み込み、炎の中から一人の人影が出てくる。

 

「ふぅ……久しぶりの人間界だ」

 

出てきたのは一人の男。

赤いスーツを着こなしているが、胸元を開けていて髪の色は金髪だ。

 

容姿は整っているが、見た目は悪系のホストって感じだ。

 

「会いに来たぜ、愛しのリアス」

 

随分と馴れ馴れしいな。

 

そもそも誰?

 

「誰だ? こいつ」

 

俺が思ったことをイッセーがそのまま言ってくれた。

その疑問に答えるかのようにメイドさんが言う。

 

「この方は純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家の御三男、ライザー・フェニックス様でございます」

 

要は貴族のお坊っちゃんってか。

 

「そしてグレモリー家次期当主の婿殿、即ちリアスお嬢様のご婚約者であらせられます」

 

……え?

リアス部長の婚約者?

こいつが?

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

イッセーが叫ぶが、俺は開いた口が塞がらなかった。

 

 

 

 

「いや〜リアスの『女王(クイーン)』が淹れたお茶は美味しいものだな〜」

 

「痛み入りますわ」

 

いつもの朱乃さんならニコニコ顔なんだが今に限っては真顔だ。

 

そして、リアス部長の隣に座るライザーとかいうやつがリアス部長の髪の毛やふとももを触ってやがる。

 

リアス部長が嫌がっている様子を楽しんでるようにも思える。

 

リアス部長は手を払いのけソファから立ち上がり、ライザーに言う。

 

「いい加減にして頂戴ライザー! 私はあなたと結婚なんてしない!」

 

「だがなリアス。先の戦争は『星王龍』の登場のおかげでなんとかなったが、新旧魔王戦争で多くの純血悪魔を失ったんだぞ? サーゼクス様も君のお父様もこの縁談に悪魔の未来をかけてるんだ。君のお家事情も相当切羽詰まってるだろう?」

 

「家を潰すつもりはないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ。けど、それは私が本気で好きになった人の話よ! だからライザーもう一度言うわ。あなたとは結婚しない!」

 

リアス部長のはっきりとした物言いに、ライザーは顔を少し歪め舌打ちする。

 

「俺もなリアス、フェニックス家の看板背負ってるんだよ。名前に泥を塗られるわけにはいかないんだ。俺は君の下僕を全員焼き殺してでも君を冥界に連れて帰る!」

 

そう言いオーラを放つと、リアス部長も負けじとオーラを放つ。まさに一触即発の時メイドさんが止める。

 

「おやめください、お嬢様、ライザー様。私はサーゼクス様の命によりここにおります故、この場において一切遠慮致しません」

 

その言葉と同時にオーラが発せられる。

 

強力なオーラだな……。

 

「『最強の女王(クイーン)』と称されるあなたにそんなこと言われたら俺も止めざるおえない……」

 

メイドさんのオーラに圧倒されたのか、二人はオーラを鎮める。

 

「旦那様達はこうなることを予想されてました。お嬢様がそこまでご自身の意見を突き通すならレーティングゲームで決着をと」

 

 

レーティングゲーム。

 

……以前リアス部長から聞いたことがある。

爵位持ちの上級悪魔が自身の下僕を戦わせるゲームだと。

 

簡単に言うなら「人間チェス」みたいなものだな。

 

本来なら成人するまでは駄目だが、非公式ならOKみたいだ。

 

「リアス、さっきから気になっていたんだが、そこの二人は悪魔じゃないのになぜここにいるんだ? もしかして君の眷属候補か?」

 

ライザーは俺とミラナに視線を向けると、ミラナは俺の腕にしがみついてきた。

 

少し怖いんだろうな。

 

……そんなことよりも大きな胸が当たってる!

 

「彼達は私の眷属候補でもないわ。けど、こちら側の世界を知ってる者達よ」

 

「ふ〜ん、じゃあ念の為の確認だが君の眷属はそこの二人を除いた奴らで全員なんだな?」

 

「だとしたら何かしら」

 

するとライザーはいきなり笑いだした。

 

「あはは! おいおいそれでこの俺と戦おうってのか? 正直君の『女王(クイーン)』しか俺の眷属に対抗できないと思うが。それに……」

 

ライザーは指を鳴らすと、部室に再び炎とフェニックスの魔法陣が現れる。

炎の中から───十五人の美女、美少女が出てくる。

 

「こちらは十五名、つまり駒がフルで揃ってるわけだ」

 

古典的なハーレム築き上げてるよコイツ……。

これ見てるイッセーのやつはどう反応するかな。

 

「美女、美少女が十五人だと!? なんて男だ〜っ」

 

あらら、イッセーのやつ泣いちゃった。

まぁ、コイツの夢がハーレムって聞いたからな。

当然っちゃ当然の反応だな。

 

「お、おいリアス……。この下僕君俺を見て泣いてるんだが……」

 

「その子の夢がハーレムなのよ」

 

リアス部長の言葉にライザーの眷属が「キモい!」「変態!」とか言ってくる。

 

そもそもこいつ根っからの変態だからな。

 

「なるほどね、ユーベルーナ」

 

「はい、ライザー様」

 

ライザーの言葉に『女王』らしき女が現れて、あろうことかライザーのやつは俺達の前で濃厚なディープキスしやがった!

 

「なっ!?」

 

イッセーと俺達が驚く中でライザーは今度、ユーベルーナとか言う女の胸を揉みながらイッセーに言う。

 

「お前じゃこんなことは一生できまい、下級悪魔君」

 

「うるせー! そんな調子じゃ部長と結婚した後でもそうやって他の女とイチャイチャするんだろ!? この種まき焼き鳥野郎!」

 

「グフッっ!」

 

イッセーの言った言葉に思わず吹き出す俺。

全員が俺の方に向く。

 

「〜〜ッッ! ダーハッハッハッハッハッハッ! 焼き鳥! 焼き鳥って! アッヒャヒャヒャヒャヒャッ!」

 

俺は堪えきれず腹を抱えて大笑いしてしまった。

そのことに激昂するライザー。

 

「貴様らッ! 人間と下級悪魔の分際で上級悪魔の俺を愚弄するかっ!」

 

俺はそれを無視してイッセーに話しかける。

 

「イッセー! ナイスネーミングだ! でも、焼き鳥じゃそのままだな。もうちょい工夫しようぜ」

 

「なんかあるか?」

 

イッセーの疑問に手を顎に当てて考える。

 

「う〜ん、そうだ! 唐揚げ君でどうよ?」

 

「ブフゥー! アッハッハッハッハッハッ! ハルトこそナイスネーミングだ! アッハッハッハッハッ!」

 

「プククッッ……! やめてハルトッ……! 堪えきれないっ……!」

 

イッセーは俺と同じく大笑いし、リアス部長はもうほぼ笑ってる。

 

朱乃さんと木場は大笑いするかしないかの瀬戸際で耐えている。

 

小猫は、本物の唐揚げを思ってるのか若干よだれがたれている。

すぐに拭いたが。

 

アーシアは可愛く顔を傾けて頭に『?』を浮かべ、ミラナはクスクスと少しだけ笑っていた。

 

「このっ! 人間と下級悪魔の分際でぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 

そう言い大出力の炎を出すが俺は更に笑ってしまう。

 

「ギャーーッ! 唐揚げ君が怒ったーーっ(笑)!」

 

俺の発言に更に笑うイッセー。

 

「アーハッハッハッハッハッ! も、もうやめてくれ! ハルト!」

 

床をバンバンと叩き大笑いするイッセー。

 

「殺すっっ!」

 

ライザーが手をこちらに突き出すが、俺は少し笑いながら言う。

 

「ほぉ~、面白ぇ。唐揚げ君と殺れるなんて滅多にないからな」

 

「待ってくれハルト! コイツは俺がやる! ゲームなんざ必要ねぇ! この場で全員倒してやらぁ!」

 

Boost(ブースト)!』

 

赤龍帝の籠手を出し一回パワーアップしライザーに飛びかかる。

 

ライザーは俺に手を向けるのをやめ、嘆息する。

 

「ミラ、やれ」

 

そう言うと棍棒を持った少女が現れイッセーの腹を棍棒で思いっきり突き天井へと上げる。

 

天井に激突したイッセーは床へと落ちる。

 

「イッセーさん!」

 

「イッセー!」

 

アーシアとリアス部長が駆け寄りる。

 

「ハハッ! 凶悪にして最強と言われる赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の使い手がこんなくだらん男だとはな!しかもロクに使いこなせていない。こういうのを人間界では何て言ったっけな…。そう! 『宝の持ち腐れ』、『豚に真珠』だ! まさに君のためにあると言っても過言ではないな下級悪魔君!」

 

ライザーの言葉にグゥの音も出ないイッセー。

 

しかし、事実だな。

今のイッセーは弱い。

 

「わかったわライザー。レーティングゲームで決着をつけましょう!」

 

リアス部長が言うとメイドさんが確かめるように言う。

 

「承知しました。お二人の意見は、私、グレイフィアが確認しました。両家の立会人として私がゲームの審判をさせてもらいます」

 

話がまとまり終わろうとなったとき、ライザーが俺に言ってくる。

 

「そこの人間、貴様もゲームに出ろ」

 

ライザーの発言に全員が驚くが、俺は対して驚かなかった。

 

「ライザー! いくら非公式とはいえ、悪魔以外の者をゲームに巻き込むなんて…「いいだろう」ハルト!?」

 

「ちょうど俺もゲームに出せと言いたかった所だ。このゲームはリアス部長にとっては圧倒的に不利。なら助っ人が一人くらいいてもいいだろう? メイドさんよ」

 

俺はメイドさんに確認を取るが果たしてどう返ってくるかな。

メイドさんは少し考え込むがすぐに返答してきた。

 

「分かりました。ですが、あなた様個人にルールが追加されるかもしれませんがそれでもよろしいでしょうか?」

 

「構わない」

 

「ならば今日から十日後にゲームを開始致します」

 

十日後ね。

そこは修業期間だろうな。

 

「リアス次はゲームで会おう。そこの人間十日後だ。十日後に俺を愚弄した借りを返す!」

 

「無駄口叩くな、さっさと失せろ」

 

「……ッ!」

 

何か言いたげだったが魔法陣が発動してしまいその場から消えた。

 

「やっと消えたか。フェニックスってのはあんな奴らばっかりなのか?」

 

俺が独り言のように言うと、メイドさんが俺に頭を下げてくる。

 

「無礼を働いてしまい申し訳ございません星王龍様。謝罪はいくらでもいたします……」

 

「あー、いいって。ムカついたが謝罪してくれればOKだ。ま、俺も随分と笑ったからな」

 

すると、リアス部長達(イッセーはいつの間にか気絶している)が俺に近づき言ってくる。

 

「ハルト、私達に修業をつけてくれないかしら」

 

俺は目を細めるがリアス部長は続けて言う。

 

「今の私達は弱い。だから修業をつけてほしいの! お願い!」

 

「私からもお願いしますわ」

 

「お願いします……! ハルト先輩……!」

 

「僕からもお願い! ハルト君!」

 

「いいよ」

 

全員が頭を下げてお願いしてそれを見て即答する俺。

 

「いいの……?」

 

リアス部長達が頭を上げて言う。

 

「いいの…?って。修業をつけてくれって自分から言ったんだろーが」

 

「いえ、なんというか……」

 

「反対されると思ってたから……」

 

「少し意外ですわ」

 

小猫、木場、朱乃さんが言ってくる。

 

俺をなんだと思ってんだよ。

 

「別にお願いされなくったって修行をつけさせるつもりでいたさ。お前達は弱いこれは事実。そのうえで知ってほしいことがある」

 

「何かしら?」

 

リアス部長が言ってくる。

 

俺は全員の顔を見て言う。

 

「俺に鍛えられたからといって確実に強くなるとは思わないでくれ。これは個人差が出てくるからな」

 

俺の言葉に全員が頷く。

 

「ミラナ、お前はどうする」

 

ミラナはゲームには出ないからな……。

けど大方予想はつく。

 

「……わ、私も行きます。……何かのお役に立てるかもしれませんから……」

 

となると明日からはオカ研全員で修業だな。

 

 




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